心電図

出典: meddic

electrocardiogram ECG, electrocardiography
elektrokardiogramm EKG
  • 図:PT.268,279(心臓の構造と興奮伝導系)
  • 心電図の読み方:PHD.108

概念

  • 心臓全体の電気的活動を体表面から経時的に記録したもの。
  • 特殊心筋の活動電位は記録されない。固有心筋の活動電位のみ

医学大事典より

  • 心臓は拍動のたびに電気を発生し、これを心起電力(cardiac electromotive force)と呼ぶ。
  • 心起電力により体表面に電流が流れると四肢や胸壁など、体表面の異なった部位間に電位差が生じる。
  • この電位差を導出するための装置を心電計と呼び、心電計により時間軸に沿って記録された電位の変化を心電図という。

意義

  • 心電図は心臓の電気的興奮の伝達を記録したものである。P波は心房の脱分極を、QRS波は心室の心筋細胞の脱分極を表す。T波は心室の再分極を表す。つまり心筋の異常がある場合何かしらの変化が心電図上に表れるということである。心電図は身体に侵襲的な影響を及ぼさない検査である。このことはこの検査を心臓の疾患を疑ったら即行ってよいということである。
  • 心電図は、不整脈、心筋梗塞、心筋虚血、心膜炎、心房負荷、心室肥大・心室拡大、電解質異常などの判断に有用である。

施行する目的

  • 心臓疾患疑い(狭心症・心筋梗塞・不整脈など)
  • スクリーニング(学校検診、職場検診など)

心電図の種類

  • 臨床では一般に標準12誘導心電図が良く用いられる

電極の部位による分類

  • 体表の誘導
  • 体内の誘導
  • 食道内心電図
  • 心腔内心電図
  • ヒス束心電図

表現形式による分類

  • ベクトル心電図:心起電力をベクトル環として三次元的に描く
  • スカラー心電図:時間軸に沿った電位の記録

心電図の記録サイズ

  • 縦軸:10mm = 1mV
  • 横軸: 5mm = 0.2s

標準12誘導心電図

  • 標準肢誘導(I,II,III) + 単極肢誘導(aVR, aVF, aVL) + 胸部誘導(V1, V2, V3, V4, V5, V6) = 12誘導

電極の取り付け位置・電極の色

単極肢誘導

右手首 左手首
右足首 左足首


単極胸部誘導

EAB.5改変
V1 右第4肋間
V2 左第4肋間
V3 V2とV4の中点
V4 左第5肋間かつ鎖骨中線
V5 V4と同じ高さで前腋窩線との交点
V6 V4と同じ高さで中腋窩線との交点

心電図の波

6つの棘波よりなる
  • P波:心房の電気的興奮。:0.12-0.20s (3-5mm)
  • QRS複合:心室の電気的興奮:0.06-0.15s :正常; 0.06-0.08s (1.5-2mm), 不完全脚ブロック; 0.08-0.12s (2-3mm), 完全脚ブロック ≧0.12s (≧3mm)
  • T波:心室の再分極(心室筋興奮の回復過程):
  • U波

心電図の波の間隔

  • PQ時間:房室間伝導遅延:0.12-0.20s
  • QT時間:電気的心室収縮時間:心拍数と相関関係がある
QTc=QT/sqrt(RR)
心拍数によらずほぼ一定の値を示す
  • RR:心臓の一周期
  • TP:心臓の弛緩期

正常心電図における波

  • I,IIにおいてP, QRS, Tが全て正 → 100G096


心電図による得られる情報 (SP.536)

  • 心臓における興奮の発生と伝達の過程を可視化
1. 心臓内の興奮伝導の障害
ex. 房室ブロック
2. 不整脈:脈拍のリズムと心拍数の異常
ex. 心房粗動心室細動
3. 冠循環の異常
ex. 心筋梗塞
4. 心室肥大
5. 血漿中の電解質濃度の異常

各誘導で取りやすい所見

  • 第II誘導:P波の描出
  • V5誘導:虚血性変化

特徴的な所見

新生児・幼小児の心電図

SPE.428-
  • 電気軸:右軸偏位 → 左軸偏位  胎児循環では右心系が主に体循環に関わっていたが、成人で見られる循環では左心系が関わる。生後一ヶ月らいまでは+120~130°程度の右軸偏位
  • 呼吸性不整脈:小児では顕著。吸気時に心拍数増加、呼気時に心拍数減少
  • 右室肥大:新生児~乳児では肺血管抵抗がまだ高いために右室肥大が持続。

心電図と心疾患

  • 心臓を栄養している血管が急激に閉塞するため、全く血液が供給されない状態。
  • 急性期と慢性期では異なった心電図をとる。
  • 異常Q、ST上昇、冠性T
  • 心臓に器質的疾患を持たないにもかかわらず、心電図上でQT時間の延長(QT時間が0.46秒以上)を認める病態。

疾患と心電図

  • 心膜炎 心外膜炎:90%の患者に異常が見られる。aVR, V1を除いたST上昇。いくつかの電極でPR部の低下(PR segment depression)
  • 肺性心(肺気腫):肺性P、不完全右脚ブロック、右軸偏位、V1-V3のT波陰転・平坦化、II,III,aVFでST低下。肺高血圧、最初の3つは右室負荷を反映
  • 肥大型心筋症:ST-T変化(ストレイン型の陰性T波は、上に凸のST低下を伴い、非対称性陰性T波)。Sv1, Rv5の増大。QRS時間の延長。
  • 心房中隔欠損症:PR延長、不完全右脚ブロック、右軸偏位。右心系の容量負荷による遠心性心肥大。
  • 心室中隔欠損症
  • ブルガダ症候群:右側胸部誘導(V1-V2(V3))のST上昇(coved型あるいはsaddle back型) 。完全あるいは不完全右脚ブロック様QRS波形(つまり、V1-V3でJ波が見られる)。
  • 脚ブロック
  • WPW症候群:Δ波。PQ短縮、QRS延長。V1に特徴的変化「A型: 高いR波。左室自由壁」「B型: rS型。右側」「C型: Qr/QS。中隔」


  • 肺血栓塞栓症:右側胸部誘導の陰性T波、洞性頻脈、SⅠQⅢTⅢ、右脚ブロック、ST低下、肺性P、時計方向回転
  • 肺気腫:V1,V2でrS/QSパターン

注意点

  • 胸をさらすことになるので、女性の患者では特に配慮する。誘導の電極が正しい位置に貼られていないと記録される結果が異なってくるので、正確な位置に貼る。また、心電図は筋肉の活動も拾ってしまうので、筋緊張を和らげるため患者にはリラックスしてもらい、リラックスできる状況を作ることを心がける。

参考

[display]http://www.cardiac.jp




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UpToDate Contents

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和文文献

  • 保健センターだより 第58号
  • 保健センターだより 58, 2012-04-01
  • … ター利用状況(学生)/平成22年度保健センター利用状況(教職員)/平成22年度人間ドック受診状況及び成績/平成22年度教職員胸部レントゲン撮影受検状況(人間ドック含む)/平成22年度教職員定期健診心電図検査受検状況(人間ドック含む)/平成23年度学生定期健康診断受検者数及び結果/平成23年度血液検査成績(学部・一回生及び編入生)/平成23年度血液検査成績(非常勤職員含む教職員)/平成24年度保 …
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  • 剖検により全身性炎症の合併が判明した心臓突然死の一例
  • 林田 昌子,伊関 憲,篠崎 克洋,大江 倫太郎,山川 光徳
  • 山形大学紀要. 医学 : 山形医学 30(1), 23-31, 2012-02-25
  • 心電図上は心静止であり、心肺蘇生法を施行しながら、当院救急部へ搬送された。 … 本症例は男性で、喫煙歴、高血圧の既往があり、一年前の健診などよりHBs 抗原陽性、心電図上左室肥大に伴うST-T 変化、潜在的な陳旧性心筋梗塞と、突然死の危険因子を多数満たしていた。 …
  • NAID 110008906961
  • 320列マルチスライスCTを用いた循環器疾患の新しい臨床診断の開発
  • 上原 雅恵,ウエハラ マサエ,Masae UEHARA
  • 千葉医学雑誌 87(6), 281-289, 2011-12-01
  • … マルチスライスCTは近年,進歩が著しく,心電図同期撮影を組み合わせる事で,ぶれのない明瞭な心臓画像が容易に得られるようになった。 …
  • NAID 120003750704

関連リンク

心臓病看護教育研究会による心電図セミナー等。心電図の仕組みや操作方法、不整脈の場合の心電図や心臓の動きのアニメーション、心臓病の解説等。
心電図の読み方について、実際の心電図を用いて分かりやすく解説しています。誰でもほとんどの心電図が読めるようになります。 ... 医療法人社団野路菊会 みやけ内科・循環器科 〒671-0103 姫路市大塩町宮前一番地 / TEL:(079 ...
心臓はごくわずかに電気を起こし、電線のように分布させています。心電図ではこの動きを記録します。 ... 健康診断で心電図を測る場合、電極を体に取り付けて、体内の電流を測定します。 心臓の筋肉が鼓動を打つために ...

関連画像

ブルガダ症候群 心電図心電図。正常な心電図ホルター心電図検査その1分後にHR20に・・・。何が 問題5 解説波形.JPG心電図心電図に異常がなければ,正常


★リンクテーブル★
先読みelectrocardiography
国試過去問096C028」「105D045」「096C021」「105H036」「105H035」「104H032」「103I068」「101D048」「104I047」「104F030」「103H032」「104G043」「106D047」「102C029」「099H022」「106I050」「096I039」「100F059」「097F023」「103G058
リンク元100Cases 76」「ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群」「T波」「100Cases 93」「U波
拡張検索心電図1000 033」「心電図1000 084」「心電図1000 106」「心電図1000 122
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096C028」

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  • 38歳の女性。微熱と大腿部痛とを訴えて来院した。
  • 現病歴 : 2ヶ月前から全身倦怠感と微熱が続いている。一ヶ月前から階段の昇降がなんとなくおっくうになり、体動時には空咳と両側大腿部の鈍痛とを感じるようになった。関節痛や皮疹はない。
  • 既往歴 : 特記すべきことはない。
  • 現症 : 意識は清明。身長162cm、体重52kg。体温37.8℃。脈拍84/分、整。血圧118/76mmHg。皮膚、頭頸部に異常を認めない。背部の聴診で、両側下肺野にfine crackles<捻髪音>を認めるが、心音に異常はなく、心雑音もない。背部に異常を認めない。両側大腿部に筋萎縮と把握痛とを認める。四肢の近位筋力はやや低下しているが、感覚や深部腱反射は正常範囲である。
  • 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣で赤血球 1~2 /1視野、白血球 5~10/1視野。赤沈 38 mm/1時間。血液所見:赤血球 410 万、Hb 11.0 g/dl、Ht 39 %、白血球 6,800、血小板 26 万。血液生化学所見:総蛋白 6.0 g/dl、アルブミン 3.4 g/dl、尿素窒素 18 mg/dl、クレアチニン 0.8 mg/dl、AST 80 IU/l、ALT 40 IU/l、LD 420 IU/l (基準176~353)、CK 180 単位(基準10~40)。Na 142 mEq/l、K 4.6 mEq/l。免疫学所見:CRP 1.8 mg/dl、抗核抗体 40 倍(基準20以下)。胸部エックス線写真で両側下肺野に網状陰影を認める。
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[正答]


※国試ナビ4※ 096C027]←[国試_096]→[096C029

105D045」

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  • 64歳の男性。浮腫全身倦怠感とを主訴に来院した。 10年前に健康診療で血糖高値と血圧高値とを指摘されたが受診しなかった。半年前から夜間排尿回数の増加を自覚していた。 1か月前から浮腫と全身倦怠感とが出現し、次第に増悪するために受診した。飲酒は日本酒1台/日を40年間。喫煙は15本/日を40年間。身長168cm、体重74kg。体温36.0℃、呼吸数16/分。脈拍80/分、整。血圧166/100mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。心尖部に2/6度の収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は軽度に膨隆し、圧痛を認めない。肝・脾を触知しない。前脛骨部に浮腫を中等度認める。尿検査:蛋白3+、糖1+、潜血1 +。血液所見:赤血球 280万、 Hb 8.2g/dl、 Ht 22%、白血球 5,000、血小板 20万。血液生化学所見:空腹時血糖146mg/dl、HbA1c 6.8%(基準4.3-5.8)、総蛋白 5.8g/dl、アルブミン 3.0g/dl、尿素窒素 30mg/dl、クレアチニン 2.2mg/dl、尿酸 8.2mg/dl, Na 140mEq/l、K 6.0mEq/l, Cl 114mEq/l。胸部エックス線写真で心胸郭比56%であり、心電図左室肥大を認める。
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[正答]


※国試ナビ4※ 105D044]←[国試_105]→[105D046

096C021」

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  • 次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
  • 7歳の女児。学校の教師に授業中時々目がうつろになることを指摘され、母親に伴われて来院した。出生歴:在胎39週3日、自然分娩で出生した。出生時の身長50cm、体重2,930g。Apgarスコア10点(1分)。
  • 発育歴・既往歴 : 精神運動発達は正常である。学校の成績は中等度である。
  • 現病歴 : 2週前から瞬間的にぼんやりすることに家族が気付いたが、あまり気にしていなかった。数秒間目がうつろになり、時にはフラッと倒れそうになることがあった。ぼんやりしている時は呼名に反応せず、周囲の人と目を合わせなかった。しかし、数秒後には元の状態に戻り、直前の動作を続けようとした。このようなことが1日に10~15回あった。
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[正答]


※国試ナビ4※ 096C020]←[国試_096]→[096C022

105H036」

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  • 次の文を読み、35、36の同いに答えよ。
  • 27歳の男性。突然の胸背部痛のため搬入された。
  • 現病歴  車の運転中、激烈な胸痛を突然自覚し、その後、背部にも痛みを伴うようになった。症状が改善しなかったため直ちに救急車を要請した。
  • 既往歴  18歳時に気胸。
  • 家族歴  母親が38歳時に突然死。
  • 現症   意識は清明。身長183cm、体重62kg。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。血圧102/60 mmHg。頚静脈の怒張を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、拍動性腫瘤を触知しない。
  • 検査所見:血液所見:赤血球 490万、Hb 14.2g/dl、Ht 40%、白血球 9,900,血小板 22万。血液生化学所見:血糖 96mg/dl、総蛋白 7.4g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 14mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 24IU/l、ALT 17IU/l。心電図で異常を認めない。内頚静脈から中心静脈カテーテルを挿入した後に撮影した胸部造影CT(別冊No.5)を別に示す。
  • 適切な治療はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105H035]←[国試_105]→[105H037

105H035」

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  • 現病歴  車の運転中、激烈な胸痛を突然自覚し、その後、背部にも痛みを伴うようになった。症状が改善しなかったため直ちに救急車を要請した。
  • 既往歴  18歳時に気胸。
  • 家族歴  母親が38歳時に突然死。
  • 現症   意識は清明。身長183cm、体重62kg。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。血圧102/60 mmHg。頚静脈の怒張を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、拍動性腫瘤を触知しない。
  • 検査所見:血液所見:赤血球 490万、Hb 14.2g/dl、Ht 40%、白血球 9,900,血小板 22万。血液生化学所見:血糖 96mg/dl、総蛋白 7.4g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 14mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 24IU/l、ALT 17IU/l。心電図で異常を認めない。内頚静脈から中心静脈カテーテルを挿入した後に撮影した胸部造影CT(別冊No.5)を別に示す。
  • この患者の身体所見として最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105H034]←[国試_105]→[105H036

104H032」

  [★]

  • 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
  • 55歳の男性。腹痛を主訴に来院した。
  • 現病歴   2週前に右下腹部に違和感を覚えた。歩行すると足のつけ根が腫れ、精巣が引きつるようになった。横になると痛みは軽減する。全身状態は良好である。
  • 既往歴   45歳時から糖尿病。
  • 生活歴   公務員。
  • 家族歴   母親が大腸癌。
  • 現症    意識は清明。身長165cm、体重65kg。体温36.6℃。脈拍60/分、整。血圧112/72mmHg。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。肝・脾を触知しない。
  • 検査所見  尿所見: 蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 450万、Hb 14.5g/dl、Ht 45 %、白血球 6,500、血小板 22万。血液生化学所見: 血糖 135mg/dl、HbA1c 6.3%、総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 4.5g/dl、尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、尿酸 7.0mg/dl、総コレステロール 220mg/dl、トリグリセリド 140mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 30IU/l、ALT 25IU/l、LD 200IU/l(基準176-353)、ALP 200IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l K 4.5mEq/l、Cl 105mEq/l。CRP O.3mg/dl。
  • 治療方針の決定に有用なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104H031]←[国試_104]→[104H033

103I068」

  [★]

  • 66歳の男性。胸痛を主訴に来院した。40歳から高血圧があった。その後、職場での健康診断は受けていなかった。半年前から通勤時に息切れが出現していたが、放置していた。今朝から強い胸痛が出現し、自宅で安静にしていても改善しなかった。意識は清明。息切れが強いが、咳と痰とは認めない。身長168cm、体重76kg。体温36.5℃。脈拍100/分、不整。血圧180/96mmHg。心音はII音の亢進と心基部での収縮中期雑音を認める。背部両側下部で吸気時にcoarse crackles を聴取する。右肋骨弓下に肝を4cm触れる。尿所見:蛋白3+、糖2+。血液所見:赤血球350万、Hb 9.5 g/dl、Ht 28%、白血球 5,600、血小板 15万。血液生化学所見:血糖 210 mg/dl、HbA1C 8.0 %、総蛋白5.6 g/dl、アルブミン2.9 g/dl、尿素窒素 60 mg/dl、クレアチニン 5.3 mg/dl、尿酸8.2 mg/dl、総コレステロール240 mg/dl、AST 10 IU/l、ALT 6 IU/l、ALP 280 IU/l(基準115~359)、Na 138 mEq/l、K 5.6 mEq/l、Cl 104 mEq/l、Ca 6.8 mg/dl、P 6.2 mg/dl。CRP 0.3 mg/dl。
  • 診断のために必要なのはどれか。2つ選べ。
  • a. 心電図
  • b. 尿培養
  • c. 喀痰培養
  • d. 胸部エックス線撮影
  • e. 尿微量アルブミン定量
[正答]


※国試ナビ4※ 103I067]←[国試_103]→[103I069

101D048」

  [★]

  • 次の文を読み、47、48の問いに答えよ。
  • 54歳の男性。意識障害を主訴に来院した。
  • 現病歴: 5年前に1型糖尿病と診断され、インスリン治療を開始した。1週前から38℃台の発熱と咽頭痛とがあり、2日前食欲低下と嘔気とを認めたためインスリン注射を自己中止した。今朝、意識がもうろうとしているところを家族に気付かれた。
  • 家族歴: 特記すべきことはない。
  • 現症: 意識はJCSII-20。身長176cm、体重60kg。体温37.3℃。呼吸数30/分。脈拍92/分、整。血圧124/76mmHg。貧血と黄疸とを認めない。舌は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾は触知しない。 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血糖は簡易測定器で測定可能範囲を超える異常高値である。
  • 生理食塩水の点滴と静脈内インスリン持続注入とによって患者の意識レベルは一時改善したが、やがて再び意識障害が進行した。治療方針を決めるために最も有用な検査はどれか
[正答]


※国試ナビ4※ 101D047]←[国試_101]→[101D049

104I047」

  [★]

  • 45歳の女性。発熱を主訴に来院した。2週前から倦怠感食欲不振および発熱があった。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長155cm、体重70kg。体温37.5℃。脈拍88/分、整。血圧120/60mmHg。眼瞼結膜点状出血を認める。第3肋間胸骨左緑で2/6度の拡張期逆流性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。左小指末節の指腹部に圧痛を伴う赤色の結節を2か所認める。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。尿所見: 蛋白1+、糖(-)、潜血1+、沈渣に赤血球10-20/1視野。血液所見: 赤血球 405万、Hb 11.0g/dl、Ht 33%、白血球 9,200、血小板 35万。血液生化学所見: 総蛋白 8.0g/dl、アルブミン 4.0g/dl、尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 20IU/l、ALT 15IU/l。CRP 2.6mg/dl。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。経胸壁心エコー検査で弁の疣贅を認めない。
  • 診断に有用なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104I046]←[国試_104]→[104I048

104F030」

  [★]

  • 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
  • 34歳の経産婦。反復する下腹部痛と少量の性器出血とを主訴に来院した。
  • 現病歴:  妊娠12週まで近くの診療所健診を受けていたが、経済的理由でその後は受診していなかった。本日朝から下腹部痛と性器出血とを自覚した。妊娠37週1日に相当していた。
  • 既往歴・生活歴・家族歴:   特記すべきことはない。
  • 現 症:  意識は清明。身長153cm、体重72kg。体温37.1℃。脈拍84/分、整。血圧142/86mmHg。子宮底長 28cm、腹囲 95cm。3~5分間欠で疼痛を伴う子宮収縮を認める。
  • 検査所見: 尿所見: 蛋白1+、糖(-)。血液所見: 赤血球 320万、Hb 9.5g/dl、Ht 28%、白血球 9,000、血小板 11万。血液生化学所見: 総蛋白 6.5g/dl、アルブミン 3.6g/dl、尿素窒素 16mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl。CRP 0.4mg/dl。
  • まず行う検査はどれか。
  • a 心電図
  • b 頭部単純MRI
  • c 腹部超音波検査
  • d 凝固・線溶検査
  • e 胸部エックス線撮影
[正答]


※国試ナビ4※ 104F029]←[国試_104]→[104F031

103H032」

  [★]

  • 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
  • 76歳の女性。頭痛、嘔気および嘔吐を訴え、起き上がれないため搬入された。
  • 現病歴 : 定時に起床しないため家人が訪室したところ、「つらくて起きられない」と訴えた。昨夜は通常通り就寝した。
  • 既往歴 : 30歳から高血圧の治療を受けている。
  • 生活歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
  • 現症  : 意識は清明。身長150cm、体重38kg。体温35.7℃。脈拍120/分、整。血圧 86/64mmHg。眼瞼結膜に異常を認めない。顔色は不良で、苦悶顔貌。目を閉じて側臥位をとっている。開眼で嘔気が増強する。前胸部で皮膚ツルゴールが低下し、口腔内は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し、臍周囲に圧痛がある。打診では鼓音を認める。
  • 初期の検査で適切でないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103H031]←[国試_103]→[103H033

104G043」

  [★]

  • 45歳の男性。独身。事務職。会社の定期健康診断の結果を持って医務室を訪れた。自家用車で通勤している。普段は朝食をとらずに出社し、昼と夜の食事は外食が多い。休日は自宅で映画のDVDを鑑賞して過ごしている。喫煙歴はない。飲酒は日本酒2台/週を23年間。定期健康診断の結果: 身長 165cm、体重 60kg、腹囲 78cm。血圧 142/88mmHg。尿所見: 蛋白(-)、糖(-)、血液生化学所見: 空腹時血糖 100mg/dl、HDL-コレステロール 36mg/dl、LDL-コレステロール 120mg/dl(基準65-139)、トリグリセリド 120mg/dl、AST 25IU/l、ALT 30IU/l、γ-GTP 40IU/l(基準8-50)、胸部エックス線写真と心電図とに異常を認めない。同時に実施した食事調査では摂取エネルギー量 2,200kcal/日、塩分摂取量 12.5g/日であった。
  • 指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
  • a 禁酒
  • b 塩分摂取の制限
  • c 摂取エネルギー量の制限
  • d 身体活動量の増加
  • e 精神的ストレスの軽減
[正答]


※国試ナビ4※ 104G042]←[国試_104]→[104G044

106D047」

  [★]

  • 81歳の男性。 1か月前からの労作時の呼吸困難を主訴に来院した。生来健康で農作業に従事していた。脈拍76/分、整。血圧126/74mmHg。頸動脈拍動の立ち上がりが遅い。胸骨右縁第2肋間に収縮中期性(収縮期駆出性)雑音が聴取され、頚部に放散する。下腿に浮腫を認めない。心電図左室肥大を認める。胸部エックス線写真で異常を認めない。カラードプラ心エコー図(別冊No. 18A)と連続波ドプラ法で記録した左室駆出血流速パターン(別冊No. 18B)とを別に示す。
  • 治療として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106D046]←[国試_106]→[106D048

102C029」

  [★]

  • 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
  • 72歳の女性。息苦しさを主訴に来院した。
  • 現病歴:2日前から発熱と全身倦怠感とを訴えていた。昨日の就寝時から息苦しさがひどくなり、よく眠れなかった。
  • 既往歴:8年前から慢性閉塞性肺疾患を指摘されているが、治療は受けていない。
  • 現症:意識は清明。身長154cm、体重42kg。体温37.8℃。呼吸数24/分。脈拍108/分、整。血圧186/104mmHg。口唇にチアノーゼを認める。頸静脈の怒張を認める。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を2cm触知する。脾は触知しない。腹部に圧痛や抵抗はない。
  • まず行う検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102C028]←[国試_102]→[102C030

099H022」

  [★]

  • 6歳の男児。入学時の健康診断で心電図の異常を指摘され来院した。生来元気で、易感染性もなかった。聴診で、胸骨左縁第2肋間に最強点を有する3/6度の駆出性収縮期雑音と胸骨左縁下部に2/6度の拡張期ランブルとを聴取する。II音は固定性に分裂している。胸部エックス線写真では心胸郭比55%で、左第2弓の突出があり、肺血流の増加を認める。心電図を以下に示す。
  • この患児について正しいのはどれか。
  • a. 学校での運動を制限する。
  • b. 抜歯の際に感染性心内膜炎の予防を行う。
  • c. 強心薬の内服を開始する。
  • d. 待期的に根治手術を行う。
  • e. 緊急に根治手術を行う。


[正答]
※国試ナビ4※ 099H021]←[国試_099]→[099H023

106I050」

  [★]

  • 78歳の男性。突然の意識消失を繰り返すことを主訴に来院した。発作は約3か月前からみられ、頻度は2週に1回程度であるという。薬は服用していない。来院時、意識は清明。脈拍52/分、整。血圧116/68mmHg。身体診察所見、胸部エックス線写真および12誘導心電図に異常を認めない。携帯型心電図記録計による症状発現時の心電図(別冊No. 9)を別に示す。
  • 治療として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106I049]←[国試_106]→[106I051

096I039」

  [★]

  • 56歳の女性。左副腎腫瘍に対し、全身麻酔下に鏡視下摘出術が施行された。身長158cm、体重48kg。手術終了前から最高気道内圧が15cmH2Oから25cmH2Oに上昇したが、麻酔からの覚醒は十分で気管チューブを抜管した。回復室へ到着したとき、強い呼吸困難を訴えた。呼吸数26/分。脈拍92/分、整。血圧74/54mmHg。パルスオキシメータ表示85%。胸部聴診では右肺の呼吸音は清で、左肺の呼吸音は聴取されない。打診上左胸部に鼓音を認める。直ちに行うべき検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096I038]←[国試_096]→[096I040

100F059」

  [★]

  • 48歳の男性。易疲労感と食思不振とを主訴に来院した。自動車用バッテリー再生工場内でフォークリフト運転等の作業に従事している。身長163cm、体重54kg。血圧142/88mmHg。眼瞼結膜は蒼白。胸腹部に異常を認めない。便潜血(-)。血液所見:赤血球370万、Hb9.8g/dl、Ht29%、網赤血球7‰、白血球7,500。鉛健康診断で血液中鉛68μg/dl(生物学的許容値40)、尿中のデルタアミノレブリン酸7mg/l(生物学的許容値5)。上部消化管造影で異常を認めない。
  • 異常が予想されるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100F058]←[国試_100]→[100F060

097F023」

  [★]

  • 40歳の男性。呼吸困難のため救急車で来院した。2日前から感冒気味で咽頭痛があった。昨夜から発熱と嚥下痛とが出現し徐々に増悪し嚥下困難となり、明け方から呼吸困難を自覚するようになった。体温38.9℃。脈拍96/分、整。胸部の聴診では異常を認めない。ふくみ声であるが扁桃は軽度の発赤を認めるのみである。喘息の既往はない。まず行うべき検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097F022]←[国試_097]→[097F024

103G058」

  [★]

  • 34歳の女性。未婚。下腹部の膨満感を主訴に来院した。最終月経開始日は記憶がないと言う。
  • 微熱、嘔気、全身倦怠感および手首の関節痛の訴えがあり、最近時々息苦しさを感じる。
  • 既往歴に特記すべきことはない。
  • 身長163cm、体重57kg。体温37℃。脈拍84/分、整。血圧96/56mmHg。
  • 下肢に軽度の浮腫を認める。まず行うのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103G057]←[国試_103]→[103G059

100Cases 76」

  [★]

☆case76 頭痛
glossary
傾眠 drowsiness 正常病的の区別なく眠り込む場合に用いられる
意識不鮮明 confusion 周囲に対する認識や理解は低下し、思考清明さや記憶正確さが失われる
錯乱 confusion 夢幻様状態より見当識障害思考滅裂が見られる状態(PSY.40)
MA = Master of Arts 文学修士
 The Master of Arts (BrE: MA, UsE: M.A.) is awarded in Arts, Humanities, Theology and Social Sciences (Wikipedia)
graduate student 大学院生
rousable adj. 覚醒できる、目を覚ますことができる
rouse vt. ~の目を覚まさせる、呼び起こす。喚起する、鼓舞する、奮起させる。(感情を)起こさせる、かき立てる
lateralize vt. (生理)(大脳が)(左右半球に心的機能差がある、左右差がある。(器官機能活動などが)大脳の(左右いずれかの)片側優位下にある。(医学)(障害などが)大脳の片半球にあると診断される
乳頭浮腫 papilledema 原因を問わず視神経乳頭腫脹している状態
うっ血乳頭 choked disc 脳圧亢進による乳頭浮腫
症例
24歳、男性 精神学の修士過程を専攻している大学院生
主訴:激しい頭痛
現病歴頭部全体に痛みがある。2回嘔吐傾眠錯乱が認められるようになった。明るい光を嫌う()he finds bright lights uncomfortable
既往歴病気既往はない。アレルギーはない。タバコ1日10本。アルコール24 unit/week(缶ビール(350ml)13.7本/週)。薬は服用してない。
家族歴:彼女と同居。3歳と4歳の子供がいる。
診察 examination
 見た感じ紅潮しており、調子が悪そう。体温:39.2℃。項部硬直あり(he has stiffness on passice flexion of his neck)。皮疹なし。副鼻腔圧痛なし。鼓膜所見は正常脈拍:120/分。血圧:98/74 mmHg心血管系胸部腹部に異常所見なし(normal)。意識レベル低下。命令に応じて覚醒する(JCS10?)。局所神経症状認めない。眼底所見正常
検査 investigation
 血液検査
  白血球上昇血清Na:低下。血清尿素:上昇血清クレアチニン上昇血液培養検査
 画像検査
  胸部X線:異常所見なし。頭部CT正常
 心電図洞性頻脈
 腰椎穿刺
  髄液所見:混濁白血球:増多。蛋白:増多。糖:低下(普通の人の血糖100mg/dLと考える。→ 1g/L → 1/180 mol/L → 5.56 mmol/L。グラム染色結果待ち
■Q
 診断鑑別診断管理
■A
 細菌性髄膜炎髄膜炎クモ膜下出血、経験的抗菌薬投与
解説
(第1パラグラフ)細菌性髄膜炎
・(症状)突然発症。激しい頭痛嘔吐錯乱羞明項部硬直
・低血圧白血球増多、腎機能低下 → ウイルス性よりむしろ細菌性感染示唆する。 ← 重症敗血症敗血症ショックかな?(私見)
・(髄膜炎菌の種類)
テーブル挿入 髄膜炎
・(疫学)HIM. 2621 (多分、全患者中(←私見))
 Streptococcus pneumoniae ~50%
 Neisseria meningitidis ~25%、
 group B streptococci ~15%
 Listeria monocytogenes ~10%
 Haemophilus influenzae type B <10%
Neisseria meningitidis全身性脈管皮疹(点状出血紫斑)が特徴的(generalized vasculitic rash)
(第2パラグラフ)鑑別診断
・激しい頭痛
 ・the most severe headaches are experienced in meningitis, subarachnoid hemorrhage and classic migraine.
  ・meningitis単回発作(single episode)。症状は時間単位で出現
  ・subarachnoid hemorrhage単回発作(single episode)。突然発症(突発完成?)。硝子体出血を認めることがある。
  ・classic migraine:繰り返す(数回/年~1回/週。平均月2回。発作は4-72時間継続)
髄膜刺激急性発熱をきたした多くの病態でみられる(acute febrile conditions)。特に子供。 ← そうなの?
頚部硬直頚部脊椎の局所感染症でも起こる。 ← パーキンソン病などによる筋トーヌスの異常亢進も除外しよう
・他の髄膜炎:脳脊髄液所見で鑑別する
(第3パラグラフ)経験的治療
・(細菌性)髄膜炎が疑われたら、確定診断する前に適切抗菌薬投与(empirical treatment)。 → 数時間の経過死亡することがある。
・ペニシリンアレルギーがなければ、ceftriaxoneかceftaximeの静脈内投与一般的治療法
(第4パラグラフ)腰椎穿刺
乳頭浮腫がない、あるいは占拠性病変を示唆する片側性の神経徴候(lateralized neurological signs)がある患者では(CT結果を待たずに)腰椎穿刺をすぐにやるべき(CASES) ← どういう事?
局在性の神経徴候(localized neurological sign)がある場合はまずCTを撮るべき(CASES)。 → the dangers of coning ← 鉤ヘルニアの事?
(第5パラグラフ)細菌性髄膜炎管理
診断CSF検査(グラム染色、髄液培養(確定診断感受性試験)
管理
 ・意識が低下しているのでそれなりの看護(must be nursed)。アヘン剤による鎮痛生理食塩水による低ナトリウム血症の補正。低血圧補正するためにinotrope(a drug with positive inotropic effects, e.g. dobutamine, digitalis, milrinone )も必要かもしれない。(100CASES)
 ・感受性のある抗菌薬投与(大量静注、髄液移行性の高いもの)、髄液所見の正常化・CRP 陰転後、1週間抗菌薬投与して治療終了対症療法として脳圧亢進には高張脳圧降下薬(マンニトールなど)を投与。(IMD.1042)
(第6パラグラフ)家族構成を考えた治療
・(意訳)誰が3-4歳の世話をしていたのか分からないけど、子供検査すべき。髄膜炎菌か原因菌が不明だったら、リファンピシンによる予防的治療髄膜炎球菌に対する予防接種をすべき。 ← 日本ではどうなんでしょうか。
□350ml アルコール5%
350x0.05/10=1.75 unit
莢膜を有し、髄膜炎を起こす細菌 → 莢膜を有することで血液中補体などを介した貪食を免れ、血行性クモ膜下腔まで到達しうる。
Streptococcus pneumoniae
Haemophilus influenzae type b
Neisseria meningitidis
敗血症
定義
 感染症による全身性炎症反応症候群(SIRS)をセプシス(sepsis, 広義の敗血症?)とする
 感染症の病原体は、一般細菌(グラム陽性菌・陰性菌)、真菌寄生虫ウイルスなど
 皮膚粘膜の傷とか、種々の臓器にある感染巣から、細菌リンパ流から血中に入り、全身播種されて、新たに転移性感染巣をつくり、重篤全身症状を引き起こす。
全身性炎症反応症候群の診断基準
 下記項目のうち2項目以上が当てはまる
  1. 体温>38℃ or 体温<36℃
  2. 心拍数>90bpm
  3. 呼吸数>20回/min or PaCO2<32mmHg
  4. (白血球数>12,000/ul or 白血球数<4,000/ul) or ( 幼若好中球>10% ) ← ここでいう幼若好中球とは桿状好中球のことである。
敗血症の周辺疾患概念
 1. 全身性炎症反応症候群 systemic inflammatory response syndrome SIRS
  発熱白血球増加などの全身炎症徴候によって特徴づけられる病態(SIRS診断基準に合致する病態)
 2. 敗血症 sepsis
  SIRS感染結果である場合
 3. 重症敗血症 severe sepsis
  主要臓器障害を伴う敗血症
 4. 敗血症ショック septic shock
  輸液投与不応性の低血圧を伴う重症敗血症
 5. 多臓器機能障害症候群 multiorgan dysfunction syndrome MODS
  2つ以上の主要臓器機能異常
 6. 多臓器不全 multiorgan failure MOF
  2つ以上の主要臓器の不全状態
参考文献
HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
PSY = 標準精神医学 第3版
CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
IMD = 内科診断学第2版


ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群」

  [★]

Wolff-Parkinson-White syndrome, WPW syndrome
ウォルフ-パーキンソン-ホワイト症候群Wolff-Parkinson-White症候群WPW症候群
ケント束心電図偽性心室頻拍 pseudoventricular tachycardia, pseudo VT


  • ヒス束に加え、ケント束により心房と心室が連絡されるもの → WPW症候群

分類

  • V1誘導で分類する。Kent束の局在を反映
  • 1. A型: 高いR波。左室自由壁
  • 2. B型: rS型。右側
  • 3. C型: Qr/QS。中隔

検査

心電図

  • PQ短縮:PQ時間の正常値は 0.12-0.2sであるが、これより短くなる
  • QRSの延長:QRSは正常では0.06-0.15s。0.1s以下は正常、0.1s以上は異常と考えるらしい。

[display]./t_image/105/105I011.jpg

合併症

  • orthodromic atrioventricular reentrant tachycardia
  • antidromic atrioventricular reentrant tachycardia
  • 高頻度に興奮がケント束を介して心臓に達する。このため、心室細動のリスクが高まる。

治療法

対症療法

WPW症候群+心房細動による偽性心室頻拍

参考1
  • 薬物療法

根治療法

  • カテーテルアブレーション:ケント束の焼灼による副伝導路の遮断。

参考

  • 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
[display][display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
  • 2. WPW症候群 - ハート先生の心電図教室
[display]http://www.cardiac.jp/view.php?target=wpw_synd.xml
  • 3. WPW症候群 W-P-W SYNDROME
[display]http://www.hamt.or.jp/kenkyuhan/link/seiri/ECG/402.html
  • 4. 心電図の読み方:WPW症候群の波形を覚えるエクササイズだ! | 心カテブートキャンプ
[display]http://med-infom.com/2%E2%96%A0%E2%96%A0p=690

国試



T波」

  [★]

T wave
再分極波 repolarization wave
Ta波冠性T波心電図ST-T変化


  • see 心電図の読み方パーフェクトマニュアルp.36

T波の電気生理

  • 心室筋の再分極相に一致して記録される心電図上の電位変化。通常QRS波と同じ極性となる → 心室筋の再分極の方向は脱分極の方向と逆なため
  • 正常な心室筋の再分極の方向は、脱分極の逆。
  • 脱分極:心内膜→心外膜
  • 再分極:心外膜→心内膜
なぜ、心内膜側で再分極が遅れるのか → 左室壁側にうける圧力の差により、心内膜下側の興奮時間が延長するのではないか。

正常のT波 心電図の読み方パーフェクトマニュアルp.36

  • I,II,V2-V6:陽性
  • aVR:陰性
  • III,aVL,aVF,V1では陰性でもいい
  • 高さ:12mm未満かつ、R波の1/10以上の高さ
  • 若年者ではV2,V3に陰性T波がみられることがある。若年T波 juvenile T wave

T波の異常

(未分類)
  • T波増高(T波の増高):
  • 急性心筋梗塞超急性期:上行脚が上に凸のT波
  • 高カリウム血症:テント状T
  • その他疾患:僧帽弁狭窄症、脳血管障害急性期、急性心膜血腫
  • 非特異的変化:体位、運動、過呼吸
  • テント状T波:高カルシウム血症
  • 陰性T波 T波逆転:再分極が心外膜側から生じていない。つまり、心内膜側から始まっていることをしめす?


異常

100Cases 93」

  [★]

79歳男性
主訴易疲労感
現病歴】娘につれられてGP来院。娘が言うにはとても疲れていて、人生興味を失っているそうだ。5、6週間まえから漠然とした不快感を訴えている。今回にかけ体重が数キロ減っているように感じると娘はいうが、定期的体重を測っているわけではない。1年やそこらの間に疲れで激しい活動に制限がある。時に無理をすると胸が締め付けられる感覚がある。
既往歴】特になし
【嗜好歴】タバコ20本/日、酒1?2パイントのギネスを毎土日
【薬剤歴】パラセタモール頓用
【システミックレビュー?】先月から食欲が低下している。夜尿により時に眠りが妨げられる。ここ数週間のうち2、3回夜寝汗で目覚めている。
家族歴】特になし
【社会歴】小売業店長を引退し、犬を飼っている?
診察
HR70/min、BP110/66mmHg、指は、ばち指なし、右手の指と爪にタールが染み付いている。頸静脈圧正常、心尖拍動鎖骨中線から2cmの位置にある。聴診で3/6の収縮期駆出性雑音頸部放散しており、弱い拡張早期雑音が下左の傍胸骨縁に聞かれる。腹部神経系に異常は見られない。尿はきれいに見えるが、検査潜血が見られた。尿沈渣赤血球が見られた。胸部X線で心臓がやや肥大していた。
検査
ヘモグロビン↓、白血球↑、好中球↑、赤沈
心電図は参照

U波」

  [★]

U wave
心電図


概念

  • T波に続いてみられる波で、プルキンエ線維や心室の拡張が原因と考えられる。(心電図パーフェクトマニュアル.40)
  • 通常T波と同じ向きにふれ、振幅はT波を超えることはない。(心電図パーフェクトマニュアル.40)
  • 一番、V2,V3で振幅が高いとされる。(心電図パーフェクトマニュアル.40)
  • 振幅は1mm以下で波は丸い

正常

  • aVR以外は陽性U波aVRは陰性U波
  • 振幅は肢誘導<1mm、胸部誘導<2mm

異常

  • aVR以外での陰性U波
著しく増高したU波はトルサード・ド・ポワンツ型の心室性頻拍を来たしやすさの指標となる(HIM.1391)

U増高

  • 低カリウム血症
  • 薬剤性:defetilide, amiodarone, sotalol, quinidine, procainamide, disopyramide(HIM.1391)

陰性U



心電図1000 033」

  [★]

心電図所見1000

  • xx歳 x性 xxx

答え


心電図1000 084」

  [★]

心電図所見1000

  • xx歳 x性 xxx

答え


心電図1000 106」

  [★]

心電図所見1000

  • xx歳 x性 xxx

答え


心電図1000 122」

  [★]

心電図所見1000

  • xx歳 x性 xxx

答え


図」

  [★]

figureplateplotdiagramdrawingfig
シャーレ図示板状プレートプロット図表蒔くイチジク




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