出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/10/08 19:38:47」(JST)
この項目では、一般的な用語について説明しています。
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2009年6月) |
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2010年11月) |
閉鎖病棟(へいさびょうとう)とは、精神科病院で、病棟の出入り口が常時施錠され、病院職員に解錠を依頼しない限り、入院患者や面会者が自由に出入りできないという構造を有する病棟である。
開放病棟でない病棟という意味では、病棟の出入り口が施錠されない時間がおおむね8時間未満、または自由に出入りできない病棟も閉鎖病棟とされることがある。
閉鎖病棟への入院患者は、原則として精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく措置入院や医療保護入院などにより、強制的な入院形態で入院するものとされている。このため、任意入院の患者は、原則として開放病棟に入室するものとされている。ただ、訪問者に対して不安が強い場合などで特に希望の書面を差し入れた場合は任意入院でも閉鎖病棟への入院が可能である。また、病床数が少ない総合病院の精神科の場合は閉鎖病棟しかないこともあり、その場合は予め患者の同意を得た上で入室することとなる。
閉鎖病棟の入院患者の外出は病院や病棟によりさまざまである。患者に個別に単独での外出を認める病院は、病状が安定しつつある患者に対してであっても少ない。外出中に事故が生じた場合に責任追及されることを恐れて一切認めないとしているところがほとんどである。一時外出の際に事件を起こすこともあり、また、家族同伴での外出の場合は「自分をこんな場所に入院させた家族」に対しての怒りを外出時に露わにすることもあるため、病院にとっても、外出の受け皿となる家族にとっても、任意入院ではない閉鎖病棟の患者の「外出」には慎重にならざるを得ないのが現状である。
その他の問題として、病院内の規則はすべて公立、私立問わず病院の裁量で決められており、なかには、閉鎖病棟の入院患者、またはその家族から、「患者の所持金を預かる金庫代、または「口座管理費」として1日数千円以上を患者や家族に請求するなど、法外かつ、患者にとっても理不尽な規則が多く存在する病院もある。これらの問題について、病院と患者は、在監者と同様、特別権力関係に立つとする立場を取る自治体、病院も多い。
患者が自らの環境の改善を訴えることでさらに、「まだ病院に慣れていないようだ」、「まだ落ち着いていないようだ」、「反抗的だ」と医師に判断されてしまうこともあり、健康で文化的な最低限の生活を送れないようなケースもあるが、そのような場合、行政書士、弁護士などに、法的な面で病院の環境に瑕疵がないかなど判断を仰ぐことも効果的である。
多くの閉鎖病棟には一般的に「保護室」と呼ばれる個室が存在し、症状の重い者を、あるいは、症状の重い者から他の患者を保護するために収容するための部屋である。しかし、「保護室」とはいうものの、ひどい病院の場合、頑丈な鉄格子が備えられていたり、部屋の設備も排泄用の穴と、食事を室内に入れるための小さな扉しかなく、ベッドや水道設備、窓さえもなかったりする場合もある。また、患者を絶対に脱走させない究極の手段として、内側のドアのノブ自体を外してしまう病院さえ存在する。強制入院時など、興奮が予想される場合によっては、寝台に拘束し、尿道カテーテルとカニューレを体内に差し込む。この場合、カニューレには精神安定剤が含まれる。 2013年 三宅薫は 『精神科病院の保護室』という著書のなかで、写真で見る35病院の保護室を図と共に詳細に記載した。病院の中には埼玉県立精神医療センター、成仁病院、のぞみの丘ホスピタル、静岡県立こころの医療センター、愛知医科大学病院 、愛知県立城山病院を含む。ここにおける生活の援助として、清潔として、洗面、歯磨きは朝のみ、朝昼、朝昼晩は約30%ずつあり、入浴の頻度として、週2回が25%,週3回が56%,排泄として和式が21%,洋式が63%,和洋両方が16%、食事、開放観察、睡眠、換気などが研究されている。[1]
呼称をめぐっては富士急ハイランドのお化け屋敷「戦慄の閉鎖病棟 迷宮篇」が患者の家族団体から申し入れ[2]により戦慄迷宮に変更されている。
RENEGADE KIDが開発、日本ではインターチャネル・ホロンが販売を担当したニンテンドーDS専用「DEMENTIUM 閉鎖病棟」が日本精神科病院協会(日精協)から販売差し止めなどを求められていた[3]。抗議文によると『「閉鎖病棟」は精神科病棟として法律上認められた治療環境の名称であり、またゲーム内にも、「統合失調症」「抗精神病薬」等、精神科の病名や薬剤名が使用されております。このようなグロテスクなホラーゲームに精神科の固有名称を用いることは、社会復帰に向け、懸命に治療に取り組んでいる患者様、医療関係者を冒涜し、ひいては精神障害者の方々や、精神科医療に対する差別・偏見を助長する虞があります。 』としている。
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
国試過去問 | 「107H030」 |
関連記事 | 「閉鎖」 |
E
※国試ナビ4※ [107H029]←[国試_107]→[107H031]
.