- 英
 
- adbominal aorta (Z)
 
- ラ
 
- aorta abdominalis
 
- 同
 
- 腹大動脈(解剖学では腹大動脈、臨床では腹部大動脈が一般的?)
 
- 関
 
- 大動脈
 
[show details]
- 下行大動脈であって腹腔内にある大動脈
 
- 図:N.257
 
由来
走行
枝 (KL.404-408)
- 腹側臓側枝:前面から起こる無対性の枝で、消化管および消化管から由来する臓器に分布
- 腹腔動脈
- 左胃動脈
 
- 脾動脈
 
- 総肝動脈
 
 
- 上腸間膜動脈
- 下膵十二指腸動脈
 
- 空腸動脈
 
- 回腸動脈
 
- 中結腸動脈
 
- 右結腸動脈
 
- 回結腸動脈
 
 
- 下腸間膜動脈
- 左結腸動脈
 
- S状結腸動脈
 
- 上直腸動脈
 
 
 
- 外側臓側枝:前外側に向かう有対性の枝で、有対性の臓器、主として泌尿器に分布
- 中副腎動脈
 
- 腎動脈
 
- 精巣動脈・卵巣動脈
 
 
- 壁側枝:後外側に向かう枝で、体壁に分布
- 下横隔動脈
 
- 腰動脈
 
- 正中仙骨動脈
 
 
- 終枝
- 総腸骨動脈
 
 
Henry Gray (1825-1861).  Anatomy of the Human Body.  1918.
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Japanese Journal
- 下行大動脈瘤に対する脳脊髄液ドレーン留置併用ステントグラフト内挿術中に急性硬膜下血腫を発症した1症例
 
- 手術の工夫 胸腹部重複大動脈瘤に対する分枝再建を伴うY型人工血管置換術とステントグラフト内挿術
 
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- 大動脈解離は、大動脈の血管が層状に割れることで、強烈な痛みを伴い、また分岐部で  の循環障害をきたす疾患である。 大動脈狭窄症は、大動脈が先天的に狭窄しており、重  篤な循環障害を来たすこともある疾患である。 (胸部/腹部)大動脈瘤は、大動脈が袋 ...
 
- 腹部大動脈瘤がある人は、しばしば腹部の拍動感に気づいたり、おなかに拍動性腫瘤を  触れることがあります。動脈瘤が小さかったり、肥満でおなかに脂肪がたまっていたり  する場合は分からないこともあり、腹部の超音波検査や、CT検査で初めて発見される ...
 
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  [★]
- 33歳の男性。1か月前に交通事故で搬入された。同日、腹部大動脈損傷の診断で血管置換術を受け、術後に両下肢の完全麻痺が出現した。両下肢は現在も完全麻痺のままで、肛門周囲の感覚脱失を認める。
 
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
 
- a 脊髄の手術を勧める。
 
- b 歩行を治療目標として示す。
 
- c 社会復帰のための退院を勧める。
 
- d 患者の反応を見つつ麻痺の予後を説明する。
 
- e 体幹に関する運動療法メニューを提示する。
 
[正答]
※国試ナビ4※ [105H020]←[国試_105]→[105H022]
  [★]
- 20歳の女性。腹部の不快感を訴えて来院した。身長160cm、体重43kg。腹部の診察を行った。触知すると異常なのは.どれか。
 
[正答]
※国試ナビ4※ [097F009]←[国試_097]→[097F011]
  [★]
- a. 卵巣提索で骨盤壁に固定されている
 
- b. 広靭帯(子宮広間膜)の前葉に付着している
 
- c. 卵巣門に卵管采が付着している
 
- d. 右卵巣動脈は腹部大動脈から分岐する
 
- e. 左卵巣静脈は左腎静脈に流入する
 
- a. (1)(2)
 
- b. (1)(5)
 
- c. (2)(3)
 
- d. (3)(4)
 
- e. (4)(5)
 
[正答]
  [★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H016]←[国試_098]→[098H018]
  [★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104G024]←[国試_104]→[104G026]
  [★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103G012]←[国試_103]→[103G014]
  [★]
- 英
 
- arteriosclerosis obliterans, ASO
 
- 関
 
- 慢性動脈閉塞症、ルリッシュ症候群 Leriche症候群
 
定義
疫学
- 50歳以上の中年男性に多く、1-3%と報告されている。
 
診断基準
- 糖尿病大血管障害研究会
 
- (1)または(2)
 
- (3)+Minor criteria1つ以上
 
Major Criteria
- 血管造影にて閉塞が著明である
 
- API=0.8以下:(API=Ankle pressure index)
 
- 虚血による間欠性跛行 or 安静時痛
 
Minor Criteria
- 動脈拍動の減弱・欠損
 
- 壊疽・潰瘍の存在または既往
 
- 四肢動脈の著しい石灰化
 
リスク因子
- 年齢:加齢に伴いASOの罹患率が上昇し、60歳以上では1-3%、70歳以上では2-5%とされている。
 
- 性別:男性は女性に比べて1-2倍リスクが高い。
 
- 喫煙:オッズ比が3-4倍と高い。喫煙本数と重症度が比例している。禁煙によって発症頻度が低下する。
 
- 糖尿病:オッズ比が3-4倍と高い。
 
- 高血圧:オッズ比は1.5-2倍とされている。
 
- 脂質異常症:有意なリスクファクターであるが、発症の寄与度としては高血圧や糖尿病より小さい
 
- 冠動脈疾患 CAD:冠動脈に有意な狭窄が確認された患者においてABI0.9未満の頻度は13-19%。
 
- 脳血管疾患 CVD:脳卒中患者において、ABI0.9未満の割合は18.8%。
 
- 透析:ABI 0.9%未満の頻度は15-24%、ABI 1.3以上の異常高値は10%程度に認めた。
 
- その他:慢性腎臓病、CRP高値、高ホモシステイン血漿、血漿フェブリノーゲン高濃度がか指摘されている。
 
検査
分類
鑑別
|  
 | 
ASO
 | 
TAO
 | 
| 好発年齢と性差
 | 
中高年の男性 (50歳以上)
 | 
若年男性 (20-40歳)
 | 
全身性合併症 (基礎疾患)
 | 
高血圧,糖尿病,脂質異常症
 | 
なし
 | 
| 好発部位
 | 
大動脈分枝部~大腿動脈 (下肢の中枢側)
 | 
膝窩動脈以下 (下肢の末梢側)
 | 
| 遊走性静脈炎
 | 
なし
 | 
あり
 | 
| 喫煙
 | 
危険因子の一つ
 | 
増悪
 | 
| 血管造影
 | 
虫食い像、動脈壁硬化
 | 
先細り像、Corkscrew状側副路。多発性分節的閉塞(閉塞は途絶状)
 | 
| 石灰化
 | 
多い
 | 
少ない
 | 
| 予後
 | 
不良
 | 
良好
 | 
治療
- 運動療法:歩行など。血管の側副路の発達などにより歩行距離の延長
 
- 薬物療法
 
- PTA:カテーテルにより血栓溶解(ウロキナーゼ)、血栓吸引、ステント留置術など
 
- バイパス術:適応は急性閉塞。大動脈-腸骨動脈・大腿動脈などPTAの困難例
 
- 外科手術:広範囲の潰瘍・壊死性病変、感染を伴う例では肢切断。
 
- 細胞移植治療:ASO による慢性重症の虚血で、PTA やバイパス術が適応できない場合には、自己骨髄細胞移植治療が試みられる。
 
|  
 | 
ASO
 | 
L-SCS
 | 
| 発生部位
 | 
腓腹部
 | 
大腿後面、下腿外側
 | 
| 症状変動
 | 
あまりない
 | 
変動有り
 | 
| 改善
 | 
急速で速やかに改善 たったままで治る
 | 
時間がかかる 座位(前屈)で軽減
 | 
| 頻度
 | 
少
 | 
多
 | 
ガイドライン2015に基づく治療
- 末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(2015 年改訂版)
 
- 
- 高血圧:(クラスI)降圧目標は140/90mmHg未満、CAD/CVDがなければ130/80mmHgを目標とする。β遮断薬の使用は差し支えない。
 
- 脂質異常症:(クラスI)LDL-Cの管理目標は120mg/dL未満としてスタチンを導入する。(クラスIIa)低HDL-Cと高TGを有する場合にはフィブラート系薬やEPA製剤の投与を考慮する。
 
- 糖尿病・肥満・メタボリックシンドローム:(クラスI)糖尿病、高血圧、肥満、喫煙などのリスクファクターを早期から厳格にコントロールする。
 
- 喫煙:禁煙状況や禁煙医師の評価を行い、適宜カウンセリングし薬物療法、行動療法を含めた禁煙治療を行う。
 
- 血小板薬の適応:(クラスIIa)症候性ASO患者に対して、CVD/CAD予防のためにアスピリンやクロピドグレルを投与する。脳卒中の二次予防のためにはシロスタゾールを投与する。
 
- 冠動脈疾患合併:(クラスI)CADを有するASO患者に対してoptimal medical therapy(生活習慣改善指導、血圧・血糖・脂質コントロール、抗血小板薬・β遮断薬・RA系阻害薬・スタチン処方、基礎心疾患の介入)を行う。
 
- 脳血管疾患合併:(クラスIIa)症候性ASO患者に対して脳卒中予防のために抗血小板薬を投与する。
 
 
- 無症候性:(クラスI)無症候性ASO患者に動脈硬化のリスク管理と生活習慣の改善を行う;無症候性ASO患者の下肢予後は良好とされているが、5年後の生命予後は健常者と比べて有意に不良であることから動脈硬化性疾患の発症予防に努める必要がある。
 
- 有症候性:間欠性跛行
 
- 観血的歩行患者には初期治療として監視下運動療法を行う。
 
- 心不全のない間欠性歩行患者にシロスタゾールを投与する。
 
- 運動療法や薬物療法による跛行の改善が不十分な場合には血行再検の適応がある。
 
参考
- http://mymed.jp/di/zh8.html
 
ガイドライン
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_shigematsu_h.pdf
 
- 2. INTER-SOCIETY CONSENSUS FOR THE MANAGEMENT OF PERIPHERAL ARTERIAL DISEASE (TASC II)
 
- http://www.tasc-2-pad.org/upload/SSRubriqueProduit/Fichier2/597.pdf
 
- 3.末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(2015 年改訂版)
 
- https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2015_miyata_h.pdf
 
  [★]
- 英
 
- aortic dissection
 
- 関
 
- 解離性大動脈瘤
 
大動脈解離の病態
ガイドライン
- 1. 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2006年改訂版)
 
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_takamoto_h.pdf
 
文献
- 腹部大動脈瘤の血管内手術と開腹手術、長期死亡率に差なし
 
- 腹部大動脈瘤(AAA)の修復を血管内手術または開腹手術によって受けた患者の転帰を8年間にわたって調べた試験(EVER1)で、両者の全死因死亡率、動脈瘤関連死亡率に差はないことが明らかになった。また、開腹手術が適用にならないAAA患者を対象に、血管内手術を受けた患者と介入なしの患者の長期的な転帰を比較した試験(EVER2)では、両者の全死因死亡率にも差はないことが明らかになった。
 
- Endovascular repair of aortic aneurysm in patients physically ineligible for open repair.
 
- N Engl J Med. 2010 May 20;362(20):1872-80. Epub 2010 Apr 11.
 
- United Kingdom EVAR Trial Investigators et al.
 
- PMID 20382982
 
- Endovascular versus open repair of abdominal aortic aneurysm.
 
- N Engl J Med. 2010 May 20;362(20):1863-71. Epub 2010 Apr 11.
 
- United Kingdom EVAR Trial Investigators et al.
 
- PMID 20382983
 
- Long-term outcome of open or endovascular repair of abdominal aortic aneurysm.
 
- N Engl J Med. 2010 May 20;362(20):1881-9.
 
- De Bruin JL et al.
 
- PMID 20484396
 
国試
- 105I059:Stanford A偽腔閉塞型急性大動脈解離。ガイドライン1では内科的治療が良いか外科的治療が良いかはどちらともいえないと記載がある。いずれにせよ、早急な降圧が重要である。
 
[show details]
  [★]
- 英
 
- nutcracker phenomenon
 
- 同
 
- nutcracker現象 ナッツクラッカー現象、ナットクラッカー症候群 nutcracker syndrome、くるみ割り現象、left renal vein entrapment, left renal vein hypertension
 
[show details]
 
- 左腎静脈は腹部大動脈と上腸間膜動脈の間を走るため,この間に左腎静脈が挟まれてうっ血。血尿
 
- この時の血尿は腎血管に由来するらしい?そのため、赤血球の変形はみられないとか。
 
症状
- 左腎の肉眼的血尿、左側の側腹部痛、左側の精巣または卵巣静脈瘤
 
- タンパク尿はない?
 
参考
  [★]
- 英
 
- blue toe syndrome
 
- 同
 
- blue toe症候群
 
- 足趾動脈の微小塞栓により突然に血行障害を来す症候群。
 
- 腹部大動脈により下肢の動脈の閉塞をきたして発症しうる(YN.C146)
 
  [★]
腹部大動脈、腹大動脈
  [★]
- 英
 
- abdominal aortic aneurysm abdominal aneurysm AAA
 
- 関
 
- 大動脈瘤
 
疫学 NSU 448
原因 NSU 448
- 95%以上は動脈硬化
 
- 特異性炎症(梅毒、結核)
 
- 非特異性炎症(Behcet病)
 
- Marfan症候群
 
- 感染性(感染性動脈瘤)、外傷性(外傷性動脈瘤)
 
病型
症状
- NSU 448
 
- 無症状のことが多い。拍動腫瘤として自覚することがある。
 
- 腰痛、腹痛を主訴とすることがある。激しい腹痛は切迫破裂、または破裂となる。
 
- 穿孔による消化管出血や大動脈-下大静脈瘻(aorto-caval fistula)もありうる
 
治療
外科手術
- 切発破裂例は緊急手術
 
- 5-6cm:症状があれば外科手術
 
- >6cm :外科手術
 
ガイドライン
- 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2006年改訂版)
 
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_takamoto_h.pdf
 
診察から診断まで
- 腰痛、腹痛を訴えることがある。身体所見で拍動する腫瘤を触れる。心電図、心筋逸脱酵素迅速検査キットでACSを否定し、血液検査、腹部X線写真撮影を施行。腹部大動脈瘤が疑われれば、循環器内科・血管外科コールし、腹部単純・造影CT、降圧を。
 
  [★]
- 英
 
- para-aortic lymph node dissection, para-aortic lymphadenectomy
 
- 関
 
- 腹部大動脈周囲リンパ節
 
  [★]
- 英
 
- thoracoabdominal aortic aneurysm
 
- 関
 
- 胸部大動脈瘤
 
  [★]
- 英
 
- abdomen
 
腹部の9つの領域
- M.111
 
| RH right hypochondriac 右下肋部
 | 
E epigastric 上胃部
 | 
LH left hypochondriac 左下肋部
 | 
| RL right lumbar 右側腹部
 | 
U umbilical 臍部
 | 
LL left lumbar 左側腹部
 | 
| RI right inguinal 右鼡径部
 | 
P pubic 恥骨部
 | 
LI left inguinal 左鼡径部
 | 
腹腔を仕切る2つの面
腹部の4つの領域
- (M.112)
 
- 身体所見を記述するために、4つの領域で分ける
 
- 水平面
 
- 垂直面
 
  [★]
- 英
 
- aorta (Z), Ao
 
- 関
 
- 大動脈弁
 
- 大動脈径:胸骨左縁アプローチで左室長軸断面を得て、心エコーMモードで評価。
 
  [★]
- 英
 
- artery (Z)
 
- ラ
 
- arteria
 
- 関
 
- 静脈