- 英
- high molecular weight polymer
- 関
- ポリマー
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/28 17:00:02」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2011年4月) |
高吸水性高分子(こうきゅうすいせいこうぶんし、英語:Superabsorbent polymer、略称:SAP)は、特に高い水分保持性能を有するように設計された高分子製品である。紙おむつや生理用ナプキンなどの吸収体に多く用いられ、吸収性ポリマー、高吸水性樹脂、高分子吸収体などとも呼ばれる。
概要
高吸水性高分子は自重の数百倍から約千倍までの水を吸収、保持できるが、水の中にナトリウムやカリウムなどの陽イオンが存在すると吸収力が著しく低下するため、尿や血液などの体液の吸収に使用する場合の吸収力は、水に対するものより低い。
アクリル酸の重合体はカルボキシル基を多数持つために非常に親水性が高く、さらに網目構造に架橋させ、ナトリウム塩の形とすると高い吸水性を持つゲルとなり、優れた特性を示すことから、ポリアクリル酸ナトリウムが現在主流となっている。
用途
ポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にしたものが紙おむつ、生理用品などに多く使用されている。園芸・観葉植物用途では、着色や肥料成分の添加などが行われたものが「クリスタルソイル」等の名称で販売されている。
他に、蓄冷剤、ドリップ吸収材、結露防止剤、芳香剤、携帯簡易トイレ、洗剤原料、顔料分散剤、繊維処理剤、水処理剤、製油助剤、パッキン、食品添加物などの用途がある。
用途により、吸水量(吸水倍率)のみならず、吸水速度、保水性(加圧しても水を再放出しない特性)、徐放性、増粘性、凝集力、耐塩基性、耐候性などの異なる特性が求められる。高吸水性のタイプは水溶液重合法、急速給水タイプは懸濁重合法というように、目的の適性が得やすい重合方法が選ばれる。
歴史
- 1960年代 - ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールなど、水溶性モノマーを重合した樹脂が実用化され、親水性、吸水性が着目される。
- 1974年 - アメリカ合衆国農務省(USDA)北部研究所が100倍を超える高吸水性を持つアクリロニトリル系高分子化合物「Super Slurper」を発表。
- 1975年 - 日本の三洋化成工業株式会社が「サンウェット」を開発。
- 1978年 - 三洋化成工業がサンウェットで世界初の商業生産を開始。
- 1983年 - 株式会社日本触媒がポリアクリル酸ナトリウム系の「アクアリック」を開発。
- 1984年 - 製鉄化学工業がアクアキープで商業生産を開始。
- 1988年 - 日本触媒が米国テネシー州に工場設立。
- 2001年 - 三洋化成工業と三菱化学株式会社が専業のサンダイヤポリマー株式会社(現・SDPグローバル株式会社)を創設。
- 2005年 - サンダイヤポリマーが中国南通市に工場設立。
生産メーカー
- 日本:日本触媒・住友精化・SDPグローバル(三洋化成工業と豊田通商の合弁企業)・花王
- ドイツ:BASF・Evonik
- 韓国:LG化学
|
この項目は、化学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:化学/Portal:化学)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- ロボット用人工筋肉開発に向けた瞬発性を持つS字機構の検討(ニューロコンピューティングの実装及び人間科学のための解析・モデル化,一般)
- 曽根 雅史,我妻 広明
- 電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング 111(241), 71-76, 2011-10-12
- 近年,有機材料など生体に学ぶ素材開発研究が進んでいる.一方,ロボットの従来開発では,制御の容易な電気モータが用いられ,期待陛能に鑑みた小型化が容易でない.導電性高分子アクチュエータなどの課題は電気モータと同等の安定性能を得られないことであるが,現実の生体内ではアクチュエータ安定性ではなく,神経系の制御との整合性で機能実現を果たしている.本研究では,素材の非線形性を積極的に活用することで,機能発現し …
- NAID 110008900431
- 高分子ポリマー微粒子をテンプレートとして利用したガスセンサ用多孔質酸化インジウム粉末の調製
- 兵頭 健生,古野 秀一,本九町 卓 [他]
- Proceedings of the Chemical Sensor Symposium 52, 10-12, 2011-09
- NAID 40019025275
- 浸透圧ストレスが起こす水の流れのF-アクチンによる抑制 : 生体高分子ポリマーの新規な機能(4rd Mini-Symposium on Liquids-Liquid in life-,研究会報告)
- 伊藤 忠直
- 物性研究 95(3), 307-309, 2010-12-05
- この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
- NAID 120005198078
Related Links
- 知恵蔵2013 高分子ポリマーの用語解説 - 高分子(または高分子化合物)とは、巨大 分子ともいい、文字通り高い分子量を持つ分子をいう。IUPAC (国際純正・応用化学 連合)の定義では、「1種または数種の原子あるいは原子団が互いに数多く繰り返し連結 して ...
- 高吸水性高分子(こうきゅうすいせいこうぶんし、英語:Superabsorbent polymer、略称 :SAP)は、特に高い水分保持性能を有するように設計された高分子製品である。 紙おむつや生理用ナプキンなどの吸収体に多く用いられ、吸収性ポリマー、高吸水性 樹脂、 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 高分子ポリマー、high molecular weight polymer
[★]
- 英
- macromolecule、polymer、macromolecular、high molecular weight
- 関
- 巨大分子、高分子量、重合体、多量体、ポリマー、高分子化合物、高分子型、高分子量型
[★]
- 関
- 分子的、モル
[★]
- 英
- child
- 関
- 子供、雑種、小児、小児用
[★]
- 英
- polymer
- 同
- 重合体
- 関
- モノマー