周期性同期性放電

出典: meddic

periodic synchronous discharge PSD
周期性同期性高振幅徐波群?、周期性同期性高振幅徐波
脳波異常脳波クロイツフェルト-ヤコブ病

概念

  • 一定の周期で比較的規則的に反復する全般性、左右同期性の突発性異常波

疾患


UpToDate Contents

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和文文献

  • MRI及び脳波検査で経過を追ったクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の1例
  • 三宅 麻里衣,成田 尚,三戸 法和,三上 敦大,高田 秀樹,吉田 悟
  • 2010-10-31
  • … 多くは初老期に発症し、認知症症状・ミオクローヌス・周期性同期性放電(PSD)の3徴を呈し、早期に無言無動となる。 …
  • NAID 120003057453
  • 非ヘルペス性急性辺縁系脳炎様の症状を呈した橋本脳症の1症例
  • 泉 裕美,吉川 眞由美,真田 充 [他]
  • 臨床脳波 52(6), 359-364, 2010-06
  • NAID 40017157567

関連リンク

前頭部から頭頂部にかけて左側優位にPSDが出現している。 注意: 周期性同期放電とは発作性放電が一定の周期をもって出現するものを周期性同期放電といい、亜急性硬化性全脳炎やCreutzfeldt‐Jakob病などで観察される。 片側性の場合 ...
第19回奈良県医学検査学会 脳波検査で周期性同期生放電(PSD)を認めた一症例の経過について 吉田秀子,幸道,増谷喬之,岡本康幸 (奈良医大 中検) 西脇知永,降矢芳子,上野聡 (奈良医大 神経内科) 【はじめに】 周期性同期 ...
CJDの脳波 CJDの経過中に認められた周期性同期性放電(Periodic Synchronous Discharge) CJDの他、無酸素脳症や亜急性硬化性全脳炎など脳全体の損傷によって生じます。 CJDの解説に戻る

関連画像

それなら、周期性同期生放電が  (周期性同期性高振幅鋭波 周期性同期性放電


★リンクテーブル★
先読み脳波」「クロイツフェルト-ヤコブ病
国試過去問103D044」「099A055
リンク元クロイツフェルト・ヤコブ病」「異常脳波」「亜急性硬化性全脳炎」「皮質盲」「PSD
関連記事周期性」「放電」「同期」「周期」「同期性

脳波」

  [★]

electroencephalography, EEG
脳電図 electroencephalogram
脳波計 electroencephalograph異常脳波



概念

  • 頭皮上に電極をおいて記録される脳の電気活動。
  • ニューロンにおけるEPSPとIPSPにより発生する。

電極の配置法

  • 国際10-20法

脳波の種類

  • 周波数の変化:1-25Hz、振幅の変化:10-150μV
  • 周波数で分類:14-25Hzのβ波、8-13Hzのα波、4-7Hzのθ波、0.5-3.5Hzのδ波
  • 振幅はβ波が最も小さくδ波が大きい。
  名称 周波数(Hz)
ベータ波 β波 13<
アルファ波 α波 8< <13
シータ波 θ波 4< <8
デルタ波 δ波 <4
beta > alpha > theta > delta ; BATD


脳波の生理的変化

  • 年齢:幼若児:δ波のような徐波。4-5歳:α波出現。10-12歳:成人の脳波
  • 覚醒と睡眠:覚醒時にはβ波を主とする低振幅速波が優勢。睡眠時にはδ波を伴う高振幅徐波が優勢。α波は覚醒安静時の閉眼状態でみられ、β波は開眼状態ないし精神的活動が高まった時に現れ、δ波とθ波は睡眠時やその他の状態でみられる。

脳波の年齢的変化

 新生児  :覚醒時と睡眠時の脳波区別がつかず、低い振幅で3Hz以下の周波数の波が連続して見られるのみ。
 1~2週目:紡錘波様の10Hz前後の短時間波が片側性(+,-のみ)に見られる。覚醒と睡眠は脳波の筋電図に混入しているかによる。
 2ヶ月前後:入眠時に全般性の徐波が頭部後半を主に見られるようになる。
 6ヶ月以後:瘤波が中心領付近に2相性で高振幅に鋭い形で出現。中心領から前頭部にかけて13~15Hzの紡錘波がみられる。
 1歳まで :非対称、非同期性。深い睡眠時には瘤波や紡錘波が消失し、不規則でやや高振幅の徐波が見られる。覚醒時にはδ範囲徐波が高振幅の群波で出現。
 2~3歳 :浅眠時に中心瘤波が両半球同期性にみられるようになる。また、前頭部を中心に12~15Hzの紡錘波が出現する。深眠時は1歳と変わらない。
 4~5歳 :傾眠時に平坦化や高振幅の徐波がみられる。浅眠時や深眠時は2~3歳とかわらない。
 5~7歳 :浅眠時に高振幅の瘤波が両側同期性に中心領、頭頂部を中心に出現する。紡錘波は13~15Hzで頭頂-後頭部優位。他は特に変化はない。
 8~10歳 :傾眠時には平坦となり成人に近い脳波を示す。瘤波は浅眠時に必ずみられ中心領、頭頂部にはっきり現れる。14Hzの紡錘波は頭頂部に12Hzの紡錘波は前頭部を中心に現れる。
 11~14歳 :傾眠時には平坦化がみられ、ときに5~7Hzのサインカーブ様の波が中等度の振幅で前頭部にみられる。浅眠時には、瘤波が高振幅で頭頂部にみられ、12Hzの紡錘波が前頭部優位に出現する。深眠時などには変化はない。
 14歳以降 :成人とほとんど同じような睡眠脳波を示すようになる。

脳波の測定

  • 安静時脳波
  • 静かな脳波検査室で、覚醒・閉眼状態で記録する。正常な成人の覚醒時脳波はα波が主体の基礎律動である。速波が多少混在することはあるが、徐波はほとんどでない。
  • 脳波賦活法:安静時の脳波では小さく隠れている脳波異常を顕著に出現させる方法。
  • (1) 開閉眼賦活法
  • 正常では安静閉眼時には後頭部優位にα波が出現し、開眼によりα波が減衰する(α-blocking)。α-blockingに問題がある時は、覚醒機構の障害が疑われる。
  • (2) 過呼吸賦活法
  • 閉眼下で3分間過呼吸を行わせる。build upが出現したりする(振幅増大、周波数低下。小児に50%、成人に10%出現。過呼吸中止後30秒以上持続する場合は異常)。また、てんかんの欠神発作の誘発に有効(欠神発作+3Hz棘徐波複合)。
  • (3) 睡眠賦活法
  • 自然もしくは薬剤を使用して睡眠状態で行う。てんかんの複雑部分発作の誘発に有効。
  • (4) 光賦活法/閃光刺激法
  • 閉眼下、眼前30cmの場所で光の点滅による刺激を、周波数を変えながら行う。正常では、光刺激の周波数と同じかその倍の周波数の脳波が頭頂後頭部に出現する光駆動反応がみられる。また、異常反応として光けいれん反応光ミオクローヌス反応がある。

脳波が発生するメカニズム

脳波 (臨床脳波と脳波解析 第1版 新興医学出版 p.1-2)

  • ニューロンの中で脳波に最も密接な電気活動を生じるのは、大脳皮質第V層に細胞体が存在する大錐体細胞である。
  • 大錐体細胞は皮質第5層にある細胞体から皮質表面に向かって垂直方向に長い樹状突起を伸ばしている。先端樹状突起のうち深層部第4層に位置する部位には、感覚中継核などの視床特殊核ニューロンの軸索終末部が直接または間接的にシナプスを形成し、また浅層部の第II,III層には主として視床非特殊核ニューロンの終末部がシナプスを形成している。
  • ここで、深層部にEPSPが起こると、深層部は電気的に陰性、浅層部は陽性となるためにニューロン内部に電流が生じ、電場が形成される。これが脳波として観察される。

医学大辞典

  • 脳波の発生機序は全て明らかとなっていない。
  • 大脳皮質の錐体細胞群に発生する興奮性シナプス電流が主因と考えられている。
  • 錐体細胞は皮質表面に向かって尖端樹状突起を伸ばし、これに対して視床からの豊富な興奮性投射終末が終わる。
  • これらの終末に視床からのインパルスが達すると、その部位にはシナプス電流が流れ込んで吸い込みsinkを形成し、離れたところには受動的な湧き出しsourceが形成される。
  • その結果として、吸い込み部分が陰性となり湧き出しが陽性となる電位勾配が生じ、多数の電気的双極子electric dipoleが大脳皮質*に一時的に出現することになる。
  • このようにして、皮質錐体細胞をもとにして開かれた電場がつくられることになるので、遠く離れた頭皮上の記録電極に電場電位の変動が及び、その記録が可能になると考えられる。

判読方法

  • 背景脳波(基礎律動)と突発波に分けて判読する。

背景脳波

  • その電極下の神経細胞群が示す基本的律動:安静時 = α律動を、活動時 = 低振幅のβ律動、睡眠時 = stageに応じた脳波
  • 高振幅徐波化は、一般にその領域における神経細胞群の機能低下・抑制ないし未成熟の状態を示す

突発波

  • 一過性の律動変化:突発・群発

脳波測定上の注意点

  • 検査室の周囲を安静に保つ。
  • 前日はなるべく洗髪し、きれいにしておく
  • 乳幼児の場合、安静を保つため眠ってもらう。

臨床関連


クロイツフェルト-ヤコブ病」

  [★] クロイツフェルト・ヤコブ病


103D044」

  [★]

  • 65歳の女性。物忘れを主訴に家族に伴われて来院した。5か月前から歩行時のふらつきを自覚した。4か月前から物忘れがひどくなり、怒りっぽくなった。3週前から拒食傾向となり体重が減少した。意識レベルはJCSI-1。体温36.5℃。脈拍80/分、整。血圧120/80mmHg。胸腹部に異常を認めない。改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールは16点(満点30)である。四肢に軽度の固縮を認め、右上肢に律動的な素早い不随意運動を認める。四肢の腱反射は両側で亢進している。Babinski反射は陰性。歩行は失調性で易転倒性である。血液所見と尿所見とに異常を認めない。頭部CTで軽度の脳萎縮を認める。脳波を以下に示す。
  • 考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 103D043]←[国試_103]→[103D045

099A055」

  [★]

  • 12歳の男児。半年前から、ボーッとして横になっていることが多くなり、家に引きこもるようになったため、母親に連れられて来院した。2歳時に麻疹に感染したという。診察時に、傾眠傾向にあり、ときおり右の上下肢にミオクローヌスを認める。脳波検査で周期性同期性放電を認める。髄液検査で、蛋白濃度の軽度上昇、麻疹ウイルス抗体価の上昇およびIgGの増加を認める。
  • この疾患でみられないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099A054]←[国試_099]→[099A056

クロイツフェルト・ヤコブ病」

  [★]

Creutzfeldt-Jakob disease, CJD
Creutzfelt-Jakob病 クロイツフェルトヤコブ病 クロイツフェルト・ヤコブ症候群 クロイツフェルト-ヤコブ病ヤコブ-クロイツフェルト病 Jakob-Creutzfeldt disease
プリオン病難病感染症法
  • HIM.2646(Prion diseases)

概念

  • 変異プリオンが原因とされ、中枢神経内に蓄積することにより急速かつ進行性に細胞変性をきたす疾患。
  • 特定疾患治療研究事業に指定されている難病で、感染症法によるところの五類感染症(全数報告)でもある。

疫学

  • プリオン病の8割を占める。 (参考2)
  • 罹患率:100万人に1人。 (参考2)
  • 発症年齢:67歳。 (参考2)

症状

参考2
古典型CJD:認知症状とミオクローヌス
  • 第1期:発症は60歳代が中心。倦怠感、ふらつき、めまい、日常生活の活動性の低下、視覚異常、抑鬱傾向、もの忘れ、失調症状等の非特異的症状。
  • 第2期:認知症が急速に顕著となり、言葉が出にくくなり、意思の疎通ができなくなって、ミオクローヌスが出現する。歩行は徐々に困難となり、やがて寝たき りとなる。神経学的所見では腱反射の亢進、病的反射の出現、小脳失調、ふらつき歩行、筋固縮、ジストニア、抵抗症(gegenhalten)、驚愕反応 (startle response)等が認められる。
  • 第3期:無動無言状態からさらに除皮質硬直や屈曲拘縮に進展する。ミオクローヌスは消失。感染症で1~2年程度で死亡する。

検査

参考2


  • MRI
  • 脳萎縮
  • 拡散強調画像、FLAIR:病初期より皮質や基底核の高信号

鑑別診断

参考2

参考

  • 1. 感染防御
[display]http://www.asahi-net.or.jp/~zd8k-knk/pdf/CJDGuideline-9.pdf
  • 2. プリオン病(1)クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)- 難病情報センター
[display]http://www.nanbyou.or.jp/entry/240
  • 3. 診断マニュアル - プリオン病(1)クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)- 難病情報センター
[display]http://www.nanbyou.or.jp/pdf/cjd_manual.pdf

国試



異常脳波」

  [★]

abnormal electroencephalogram
脳波


異常脳波

  • 1. 基礎律動の異常
  • 1. 速波化:β波やα波が多い状態:向精神薬服薬時、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など
  • 2. 徐波化:δ波とθ波が多い状態:意識障害や代謝障害、脳腫瘍、脳血管障害など
  • 3. 左右差:左右で異なる周波数を認める状態:大脳の片方に異常がある場合は左右差を認めることがある。
  • 2. 突発波
  • 1. 棘波 spike:70ms未満で先鋭な波形
  • 2. 鋭波 sharp wave:70ms以上で先鋭な波形

http://www.fujimoto.or.jp/tip-medicine/lecture-77/index.php, LAB. 1716

  • 非突発性異常脳波(基礎律動の異常)
  • 振幅の増減、左右差、徐波の出現
  • 突発性異常脳波
  • 周期性放電
  • 抑圧-群発交代:無酸素脳症、エーテルやサイクロプロパンなどの麻酔時、バルビツレートなどの薬物中毒
  • 周期性片側性てんかん様発作、周期性一側性てんかん様放電 PLED:脳血管障害、代謝性・中毒性疾患
  • 両側独立性周期性一側性てんかん様放電 BIPLED:無酸素脳症、中毒性脳症、脳炎
  • 三相性波肝性昏睡

プリント


亜急性硬化性全脳炎」

  [★]

subacute sclerosing panencephalitis, SSPE
亜急性硬化性汎脳炎
麻疹遅発性ウイルス性脳炎

概念

疫学

  • 10万例に1例。麻疹の罹患から5-10年後に発症。ワクチンを接種していなかった患児におこりやすい。 (HIM. part.16)
→麻疹ワクチンウイルスの接種によって、感染予防と軽症化を計ることができる。
  • 0-1歳で罹患。6-8歳に小児の転倒により気づかれる。1年以内に意識がなくなる。治療法はない。

病因

症状

  • 初発症状は性格変化、
  • 行動異常、知能の低下、運動機能障害、ミオクロニー発作のてんかん、錐体路症状、錐体外路症状、昏睡状態

経過

  • 発症から数ヶ月で症状が完成し、ついには昏睡状態から死亡にいたる。

検査

診断

  • 臨床像+脳波

治療

予後

  • 不良

参考

  • 1. [charged] 麻疹の臨床症状および診断 - uptodate [1]

国試


皮質盲」

  [★]

cortical blindness
caecitas corticalis
皮質性盲
盲目


原因

一過性両眼性皮質盲


PSD」

  [★]


周期性」

  [★]

periodicitycyclicityperiodiccycliccyclical, periodism
リズム rhythm
環式環状サイクリック周期現象周期的バイオリズムリズム性定期的


放電」

  [★]

dischargedischarge
退院排泄物発射分泌放出流出漏出眼脂活動電位


同期」

  [★]

synchronizationsynchronizeentrain
同期化同時発生同調


周期」

  [★]

cycle
回路サイクル


同期性」

  [★]

synchronism
同調性




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