- 24歳の男性。リハビリテーションを目的に来院した。3か月前に高所での作業中、転落して頭部を強打したため救急車で搬入された。搬入時、骨折や胸腹部臓器損傷はなかったが、JCS10の意識障害を認めた。意識障害は2日間で消退した。現在、運動麻痺と起立・歩行障害とはない。身の回りのことは自分でできるが、集中力困難と自発性低下とがあり、家でゴロゴロした生活を送っている。
- 社会復帰のために必要なのはどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 57歳の男性。発熱と意識障害とのため救急車で搬入された。
- 家族の説明によると、患者は通常の生活を送っていたが、1週前から急に高熱が出現し自宅で臥床していた。この間、ときどき意味不明の言動があった。今朝になり頭痛を訴え、歯肉出血が出現した。呼名には応じるが見当歳障害がある。
- 体温38.7℃。呼吸数24/分。脈拍108/分、整。血圧120/60mmHg。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に黄染を認める。四肢と体幹とに点状出血を認める。リンパ節腫脹はない。胸部に特記すべきことはなく、腹部に肝・脾を触知しない。項部硬直はないが腱反射は亢進し、下肢に病的反射を認める。血液所見:赤血球190万、Hb6.5g/dl、Ht20%、網赤血球90‰、白血球12,600、血小板1.2万。血清生化学所見:総蛋白7.0g/dl、アルブミン3.7g/dl、尿素窒素56mg/dl、クレアチニン2.3mg/dl、総ビリルビン3.7mg/dl、直接ビリルビン0.9mg/dl、AST140単位(基準40以下)、ALT45単位(基準35以下)、LDH2,679単位(基準176~353)。CRP1.5mg/dl(基準0.3以下)。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- この患者に対する処置で最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097I044]←[国試_097]→[097I046]
[★]
- 72歳の女性。早朝に大量の新鮮血下血を認めたため来院した。顔面蒼白で眼瞼結膜に貧血を認めた。腹部は平坦、軟で、腸雑音は正常であった。脈拍120/分、整。血圧112/70mmHg。緊急大腸内視鏡検査で多数の憩室を認めたが、多量の新鮮血のため出血源は不明であった。Hb7.2g/dlであったため赤血球濃厚液輸血を行った。しかし、血圧が70/30mmHgまで低下したため腹部血管造影を行った。上腸間膜動脈から分岐する右結腸動脈の選択的造影写真動脈相と毛細血管相とを以下に示す。
- 引き続いて行う最も適切な経動脈的治療法はどれか。
[正答]
D
- 動脈相の矢印で認められた出血が毛細血管相で拡散して認められる。出血の拡散を意味する。
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