出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/11/13 17:34:40」(JST)
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表・話・編・歴
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連邦(聯邦、れんぽう)とは、2つ以上の国(州)が1つの主権の下に結合して形成する国家である。
比較的弱小な国家や都市、自治共同体(植民地の個々を含む)が自治権もしくは独立を保つために連盟または同盟して、周辺の比較的強大な国家(宗主国は強大である)には単一の主権国家として、内部的には盟約(憲法を含む)を結んだ構成体どうしの独立関係を維持し統治する体制である。連邦構成体は強い権限を留保し、連邦政府は主権国家の権原および財源を委譲される形になることが多い。ただし、国家によっては加盟や戦争の結果として領土が増え比肩する国家が周辺から減ったり中央集権化が促進されるなどして連邦制が形骸化している場合がある(アルゼンチンなど)。
上述のように、連盟または同盟により連邦となる場合が多くなる(英国から独立するため植民地だった13邦が統合したアメリカ合衆国、独立を保障していた体制が崩壊して東西の強大な国からの侵略を防ぐために領邦国家の権限が統一されて連邦制へと移行したドイツなど)。一方、地方統治の円滑化や植民地経営の合理化のために権限を委譲して連邦制となる例もある(スペインやイギリス連邦内で連邦となりその後独立しても連邦制を維持しているオーストラリアなど)。
連邦制を主張または擁護する立場を連邦主義という。ただし、反連邦主義(英語版)といった場合にはアメリカ合衆国独立期における、強力な連邦政府樹立に反対したグループを指す事が多い。
連邦制をとる国にも、国名の決定に際して国家の成立経緯を踏まえた制定をする場合や連邦制を直接に表さないことがある。他国語への翻訳は同じ語源でもニュアンスが異なることがあり注意が必要である。日本語でも国際社会での英語名または仏語名や各国の固有の国語からの訳し分けは厳密ではない[1]。
ドイツ連邦共和国の場合「Bundesrepublik」は、bond と同語源の単語を含むが、公式の英語名は「Federal Republic」とし、「la foedus」「foederis」の「盟約」という原義は基本法の承認という政治体制の本質からの反映となる。日本語で「federation」「confederation」の原義は反映されることが少ない。ソビエト社会主義共和国連邦は連邦を含むが、ロシア語でのソ連の略称СССР(エス・エス・エス・エル)の最初のС(エス)はСоюз(ソユーズ)で「団結・結合・同盟」の意味とされる。そのため、「ソビエト社会主義共和国同盟」という翻訳が存在し、日本でも「ソビエト社会主義共和国同盟」や「ソ同盟」と表記されることもあった。ただし、駐日ソビエト大使館は一貫して「連邦」を用いていた。
(ならびに、連邦制に準ずる政体だった国家も含める。)
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