- 42歳の男性。不眠を主訴に来院した。初診時の医療面接で以下のような会話が行われた。
- 医師①「こんにちは。私は本日担当させていただくAです」 ②「今日はどのような埋由でいらっしゃいましたか」
- 患者「眠れないので困っています」
- 医師③「もう少し詳しく教えてください」
- 患者「1か月前から寝つきが悪くなって、せっかく寝ても夜中にすぐ目が覚めてしまいます。おかげで、日中の仕事がはかどりません」
- 医師④「それは困りましたね」
- 患者「このままでは仕事を辞めなくてはならないかもしれません」
- 医師⑤「眠れなくなったのに何かきっかけがありますか」
- この会話について正しいのはどれか。
- a. ①は支援の意思を伝えている。
- b. ②は閉鎖型の質問である。
- c. ③は会話を促進している。
- d. ④は訴えを解釈している。
- e. ⑤は情報を点検している。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 46歳の女性。「頭の右側が痛い」という訴えで来院した。医師と患者との会話を以下に示す。
- 医師「どんな感じがするのか、詳しく教えていただけますか」患者「どんな感じかと言われても、なかなかお伝えしにくいです」
- 医師「では、以前に経験した頭痛とは、どのように違うか教えてください」
- 患者「そうですね。今回の痛みは、以前に経験した頭痛とは違います。そうとしか言いようがありません。とにかく痛くて、夜も眠れません」
- 医師「眠れないほどひどい頭痛なんですね」
- 患者「そうです。ひどい痛みです。でも、これは頭痛なんでしょうか。実は、別の病院でCTも受けたのですが、心配ないと言われました。皆さんは、普通の頭痛だと言いますが、私は、自分でこの痛みが頭痛かどうか、わからなくなってきました。ズキズキするとか、締め付けられるようだとかいった痛みとは違うのです・‥」
- これに続く対応として適切なのはどれか。
- a. 家族歴を聴取する。
- b. 頭部MRIを勧める。
- c. 精神科受診を勧める。
- d. さえぎらないようにして引き続き患者の話を聞く。
- e. 訴えをよく整理してから翌日来院するように指示する。
[正答]
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[★]
- 85歳の女性。胃癌の末期であと数か月の予後と本人にも告知されている。疼痛等に対する症状コントロールは十分に行われているが、今朝の回診時に主治医に対して「先生、もう早く死なせてほしい」と訴えかけた。
- a. 「今日、明日には死なないので大丈夫ですよ」
- b. 「どんなお気持ちか詳しく教えてもらえますか」
- c. 「医師が安楽死を手伝うことは禁じられています」
- d. 「小説でも読んで気分転換されてはいかがでしょうか」
- e. 「そんなふうに考えないでがんばって長生きしてください」
[正答]
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