アセトアミノフェン、カフェイン、プロメタジン、サリチルアミド
Japanese Journal
- 総合感冒薬「セラピナ顆粒^【○!R】」による薬剤性肺炎を合併したリウマチ肺の1例
- 中山 聖子,迎 寛,石松 祐二,杉山 奏子,井手 美桜子,石本 裕士,久冨 恵子,石井 寛,阿部 航,大園 惠幸,河野 茂
- 日本呼吸器学会雑誌 = The journal of the Japanese Respiratory Society 44(11), 858-863, 2006-11-10
- NAID 10018400914
- ナラティヴ・セラピー--ナラティヴ,社会構成主義,ポストモダン (焦点 健康と病いの語り(ナラティヴ))
- 不妊治療におけるアロマセラピー--ナラティブケアの側面から (特集 不妊--自然療法からのアプローチ)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
セラピナ配合顆粒
組成
有効成分(1g中)
- サリチルアミド 270mg
アセトアミノフェン 150mg
無水カフェイン 60mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg
添加物
- 乳糖水和物、白糖、トウモロコシデンプン、塩化ナトリウム、二酸化ケイ素、香料
禁忌
- 本剤の成分、サリチル酸製剤(アスピリン等)、フェノチアジン系化合物又はその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
- 消化性潰瘍のある患者[本剤中のサリチルアミドは消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。]
- アスピリン喘息又はその既往歴のある患者[本剤中のサリチルアミドはアスピリン喘息を誘発するおそれがある。]
- 昏睡状態の患者又はバルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は、昏睡状態の増強・持続、中枢神経抑制作用の増強や麻酔剤の作用時間の延長を来すおそれがある。]
- 緑内障の患者[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は抗コリン作用を有し、緑内障を悪化させるおそれがある。]
- 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は抗コリン作用を有し、排尿困難を悪化させるおそれがある。]
- 2歳未満の乳幼児[「小児等への投与」の項参照]
- 重篤な肝障害のある患者[本剤中のアセトアミノフェンにより肝障害が悪化するおそれがある。]
効能または効果
- 感冒もしくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和
- 鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 肝障害、腎障害のある患者[本剤中のアセトアミノフェンの代謝が遅延し、肝障害、腎障害を悪化させるおそれがある。]
- 出血傾向のある患者[本剤中のサリチルアミドにより血小板機能異常を起こすおそれがある。]
- 気管支喘息のある患者[本剤中のサリチルアミドにより喘息を悪化させるおそれがある。]
- アルコール多量常飲者[肝障害があらわれやすくなる。(「相互作用」の項参照)]
- 絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏、脱水症状のある患者[肝障害があらわれやすくなる。]
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満)
- ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)、剥脱性皮膚炎(0.1%未満)
- このような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血(0.1%未満)、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少(頻度不明)
- 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
喘息発作の誘発(頻度不明)
間質性肺炎(0.1%未満)、好酸球性肺炎(頻度不明)
- 間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)
- 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
乳児突然死症候群(SIDS)、乳児睡眠時無呼吸発作(頻度不明)
- プロメタジン製剤を小児(特に2歳未満)に投与した場合、乳児突然死症候群(SIDS)及び乳児睡眠時無呼吸発作があらわれたとの報告がある。
間質性腎炎、急性腎不全(頻度不明)
- 間質性腎炎、急性腎不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症(頻度不明)
- 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
緑内障(頻度不明)
- 緑内障発作があらわれることがあるので、視力低下、眼痛等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- セラピナ配合顆粒は、サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン及びプロメタジンメチレンジサリチル酸塩の配合剤であり、感冒・上気道炎に伴う症状に対する効果が期待される。3)〜5)
- サリチル酸系のサリチルアミドとアミノフェノール系のアセトアミノフェンは視床下部の体温調節中枢に作用し、末梢皮膚血管の拡張と体水分の移動によって起こる発汗により、熱の放散を増大させて解熱作用を示す。鎮痛作用は視床において痛覚刺激を遮断することによるが、サリチルアミドは知覚神経末端で発痛物質ブラジキニンに拮抗することによっても鎮痛作用を示す。
この2剤を配合することにより鎮痛作用が相乗的に増強され、毒性が拮抗的に弱められることが報告されている。
- カフェインは大脳皮質に作用し、感覚受容能及び精神機能の亢進をきたす。また、解熱鎮痛剤との併用により鎮痛効果を増強することが報告されている。
- プロメタジンメチレンジサリチル酸塩は、ヒスタミンH1-受容体においてヒスタミンと競合的に拮抗し、抗ヒスタミン作用を示す。
有効成分に関する理化学的知見
●サリチルアミド
一般名:
分子式:
分子量:
化学名:
融点:
性状:
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。
N ,N -ジメチルホルムアミドに極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、プロピレングリコールにやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、水又はクロロホルムに溶けにくい。
水酸化ナトリウム試液に溶ける。
★リンクテーブル★
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サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
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