商品名

オクトレオスキャン

会社名

富士フイルムRIファーマ

成分

インジウムペンテトレオチド(111In)

薬効分類

放射性医薬品, 神経内分泌腫瘍診断薬

薬効

ソマトスタチン受容体シンチグラフィによる神経内分泌腫瘍の診断を効能・効果とする新有効成分含有医薬品

UpToDate Contents

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1. 膵神経内分泌腫瘍の分類、疫学、臨床症状、浸潤範囲の特定、病期分類classification epidemiology clinical presentation localization and staging of pancreatic neuroendocrine neoplasms [show details]
…DOTATATE) positron emission tomography (PET)/CT is preferred over indium-111 (111-In) pentetreotide (OctreoScan) due to its greater sensitivity . Occasionally, patients present with a hormonal syndrome suggestive …
2. カルチノイド症候群と限局性腫瘍の診断diagnosis of carcinoid syndrome and tumor localization [show details]
…using radiolabeled somatostatin analogs (SSAs; indium-111 pentetreotide [111-In pentetreotide; OctreoScan] and gallium Ga-68 DOTATATE [68-Ga DOTATATE]) are the primary imaging modalities used to identify …
3. 小腸腫瘍の診断および病期分類diagnosis and staging of small bowel neoplasms [show details]
…combined with SPECT (111-In pentetreotide [OctreoScan]). In one study of 93 patients with a surgically documented small bowel NET, 41 had a preoperative OctreoScan, and 35 were diagnostic for a NET (sensitivity …
4. 原発部位不明の神経内分泌腫瘍neuroendocrine neoplasms of unknown primary site [show details]
…more sensitive than somatostatin receptor scintigraphy with indium-111 (111-In) pentetreotide (OctreoScan), particularly for small tumors . Because of the greater sensitivity, 68-Ga DOTATATE or 68-Ga DOTATOC …
5. 非転移性の高分化型消化管神経内分泌（カルチノイド）腫瘍の病期分類、治療、治療後サーベイランスstaging treatment and posttreatment surveillance of nonmetastatic well differentiated gastrointestinal tract neuroendocrine carcinoid tumors [show details]
…scans as well as somatostatin receptor-based diagnostic imaging (Indium-111 pentetreotide imaging [OctreoScan] or gallium Ga-68 DOTATATE positron emission tomography [PET] scanning). Upper and lower endoscopy …

Japanese Journal

膵癌・胆道癌診断・治療Q&A 膵NETに対するオクトレオスキャンによる診断について教えてください

小林規俊
膵・胆道癌frontier 7(1), 37-39, 2018-04
NAID 40021563462

平成27年9月承認分

新薬紹介委員会
ファルマシア 52(2), 156-160, 2016
このコラムでは既に「承認薬の一覧」に掲載された新有効成分含有医薬品など新規性の高い医薬品について，各販売会社から提供していただいた情報を一般名，市販製剤名，販売会社名，有効成分または本質および化学構造，効能・効果を一覧として掲載しています．<br>今回は，51巻12号「承認薬の一覧」に掲載した当該医薬品について，表解しています．<br>なお，「新薬のプロフィル」欄においても …
NAID 130005127745

神経内分泌腫瘍のPET・SPECT

窪田和雄
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 32(2), 112-115, 2015
ソマトスタチン受容体に結合する標識オクトレオチドを用いたPET/CTおよびSPECT/CTは，膵・消化管の神経内分泌腫瘍（NET）の病巣診断・転移診断に有用である。また，ペプチド受容体放射性核種治療の適応判定や，オクトレオチド製剤の治療効果予測にも利用される。ソマトスタチン受容体イメージングがNETの高分化な特質を評価するのに対し，FDGPET/CTはNETの増殖や悪性度を評価するのに有用であり， …
NAID 130005097626

Japan Pharmaceutical Reference

薬効分類名

放射性医薬品

販売名

オクトレオスキャン静注用セット

組成

本品はバイアルA及びバイアルBの2バイアルにて構成される。

バイアルA：放射性医薬品基準塩化インジウム（¹¹¹In）溶液（ペンテトレオチド用）

容量1.1mL
塩化インジウム（¹¹¹In）122MBq（検定日時）

添加物

塩化第二鉄4〜8μg、塩酸適量

バイアルB：注射用ペンテトレオチド

ペンテトレオチド10μg

添加物

ゲンチジン酸2mg、クエン酸ナトリウム水和物5.6mg、クエン酸水和物0.40mg、イノシトール10mg

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能または効果

神経内分泌腫瘍の診断におけるソマトスタチン受容体シンチグラフィ

神経内分泌腫瘍（NET）であってもソマトスタチン受容体（SSTR）を発現していない場合は検出できないことに留意すること。また、インスリノーマについてはSSTRの発現が他のNETに比べて少ないため、本剤により検出できない場合があることに留意すること（【臨床成績】の項参照）。

インジウムペンテトレオチド（¹¹¹In）注射液の調製

バイアルAの全量をバイアルBに加えて振り混ぜた後、常温で30分間放置する。

ソマトスタチン受容体シンチグラフィ

通常、成人には本品111MBqを静脈内投与し、4時間後及び24時間後にガンマカメラを用いてシンチグラムを得る。必要に応じて、48時間後にもシンチグラムを得る。投与量は、患者の状態により適宜増減する。
必要に応じて、断層像を追加する。

慎重投与

腎機能障害を有する患者〔本剤は主に尿中に排泄されるため、被曝線量が増加する可能性がある（【薬物動態】の項参照）。〕

薬効薬理

ソマトスタチン受容体への結合性評価^4）

インジウムペンテトレオチド（¹¹¹In）とソマトスタチン受容体（SSTR）の結合は、過剰なオクトレオチドにより90%以上が阻害されたことから、オクトレオチドの構造部位でSSTRに特異的に結合すると考えられた。

SSTRを有する腫瘍移植ラットにおける集積機序及び腫瘍描出能^5）

SSTR発現腫瘍移植ラットにおいて、インジウムペンテトレオチド（¹¹¹In）は静脈内投与直後から腫瘍領域の放射能が上昇し、30分以内にピークに達した。一方、オクトレオチド前処置により、腫瘍領域の放射能は有意に低下したことから、インジウムペンテトレオチド（¹¹¹In）は投与直後から速やかにSSTRと特異的に結合し、腫瘍へ集積することがin vivoで示された。
静脈内投与後30分及び24時間のガンマカメラ画像を視覚的に比較すると、24時間の方が腫瘍の描出能に優れていた。これは、インジウムペンテトレオチド（¹¹¹In）が、投与後30分以内に腫瘍のSSTRに結合することにより集積し、受容体に結合しなかったインジウムペンテトレオチド（¹¹¹In）は主に腎尿路系から速やかに排泄され、腫瘍とバックグラウンドのコントラストが高くなったためと考えられた。