- 75歳の男性。肺炎のために7日前に入院し、抗菌薬で治療、軽快してきていたが、昨夜から下痢が始まった。排便回数5行/夜。便は淡黄色、水様性である。血液の混入はない。意識は清明。身長168cm、体重65kg。脈拍96/分、整。血圧112/80mmHg。皮膚はやや乾燥している。腹部は平坦で、圧痛、反跳痛および筋性防御は認めない。血液所見:赤血球414万、Hb14.5g/dl、Ht45%、白血球10,600。血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン3.4g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチ二ン1.1mg/dl。CRP3.0mg/dl。早朝の水様便の鏡検で、グラム陽性球菌が多数認められる。病室の状況を以下に示す。
- 院内感染対策上、消毒の観点から注目すべき場所はどれか。2つ選べ。
[正答]
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[★]
- 21歳の男性。言動の変化を心配する両親に連れられて来院した。大学受験に失敗したころから自宅に閉じこもりがちとなり、共働きの両親が不在のときは家中のカーテンを閉ざしていた。受診前には、「近所の人が自分の悪口を言っている」、「自分の考えたことがテレビで放送されている」などと両親に訴え、独り言が目立ち、食事も満足に摂らなくなっていた。入院して1か月半後には、摂食が改善し、奇異な発言も独り言もなくなり、不活発ながらも談笑に加わるようになった。両親は退院するとまた引きこもるのではないかと心配している。
- 今後の方針として最も適切なのはどれか。
[正答]
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[★]
- 30歳の男性。高熱と意識障害とで搬入された。3月末まで1週間東南アジアを旅行していた。帰国5日目の昨日から頭痛と38℃台の高熱とが出現した。脳脊髄液検査で細胞増多と蛋白増加とを認め、血清で日本脳炎ウイルス特異的IgM抗体が陽性である。
- a. 患者の隔離
- b. 居住区の消毒
- c. 保健所への届出
- d. ワクチンの接種
- e. 抗ウイルス薬の投与
[正答]
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