ウイルス

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virus
ウイルス粒子 virus particleビリオン virion
微生物学抗ウイルス薬国試に出がちなウイルス

ウイルス一覧

亜科 疾患名 エンベロープ ゲノム 逆転写 感染経路 ウイルス学的特徴
レオ オルソレオウイルス属 レオウイルス   × 二本鎖RNA   ×    
オルビウイルス属          
ロタ ロタウイルス 消化管感染症、冬期乳児下痢症 遺伝子分節 糞口  
コルチウイルス属 コロラドダニ熱ウイルス        
カリシ ノロ ノーウォークウイルス 急性胃腸炎 一本鎖RNA +      
サポウイルス属 サッポロウイルス 急性胃腸炎    
ピコルナ エンテロ ポリオウイルス 急性灰白髄炎     RNAウイルス中最小
コクサッキーウイルスA群 手足口病ヘルパンギーナ  
コクサッキーウイルスB群 流行性筋痛症心筋炎  
エンテロウイルス 急性出血性結膜炎  
ライノウイルス属 ライノウイルス かぜ症候群 接触・飛沫
ヘパト A型肝炎ウイルス A型肝炎 経口
アストロウイルス科 アストロ アストロウイルス 胃腸炎   糞口  
ヘペウイルス科 ヘペウイルス属 E型肝炎ウイルス E型肝炎 経口  
フラビ フラビウイルス属 黄熱ウイルス 黄熱病  
デングウイルス デング出血熱  
日本脳炎ウイルス    
セントルイス脳炎    
マレー渓谷脳炎    
ウエストナイル    
中央ヨーロッパ脳炎   ダニ  
ロシア春夏脳炎 日本脳炎  
ヘパシ C型肝炎ウイルス C型肝炎    
トガ ルビ 風疹ウイルス 風疹      
アルファ シンドビスウイルス シンドビス熱    
チクングニアウイルス チクングニア    
東部ウマ脳炎ウイルス 東部ウマ脳炎    
西部ウマ脳炎ウイルス 西部ウマ脳炎    
ベネズエラウマ脳炎ウイルス ベネズエラウマ脳炎    
レトロ デルタレトロウイルス属 ヒトTリンパ球向性ウイルス 成人T細胞白血病   母乳  
レンチ ヒト免疫不全ウイルス AIDS 血液・性  
コロナ コロナ コロナウイルス かぜ症候群   ×    
SARSコロナウイルス SARS    
フィロ マールブルグ様 マールブルグウイルス マールブルグ病 一本鎖RNA -   感染組織接触  
エボラ様 エボラウイルス エボラ出血熱  
ラブド リサウイルス属 狂犬病ウイルス 狂犬病      
ブニヤ ブニヤウイルス属 カリフォルニア脳炎ウイルス カリフォルニア脳炎      
ハンタ ハンターンウイルス 腎症候性出血熱 齧歯・飛沫  
ナイロ クリミア・コンゴ出血熱ウイルス クリミア・コンゴ出血熱 ダニ・血液  
フレボ リフトバレー熱ウイルス リフトバレー熱    
オルソミクソ A型インフルエンザウイルス属 A型インフルエンザウイルス インフルエンザ 遺伝子分節 飛沫・空気 直径80-120nm
B型インフルエンザウイルス属 B型インフルエンザウイルス
C型インフルエンザウイルス属 C型インフルエンザウイルス  
トゴトウイルス属 トゴトウイルス      
ドーリウイルス      
パラミクソ パラミクソウイルス属 パラインフルエンザウイルス パラインフルエンザ感染症      
ムンプスウイルス 流行性耳下腺炎 飛沫  
モルビリ 麻疹ウイルス 麻疹    
ニューモウイルス属 RSウイルス かぜ症候群    
アレナ アレナウイルス属 ラッサウイルス ラッサ熱   体液接触 RNAウイルス最大
リンパ性脈絡髄膜炎ウイルス 無菌性髄膜炎、発熱性疾患など
フニンウイルス アルゼンチン出血熱
マチュポウイルス ボリビア出血熱
グアナリトウイルス ベネズエラ出血熱
  デルタ D型肝炎ウイルス   閉環状   血液  
パルボ パルボ エリスロ B19ウイルス 伝染性紅斑 × 一本鎖DNA   × 接触・飛沫 DNAウイルス最小
0.02μm
デペンド アデノ随伴ウイルス    
ポリオーマ ポリオーマウイルス属 JCウイルス 進行性多巣性白質脳症 二重鎖DNA    
パピローマ パピローマウイルス属 ヒトパピローマーウイルス 尋常性疣贅ミルメシア扁平疣贅
尖圭コンジロームCINEV
   
アデノ マストアデノ ヒトアデノウイルス 急性熱性咽頭炎
急性上気道疾患
アデノウイルス肺炎
乳幼児急性胃腸炎
小児腸重積
急性出血性膀胱炎
咽頭結膜熱(プール熱)
急性濾胞性結膜炎
流行性角結膜炎(はやり目)
接触・飛沫  
ヘパドナ オルソヘパドナ B型肝炎ウイルス B型肝炎 環状,
GAPあり
   
ヘルペス アルファヘルペス シンプレックス ヒトヘルペスウイルス1
(単純ヘルペスウイルス1型)
口唇ヘルペス 直鎖状 ×    
ヒトヘルペスウイルス2
(単純ヘルペスウイルス2型)
陰部ヘルペス    
バリセラウイルス属 ヒトヘルペスウイルス3
(水痘・帯状疱疹ウイルス)
水痘帯状疱疹    
ベータヘルペス サイトメガロウイルス属 ヒトヘルペスウイルス5(サイトメガロウイルス)      
ロゼオウイルス属 ヒトヘルペスウイルス6 突発性発疹    
ヒトヘルペスウイルス7 突発性発疹    
ガンマヘルペス リンフォクリプトウイルス属 ヒトヘルペスウイルス4
(EBウイルス)
バーキットリンパ腫
上咽頭癌
伝染性単核球症
   
ラディノウイルス属 ヒトヘルペスウイルス8 カポジ肉腫キャッスルマン病    
ポックス 脊椎動物ポックス オルトポックスウイルス属 痘瘡ウイルス 天然痘      

感染経路による分類 SMB.374

呼吸器粘膜の局所感染 ライノウイルス
アデノウイルス
コロナウイルス
RSウイルス
インフルエンザウイルス
全身感染 ムンプスウイルス
麻疹ウイルス
風疹ウイルス
ハンタウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルス
ラッサウイルス
天然痘ウイルス

学名

目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)

増殖過程

  • 吸着 absorption
  • 侵入 penetration
  • 脱殻 uncoating
  • ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
  • ウイルス粒子の組み立て assembly
  • 放出 release

感染の分類

持続時間

  • 急性感染
  • 慢性感染

ゲノム

  • 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。






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UpToDate Contents

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和文文献

  • 臨床研究・症例報告 手足口病による脳幹脳炎の1例
  • 竹下 佳弘,松本 貴子,毎原 敏郎
  • 小児科臨床 65(10), 2197-2202, 2012-10
  • NAID 40019415448
  • 臨床研究・症例報告 北海道におけるRSウイルス感染症流行の変化
  • 鹿野 高明,工藤 絵理子,佐々木 大輔 [他]
  • 小児科臨床 65(10), 2191-2195, 2012-10
  • NAID 40019415433
  • 臨床研究・症例報告 発病初期に呼吸障害が急速に進行したインフルエンザ(H1N1)2009ウイルス感染児の3例
  • 小山 隆之,吾妻 大輔,天方 かおり [他]
  • 小児科臨床 65(10), 2183-2190, 2012-10
  • NAID 40019415425

関連画像

ウイルス学分野ウィルスイメージVR画像インターネットウイルス対策 アイチウイルスの紹介・食中毒 スーパーインフルエンザウィルスウイルス学分野

添付文書

薬効分類名

  • アレルゲン検査薬

販売名

アレルゲンスクラッチエキス「トリイ」卵黄

効能または効果

診断

  • アレルギー性疾患のアレルゲンの確認
  • 用法及び用量
    診断
    通常乱刺または切皮法により皮膚面に出血しない程度に傷をつけ、本品1滴を滴下し、15〜30分後に膨疹径が対照の2倍以上または5mm以上を陽性とする。

重大な副作用

ショック

(頻度不明)

  • ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、くしゃみ、蕁麻疹、血管浮腫、不快感、口内異常感、喘鳴、耳鳴等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。


★リンクテーブル★
リンク元B型肝炎ウイルス」「インターフェロン」「ヘルペスウイルス科」「免疫応答」「パルボウイルスB19
拡張検索インフルエンザウイルス」「ヒト免疫不全ウイルス」「EBウイルス」「ポリオウイルス」「エボラウイルス

B型肝炎ウイルス」

  [★]

hepatitis B virus, HBV, hepatitis virus B
ウイルス肝炎B型肝炎肝炎ウイルス

ウイルス学

抗原&および抗体

HBs抗原 HBsAg 表面抗原である。HBs抗原(+)はウイルスが体内に存在することを示す。
抗HBs抗体 anti-HBs 中和抗体である。抗HBs抗体(+)は過去にHBVに感染して治癒しているか、HBVワクチンを接種されているかをしめす。
HBc抗原 HBcAg HBVを構成するタンパク質であるが、キャプシド内のタンパク質である。
抗HBc抗体-IgM IgM anti-HBc 感染初期に現れ、数ヶ月後に消える。急性肝炎の診断に使用される。
抗HBc抗体-IgG IgG anti-HBc 抗HBc抗体-IgMに少し遅れて現れ、ほぼ生涯にわたって血中に存在する。過去にHBVにかかったことを示す。 
HBe抗原 HBe HBe抗原は発症に遅れて一ヶ月後から増加し始め、治癒した後2,3ヶ月かけて減少する。HBe抗原(+):HBVが増殖する際に過剰に作られるタンパク質。HBVの活発な増殖を示しており、感染力が強いことを示す。
抗HBe抗体 anti HBe 抗HBe抗体(+):HBVウイルス量と増殖が落ち着いていることを示しており、感染力が弱いことを示す。

HBcAg

HIM.1935
  • ヌクレオキャプシドはC geneがコードしている。ヌクレオキャプシド:に発現している抗原をHBcAgという。

HBeAg

HIM.1935
  • C geneがコード。スタートコドンが箇所有り、precore regionから開始するものは小胞体シグナルを含み、細胞外に分泌される。core regionから翻訳されたものがnucleocapsid particleの組み立てに用いられる。この蛋白はRNAと結合する。ウイルスの増殖性・感染性と関係がある。HBs-Ag陽性キャリアの母親が妊娠・出産して子供にHBVが伝播する確率は、HBeAg陽性で90%、HBe陰性で10-15%。3ヶ月を越えてHBeAg陽性だったら、慢性化した事の証。(HIM.1933)
  • HBeAgは、HBsAgと同時かあるいはそのちょっと後に出現する。急性のB型肝炎の場合は、ALTがピークをつけたあたりで検出できなくなる。

初感染時に、末梢血でみられる血清学的変化の順番

  • IgM anti-HBc (対応抗原が末梢血に出てこないから検出が容易という訳じゃよ、たぶん) -> anti-HBe ->anti-HBs

HBV抗原の局在

QB.278
  • HBsAg:肝細胞質内
  • HBeAg:肝細胞質内
  • HBcAg:肝細胞核内? ← ホントかな。末梢血に出ないというだけじゃね?

抗原/抗体の状態

  HBs抗原 抗HBs抗体 抗HBc抗体 HBe抗原 抗HBe抗体 RT-PCR
未感染者 - - - - - -
ワクチン接種者 - + - - - -
既感染者 - + + - + -
キャリア + - +++ + - +
- +

慢性化

  • HBsAgが6ヶ月以上陽性で、IgG anti-HBcが優性となり、anti-HBsは検出できないか検出限界以下となる。このころにHBV DNAは末梢血・肝細胞の核内に存在し、free or episomal form(エピソーム)として存在する。
  • 1. replacative stage: HBVの増殖や肝障害が激しい。このstageにおいてHBV DNAは量的, HBeAgは質的なマーカーとなる。
  • 2. nonreplacative stage: 年に~10%の割合で起こる。HBeAg陽性からanti-HBeへの血清変換(seroconversion)が起こる。この時期にたいていALTが上昇するが、身体の細胞性免疫がウイルスを排除したと考えられている。このころにはHBV DNAは核内に存在して、宿主のゲノム内にintegrateされている。末梢血にはウイルス粒子ではなく、球状・管状のウイルス粒子がみられる。肝臓の障害もやんでいる傾向にある。時に、HBeAgへの血清変換とHBV DNAの上昇、IgM anti-HBcの出現を伴ってウイルスの再活性化が起こる。IgM anti-HBcはウイルスの再活性化でも起こるから、初感染の指標としては使えないね。患者の病歴が重要。(HIM.1935)
  • 血清変換は細胞性免疫が減弱した老人で起こりにくく、若者に多い。
  • 3. inactive HBV carrier: nonreplicative stageに入った患者のうち、活動性の肝障害がないヒトを指している。

ウイルスの生活環

  • when packaging within viral peoteins is complete, synthesis of the incomplete plus strand stops

侵入&増殖

  • ウイルスDNAは核内に移行
  • ニックの入った鎖がDNAポリメラーゼに修復され2本鎖環状DNAとなる

遺伝子型

遺伝子型 A C
地域 海外? 日本
慢性化 する しにくい
重症度 軽い 重い
IFN効果 奏効しやすい 奏効しにくい
腫瘍   肝細胞癌発症しやすい


潜伏期

  • 60-160日
  • 約35日でHBV DNAが検出可能
  • 約59日でHBs抗原が検出可能

感染経路

  • 水平感染:医原性(汚染した血液製剤の投与や輸血)
  • 血液、体液、分泌液(唾液)が粘膜と接触することで引き起こされる
  • 垂直感染:母子感染(経産道感染。経胎盤感染しない。母乳感染なし。) ⇔ ときに経胎盤感染するらしい(G10M.168)

G10M.168

  胎内感染 分娩時感染 母乳時感染
経胎盤感染 上行性感染 経胎盤感染 産道感染 母乳感染
ウイルス B型肝炎ウイルス × ×

疫学

  • 世界中に存在する
  • 流行地:中国、東南アジア、サハラ砂漠地域、アマゾン川流域、太平洋湾岸地域

症状

急性肝炎

  • 発熱
  • 黄疸

慢性肝炎

  • 慢性化:約10% ←疫学的な値と思う

合併症

経過

感染後、10%がキャリアーとなり慢性化する

急性B型肝炎 (SMB.547)

  • 急性B型肝炎→慢性B型肝炎
  • 免疫能が正常な人に感染した場合、長い潜伏期の後にA型肝炎様の症状を発症する。2-4ヶ月で治癒する
  • 1-2%の確率で劇症肝炎を引き起こす

慢性B型肝炎 (SMB.547)

  • HBVキャリア:血中のHBs抗原が6ヶ月以上にわたり陽性である
  • 無症候性キャリア:自発症状がない
  • キャリアとなるとウイルス量は多いが肝障害がない無症候性キャリアとなる ← 免疫系が誘導されていない。免疫寛容の状態
  • 10-30歳で肝炎を発症し、多くの場合、B型肝炎ウイルスを排除する方向に向かっていく(HBe抗体が立ち上がる)が、10%の症例で肝炎が持続する。HBe抗体が立ち上がっても5-10%の症例で変異型HBVにより肝炎が持続する。肝炎が持続すると肝硬変、原発性肝癌を生じる (SMB.547)

検査

  • B型肝炎ウイルス表面抗原(HBs Ag)

治療

治療薬

急性肝炎

  • 補助的療法

慢性肝炎

インターフェロン
  • 目的:ウイルス増殖抑制による肝炎の沈静化
  • 対象
  • seroconversion(HBe抗原→HBe抗体)しにくいHBe抗原陽性活動性肝炎
  • HBV DNA陽性・HBe抗体陽性活動性肝炎

ラミブジン

  • 目的:救命
  • 絶対適応:重症化、重症化の予想される慢性肝炎、活動性肝硬変、F3/A3の慢性肝炎、発症早期の劇症肝炎
  • 相対適応:35歳以上のF2/A2慢性肝炎
  • 禁忌  :35歳以下でF1/A1慢性肝炎
炎症:A1<A2<A3、線維化の程度F1<F2<F3<F4
ラミブジン耐性株

検査

予防

  • HBワクチン
  • HBIG(抗HBsヒト免疫グロブリン)

母子感染の予防

  • 1. 妊婦:HBs抗原検査を行う
↓陽性
  • 2. 妊婦:HBe抗原検査を行う
  • 2-a.(HBe陽性)ウイルス量が多い場合の予後 :感染率100%, キャリア化率80-90%
0ヶ月:HBIG
1ヶ月: →HBs抗原検査
2ヶ月:HBIG:B型肝炎ワクチン
3ヶ月:B型肝炎ワクチン
4ヶ月:
5ヶ月:B型肝炎ワクチン
6ヶ月: →HBs抗原/HBs抗体検査
  • 2-b.(HBe陰性)ウイルス量が少ない場合の予後:感染率 10%, キャリア化率まれ
0ヶ月:HBIG
1ヶ月:
2ヶ月:B型肝炎ワクチン
3ヶ月:B型肝炎ワクチン
4ヶ月:
5ヶ月:B型肝炎ワクチン
6ヶ月: →HBs抗原/HBs抗体検査

消毒薬

  • アルコールでは不十分
  • 0.5%次亜塩素酸、2%グルタルアルデヒドを用いる

ステロイド使用

http://www.kenei-pharm.com/medical/academic-info/icnews/2015/4072/
http://www.ryumachi-jp.com/info/news110926_gl.pdf#search=%27%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89+B%E5%9E%8B%E8%82%9D%E7%82%8E+%E9%99%A4%E5%A4%96%27

関連疾患

  • 小児。皮膚感染を伴う。

参考

  • [display]http://www.bkanen.net/info_03.html
  • [display]http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/K04_15/k04_15.html
[display]http://www.bml.co.jp/genome/product_service/invader01.html







インターフェロン」

  [★]

interferon interferons IFN
オーアイエフIFNβモチダアドバフェロンアボネックスイムノマックス-γ、イントロンA、スミフェロンフエロンベタフェロンペガシスペグイントロン

概念

  • サイトカインの一種で抗ウイルス作用、免疫修飾作用、抗増殖活性を有する。(GOO.1261)

種類

  • I型インターフェロン
ウイルスに感染して誘導され、強い抗ウイルス作用を有する
  • II型インターフェロン
非ウイルス誘導性

表(SMB.426)

    産生細胞 種類 誘発因子 作用
I型インターフェロン IFN-α 好中球マクロファージなど 14種類以上 ウイルス細菌内毒素 抗ウイルス効果、抗腫瘍効果
IFN-β 線維芽細胞、上皮細胞など 1種類 ウイルス、2本鎖RNA 抗ウイルス効果、抗腫瘍効果
II型インターフェロン IFN-γ T細胞NK細胞など 1種類 抗原刺激、サイトカイン 免疫細胞の活性化、免疫系の制御

各インターフェロンについて

GOO.1261
  • ウイルス感染に対する非特異的な初期防御に関わる
  • 意義:ウイルス感染に対する非特異的な初期防御に関わる
  • 産生細胞:ほとんど全ての細胞
  • 産生のトリガー:二本鎖RNA、ある種のサイトカイン(IL-1, IL-2, TNF)
  • 作用:抗ウイルス作用、抗増殖作用:(1) リンパ球、NK細胞、およびマクロファージの細胞障害作用の亢進、(2) MHC class Iの発現の亢進作用  ← 抗ウイルス活性
  • 意義:マクロファージの活性化
  • 産生細胞:T細胞、NK細胞、マクロファージのみ!
  • 産生のトリガー:抗原刺激、mitogen、特定のサイトカイン
  • 作用:抗ウイルス作用は弱い。強力な免疫調整作用:(1) マクロファージの強力な活性化、(2) MHC class IIの発現の亢進、(3) 局所炎症反応の仲介(madiation)

インターフェロンの抗ウイルス作用

  • インターフェロンをシグナルとして受け取った細胞は以下の物質を産生して抗ウイルス作用を発揮する。

適応

副作用

発熱 ほぼ必発
甲状腺機能異常 約10%
間質性肺炎 非常に稀
精神症状 約10%
白血球減少 ほぼ必発
血小板減少 ほぼ必発
蛋白尿 約10%
糖尿病 0.1-5%
口腔内病変 約20%
脱毛 約5%
眼底出血 約20%


ヘルペスウイルス科」

  [★]

Herpesviridae
疱疹ウイルス
ヘルペスウイルス亜科ウイルス

ヘルペス科に属するウイルスによる感染症 (SMB.526)

ヘルペスウイルス亜科
ヘルペスウイルス亜科
ヘルペスウイルス亜科
ヘルペスウイルス 潜伏部位 初感染における
顕性感染率
主な疾患
α 単純ヘルペスウイルス1型 HSV-1 知覚神経節 口唇ヘルペス口内炎角膜ヘルペスヘルペス脳炎性器ヘルペス新生児ヘルペス
単純ヘルペスウイルス2型 HSV-2 性器ヘルペス新生児ヘルペス、ヘルペス?疽、殿部ヘルペス
水痘・帯状疱疹ウイルス VZV 水痘帯状疱疹ラムゼイ・ハント症候群
β サイトメガロウイルス CMV 顆粒球/マクロファージ前駆細胞 先天性巨細胞封入体症、輸血後CMV単球症、臓器移植後間質性肺炎肝炎
ヒトヘルペスウイルス6型 HHV-6 マクロファージ 突発性発疹脳炎
ヒトヘルペスウイルス7型 HHV-7 唾液腺? 突発性発疹
γ エプスタイン-バーウイルス EBV 骨髄Bリンパ球 伝染性単核症バーキットリンパ腫上咽頭癌日和見リンパ腫
ヒトヘルペスウイルス8型 HHV-8 Bリンパ球 カポジ肉腫キャッスルマン病



免疫応答」

  [★]

immune response
免疫反応


免疫応答とリンパ球

病原体 B細胞系 T細胞系
細菌 溶連菌 結核菌
ブドウ球菌 ライ菌
ナイセリア 梅毒トレポネーマ
ヘモフィルス スピロヘータ
ウイルス エンテロウイルス ヘルペスウイルス
ポリオウイルス 麻疹ウイルス
  ワクチニアウイルス
サイトメガロウイルス
真菌   カンジダ
クリプトコッカス
ヒストプラズマ
原虫寄生虫 トリパノソーマ リーシュマニア
マラリア ニューモシスチス・カリニ

免疫応答と病原体

細胞性免疫   結核菌
    ヒストプラズマ
    クリプトコッカス
    リステリア
    カンジダ
    ネズミチフス菌
     
    ブドウ球菌
     
    緑膿菌、大腸菌
    ヘモフィルス
    肺炎球菌
  体液性免疫 クレブシエラ


パルボウイルスB19」

  [★]

parvo
parvovirus B19
human parbovirus B19, B19 virusヒトパルボウイルスB19B19型ヒトパルボウイルス
ヒトに感染するパルボウイルスを特にヒトパルボウイルスと呼ぶが、本wikiではヒト以外のウイルスについては対象外。
ウイルス
  • first aid step1 2006 p.151,152,154,299

ウイルス学

  • -鎖を持つタイプと+鎖を持つタイプが存在
  • エンベロープ無し
  • DNAウイルス最小
  • 赤血球系前駆細胞で増殖。

潜伏期間

  • 16-18日

感染経路

  • 飛沫経気道感染(接触感染・飛沫感染)

疫学

  • 成人の40%が既感染
  • 4-5年ごとに流行
  • 春に多い

感染症

症状

成人の伝染性紅斑では関節痛を伴う2-4週間継続する関節炎を呈する。
免疫複合体の形成が原因
  • 貧血患者への感染
  • 急性肝炎
  • 妊婦・胎児への感染
妊婦の感染→胎児の感染→肝臓での造血能低下→重症の貧血→胎児水腫(非免疫性胎児水腫)、流産、死産
経胎盤感染による感染率33%。胎児死亡の危険率は9%
  • 免疫不全者への感染

合併症

経過

  • 感冒様症状 → 骨髄の赤血球系前駆細胞が消失
骨髄機能は10-14日で回復 → 症状は出ない。
  • 予後はほとんどの場合良好

治療

  • 対症療法

検査

  • PCR法、ELISA法、ペア血清

予防

  • ワクチン無し

参考

  • wikipedia en
[display]http://en.wikipedia.org/wiki/Parvovirus_B19



HPV-B19



インフルエンザウイルス」

  [★]

influenza virus Flu
インフルエンザ急性呼吸器感染症感染症法


ウイルス学

  • A型インフルエンザウイルス属
  • B型インフルエンザウイルス属
  • C型インフルエンザウイルス属

A型とB型の比較

  A型インフルエンザ B型インフルエンザ
自然宿主 水鳥(カモなど) ヒト
感染 トリ、ブタとの人獣共通感染 ヒト
変異 変異しやすい 変異しにくい
 自然宿主がヒトだけなので
 不連続変異がない
流行 世界的大流行を起こす 地域的な流行が多い

ゲノム

  • 分節構造を有する。A,B型は8分節。C型は7分節。
  • 遺伝子再集合を起こす

亜型

  • A型とB型はウイルス表面に赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)を有している。
  • HAは16亜型。NAは9亜型。
  • A型インフルエンザウイルスでは、HAは16種類、NAは9種類知られており、この組み合わせで亜型が決定される。
同一のHAであっても抗原決定基が5箇所存在するために、変異により獲得抗体の中和を逃れる。
H1N1(ソ連A型)、H3N2(香港A型)がヒトに感染する。H2N2(アジアA型)もヒトに感染するが、流行が見られていない。
  • B型インフルエンザウイルスはHAは1種類のみしか存在しない。

感染症

まとめ

インフルエンザの特徴について

  • インフルエンザはオルソミクソウイルス科に分類され、エンベロープを有し、一本鎖かつマイナス鎖のRNAをゲノムにもつ。インフルエンザはA型インフルエンザウイルス属、B型インフルエンザウイルス属、C型インフルエンザウイルス属の三つに分類されている。A型及びB型インフルエンザウイルス属に属するウイルスはインフルエンザ粒子の外面にヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)を有しており、これらはそれぞれ16種類、9種類あり、これらの組み合わせで一つのウイルスの亜型をなす。ヘマグルチニンは宿主細胞のシアル酸をレセプターとして結合し、またエンドソーム内でエンベロープとエンドソームの脂質二重膜を融合して宿主内への侵入に関わっている。ノイラミニダーゼはシアル酸を切断する酵素であり、この酵素がヘマグルチニンに結合したシアル酸を分解することで宿主細胞から出芽できる。なお、C型インフルエンザウイルス属はHAとNAの代わりにhemaglutinin-esterase(HE)タンパク質がこの機能を担っており亜系はない。

抗原変異:shift(抗原不連続変異)とdrift(抗原連続変異)

  • shiftは遺伝子再集合により亜型が変化する変異であり、16種類あるHAと9種類あるNAの組み合わせが異なった新な亜型のウイルスが生まれることである。この変異により生じたインフルエンザウイルスに対する抗体は誰も有していないことが考えられ、世界的な流行が起こりうる。driftは同一亜型内の変異であって、HAあるいはNAにアミノ酸置換変異が生じるなどにより起こる。この変化により抗原性が変化するため、ワクチンが効かなかったりあるいは抗体抗原反応が生じなかったりして流行が起こりうる。しかしながら抗原性が全く変わるわけではないためワクチンや抗インフルエンザウイルス抗体が無効になるわけではない。

高病原性鳥インフルエンザ

  • カモは16種類あるHAのどの亜型のインフルエンザウイルスに感染しても不顕性であるのに対し、ニワトリに感染しうるH5とH7は高病原性であり致死率は100%である。この型のインフルエンザウイルスのHAはニワトリで全身に感染しうる。H5のHAは全ての細胞のゴルジ装置中に存在するFurinというプロテアーゼでHA1とHA2に切断される。つまり、全身の細胞で増殖しうるウイルスである。これゆえにH5あるいはH7を持つ鳥インフルエンザウイルスは高病原性鳥インフルエンザと呼ばれている。

高病原性鳥インフルエンザの流行の可能性

  • カモは16種類あるHAのどの亜型のインフルエンザウイルスにも不顕性感染する。また、カモは渡り鳥であり、季節性に地球の半球の南北を往来する。このため、カモが停留する池の周辺からニワトリなどの家禽に高病原性鳥インフルエンザがもたらされ家禽類の間で流行しうる。さらに家禽類の飼育者も高病原性鳥インフルエンザに感染しうる。この時点ではH5N1はヒトに対する効率よく感染できないが、2つの変化によって感染の効率が上昇しうる。一つはHAがトリ型レセプターからヒト型レセプターを認識するように変異することであり、もう一つはRNA依存性RNAポリメラーゼの至適温度が42℃から36℃に変わるよう変異することである。これらの変化が起こればトリ型のH5N1はヒト型に変化し、ヒトに対して全身性そしてより高い感染伝播性を獲得しヒトで大流行を起こしうる。

インフルエンザの予防と治療

  • インフルエンザの予防はうがいと手洗いである。そして、人混みを避け人混みに出る必要に迫られれば、花粉症用のマスクを着用する。また、毎年年末から流行し、免疫系が立ち上がるのに数週間はかかることを考え、11月上旬に1回目、11月下旬に2回目を接種してもらうのがよい。治療には日本ではアマンタジン、ザナミビル、オセルタミビルが使われてる。アマンタジンはA型ウイルスのみの適用であることに注意すべきである。ザナミビルは12歳以上が適用であり、吸入で用いる。A,B型の両方に適用できる。オセルタミビルは服用剤であり、A,B型の両方に適用できる。

参考

  • 国立感染症研究所 感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/index.html
  • 東京都 - 感染症情報センター
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/index-j.html
  • 東京都 - 感染症情報センター 季節性インフルエンザ
図あり
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/index.html
  • 鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染に重要なアミノ酸変異を発見
図あり
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20061116/index.html
  • 新型インフルエンザに対応するためのタンパク質立体構造データベースを全世界に公開- 抗インフルエンザウイルス薬剤開発促進へ -
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2006/060120/detail.html


ヒト免疫不全ウイルス」

  [★]

human immunodeficiency virus, HIV
後天性免疫不全症候群 AIDS,SDF-1HIV

特徴

ウイルス学

エンベロープ

  • gp120が外部に突き出ており、これにgp41が結合して膜にアンカーしている。
  • エンベロープの内側には、p17マトリックスタンパク(MA)が裏打ちするように配置している。
  • コアはp24カプシドにより構成されている。
  • コア内部は、1本のウイルスゲノムRNA(+)、逆転写酵素、p7,p9ヌクレオカプシドタンパク(NC)が存在。

遺伝子 (SMB.493)

  • gag:マトリックスタンパク、カプシドタンパク、ヌクレオカプシドタンパクをコード
  • pol:逆転写酵素、ウイルスプロテアーゼ、インテグラーゼをコード
  • env:エンベロープ糖タンパクをコード
  • tat:トランス活性化因子。ウイルスの転写活性化
  • rev:ウイルスmRNAでスプライシングされていないものを安定化。ウイルス構造タンパク質をコードするmRNAを細胞質に移送させる。
  • nef,vif,vpu,vpr

感染症

五類感染症(全数把握)

感染経路

経路

行為

  • 性感染、血液関連(輸血感染、注射針の使い回し、汚染注射針を刺す)、母子感染(経胎盤、経産道、経母乳)

感染過程

  1. . ウイルス粒子のgp120がCD4陽性細胞に結合する
  2. . gp120とCD4結合により、立体構造が変化
  3. . gp120のV3エピトープと呼ばれるケモカインレセプターと結合する。
  4. . さらに構造変化が起こり、gp41の働きで宿主細胞膜とウイルス終止とが融合する

経過

  • 1ヶ月以内にウイルス血症がおこる。

検査 (HIM. 1108,1163,1164,1166f,1190,1211t,1309t,e104)

参考1
  • NATのウインドウ期:11日
  • 血清学的検査のウインドウ期:22日

治療

妊婦

  • 基本的に妊婦には治療はできない
  • 妊娠後期になってから抗ウイルス薬を使う

参考

  • 1.
[display]http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/2a/dl/2b.pdf




EBウイルス」

  [★]

Epstein-Barr virus, EB virus, EBV
エプスタイン-バーウイルス エプスタイン-バー・ウイルスエプスタイン・バーウイルス
EBウイルス感染症ウイルス

ウイルス学

EBV関連抗原

  • EA, early antigen
  • VCA, virus capsid antigen
  • EBNA, EB virus determined nuclear antigen
  • LMA, late membrane antigen
  • LYDMA, lymphocyte-detected membrane antigen

EBV特異抗体

感染症

感染経路

  • 唾液感染

疫学

  • 日本では3歳までに80%が感染する (SMB.530)

検査

  • 急性期・回復期に、VCA-IGM, VCA-IgG, EA(早期抗原, early antigen)の高値、EBNA(核内抗原)の陰性を証明
EBNAは感染後3ヶ月以上経たないと立ち上がらない。




ポリオウイルス」

  [★]

poliovirus
ウイルスポリオ=急性灰白髄炎

ウイルス学

感染症

  • 急性灰白髄炎
  • 経口摂取→消化管粘膜上皮細胞で増殖→局所リンパ節(扁桃・パイエル板)経由で血液へ(ウイルス血症)→中枢神経系(脊髄前角の運動神経、延髄)に侵入・増殖→神経細胞破壊→麻痺(感染後2週間)
  • 中枢神経内では、ポリオウイルスに感受性が高いのは脊髄前角の運動神経細胞

顕性

  • 99%以上が不顕性感染
無症状のうちに中和抗体を獲得。

病原体

疫学

潜伏期間

感染経路

  • 経口感染
  • 感染者したヒトから便としてウイルスが排泄される。

症状

  • 急性弛緩性麻痺
  • 10%が回復、10%が死亡、80%麻痺

合併症

経過

治療

検査

予防


エボラウイルス」

  [★]

Ebolavirus Ebola virus
エボラ出血熱





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