急性硬膜外血腫

出典: meddic

acute epidural hematoma
硬膜外血腫


急性硬膜外血腫急性硬膜下血腫

  CTにおける血腫の像 発症後の意識 好発部位
急性硬膜外血腫 凸レンズ 約6時間の意識清明期を経て意識障害 側頭葉
急性硬膜下血腫 凹レンズ 意識回復がないことが多い  


治療

SCN.263
  • 手術療法 ⇔ 慢性硬膜下血腫では穿頭術
  • 開頭術による血腫除去、出血源の止血、硬膜の吊り上げ縫合による血腫の再貯留の予防。
  • 脳ヘルニアが急激に進行している場合には救急処置として穿頭術を施行し、頭蓋内圧を計った後に開頭術に以降。


画像

  • モザイク状にみえる血腫は再出血のリスクが高い

国試

Wikipedia preview

出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/24 21:14:01」(JST)

wiki ja

[Wiki ja表示]

UpToDate Contents

全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.

和文文献

  • 今、話題の疾病と栄養管理のすすめかた(14)高齢脳疾患患者の栄養管理 : 高齢患者にどこまで積極的な栄養管理で介入すべきか
  • 宮下 実,辻 利之,中村 心 [他]
  • ヒューマンニュートリション : 人間栄養 4(2), 48-55, 2012-03-00
  • NAID 40019217662
  • 急性硬膜外血腫後の高次脳機能障害と診断された筋強直性ジストロフィーの1例
  • 庄 敦子,高野 真
  • The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 49(10), 734-737, 2012
  • A 43-year-old man was admitted to our hospital for rehabilitation of higher brain dysfunction caused by traumatic brain injury. He had undergone an emergency operation for acute epidural hematoma afte …
  • NAID 130002079149
  • 床材質と姿勢変化による頭部外傷評価
  • 山中 真,中野 正博,松浦 弘幸 [他],玉川 雅章,行正 徹,久保田 正美
  • バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 13(2), 45-52, 2011-10-20
  • … その結果、後方へのスリップ転倒は初速度が0の静止状態であっても頭蓋骨折や急性硬膜外血腫など深刻な頭部外傷を与える事が明らかとなった。 …
  • NAID 110008761559

関連リンク

急性硬膜外血腫 Ⅰ.概要 急性硬膜外血腫は主として頭部外傷により発生します.外傷性頭蓋内血腫には解剖学的位置関係から,硬膜外血腫,硬膜下血腫,脳内血腫(脳挫傷)がありますが,これらのうち硬膜外血腫は頭蓋骨と硬膜の間に ...
急性硬膜外血腫。急性硬膜外血腫とはどんな外傷か 頭蓋骨と、頭蓋骨の内側で脳を包んでいる硬膜の間に出血がたまって血腫になったものです(コラム頭部の解剖図)。原因は何か 多くの場合は、硬膜の表面に浮き出たように走っている ...
KOMPASは慶應義塾大学病院の医師、スタッフが作成したオリジナルの医療・健康情報です。患者さんとそのご家族の皆さんへ、病気、検査、栄養、くすりなど、広く医療と健康に関わる情報を提供しております。

関連画像

急性硬膜外血腫2急性硬膜外血腫急性硬膜外血腫急性硬膜外血腫急性硬膜外血腫急性硬膜外血腫1急性硬膜外血腫 c 慢性硬膜下


★リンクテーブル★
国試過去問104G069」「101D039」「096D042」「099C018」「108H026」「101G046」「094D025」「101C033」「099D113
リンク元慢性硬膜下血腫」「急性硬膜下血腫」「中硬膜動脈」「意識清明期」「acute epidural hematoma
関連記事血腫」「硬膜外血腫」「硬膜」「」「急性

104G069」

  [★]

  • 78歳の男性。帰宅途中に転倒し顔面を打撲したため搬入された。72歳から胃食道逆流症で通院治療中である。10日前に仕事からの帰宅時に尿失禁をしたが、意識障害麻痺は伴わなかった。5日前の定期来院時、同伴の家族は少し元気がないと訴えたが、本人はそれを否定した。バイタルサイン、心肺および神経学的に異常所見を認めず帰宅した。搬入時、激しい頭痛や嘔吐はないが、右上肢が動かしづらいと訴える。意識は清明。体温 36.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 154/64mmHg。右前額部から眼窩部にかけて皮下出血を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。右眼球結膜に出血を認める。胸部と腹部とに異常を認めない。神経学的所見で右指鼻試験がやや稚拙であるが、他に異常を認めない。尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。頭部単純CT(別冊No.12)を別に示す。


  • 考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104G068]←[国試_104]→[104H001

101D039」

  [★]

  • 次の文を読み、39、40の問いに答えよ。 8歳の男児。意識障害のため搬入された。
  • 現病歴: 自転車で坂を下っていて転倒した。「頭が痛い」と泣いて家に帰ったが、転倒1時間後から傾眠傾向となった。
  • 既往歴: 4歳時に小児喘息と診断されたが治療は受けていない。
  • 現症:意識障害を認め、痛み刺激で開眼する。身長129cm、体重30kg。呼吸数22/分。脈拍112/分、整。血圧102/64mmHg。瞳孔径:右2mm、左4mm。対光反射は左で減弱している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
  • 検査所見:血液所見:赤血球471万、Hb 12.5g/dl、Ht 40%、白血球12,000。
  • 血清生化学所見:AST 28IU/l、ALT 25IU/l、アミラーゼ90IU/l(基準37~160)。
  • 動脈血ガス分析(自発呼吸、酸素3l/分投与下):pH7.24、PaO2 28Torr、PaCO2 54Torr、HCO3- 22mEq/l。
  • 直ちに頭部単純CTが行われた。その写真を以下に示す。診断はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 101D038]←[国試_101]→[101D040

096D042」

  [★]

  • 72歳の男性。自宅のトイレで倒れているところを発見され、救急車で搬送された。来院時呼名に応じていたが、次第に意識レベルが低下し、昏睡状態となった。来院時の頭部単純CTを以下に示す。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)


[正答]
※国試ナビ4※ 096D041]←[国試_096]→[096D043

099C018」

  [★]

  • 67歳の男性。乗用車に後方から跳ねられ、救急車で搬送された。意識は清明で、四肢麻痺はなかったが、頚部の疼痛を訴えたので頚椎カラーを装着した。頭部エックス線単純写真と頭部エックス線単純写真とに異常所見を認めなかった。しかし、1時間後に意識が混濁し、右瞳孔が散大し、右側の対光反射の消失と左半身の麻痺とが出現してきた。
  • まず行う検査はどれか。
  • a. 腰椎穿刺
  • b. 脳波 
  • c. 頭部単純CT
  • d. 脳血管造影
  • e. 頭部単純MRI
[正答]


※国試ナビ4※ 099C017]←[国試_099]→[099C019

108H026」

  [★]

  • 75歳の男性。転びやすいことを主訴に来院した。 4日前から少しずつ歩行が不安定となり転倒しそうになることが多くなった。家族は 1週前から受け答えもつじつまが合わないと言う。 1か月前、歩行中に転倒して右側頭部を打ち、裂創を生じたため他院で縫合処置を受けた。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108H025]←[国試_108]→[108H027

101G046」

  [★]

  • 75歳の男性。5日前から徐々に増悪する頭痛と左上下肢の脱力とを主訴に来院した。意識は清明。左上下肢の不全麻痺と左半身の感覚低下とを認める。頭部単純CTを以下に示す。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 101G045]←[国試_101]→[101G047

094D025」

  [★]

  • 25歳の男性。バイクを運転中に転倒した。事故後数分間は呼びかけに応じなかったが、その後意識は清明となった。頭部X線写真で左側頭骨に線状骨折を認めた。受傷3時間後に強い頭痛を訴え、嘔吐し、次第に呼びかけに応じなくなった。
  • 最も可能性の高いのはどれか。
[正答]

101C033」

  [★]

  • 頭部単純CTを以下に示す。
  • 診断はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 101C032]←[国試_101]→[101C034

099D113」

  [★]

  • 塞栓術が適応となるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099D112]←[国試_099]→[099D114

慢性硬膜下血腫」

  [★]

chronic subdural hematoma
急性硬膜下血腫硬膜下血腫 凹、硬膜外血腫

定義

  • 何らかのきっかけにより出血し(頭部外傷が多い。20%の症例では外傷の既往がない)、その出血から3週間以降に症状が出現した場合
1週間以内に発症したものは急性硬膜下血腫

概念

  • 硬膜内面の外側皮膜(外膜)とくも膜表面の内側皮膜(内膜)に包まれた暗赤色流動性の血腫(SCN.266)

疫学

  • 中高年以上の男性に多い
  • 片側性(90%)、両側性(10%)

病理

  • 慢性硬膜下血腫の外膜は組織的には肉芽組織で血管に富む。内膜はコラーゲン束からなり血管は見られない(SCN.266 図:SCN.267(病理組織))
  • 血腫は凝固因子を欠如しているため、凝固しない(SCN.266)

症状

  • 初発症状は頭痛が多い。
  • 頭痛→片麻痺→意識障害
YN.
  • 片麻痺、記憶力低下、意識障害
  • 若年者・・・頭痛、高齢者・・・認知症が多い。
  • 頭蓋内圧亢進症状 >> 脳圧迫症

検査

CT

  • 三日月型の血腫が典型的  ⇔  急性硬膜外血腫
  • 血腫は新鮮なものはhighしだいにisoからlowに変化する。
  • 出血後2-4修吾の血腫は、血腫被膜部の増強効果がみられる。

MRI

治療

  • 穿頭術により流動性血腫を除去後、血腫腔を生理食塩水で洗浄した後、血腫腔にドレーンを1日留置することで症状が劇的に改善する(SCN.267)

国試


急性硬膜下血腫」

  [★]

acute subdural hematoma
急性硬膜内血腫
硬膜下血腫慢性硬膜下血腫急性硬膜外血腫


急性硬膜外血腫急性硬膜下血腫

  CTにおける血腫の像 発症後の意識 好発部位
急性硬膜外血腫 凸レンズ 約6時間の意識清明期を経て意識障害 側頭葉
急性硬膜下血腫 凹レンズ 意識回復がないことが多い  



中硬膜動脈」

  [★]

middle meningeal artery (M)
arteria meningea media
硬膜動脈前硬膜動脈後硬膜動脈


  • 図:N.98(内頭蓋底)、M.476(頭頂部の分布)、N.94(硬膜中に存在) KA.82,83
  • 硬膜動脈の中で最大である。
  • 硬膜の間に入り込む (N.94)
  • 硬膜ではなく頭蓋骨を養う

由来

走行

  • 顎動脈から分岐した後に棘孔を通り、頭蓋腔に入る (M.481)

分布

  • 前頭枝
  • 頭頂枝

臨床関連

  • 急性硬膜外血腫



意識清明期」

  [★]

lucid interval
清明期
  • 初期意識障害から一旦回復した後、一定の時間をおいて意識障害が現れる迄の時間。6時間程度。
  • 一次性脳損傷を伴わない急性硬膜外血腫で典型的。7割以上に2-6時間程度見られるという。
  • 急性硬膜下血腫では20%の例でしか見られない。


acute epidural hematoma」

  [★]

急性硬膜外血腫


血腫」

  [★]

hematoma
haematoma
血瘤


MRI

参考1
血腫におけるヘモグロビンの変性とMRI所見
出血 血液成分 T1強調画像 T2強調画像
直後(~24時間) オキシヘモグロビン 軽度低信号 軽度高信号
1~3日(急性期) デオキシヘモグロビン 軽度低信号 低信号
3日~1カ月(亜急性期) 血球外メトヘモグロビン 高信号 高信号
1カ月以上(慢性期) ヘモジデリン 軽度低信号 低信号

参考

  • 1. B.産婦人科検査法 9.婦人科疾患のMRI 診断 - 日産婦誌53巻6号
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5306-099.pdf


硬膜外血腫」

  [★]

extradural hematoma (M,KH), epidural hematoma (M), EDH
硬膜外出血 epidural hemorrhage硬膜上血腫 extradural hematoma
硬膜下血腫 subdural hematoma


硬膜外血腫 硬膜下血腫
・殆どが外傷性(80-90%)で、頭蓋冠骨折を伴う
・硬膜動脈の破綻による
・左右側頭部が好発部位
・意識清明期を伴うことが多い
・骨と硬膜の硬い結合を剥がしながら伸展するので出血速度は遅い
・硬膜下腔への出血である
・硬膜外出血より進展しやすいので、意識障害の出現が早い
・(1)橋静脈の破綻によるもの、(2)高度の脳挫傷を伴うもの


-extradural hematoma
extradural epidural hematoma


硬膜」

  [★]

dura mater
dura pachymeninx
脳硬膜脊髄硬膜髄膜


神経


腫」

  [★]

がん腫瘍腫瘤良性新生物


急性」

  [★]

acute
急性的鋭い鋭形急性型




★コメント★

[メモ入力エリア]
※コメント5000文字まで
ニックネーム:
コメント:




表示
個人用ツール


  meddic.jp

リンク
連絡