- 英
- axon guidance、axon pathfinding、axonal pathfinding
- 関
- 軸索ガイダンス、軸索ガイド
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/20 04:20:47」(JST)
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軸索誘導(じくさくゆうどう、英: Axon guidance)は、神経系の発生段階において、正しい神経回路形成を行うのに重要なプロセスである。神経細胞から伸びた軸索は、神経結合を成立させる標的細胞付近まで適切に伸長しなければならない。この間、たとえば脳の神経細胞ではせいぜい数ミリから数センチ程度でよいが、脊髄の運動神経などの場合、脊髄後根神経節に位置する細胞体から指先の筋肉の運動神経終板まで、ヒトでは1m近く、他の大型哺乳類では数メートルにも及ぶ距離を、適切に誘導されなければならない。この誘導を軸索誘導Axon guidance(軸索ガイダンス)という。
軸索誘導には、
- 足場の接着を促進する分子やキューによる方法
- 接着を阻止する分子による方法
- 軸索を呼び寄せる液性分子による方法
- 軸索伸長を排除する液性分子による方法
の4種類の方法がある。
軸索誘導を制御する分子
- ネトリン(Netrin)
- 軸策伸長を誘引する効果を持つ事で有名。ネトリン固有のレセプターとしてDCCとUnc5の二種類が知られている。
- セマフォリン(Semaphorin)
- セマフォリンは軸策伸長を反発する効果を持つ事で有名。現在までに20種類以上の分子が同定され、巨大なファミリーを作っている。分泌型・細胞膜貫通型・細胞膜結合型などがあり、構造類似性により8種類に分類されている。レセプターとしてニューロピリンとプレキシンの二種類が知られている。
- エフリン(Ephrin)
- 軸策伸長を反発する効果を持つ事で有名。細胞膜結合型はAファミリーに属し、細胞膜貫通型はBファミリーに属す。レセプターとしてEphファミリーが知られている。エフリンは近年毛髪促進効果がある事がライオンにより発見された。
- スリット(Slit)
- 軸策伸長を反発する効果を持つ事で有名。レセプターにRoundabout(Robo)がある。名称はショウジョウバエの変異体の表現型に由来する。
関連項目
- 軸索誘導分子 axon guidance molecules
- 軸索誘導キュー axon guidance cue
- 成長円錐 growth cone
- 化学走化性分子 chemotropic factor
- 化学反発 chemorepulsion
外部リンク
- 標的認識 - 脳科学辞典
- トポグラフィックマッピング - 脳科学辞典
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Japanese Journal
- 軸索誘導因子は"がん微小環境制御因子"として機能する
- 細胞培養におけるパターニングのための微小流路デバイス
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- 図2:軸索ガイダンス因子の軸索誘導作用 神経細胞の軸索は目的の細胞に到達するために、周囲に存在する軸索ガイダンス因子をたよりに方向を決定している。ガイダンス因子には、誘引性(こちらに来い)の作用を示すものと ...
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★リンクテーブル★
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- axon guidance
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- 英
- induction、guidance、derivation、induce、inductive
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- ガイダンス、指導、導入、引き起こす、誘起、誘導性、誘導的、誘発、帰納的、帰納法、溶原菌
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