- 英
- end-of-life
集中治療のにおける末期医療の定義
- 終末期は、繰り替えず描像の悪化あるいは急激な悪化から、死が間近に迫り、治療の可能性のない末期状態をさす。また、繰り返す寛解増悪を経て最終的に終末期を迎える場合と、急激な発症により突然終末期を迎える場合がある。
(ICUとCCU 36(9):625-629,2012)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/19 14:10:10」(JST)
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ターミナルケア(英: End-of-life care)とは終末期の医療および看護のことである。
目次
- 1 終末期の定義
- 2 ターミナルケアの目的
- 3 ターミナルケアを行う施設
- 4 脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
終末期の定義
終末期という概念や言葉については、日本の法律[1]、国際連合で採択された条約[2]、厚生労働省[3]、世界保健機関[4]、医学学会[5][6]などのいずれも、公的に明確な定義はしていない。
公的で明確な定義がないので、終末期の意味は論者によって異なる。一般的には老衰・病気・障害の進行により死に至ることを回避するいかなる方法もなく[7][8]、予想される余命が3か月以内程度の意味で表現されている。事故・災害・急性の病気により突然死した場合や、急性期の病気で何時間・何日間程度で死に至った場合は、死亡日以前に余命3か月などと予想される状況ではないので、死亡日から逆算して3か月以内を終末期とは表現しない。前記のように終末期は誰にでも死亡する以前に必ず発生するものではなく、進行性の老衰・病気・障害で死に至る場合にだけ発生する。
ターミナルケアの目的
終末期の患者は、老衰、ガン、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィー、パーキンソン病などの進行により、特定の臓器の機能不全または多臓器不全になっているので、医学的・生物的に延命は不可能であり延命治療は行なわず、病気や障害からの回復や、病気や障害の進行の遅延や、心身の機能の維持を目的とする医療も不可能であり行なわない。
終末期の患者に対して身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減することによって、人生の質、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)を維持・向上することを目的として、医療的処置(緩和医療)に加え、精神的側面を重視した総合的な措置がとられる。
ターミナルケアを行う施設
ターミナルケアを行う施設としては、終末期の緩和ケア病床、慢性期の療養病床、老人介護施設、障害者介護施設などがある。ターミナルケアを専門に行う医療施設はホスピスとも呼ばれる。この外来語の語源である英語「hospice」の原義は、聖地への巡礼者や旅行者を、小さな礼拝堂を持つような教会が泊めた巡礼教会であった。患者や家族が在宅生活を希望する場合は、訪問医療・訪問看護による在宅での見取りケアという方法もある。
日本の医療制度・介護制度としては、ターミナルケアを行う施設として、健康保険が適用される施設として、ホスピス、医療療養病床、介護保険が適用される施設として介護療養病床、介護療養型老人保健施設、特別養護老人ホームがある。
脚注
- ^ 総務省>法令データ提供システム
- ^ United Nations>Treaty Collection
- ^ 厚生労働省>政策について>分野別の政策一覧>健康・医療
- ^ World Health Organization
- ^ National Center for Biotechnology Information U.S. National Library of Medicine>PubMed
- ^ 日本医学会
- ^ 小学館国語辞典>終末医療
- ^ 三省堂国語辞典>終末医療
関連項目
- ホスピス
- 緩和医療
- 『死ぬ瞬間』 - 末期医療に関心を寄せる人びとのバイブルとして読み継がれているエリザベス・キューブラー=ロスの著書。
外部リンク
- 緩和ケア病棟のある病院(独立行政法人国立がん研究センター・がん対策情報センター「がん情報サービス」)
- 日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団
- ホスピスを考える横浜市民の会
- ルーテル学院大学 ターミナルケア・グリーフワークのトレーニングプログラム
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Japanese Journal
- 日本の医療構造をひも解く(第10回)終末期ケアに対する現場の対応
- 特集 エプロン切り裂き ペットボトルに漂白剤 カルテ破棄 最後は点滴に消毒液で2人死亡! 呪われた「終末期病棟」に身を潜めた「殺人者」の白衣
- 日本の医療構造をひも解く(第9回)終末期ケアの基本課題
Related Links
- (4)終末期前期ケアと家族への対応 患者に対するケア 痛みその他の症状のコントロール、精神的に支える、身辺整理への配慮、緩和治療(輸液、輸血、放射線治療など)をします。 家族に対するケア 病名告知に関する悩み ...
- 自分の死の迎え方や終末期の過ごし方については、人々は簡単には決断を下すことができないものである。患者は、意思を固めるまでの間においても、本当にそれでよいのか、それによって家族を苦しませるのではないか、など気持ち ...
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★リンクテーブル★
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- 終末期
集中治療のにおける末期医療の定義
- 集中治療の対象疾患における末期状態とは、最大の薬物治療でも治療困難な状態である。その状態に対して侵襲的治療として人口呼吸や血液浄化に加え、大動脈内バルーン・パンピング(IABP), 経皮的人工心肺装置(PCPS), 補助人工心臓(VAS)、臓器移植、人工透析、ペースメーカー植え込み、ICDなどがある。さらには移植医療の提供がある。
(ICUとCCU 36(9):625-629,2012)
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- 英
- terminal care
- 同
- ターミナル・ケア、ターミナルケア、臨死患者医療 care of dying patients
- 関
- 末期介護、終末医療
- 終末期医療における医療行為の中止(延命措置・延命治療の中断)は法的な裏付けがない。
参考
- http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/p0915-2.html
- 1-1. 終末期医療に関するガイドライン(たたき台) - 平成18年9月
- http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/dl/p0915-2a.pdf
- 2. 終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン - 厚生労働省 平成19年5月
- http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/05/dl/s0521-11a.pdf
- 3. 終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン解説編 - 終末期医療の決定プロセスのあり方に関する検討会 平成19年5月
- http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/05/dl/s0521-11b.pdf
国試
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- 関
- 最後、終端、ターミナル、末期、末端、末端側