ナイアシン

出典: meddic

niacin
ビタミンB3
nicotinamide, ニコチン酸 nicotinic acid nicotinic acidビタミン
Nicobid?
  • ビタミンB複合体の一つ。ニコチン酸ニコチン酸アミドがある。
  • ナイアシンニコチン酸、ニコチンアミド、および生体内で活性を持つこれらの誘導体を総称していう(HIM.442)
⇔FB.196では ナイアシン = ニコチン酸、ナイアシンアミド = ニコチン酸アミドとしている。
  • 厳密に言えば、生体内でトロプトファンから合成できる(その際にビタミンB6riboflavinが必要)ので、ビタミンではない。トリプトファン60mgでナイアシン1mgに換算できる。ナイアシンはNADとなって、生体内で、酸化還元酵素の補酵素として機能するが、その他に、蛋白のADPリボシル化におけるADPリボースの供給源として、またDNA修復機構に関与するnucleoproteinのポリADPリボシル化にも関与している。(HBC.498)

臨床関連

  • ペラグラ:ナイアシン欠乏症
  • 過剰摂取:(1-6g/dayのナイアシン服用は高脂血症治療のために用いられる)血管拡張・紅潮、皮膚の刺激感。(500mg/day以上の摂取)肝障害。(HBC.498)


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/09/29 10:14:37」(JST)

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和文文献

  • 1-III-9 HDAC阻害剤:バルプロ酸がトリプトファンーナイアシン転換経路に及ぼす影響(一般演題要旨,日本ビタミン学会第63回大会講演要旨)
  • 佐野 光枝,近藤 里奈,福渡 努,柴田 克己
  • ビタミン 85(4), 223, 2011-04-25
  • NAID 110008607935
  • 博士のアンテナ(第21回)ナイアシンと統合失調症
  • 菌検査(小川培地・ナイアシンテスト)

関連リンク

ナイアシン (Niacin) は、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で、ビタミンB3 ともいう。 水溶性ビタミンのビタミンB複合体の一つで熱に強く、糖質・脂質・タンパク質の代謝に 不可欠である。循環系、消化系、神経系の働きを促進するなどの働きがある。欠乏すると ...
アセトアルデヒドの分解にはナイアシンが使われているのでこれが不足すると体内に長く アセトアルデヒドが残ることになり、結果二日酔いなどの症状を招くことになります。 二日酔いを防ぐためにはナイアシンの補給も同時に心がけることが大切です。つまみで よく ...

関連画像

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添付文書

薬効分類名

  • たん白アミノ酸製剤

販売名

エンシュア・リキッド

禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 牛乳たん白アレルギーを有する患者〔本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため,ショック,アナフィラキシー様症状を引き起こすことがある.〕
  • 妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する婦人へのビタミンA 5,000 IU/日以上の投与〔「妊婦・産婦・授乳婦等への投与」の項参照.〕


効能または効果

  • 一般に,手術後患者の栄養保持に用いることができるが,特に長期にわたり,経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する.
  • 標準量として成人には1日1,500〜2,250mL(1,500〜2,250kcal)を経管又は経口投与する.1mL当たり1kcalである.

なお,年齢,症状により適宜増減する.
経管投与では本剤を1時間に100〜150mLの速度で持続的又は1日数回に分けて投与する.経口投与では1日1回又は数回に分けて投与する.
ただし,初期量は標準量の1/3〜1/2量とし,水で約倍量に希釈(0.5kcal/mL)して投与する.以後は患者の状態により徐々に濃度及び量を増し標準量とする.

慎重投与

  • 短腸症候群などの高度の腸管機能障害を有する患者〔下痢を起こすおそれがある.〕
  • 糖代謝異常の患者〔高血糖になるおそれがある.〕
  • 水分の補給に注意を要する下記患者〔脱水状態になる,又は脱水状態が悪化するおそれがある.〕
  • 昏睡状態の患者
  • 意識不明の患者
  • 口渇を訴えることのできない患者
  • 高熱を伴う患者
  • 重篤な下痢など著しい脱水状態の患者
  • 腎障害のある患者


重大な副作用

ショック,アナフィラキシー様症状

(頻度不明)

  • ショック,アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので,観察を十分に行い,血圧低下,意識障害,呼吸困難,チアノーゼ,悪心,胸内苦悶,顔面潮紅,そう痒感,発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.

薬効薬理

たん白質

  • 本剤のたん白質源は,アミノ酸補足効果と効率的利用を考慮し,乳たん白質と大豆たん白質を87.3:12.7の割合で配合したもので,250mL中8.8g(エネルギー構成比14.0%)を含有する.
  • たん白質中の必須アミノ酸/総アミノ酸比は0.409であり,アミノ酸スコアは100である.
  • 成長期ラットを用いたたん白効率,正味たん白比と窒素出納試験において,本剤は市販経腸栄養剤及び標準たん白質であるカゼインと同等又はこれらを上回る成績を示した6)
  • C/N比(非たん白カロリー/窒素比)は157である.
  • 本剤の腎溶質負荷は小児に対して252mOsm,成人に対して312mOsmと低く,高齢者にも使用できる.

糖質

  • 本剤の糖質源はデキストリンとショ糖を71:29の割合で配合したもので,250mL中34.3g(エネルギー構成比54.5%)を含有する.また,乳糖を含まないので,乳糖不耐症にも使用できる.

脂質

  • 本剤の主要な脂肪源はトウモロコシ油であり,250mL中8.8g (エネルギー構成比31.5%)を含有する.トウモロコシ油は必須脂肪酸であるリノール酸,リノレン酸を含む.本剤2,000kcal中のコレステロール含量は20mg以下である.また,均一微細で,かつ安定な懸濁液となっており,消化されやすい.

水分量

  • 本剤250mL中の水分量は213mLである.


★リンクテーブル★
先読みnicotinamide
国試過去問103I017」「102I028
リンク元ビタミン」「ペラグラ」「譫妄」「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド」「ニコチン酸アミド
拡張検索ナイアシン欠乏症」「ナイアシン試験」「ナイアシンアミド

nicotinamide」

  [★] ニコチンアミドニコチン酸アミド


103I017」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 103I016]←[国試_103]→[103I018

102I028」

  [★]

  • 過剰症を起こすことがあるのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 102I027]←[国試_102]→[102I029

ビタミン」

  [★]

vitamin


  • ビタミン、生物の生存・生育に必要な栄養素のうち、炭水化物やタンパク質、脂質、ミネラル以外の栄養素であり、微量ではあるが生理作用を円滑に行うために必須な有機化合物の総称 wiki

ビタミン

性状 ビタミン名 化合物名 機能 補酵素名 欠乏症 過剰症
  アミノ酸代謝 補酵素前駆体
水溶性ビタミン ビタミンB1 チアミン 糖代謝   チアミン二リン酸 脚気
(多発性神経炎、脚気心による動悸・息切れ)
ウェルニッケ脳症
コルサコフ症候群
 
ビタミンB2 リボフラビン 酸化還元反応 アミノ酸オキシダーゼ フラビンアデニンジヌクレオチド 口角炎、舌炎、結膜炎、角膜炎、脂漏性皮膚炎  
ビタミンB6 ピリドキシン 転移反応、脱炭酸反応、離脱反応、ラセミ化 多くのアミノ酸 ピリドキサルリン酸 末梢神経障害(INHの副作用)  
ビタミンB12 シアノコバラミン C1転移 メチオニン分岐アミノ酸 コバルト補酵素 巨赤芽球性貧血  
ビタミンC アスコルビン酸 抗酸化     壊血病
易出血性、骨・筋の脆弱化
 
ビタミンB5 パントテン酸 CoAの骨格          
ビタミンB9 葉酸 C1転移 グリシンセリン   巨赤芽球性貧血  
ビタミンB3 ナイアシン
ニコチン酸
酸化還元反応   ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド ペラグラ
(1)光過敏性皮膚炎、(2)下痢、(3)認知症
 
ビタミンB7 ビオチン 炭素固定反応   ビオチン酵素 脂漏性皮膚炎鱗屑状皮膚炎  
脂溶性ビタミン ビタミンA レチノイド 転写因子、視覚       夜盲症
眼球乾燥症角膜軟化症(Bitot斑)・毛孔性角化症
脳圧亢進、四肢疼痛性腫脹、肝性皮膚落屑、悪心・嘔吐、食欲不振、催奇形性
ビタミンD コレカルシフェロール骨形成       くる病骨軟化症
腎臓・血管壁への石灰沈着、多尿、↑尿Ca、高Ca血症、高P血症
ビタミンE トコフェロール 抗酸化       未熟児の溶血性貧血  
ビタミンK フィロキノンメナキノン血液凝固因子オステオカルシンの成熟     出血傾向 溶血、核黄疸

ビタミンと欠乏症、過剰症

ペラグラ」

  [★]

pellagra
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド NAD
ニコチン酸ナイアシンビタミンB3ナイアシン欠乏症ニコチン酸欠乏症

疫学

  • 男女比=2:1。これはエストロゲンの代謝産物によってトリプトファンの代謝(つまりナイアシンの生合成?)が阻害される事による。 (HBC.498) 

病因

  • 1. 食事中のナイアシン不足。
  • 飢餓状態にあっては、ナイアシン欠乏のみならず、トリプトファンからナイアシンを合成するための補酵素(鉄、リボフラビン、ビリドキシン)の欠乏によっても生ずる
  • 2. トリプトファン吸収障害
  • Hartnup diseaseでは細胞膜上のトリプトファン輸送機構が障害されており、小腸からの吸収、腎尿細管での再吸収が障害されるるため(HBC.498)
  • 3. 体内での大量消費

pellagra 3D

  • 皮膚炎 dermatitis
  • 下痢 diarrhea
  • 痴呆 dementia
  • (死 death)

症状

  • 皮膚・粘膜症状:皮膚炎(色素沈着/脱出を残す)、舌炎、口角炎、口内炎
  • 神経症状:知覚障害、運動失調
  • 消化器症状:
  • 精神症状:健忘症、認知症

HIM.443

  • 初期症状:食欲減退、全身倦怠感、易刺激性(irritability)、腹痛、嘔吐
  • 日光照射部位の皮疹(pigmented and scaling)(Casal's necklace, 進行例で見られる) → bright red glossitis
  • 食道炎、腟炎
  • 下痢(直腸炎 proctitisや消化不良に起因する)、うつ、てんかん発作、認知症

疫学

HIM.443
  • トウモロコシを主食とした人々に多い:中国、アフリカ、インド。
  • 北米では、アルコール中毒、先天的に小腸と腎臓でニコチン酸の吸収が低下しているヒト(Hartnup disease)、カルチノイド症候群(トリプトファンがセロトニンに変換されて消費される)


譫妄」

  [★]

譫妄


「せん妄」を使うのが普通らしいよ
delirium, confusional state
せん妄急性錯乱状態 acute confusional state急性脳症候群 acute brain syndrome
意識障害アメンチア ← せん妄の軽度なものとして使われていたが、今日で使われるのは稀らしい。

定義

  • 種々の意識混濁があって、時間、空間の見当識障害が見られ、情動不穏、精神運動興奮が見られる状態

症状

疾患との関連

  • 手術後、感染症等の身体的疾患、薬物中毒、多発性脳梗塞、痴呆など脳機能が低下しているときに発生しやすい

病因

table 26-2 譫妄の主要な病因 (HIM.160)

  • 毒物
  • 処方薬:抗コリン薬、麻薬、ベンゾジアゼピン系薬
  • 薬物乱用:アルコール中毒、アルコール離脱、オピオイド系薬、エクスタシ、LSDγ-ヒドロキシ酪酸(GHB, γ-hydroxybutyrate)、フェンシクリジン(PCP, phencyclidine)
  • 代謝
  • 感染症
  • 全身感染症:尿路感染症、肺炎、皮膚・軟部組織感染症、敗血症
  • 中枢神経感染症:髄膜炎、脳炎、脳の右葉
  • 内分泌
  • 心血管疾患
  • 全身性低灌流状態(global hypoperfusion states)
  • 高血圧性脳症
  • 巣状虚血性梗塞や出血:頭頂葉、視床(ただ主要な病変部位ではない)
  • 自己免疫性疾患
  • てんかん関連疾患
  • 腫瘍性疾患
  • 入院
  • 終末期の譫妄



ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド」

  [★]

nicotinamide adenine dinucleotide, NAD, NAD+
ビタミンビタミンB3ナイアシンニコチン酸ニコチンアミドNADP

機能

補酵素

  • 酸化還元酵素の補酵素 プロトンのキャリアー(あるいは電子受容体)と考えることができる。
NAD+ + H+ + 2e- → NADH
NAD+ + AH2 → NADH + H+ + A</span>
  • TCA回路や脂肪酸のβ酸化で用いられる。
  • ニコチンアミドに由来するピリジン環でプロトンを受容する。

基質

NAD and NADP are active in adenine diphosphate–ribose transfer reactions involved in DNA repair and calcium mobilization(HIM.443)
  • DNAリガーゼ
  • ADPリボシル反応

生合成

  • 肝臓
  • 1. トリプトファン → キノリン酸 →
  • 2. ニコチン酸、ニコチンアミド →

NADとNADHの比

  • 組織が十分に酸素を得ているとき:↑NAD/NADH  ← 生成された還元力が酸化的リン酸化によるATPの産生に十分使われている状態
  • 梗塞や運動時:↓NAD/NADH

NADHとNADPHの比

  • NADH:異化:各種の基質の還元剤 → 基質を脱水素しエネルギーを得る
  • NADPH:同化:合成反応の還元剤

臨床関連

  • NADの欠乏



ニコチン酸アミド」

  [★]

nicotinic acid amide, NAA
nicotinamidum
ニコチンアミド nicotinamideナイアシンアミド niacinamide3-ピリジンカルボン酸アミド 3-pyridinecarboxylic acid amide
M.V.I.M.V.I.-12アミノレバンEN配合エルネオパ1号エレンタールP乳幼児用配合エレンタール配合エンシュア・リキッド オーツカMVシーパラストミンA配合ダイメジン・マルチツインラインNF配合ツインライン配合ネオM.V.I.-9ネオパレン1号ネオラミン・マルチVバンコマイシン塩酸塩パンビタンビタジェクトフェニルアラニン除去ミルク配合フルカリック1号ヘパンED配合マルタミンラコールNF配合ラコール配合ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合ワッサーV配合
ナイアシン



ナイアシン欠乏症」

  [★]

aniacinosis, niacin deficiency
同?
ニコチン酸欠乏症 nicotinic acid deficiency
ペラグラ



ナイアシン試験」

  [★]

niacin test
ニコチン酸試験
ナイアシン, ニコチン酸抗酸菌結核菌



ナイアシンアミド」

  [★]

niacinamide
ニコチンアミドビタミンB3ニコチン酸アミド




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