糸球体濾過量

出典: meddic

glomerular filtration rate, GFR
糸球体濾過率 「糸球体濾過量」の方がよく使われているらしい
糸球体濾過値イヌリンクリアランスクレアチニンクリアランス慢性腎不全推算糸球体濾過量 eGFR



概念

  • 糸球体で濾過される血漿の量(厳密には時間あたりの量)
  • 糸球体で完全に排泄される物質を使って算出する
  • 成人のGFR:100-150 ml/min (SP.778)

試験

GFRに影響を与える因子

  • 上昇:妊娠、糖尿病性早期腎症、蛋白の過剰摂取(尿中のクレアチニンの影響を受ける(出典不明))、アンジオテンシンII
  • 低下:脱水


考える技術 第2版 p.528
輸入細動脈抵抗低下不能 輸出細動脈抵抗上昇負荷 腎血管閉塞
高血圧
動脈硬化
慢性高血圧
慢性腎臓病
悪性高血圧
NSAID
COX-2阻害薬
敗血症
高カルシウム血症
シクロスポリン
タクロリムス
腎動脈狭窄
ACE阻害薬
ARB
腎動脈狭窄


理論値

  • (1) Ccrからの近似する方法
  • Ccr=((140-年齢)×体重(kg))/(72×Cr(mg/dL))(女性では×0.85)


  1. ref(GFR_fig.png,[糸球体濾過量])



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/05 12:44:45」(JST)

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UpToDate Contents

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和文文献

  • 内科医が知っておくべき検査の最新情報 : 5. 腎・尿路系疾患
  • 和田 隆志,古市 賢吾
  • Nihon Naika Gakkai zasshi. The Journal of the Japanese Society of Internal Medicine 100(11), 3247-3255, 2011-11-10
  • … 慢性腎臓病(CKD)の概念が提唱され、検尿に加えて、推算式による推算糸球体濾過量(eGFR)が日常臨床に用いられている。 …
  • NAID 120003989053
  • 慢性腎臓病を合併した慢性心不全患者における運動耐容能とその関連要因の検討
  • 堀田 千晴,平木 幸治,渡辺 敏,井澤 和大,安田 隆,長田 尚彦,大宮 一人
  • 理学療法学 38(6), 436-441, 2011-10-20
  • … 【方法】男性CHF患者119例を対象に推算糸球体濾過量(eGFR)を基に,A群(eGFR60以上),B群(eGFR30以上60未満),C群(eGFR30未満)の3群に選別し,運動耐容能および上下肢筋力を比較した。 …
  • NAID 110008762261
  • 知っておきたい血管医学用語(45)シスタチンC

関連リンク

血清Cr.値と年齢から,腎臓の働き(GFR(糸球体ろ過量)推算値)を算出します。 ... 生活習慣病に関連するすべての疾患は,慢性腎臓病と関連があります。腎臓病の「早期発見と早期治療」にご活用ください。
医療 [編集] 厳密に測定するにはイヌリン・クリアランスを用いるが、医療の現場ではクレアチニン・クリアランスまたはeGFR(estimated GFR; 推定糸球体濾過量)で代用することが多い。単位はml/分/1.73m 2 血清クレアチニンからのGFR推算式 ...
推算糸球体濾過量(eGFR)を計算してみましょう。eGFRは、血清クレアチニン値と年齢、性別から計算します。CKDステージの分類も紹介しています。 ... 血清クレアチニン値 血液中にある老廃物の一種です。本来であれば尿へ排出されます ...

関連画像


★リンクテーブル★
先読み慢性腎不全」「クレアチニンクリアランス」「イヌリンクリアランス
国試過去問106A006」「103F006」「102E014
リンク元eGFR」「原尿」「腎血漿流量」「GFR」「glomerular filtration rate
関連記事糸球体」「」「糸球体濾過」「過量」「球体

慢性腎不全」

  [★]

chronic renal failure, CRF
腎不全急性腎不全

概念

  • 数ヶ月から数十年に及ぶ緩徐な経過で腎機能障害が進行し、末期腎不全に至る不可逆的疾患。
  • 濾過される原尿の量が減少するので、血液中の不要物を排泄したり、電解質・水分の調節能が低下する。

定義 (日本人腎臓学会 CKD診断ガイド)

  • 1.-2.のいずれか、または両方が3ヶ月以上持続する。
  • 1. 尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白が存在
  • 2. GFR < 60 ml/min/1.73m3

病態

  • カリウム↑:GFR低下によりカリウム分泌が不十分となる。
  • リン↑:近位尿細管での排泄障害(YN.E-25)?、酸分泌障害?
  • カルシウム↓:尿細管機能低下???により、PTHの作用を受けて遠位尿細管で再吸収されるべきカルシウムが排泄される。
  • 細胞性免疫能の低下 → 結核のリスク(FSRFでは正常人比10倍)
  • 出血傾向 → 尿毒症により凝固系機能低下
  • 低カルシウム血症
  • 尿細管での再吸収不全、1,25-dihydroxy-vitamin D3不足により腸管からのCa吸収低下、無機リン増加によりカルシウムの減少([Ca][P]積が一定になるように保たれているらしい)、骨のPTHに対する感受性低下???(なぜ?)

慢性腎不全におけるカルシウムリン代謝

PRE.355
上記の病態と矛盾する点があり。
  • 慢性腎不全においては、上記の通りカルシウムの吸収が低下するため、二次性の副甲状腺機能亢進症となっている。このため、慢性に骨よりカルシウムとリン酸が動員される。このため嚢胞性線維性骨炎 osteitis fibrosa cysticaを呈する。
  • 転移性石灰化 metastatic calcification(=異所性石灰化症)も生じる。リン酸カルシウムの結晶が血管外に形成され、血管壁、軟部組織、内臓に蓄積する。この病態は血清のカルシウムリン積が60-70を越える時に起こりやすい。
  • 慢性腎不全における過剰のPTHは次の状態を引き起こす:(1)比較的高値な血清カルシウム(高リン酸血症と活性ビタミンD3欠乏があるにもかかわらず!)、(2)高リン酸血症(骨からのリン酸の動員にもかかわらず、腎で排泄しきれないため)。

症状

  • 脳 :不眠、意識障害、麻痺
  • 眼 :眼底出血、視力低下
  • 口 :アンモニア臭
  • 心臓:心膜炎心筋症心タンポナーデ
  • 肺 :呼吸困難、咳、血痰
  • 胃腸:嘔気、食欲低下、潰瘍
  • 腎臓:尿量減少? 尿濃縮能障害、等張尿(多尿夜間尿) 
  • 血管:高血圧、動脈硬化
  • 血液:貧血、高カリウム血症
  • 末梢神経:感覚異常
  • 皮膚:掻痒感
  • 骨:腎性骨異形成症

検査

血液検査

治療

  • 糸球体高血圧
  • 腎性貧血
  • エリスロポエチン
  • 高窒素血症
  • 経口吸着用炭素製剤。腸肝循環中で窒素化合物を吸着
  • 炭酸カルシウム製剤などのリン吸着薬。消化管の中で不溶性の塩を形成

国試




クレアチニンクリアランス」

  [★]

creatinine clearance, Ccr
クレアチニンクリアランス


クレアチニンとGFRとの解離

  • 血清クレアチニンGFRは負の相関がありかつ指数関数的な関係がある。血清クレアチニンが基準範囲よりわずかに低下するだけでもGFRは急激に低下することがある。(参考1)(参考2)

推定式

  • Ccr=((140 - age)× BW (kg))/(72×Cr(mg/dL)) (女性では×0.85)

計算

数字を入力

男 man 女 woman
歳 year-old kg mg/dl
Ccr = ml/min
eGFR = ml/min


問題点

  • GFRを過大評価する。体表面積で補正されていない。腎機能が安定している場合にのみ正確。

参考

  • 1. A more accurate method to estimate glomerular filtration rate from serum creatinine: a new prediction equation. Modification of Diet in Renal Disease Study Group.
  • Levey AS, Bosch JP, Lewis JB, Greene T, Rogers N, Roth D.SourceNew England Medical Center, Boston, MA 02111, USA. Andrew.Levey@es.nemc.org
  • Annals of internal medicine.Ann Intern Med.1999 Mar 16;130(6):461-70.
  • BACKGROUND: Serum creatinine concentration is widely used as an index of renal function, but this concentration is affected by factors other than glomerular filtration rate (GFR).OBJECTIVE: To develop an equation to predict GFR from serum creatinine concentration and other factors.DESIGN: Cross-sect
  • PMID 10075613
  • 2.
[display]http://annals.org/article.aspx?articleid=712617



イヌリンクリアランス」

  [★]

inulin clearance CIN
糸球体濾過値クレアチニンクリアランスクリアランスイヌリン



106A006」

  [★]

  • 健常の若年成人女性に比較し、閉経後の女性で高値を示すことが多いのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106A005]←[国試_106]→[106A007

103F006」

  [★]

  • 糸球体濾過量を推算するのに用いられる血漿中の物質はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103F005]←[国試_103]→[103F007

102E014」

  [★]

  • 妊娠中期の妊婦で生理的に減少または低下するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102E013]←[国試_102]→[102E015

eGFR」

  [★]

estimated glomerular filtration rate, 推算糸球体濾過量
腎不全,糸球体濾過量


非日本人の推定式

推算糸球体濾過率 = 175 x Cr ^ -1.154 x age ^ -0.203 (ml/min/1.73m2)
女性は0.742をかける
アフリカ系アメリカ人の場合は1.212をかける

日本人の推定式

推算糸球体濾過率 = 194 x Cr ^ -1.094 x age ^ -0.287 (ml/min/1.73m2)
女性は0.739をかける

計算

数字を入力

男 man 女 woman
歳 year-old kg mg/dl
Ccr = ml/min
eGFR = ml/min



原尿」

  [★]

glomerular filtrate, primitive urine
糸球体濾液尿

原尿の生成

2007年後期生理学授業プリント
  • 心拍出量は4-8 l/minといわれている→5 l/minとする。
  • 全血液の1/5が腎臓にいくので(cf. 心拍出量, PT.295)、腎血流量(RBF)は1.0 l/minとなる。
  • ヘマトクリットを45%とすると、腎血漿流量(RPF)は550 ml/minとなる。
  • 腎に流れ込んだ血漿のうち1/5が糸球体で濾過される(濾過比は0.2)ので、糸球体濾過量は110 ml/minとなる。

一般的な値

腎血流量 0.95-1.25 l/min
腎血漿流量 500-700 ml/min
糸球体濾過量 80-150 ml/min 


腎血漿流量」

  [★]

英:renal plasma flow, RPF
糸球体濾過量
  1. ref(RPF_fig.png,[腎血漿流量])


GFR」

  [★] 糸球体濾過量 glomerular filtration rate


glomerular filtration rate」

  [★] 糸球体濾過量 GFR


糸球体」

  [★]

glomerulus (Z)
ボウマン嚢腎小体腎臓輸出細動脈#調節

概念

  • 1個の腎臓に100万個存在。
  • 房状の毛細血管からなる
  • 糸球体の毛細血管は有窓型毛細血管である

糸球体の微細構造 (SP.785)

  • 血管内皮細胞
  • 基底膜
  • 上皮細胞間隙

詳細には

  • 糸球体内皮細胞 endothelium
  • 基底膜 basement membrane, glomerular basement membrane
  • 糸球体上皮細胞 visceral epithelium, podocyte
  • ボウマン嚢の壁側板 parietal epithelium

血流の調節 (HIM.1742)

  • 輸入細動脈:autonomous vasoreactive reflex in afferent arteriole, tubuloglomerular feedback
緻密斑でのCl-の低下 = 原尿流速が早い → 腎灌流量の低下と解釈
  • 腎灌流圧↑→輸入細動脈の平滑筋収縮
  • 腎灌流圧↓→輸入細動脈の平滑筋弛緩
緻密斑はNaClの再吸収にとともにATP、(アデノシン)を細胞外に放出。細胞外のecto-5'-nucleotidaseがATPからアデノシンを産生。アデノシンが輸入細動脈のvasoconstrictorとして作用
  • loop diureticsは緻密斑でのNaClの再吸収を妨げるので、尿細管糸球体フィードバックを阻害→糸球体濾過量は高レベルに保たれる
  • アンジオテンシンIIと活性酸素種は尿細管糸球体フィードバックを増強 → 輸入細動脈収縮 → 糸球体濾過量低下
  • NOは尿細管糸球体フィードバックを減弱 → 輸入細動脈弛緩 → 糸球体濾過量上昇
  • 輸出細動脈:angiotensin II-mediated casoconstriction of the efferent arteiole

臨床関連

  • 糸球体疾患







量」

  [★]

amountvolumecontentquantity
含有量含量体積達する容積内容物内容ボリューム


糸球体濾過」

  [★]

glomerular filtration
糸球体


過量」

  [★]

excessive dose, overdose



球体」

  [★]

spheroidal
楕円体




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