出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/28 18:46:12」(JST)
この項目では、植物について記述しています。その他の用法については「ムラサキ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ムラサキ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ムラサキ
|
|||||||||||||||||||||
保全状況評価 | |||||||||||||||||||||
絶滅危惧IB類(環境省レッドリスト) |
|||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zucc (1846) |
|||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ムラサキ |
ムラサキ(紫 Lithospermum erythrorhizon)はムラサキ科の植物の一種。多年草で、初夏から夏にかけて白い花を咲かせる。栽培用には、同属異種のセイヨウムラサキ(L. officinale L.)が利用されることが多い。
目次
|
根は暗紫色で、生薬「シコン」(紫根)である。この生薬は日本薬局方に収録されており、抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがあり、紫雲膏などの漢方方剤に外用薬として配合される。最近では、日本でも抗炎症薬として、口内炎・舌炎の治療に使用される。
古来から紫色の染料として用いられてきた。色を染めるには、乾燥した紫根を粉にし、微温湯で抽出して灰汁で媒染して染色する。江戸時代には染められた絹を鉢巻にして、病気平癒の為に頭に巻く風習が生まれた(病鉢巻)。
染料の成分および薬用成分はナフトキノン誘導体のシコニン (Shikonin) で、最近ではバイオテクノロジーにより大量生産されて口紅などに用いられている。
万葉集にもその名が出るほど歴史は古く、奈良時代から江戸時代末期まで栽培が行われてきた。しかし、明治時代以降は合成染料の登場により商業的価値を失い、ムラサキ自体も絶滅危惧種レッドデータブックIBにランクされるまでになってしまった。そのため、現在も熱心な愛好家たちが栽培を試みているが、種の発芽率が低い上、ウイルスなどに弱いため、株を増やすのは困難である。このため、現在では中国から近縁種(下記)が輸入され、ムラサキとして流通しているが、ムラサキとの交雑により純正種を脅かすことになっている。
最近健康食品として、美白に効果があるなとして広く販売されているが、肝癌などを誘発するピロリジジンアルカロイドを含有するため、注意が必要である。近縁種についても同様の危険がある。(詳しくはピロリジジンアルカロイドを参照)
ウィキスピーシーズにムラサキに関する情報があります。 |
ウィキメディア・コモンズには、ムラサキに関連するメディアがあります。 |
この項目は、植物に関連した書きかけの項目です。この記事を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:植物/Portal:植物)。 |
リンク元 | 「lithospermum root」「シコン」「Lithospermi Radix」 |
関連記事 | 「根」 |
.