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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/06 02:58:20」(JST)
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糖化菌(とうかきん)とは、枯草菌やその亜種である納豆菌などの、糖化作用を持つ細菌群の俗称。偏性好気性の有胞子性桿菌であり、芽胞を形成しているので、熱・酸・アルカリに対しての抵抗性がある。
乳酸菌との関係
糖化菌はアミラーゼを産生し、デンプンを糖へ分解する。そのためデンプンを分解できない乳酸菌の増殖を促進する働きがある。デンプンを主体とした栄養成分で構成される液体(培地)で乳酸菌を単独培養した場合、乳酸菌は10倍程度しか増殖しないが、乳酸菌と糖化菌を混合培養することで乳酸菌は培養後約100倍程度に増殖し、両菌の間に共生関係が成立していることが証明されている。これは日本酒の製造におけるコウジカビと酵母の関係と同様である。
利用
糖化菌の1つであるポリファーメンチカス菌(Bacillus polyfermenticus)には、過敏性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病といった腸の症状の背景にある腸粘膜の炎症の治癒促進をする作用があり、コレステロール、中性脂肪の抑制作用も確認されている。 また納豆をつくるときに使われる「納豆菌(Bacillus natto)」も糖化菌であり、乾燥した芽包生菌の状態で存在可能で、胃酸の強い酸性、アルカリ性、熱やタンパク質の変性の影響を受けずにほぼ100%安定した状態で腸まで届く。
糖化菌は単独で整腸作用、瀉下作用の目的で日本では医薬品として使われている歴史があり、薬局で処方箋なしに購入できる乳酸菌・酪酸菌・糖化菌のコンビネーション菌製剤として「ビオスリー」「ビオスカイ」という商品がある。
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Japanese Journal
- カンボジア産餅麹の微生物相及びその菌体外酵素生産性
- 加藤 真理子,村山 力,飯野 久和
- 學苑 794, 33-39, 2006-12-01
- … カンボジア産餅麹の微生物相を調べ,発酵過程における主要糖化菌の取得と優良なアミラーゼ生産直のスクリーニングを行った。 …
- NAID 110006424432
- 重症型薬疹Drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)に乳酸菌・酪酸菌・糖化菌合剤が有効であった症例--抗老化とプロバイオティクス
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- 乳酸菌、酪酸菌、糖化菌を組み合わせるところが東亜プロバイオティクスの特長。なぜこれら3種菌を組み合わせるの?そこに秘密があるのです。 ... 次へ 3種菌の性状は? 東亜プロバイオティクスの世界へ戻る
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ビオスリー配合散
組成
有効成分
- 1g中※
ラクトミン10mg
酪酸菌 50mg
糖化菌 50mg
※ビオスリー配合散1gとビオスリー配合錠2錠がほぼ等しい生菌数となるように調製している。
添加物
- ポリビニルアルコール(完全けん化物)、ポビドン、バレイショデンプン、乳糖水和物
効能または効果
・ビオスリー配合散
- 通常成人1日1.5〜3gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
・ビオスリー配合錠
なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬効薬理
腸内細菌叢の正常化1)
- 細菌性下痢症の乳幼児にビオスリー配合散を投与し糞便内細菌叢を検索したところ、ビフィズス菌は増加し、腸内細菌叢の改善度の指標とされる好気性総菌数に対する嫌気性総菌数の比率は有意に増加することが認められた。
共生による増殖性向上11)
- 本剤の酪酸菌と乳酸菌の混合培養では、酪酸菌の菌数は単独培養時に比較し、約10倍に増加した。また、糖化菌培養ろ液を添加して培養するとき、乳酸菌の菌数は約10倍に増加した。
共生による整腸作用1) 12)
- 本剤は、三種の活性菌の共生により、ヒト腸管内において増殖し、有害菌の発育を阻止して腸内細菌叢の正常化を図り整腸作用を発揮する。
共生による病原性細菌に対する抑制作用
- 連続流動培養において、酪酸菌と乳酸菌を混合培養し、病原性細菌(大腸菌、腸炎ビブリオ菌、ディフィシール菌、ボツリヌス菌、MRSA)に対する拮抗作用を確認したところ、各菌の単独培養時より顕著に認められた。
一方、ビフィズス菌、ラクトバチルスに対しては抑制せず、共生関係を維持した。12)〜15)
- 小児のサルモネラによる下痢症において、ビオスリー配合散を構成する菌株は、共生作用によりサルモネラ菌に対して抑制作用を有した。16)
- 本剤の投与により内分泌系及びリウマチ性疾患由来の便通異常に対してBifidobacterium の増加、Clostridium perfringens の減少等が観察され、腸内細菌叢の正常化による症状改善が認められた。17)
有用菌の助長作用1) 18)〜20)
- 本剤の投与によりBifidobacterium の助長作用が認められ、また、Bacillus mesentericus TO-Aの代謝産物にBifidobacterium の分裂促進作用が認められた。
有効成分に関する理化学的知見
ラクトミン(乳酸菌)
- Streptococcus faecalis (Streptococcus faecalis T-110の生菌菌体、又はそれらの生菌菌体を含む培養物の乾燥粉末)
形態:
性状:
- 白色〜わずかに黄褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。21)
酪酸菌
- Clostridium butyricum (Clostridium butyricum TO-Aの生菌菌体、又はそれらの生菌菌体を含む培養物の乾燥粉末)
形態:
性状:
- 白色〜わずかに灰褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。
糖化菌
- Bacillus mesentericus (Bacillus mesentericus TO-Aの生菌菌体、又はそれらの生菌菌体を含む培養物の乾燥粉末)
形態:
性状:
- 白色〜わずかに灰褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。21)
★リンクテーブル★
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ラクトミン、糖化菌
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- 関
- 健胃消化剤
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- 関
- 止しゃ剤,整腸剤
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ラクトミン、糖化菌
- 関
- 止しゃ剤,整腸剤
[★]
- 英
- glycation、saccharification、glycated、saccharify
- 関
- グリケーション、グリコ
[★]
- 英
- fungus、fungi、microbial
- 関
- 菌類、真菌、真菌類、微生物