- 英
- biopsy
- 同
- バイオプシー、診査切除術 exploratory excision、試験切除術
- 関
施行
条件付き
- リンパ節腫脹:感染によるリンパ節腫脹は自然消退しうるので一ヶ月以上経過観察してから。
禁忌
- 悪性黒色腫:転移しやすいため
- 精巣腫瘍:血行転移のおそれ → ゆえに精巣腫瘍を否定できない陰嚢腫脹に対しては診断を兼ねた高位精巣摘除が標準的治療
WordNet
- examination of tissues or liquids from the living body to determine the existence or cause of a disease
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/16 05:17:11」(JST)
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生体組織診断(せいたいそしきしんだん)は、病変部位の組織を採取し顕微鏡で病変部位を観察することによって、病気の診断または病変の拡大の程度を調べるために有用な臨床検査の一つである。生検(せいけん)・バイオプシーとも呼ばれる。
目次
- 1 採取方法
- 2 標本作製
- 3 組織診断に使用される用語
- 4 特殊染色の種類
- 5 関連項目
採取方法
詳細は「生検法」を参照
一般に内臓の場合は針を刺して組織を採取する (needle biopsy) 。針生検は肺・腎臓・肝臓・前立腺・骨髄など各臓器で病気の診断のために行われる。病変の採取のためにはエコーなどを併用して適切な部分を採取することも重要である(エコー下針生検)。骨髄生検は骨髄穿刺を使用した細胞診と併用して行う。胃・大腸の組織採取は内視鏡を利用して行われる。リンパ節生検は炎症性疾患や腫瘍のリンパ節転移を目的に行う方法で表層のリンパ節を手術手技で採取して標本を作成する。皮膚疾患では穴の開いたパンチなどで病変部を採取して標本を作成する(パンチ生検)。悪性黒色腫(ほくろの癌)では切除範囲決定のためにセンチネルリンパ節生検も行われる。また表層の血管炎の診断もパンチ生検が有用である。筋肉疾患では皮膚を開き筋肉組織の一部を露出させてから採取して標本を作成する。
標本作製
得られた組織をスライス・固定する。染色はヘマトキシリン・エオシン染色(HE染色)を行うが、それに合わせて診断のために特殊染色を追加して行うこともある。腫瘍の範囲・大きさの確定のためには、スライスする部分を多くして検査を試みる。
組織診断に使用される用語
- 炎症
- 壊死
- 結節
- 線維化
- 変性-空胞変性、硝子滴変性、フィブリノイド変性、アミロイド変性、角質変性、粘液変性、硝子変性
- 肉芽腫
- 皮膚病理用語
- 萎縮
- 硬化
- 変性 - 顆粒変性、空胞変性
- 棘融解
- 痂皮
- 水疱
- 膿疱
- 不全角化
- 異角化
- 基底膜肥厚
- 錯角化
- 乳頭腫症
- 肉芽組織
特殊染色の種類
- パス染色(PAS染色)
- コンゴーレッド染色 (Congo-red染色)
- ダイロン染色
- マッソン・トリクローム染色
- アザン染色
- コッサ染色
- フォンタナ・マッソン鍍銀法
- 免疫染色
関連項目
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Japanese Journal
- 早期胃癌を合併したステロイド抵抗性類天疱瘡-内視鏡的粘膜下層切開剥離術を施行した1例-
- 吉田 龍一,山田 朋子,飯田 絵理,中村 考伸,正木 真澄,梅本 尚可,石川 勝也,太田 学,平塚 裕一郎,鷺原 規喜,池田 正俊,成田 多恵,加倉井 真樹,出光 俊郎
- 自治医科大学紀要 34, 135-140, 2012-03-01
- … 術後1年6か月,潰瘍瘢痕部からの生検で胃癌の遺残再発を認めたため,ベタメサゾン1日1.75mg内服の時点で再度,ESDを施行した。 …
- NAID 110008922667
- 臓器別専門外来でのReview of systems聴取の重要性が示唆されたAmelanotic melanomaの1剖検例
- 石井 彰,菅原 斉,渡辺 珠美,松本 充也,松林 洋志,出光 俊郎,兵頭 隆史,山田 茂樹,川上 正舒
- 自治医科大学紀要 34, 129-134, 2012-03-01
- … 外来での経鼻的鼻腔腫瘤生検では腫瘍組織を認めず,全身麻酔下での腫瘍摘出術目的に入院。 … 経鼻的鼻腔腫瘤の再生検では,病理学的に非上皮性悪性腫瘍が疑われたが,確定診断に至らなかった。 … これらの腫瘤は,組織学的には皮下結節の生検組織所見と全て同一でamelanotic melanomaの多発転移と最終診断した。 …
- NAID 110008922666
- 菅生 太朗,斎藤 修,斎藤 孝子,秋元 哲,井上 真,安藤 康宏,竹本 文美,草野 英二
- 自治医科大学紀要 34, 67-74, 2012-03-01
- … 経皮腎生検を行い,光顕所見ではメサンギウム増殖性糸球体腎炎の所見を認めた。 … 1994年4月から2010年12月までの当科での腎生検施行全3614例中,C1q腎症と診断される患者は他に6例あったが,本症例のみが血尿単独を呈していた。 …
- NAID 110008922589
Related Links
- 病院で使われている言葉の中には、患者にとって分かりにくいものや、誤解しがちなものが、多くあります。病院の言葉のうち重要なものを取り上げ、分かりやすく言い換えたり説明したりする具体的な工夫について提案します。
- 生検(せいけん)とは、病変の組織(細胞)を採取して、それを顕微鏡で調べる検査で、「バイオプシー」とも呼ばれます。病変の場所などにより、針のような器具を刺して採取したり、メスで切り取って採取したりします。
- デジタル大辞泉 - 生検の用語解説 - 生体から細胞・組織を外科的に切り取ったり針を刺して取ったりして調べ、病気の診断を行う方法。バイオプシー。生体組織診断。
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★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。腹部膨満感と褐色尿を主訴に来院した。1か月前から腹部膨満感と時々、尿の色が濃くなることを自覚していた。飲酒は機会飲酒で、薬剤の服用はない。身長 169cm、体重 62kg。体温 36.1℃。脈拍 68/分、整。血圧 134/86mmHg。呼吸数 14/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、ウロビリノゲン (±)、潜血 (±)。血液所見:赤血球 428万、Hb 14.5g/dL、Ht 47%、白血球 9,300、血小板 20万。血液生化学所見:アルブミン 4.0g/dL、総ビリルビン 1.3mg/dL、直接ビリルビン 0.9mg/dL、AST 98U/L、ALT 106U/L、ALP 492U/L(基準 115~359)、γ-GTP 92U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 58U/L(基準 37~160)、クレアチニン 0.6mg/dL。CRP 1.1mg/dL。腹部超音波検査で異常を認めない。上部消化管内視鏡像(別冊No. 33)を別に示す。
- まず行うべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D068]←[国試_113]→[113D070]
[★]
- 53歳の女性。朝からものが二重に見えることを主訴に来院した。意識は清明。右眼瞼下垂と右眼球運動障害とを認める。頭部単純MRIのT1強調像とT2強調像とを以下に示す。
- 診断の確定に必要なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A041]←[国試_101]→[101A043]
[★]
- 24歳の男性。2日前から急激に増強する嚥下痛と開口障害とを主訴に来院した。1週前から咽頭痛を自覚していた。体温38.4℃。白血球12,800。CRP 5.7mg/dl。咽頭所見と頸部造影CTとを以下に示す。
- 直ちに行うのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A046]←[国試_103]→[103A048]
[★]
- 人間ドックによる大腸がん検診の下部消化管内視鏡像(別冊No. 3)を別に示す。自覚症状はない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I011]←[国試_109]→[109I013]
[★]
- attend
- vt.
- ~に出席/参列する、(学校に)行く(go toより堅い語)
- The normal ECG and chest X-ray when he attended hospital after an episode do not rule out an intermittent conduction problem.
- (結果として)~に伴う
- ~に同行/同伴する、付き添う、仕える。往診する。~の世話をする、~に気をつける、見張る
- vi.
- 出席/参列/出勤する(at)
- 留意/注目/傾聴する(to)。身を入れる、勢力を注ぐ、心を傾注する(to)。世話をする、気を配る(to)
- 仕える、付きそう(on)。(危険・困難などが)伴う(on)
- productive
- outflow
- obstruction
-
- the clinical picture suggests obstruction to outflow from the stomach.(この臨床像は胃流出障害を示唆している)
- obstruction to outflow
- 流出障害
-
- the clinical picture suggests obstruction to outflow from the stomach.(この臨床像は胃流出障害を示唆している)
- aqueous outflow from the eye (眼球からの房水流出)
- retain
- re + tent (tineo=teneo) = to hold back
- 保持する、保有する、保留する、持ち続ける、維持する。(使用のために)確保しておく
- (ある場所に)保つ、保持する。(熱などを)保っている、失わないでいる
- 忘れないでいる、覚えている
- (弁護士・気腫・召使いなどを)雇っておく、抱える
- 使用/実行し続ける。(廃止しないで)そのままにしておく
- palliation
- n.
- 寛解、緩和
- volvulus
- 腸捻転
- bezoar
- 胃石
- malrotation
- 腸回転異常
- intussusception
- 腸重積
- succussion
- n.
- 強く揺り動かすこと、強く揺れること
- splash
- n.
- はね返し、はねかけ。はねかす音。
- どっと流れる水。
- □unit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- □350ml アルコール5%
- 350x0.05/10=1.75 unit
- http://pohwa.adam.ne.jp/you/hobby/ryori/sake2.html
- 1unitの量が国によって違う。純エタノール換算で、1英unitは8g=10ml(英糖尿病協会採用の数値)、1米unitは15g(20ml弱:1drinkとも)で、日本では10~14g程度(代謝熱量80Kcalが基準:食品成分表5訂版,2002)や20ないし23g(日本酒1合分)を1unitとしている。日本の医学界では1unit=20g(体積に換算すると25ml)を採用することが多いので、ここでもそれに従う。この基準(1unit=20g=25ml)で計算すると、40度のウィスキー1ショット(=1オンス:英液量オンスで28.41ml、米液量オンスで29.57ml、日本の1ショットで30ml)が約0.5unitとなる。5度のビールなら500mlでだいたい1unit(この、日本酒1合≒ウィスキーダブル≒ビール500cc≒1unitという関係は、覚えておくと便利かもしれない:ワインなどは日本酒に準じるので、1本750mlがだいたい4unit強である)。
- 主訴:体重減少
- (主訴にまつわる症状)
- ・4ヶ月で10kg減少、食欲の減少、嘔吐(頻度:次第に増えてきている。嘔吐物と量:何時間も前に食べたものを多量に嘔吐する)
- (主訴以外の症状)
- ・一ヶ月前から脱力感(部位:特に下肢で著しい(丘に登ったり、階段を上ったりするとき))
- 嗜好歴:喫煙 20/day、飲酒 10units/week (ビール 6本弱)
- 家族歴:なし
- 既往歴:高血圧(2年間β遮断薬で治療、4ヶ月前に服薬中止)
- 身体所見 examination
- バイタル:82/分、血圧 148/86 mmHg
- 全身:やせ、体調が悪そう(unwell)。
- 呼吸器、心血管系に異常なし
- 腹部:腫瘤触知せず、圧痛なし、振盪音/振水音を認める
- 検査所見 investigations
- 低値:ナトリウム、カリウム、クロライド、尿素
- 高値:重炭酸
- Q
- 1. これらの所見の説明は?
- 2. もっともな診断は?
- A
- ★
- 胃流出路の閉塞 = 食後の嘔吐 + 胃の振水音
- 高BUN + 低CRE → 脱水
- 低Na,Cl,H+ → 嘔吐
- HClの喪失 → 代謝性アルカローシス
- H:細胞内→外
- K:細胞外→内
- 従って、低カリウム血症 → 筋力低下・脱力
- ★
- 胃流出路の閉塞の原因:胃癌とか胃潰瘍による瘢痕
- 診断には上部消化管内視鏡・生検(組織診)、その後にCT(局所浸潤、転移巣検索)
- 治療法:腫瘍だったら腹腔鏡による腫瘍の摘出術。その他の場合は手術をしたり、薬物療法をしたり、、、
- 学習ポイント
- ・嘔吐・嘔気 nausea and vomiting DIF.321, vomitus DIF.449 IMD.351
- 解剖で考えよう。縦に解剖、横に病因
- 鼻咽頭 扁桃、外来異物
- 食道 アカラシア、逆流性食道炎、食道癌 ・・・嚥下困難があるはず
- 胃 胃炎、消化性潰瘍、胃癌、幽門部の病変(ポリープ、癌、潰瘍;胃の出口を閉塞させる)。子供だったら幽門狭窄症
- 十二指腸:潰瘍、十二指腸炎、Billroth II法による輸出脚の閉塞、Billroth I/II法によるダンピング症候群。胆汁性胃炎も原因となる。
- 小腸:小腸閉塞(腸重積、腸回転異常症、胃石症、癌腫、限局性回腸炎)
- 結腸:潰瘍性大腸炎、アメーバ症、腫瘍男。腸間膜動脈血栓症、
- 消化管全体:Strongyloides, Ascaris, Taenia solium
- ・β遮断薬の服用中止で何が起こる?
- 狭心症や発作性の高血圧。
- なんでやめたんだろう? → 副作用:(1%程度に)めまい、全身倦怠感、頭痛、徐脈が出現
- ・振盪音
- 腹水や胃内容物の貯留によって聴取される。
- ・BUN高値、Cre低値
- suggest a degree of dehydration
・BUN
- ==検査値の異常 (異常値の出るメカニズム第5版 p.144)==
- ===BUN上昇===
[★]
- 英
- biopsy
- 関
- 細胞診、生検、組織診
[★]
- 英
- needle biopsy
- 関
- 吸引生検、生検
[★]
- 関
- マンモトーム、生検
[★]
- 英
- gastric biopsy
- 関
- 生検
[★]
- 英
- liver biopsy
- 関
- 肝臓
禁忌
- uptodate.1
経皮的肝生検の絶対禁忌
- 非協力的な患者
- 説明の付かない出血の既往
- 出血傾向(血液学的な異常は輸血により補正すれば施行可能と考える人もおり絶対禁忌とは言い切れない)
- プロトロンビン時間がコントロールと比べて4秒を超える
- 血小板<6万
- 出血時間の延長>10分
- 7-10日以内のNSAIDs使用
- 輸血を補助的に使うことができない場合(おそらく、個人の信条や輸血製剤を入手できない環境など)
- 肝血管腫や血管腫瘍が疑われる場合
- 打診や経腹超音波で生検可能な場所を特定できない場合
- エキノコックス症が疑われる場合
相対禁忌
代替の生検方法
- uptodate.1,2
- 出血性素因、肝不全、腎不全(透析は導入されている)の場合に経静脈的肝生検が良い、らしい(ホント?他の文献でも裏をとろう)
参考
- http://www.kdcnet.ac.jp/hepatology/technique/biopsy/livbx1/livbx2.htm
uptodate
- 1. [charged] 経皮的肝生検 - uptodate [1]
- 2. [charged] 経頸静脈的、腹腔鏡下、および穿刺吸引細胞診 - uptodate [2]
- 3. [charged] 肝生検標本の解釈 - uptodate [3]
[★]
- 英
- ultrasonically guided biopsy
- 同
- エコーガイド下生検