- 英
- activation-induced cytidine deaminase AID
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活性化誘導シチジン脱アミノ酵素 : 34 件
活性化誘導性シチジン脱アミノ酵素 : 5 件
活性化誘導シチジンデアミナーゼ : 89 件
活性化誘導性シチジンデアミナーゼ : 31 件
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/06/05 18:22:32」(JST)
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活性化誘導シチジンデアミナーゼ(かっせいかゆうどうシチジンデアミナーゼ、Activation-Induced (Cytidine) Deaminase、AID)は、DNA中のシチジン基からアミノ基を取り除く(脱アミノ)、24 kDaの酵素である。
AIDは現在、二次抗体多様化のマスター制御因子であると考えられている。AIDがその開始に関与しているのは、3つに分かれた免疫グロブリン(Ig)多様化プロセス、体細胞超変異(SHM)、クラススイッチ組換え(CSR)、遺伝子変換(GC)である。
AIDは一本鎖DNA上でアクティブになることがin vitroで示されており[1]、また、その脱アミノ活性を発揮するには活性転写を必要とすることが示されている。 シス因子の関与は疑われており、AID活性は、AID活性への関与が知られる他のゲノム領域よりも免疫グロブリン"可変"領域中で数段強くなっている。これは、人工的なレポーター遺伝子構造とゲノムに統合されてきた導入遺伝子(トランスジーン)からも真である。
機構
AIDは多段階の機構の中でSHMを開始すると信じられている。AIDは標的DNA中のシチジンを脱アミノ化する。ホットスポットモチーフに位置するシチジンは特恵的に脱アミノ化される(WRCY がモチーフ W=アデノシンまたはチミジン、R=プリン、C=シチジン、Y=ピリミジン、あるいはその逆 RGYW G=グアニジン)。その結果である U:G(U=ウリジン)ミスマッチは、いくつかある運命のひとつである。
- U:Gミスマッチの複製は、不変異のままで残っているものがひとつ、そして C => T 転移変異を被るものがひとつの、2つの娘種の生成に際して行われる(UはDNA中ではTと類似しており、複写されるときには、そう扱われる)。
- ウリジンは、脱塩基部位中でウラシルDNAグリコシラーゼ(UDG)によって切除されてしまうかもしれない。この脱塩基部位(または AP、アプリン(apurinic)/アピリミジン(apyrimidinic))にまたがって複製されると、4つのヌクレオチドすなわち、A、G、C、Tのどれかが無作為に持ち込まれる結果になる。この脱塩基部位は、アプリンエンドヌクレアーゼ(APE)によってデオキシリボースのリン酸骨格の中に中断が作られることで、交互に切断されうる。この切断は通常のDNA修復に導かれるか、(もしそうした切断が2つ起これば)ねじれた鎖の上にDNA二重鎖切断(double strand break: DSB)を形成することになる。スイッチ部位かIg可変部のどちらかにおけるこのようなDSBの編成は、それぞれCSRまたはGCを導くことになるものと思われる。
- U:G ミスマッチはDNAミスマッチ修復(MMR)機構、なかでも MutSa(alpha) によって特定できる。MutSaはMSH2とMSH6からなるヘテロ二量体である。このヘテロ二量体はDNA骨格中で、 U:G ミスマッチからなるほとんどの単一基の乱れを特定できる。隙間を埋める DNAポリメラーゼ活性は誤りがちであるため、DNAの単一鎖領域を露出するエキソヌクレアーゼ活性を通じて、MMR タンパクによる U:G ミスマッチの特定は、DNAの加工を導くと思われる。これら誤りがちなポリメラーゼは、DNAギャップに渡って無作為に追加の変異を導入すると考えられている。
参考
文献
- ^ Bransteitter et al. PNAS 100(7):4102-4107
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…acid modifying enzymes called activation-induced cytidine deaminase (AICDA or AID) or uracil nucleoside glycosylase (UNG). Class-switching cannot occur without functional AICDA or UNG, therefore B cells can …
- 2. 高IgM症候群hyperimmunoglobulin m syndromes [show details]
…allowing expression of NF-κB-dependent genes, such as the activation-induced cytidine deaminase (AICDA) gene . Activation-induced cytidine deaminase (AID) and uracil N-glycosylase (UNG) are two enzymes involved …
- 3. 妊娠中の喫煙:禁煙方法とその選択肢cigarette smoking in pregnancy cessation strategies and treatment options [show details]
…is prescribed to help pregnant women stop smoking and appears to be an effective smoking cessation aid in the general population , studies have not clearly demonstrated that NRT is effective in pregnant …
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…accomplished during a period of deep hypothermic circulatory arrest (DHCA) after cooling with the aid of CPB, typically to 16 to 18°C. Anesthetic management during and after DHCA is discussed separately…
Japanese Journal
- ジクロロプロパンはマクロファージ共存下で胆管細胞の遺伝子改変酵素mRNA発現を誘導する
- 宗 才,木村 光里,木村 優介,木下 和生,高巣 成惟,張 驍,櫻井 敏博,市原 佐保子,市原 学
- 日本毒性学会学術年会 45.1(0), P-11, 2018
- <p>【背景・目的】1,2-ジクロロプロパン(DCP)はヒトにおいて胆管がんを発生させると疑われている化学物質であるが、その発がん性の機序は十分に解明されていない。本研究はDCP誘導性胆管がんの発生機序に、体細胞高頻度変異やクラススイッチ組み換えを制御する遺伝子改編酵素である活性化誘導シチジンデアミナーゼ(AID)が関与するとの仮説を立て、ヒト由来培養細胞を用いてその妥当性を調べること …
- NAID 130007432498
- 多発性骨髄腫の腫瘍起源異常Bリンパ球の解明にむけて
- 坂井 晃
- 電気泳動 61(2), 97-99, 2017
- <p>多発性骨髄腫(MM)は,成熟Bリンパ球または形質細胞が染色体転座などにより腫瘍化したものと考えられている.しかし,成熟Bリンパ球に染色体転座が生じた程度でその細胞が腫瘍化するとは考え難く,成熟Bリンパ球(または形質細胞)がリプログラミングされた状態(エピジェネティックな変化)で染色体(遺伝子)変化が起こることが骨髄腫細胞の起源と推測する.そこで我々は,リンパ節由来の正常Bリンパ球 …
- NAID 130006207403
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★リンクテーブル★
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活性化誘導シチジンデアミナーゼ AID
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- 英
- induction、guidance、derivation、induce、inductive
- 関
- ガイダンス、指導、導入、引き起こす、誘起、誘導性、誘導的、誘発、帰納的、帰納法、溶原菌
[★]
- 英
- activation、activate、turn on、activated
- 関
- 賦活、賦活化、活性化型、オンにする
[★]
- 英
- cytidine, Cyd
- 同
- シトシンリボシド cytosine riboside
- 関
- [[]]
[★]
- 英
- activity
- 関
- 活性度、活動性、活量、活動
[★]
- 英
- cytidine deaminase
- 関
- シチジン脱アミノ化酵素