- 43歳の男性。腹部の腫瘤に気付き、精査を希望して来院した。健康診断で時々高血圧、軽度の蛋白尿および血尿を指摘されていた。父親と叔父とが血液透析を受けている。血圧160/94mmHg。腹部に凹凸のある巨大な腫瘤を触れる。尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血1+。血液所見:赤血球350万、Hb 10.1 g/dl、白血球7,800。血清生化学所見:総蛋白7.5 g/dl、クレアチニン4.6mg/dl。経口造影剤投与後の腹部単純CTを以下に示す。
- この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 常染色体劣性遺伝である。
- (2) 病態形成の原因は基底膜の菲薄化による。
- (3) 他臓器に嚢胞形成を認める。
- (4) くも膜下出血を起こす危険性がある。
- (5) 腎摘除術が必要である。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 53歳の女性。1か月前から下腹痛に加え腹部膨満感があり、近医を受診し下腹部腫瘤を指摘され来院した。閉経51歳。身長158cm、体重57kg。腹囲83cmで臍上に達する腫瘤を認めた。内診では子宮は凹凸のある腫瘤と一塊となり、可動性はなかった。腫瘍マーカーはCEA77.4ng/ml(基準5以下)、CA19-9 805.3U/ml(基準37以下)、CA125 52.0 U/ml(基準35以下)であった。下腹部MRIのT2強調像を以下に示す。卵巣腫瘍の診断で開腹手術を行ったが、腹腔内に散在する腫瘍の一部は切除できなかった。腹水は約300mlで血性であった。摘出卵巣腫瘍のH-E染色標本)とアルシアン・ブルー染色標本とを以下に示す。正しいのはどれか。
- (1) MRI所見は臨床進行期分類の根拠になる。
- (2) 腹水細胞診は不要である。
- (3) 卵巣漿液性腺癌である。
- (4) 残存腫瘍の有無は予後に関係する。
- (5) 長期の多剤併用化学療法を行う。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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[★]
- 35歳の女性。月経血量が減少したので来院した。結婚後2回の人工妊娠中絶と1回の自然流産の既往がある。月経は28日型、整であるが、月経持続日数は1日である。最近2年間の不妊も訴えている。子宮卵管造影写真を以下に示す。
[正答]
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