- 英
- panipenem
- 商
- カルベニン(パニペネム、ベタミプロン)
- 関
- 抗菌薬
Japanese Journal
- 座談会 注射用抗菌薬の適正使用を考える : カルバペネム系抗菌薬パニペネム/ベタミプロンの位置づけ
- 賀来 満夫,舘田 一博,門田 淳一 [他]
- The Japanese journal of antibiotics 65(2), 99-110, 2012-04
- NAID 40019309564
- ガッセル神経節の高周波熱凝固後に急性化膿性髄膜炎を発症した1例
- 橋本 孝太郎,中川 雅之,中野 裕子,佐藤 薫,村川 雅洋
- The journal of the Japan Society of Pain Clinicians = 日本ペインクリニック学会誌 18(4), 392-394, 2011-09-25
- … に対してガッセル神経節の高周波熱凝固を行った.右下顎の痛みは軽減したが,同日の深夜より強い頭痛と39°Cの発熱が起こった.明らかな髄膜刺激徴候はなかったが,4日後の脳脊髄液検査で細胞数増加,蛋白濃度の上昇,糖濃度の低下があり,細菌性髄膜炎が疑われた.パニペネム/ベタミプロン4 g/日とバンコマイシン2 g/日を投与した.高周波熱凝固から8日後に解熱し,頭痛は消失した.神経脱落症状はなかった. …
- NAID 10029809654
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- パニペネムに感性のブドウ球菌属 レンサ球菌属 肺炎球菌 腸球菌属 モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス 大腸菌 シトロバクター属 クレブシエラ属 エンテロバクター属 セラチア属 プロテウス属 モルガネラ・モルガニー プロビデ ...
- パニペネムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ ...
- パニペネムとして1日1g(力価)を2回に分割し、30分以上かけて点滴静注する なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症又は難治性感染症には、1日2g(力価)まで増量し2回に分割し投与することができる 但し、1回1g(力価 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
カルベニン点滴用0.25g
組成
有効成分
- パニペネム(日局)250mg(力価)、ベタミプロン(日局)250mg
添加物
禁忌
- 本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
- バルプロ酸ナトリウム投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
適応菌種
- パニペネムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属
適応症
- 敗血症、感染性心内膜炎、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、骨髄炎、関節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎、眼窩感染、眼内炎(全眼球炎を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、顎骨周辺の蜂巣炎、顎炎
- 成人には通常、パニぺネムとして1日1g(力価)を2回に分割し、30分以上かけて点滴静注する。
なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症又は難治性感染症には、1日2g(力価)まで増量し2回に分割し投与することができる。ただし、成人に1回1g(力価)投与する場合は60分以上かけて投与すること。
小児には通常、パニペネムとして1日30〜60mg(力価)/kgを3回に分割し、30分以上かけて点滴静注する。
なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症又は難治性感染症には、1日100mg(力価)/kgまで増量し3〜4回に分割して投与できる。ただし、投与量の上限は1日2g(力価)までとする。
カルベニン点滴用0.25g及び0.5gを通常100mL以上の生理食塩液、5%ブドウ糖注射液等に溶解する。ただし、注射用水は溶液が等張とならないので使用しないこと。
- 本剤の使用にあたっては、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。[耐性菌の発現等を防ぐため。]
慎重投与
- カルバペネム系、ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
- 高度の腎障害のある患者[痙攣、意識障害等の中枢神経障害が起こりやすい。]
- 肝障害のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。]
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
ショック(0.01%未満)、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状(不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等)を起こすことがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
頻度不明
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全
0.1%未満
- 急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
痙攣(0.1%未満)、意識障害(0.01%未満)
- 痙攣、意識障害等の中枢神経症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。特に腎障害や中枢神経障害のある患者に起こりやすいので、投与する場合には注意すること。
偽膜性大腸炎
0.1%未満
- 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(初期症状:腹痛、頻回の下痢)があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝障害
0.1%未満
- 劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
無顆粒球症、汎血球減少症、溶血性貧血
0.01%未満
- 無顆粒球症、汎血球減少症、溶血性貧血があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎(0.01%未満)、PIE症候群(頻度不明)
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗菌作用16, 17, 18)
- パニペネムは嫌気性菌を含むグラム陽性菌及びグラム陰性菌に対し幅広い抗菌スペクトルを有し、その抗菌力はイミペネム水和物とほぼ同等である。
- パニペネムは各種細菌の産生するβ-ラクタマーゼに対し、安定である。
マウスならびにラット実験的感染症に対する治療効果19)
- パニペネムは、黄色ブドウ球菌、緑膿菌を含む各種のグラム陽性菌及びグラム陰性菌によるマウス腹腔内感染症、また、黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌によるラット実験的感染症に対し幅広く良好な治療成績を示し、その効果はイミペネム水和物と同等以上である。
作用機序18)
- パニペネムは、ペニシリン結合蛋白への高い親和性を示し、細菌細胞壁の合成阻害による殺菌作用を示す。
有効成分に関する理化学的知見
性状
メタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、水に溶けにくい。
水酸化ナトリウム試液に溶ける。
融点
分配係数
★リンクテーブル★
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- カルベニン(パニペネム、ベタミプロン)
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パニペネム、ベタミプロン
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- ペネム系抗生物質