出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/10/29 21:41:51」(JST)
脳: 腹側被蓋野 | |
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中脳の上丘を通るレベルでの冠状断。腹側被蓋野は中央のオレンジ色の部分である。
ドーパミン経路。VTAと書かれている所が腹側被蓋野
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名称 | |
日本語 | 腹側被蓋野 |
英語 | Ventral tegmental area, ventral tegmentum |
ラテン語 | Area tegmentalis ventralis |
略号 | VTA |
関連構造 | |
上位構造 | 被蓋、中脳、脳幹、大脳基底核 |
関連情報 | |
Brede Database | 階層関係、座標情報 |
NeuroNames | 関連情報一覧 |
NIF | 総合検索 |
MeSH | ventral+tegmental+area |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
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腹側被蓋野(ふくそくひがいや、ventral tegmental area, ventral tegmentum、VTA)は哺乳類の脳における中脳の一領域であり、被蓋の腹側部に位置する。被蓋とは脳幹の背側の領域を広く指す言葉であり、系統発生的に古い部分である(赤核や黒質も被蓋に含まれる)。この中の腹側被蓋野は黒質や赤核に囲まれた内側の領域である。A10細胞集団と呼ばれる、ドーパミン作動性ニューロンが多く存在し、中脳辺縁投射、中脳皮質投射を形成している。これらのニューロンの活動は報酬予測に関わっていると考えられている。
腹側被蓋野はドパミン、GABA、グルタミン酸作動性神経によって成り立ち、以下の主だった2つのドパミン経路の一部である。
腹側被蓋野は報酬系の一部と考えられている。快の感覚を生むような活動は腹側被蓋野を活性化する。また、コカインなどの覚醒剤はこの領域に直接的に作用する。そのため、嗜癖行動の神経学的なメカニズムに関っていると考えられている。
また、腹側被蓋野は恐怖条件付けなどに関与しており、様々な情動や防御本能に関わっていると考えられる。
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リンク元 | 「VTA」 |
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