- 英
- innovation
- 関
- 新機軸、革新
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- 〈U〉革新,刷新 / 〈C〉新機軸,新制度,改革の行為
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/03/28 04:28:12」(JST)
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イノベーション(英: innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。
目次
- 1 語源
- 2 定義
- 3 日本での使われ方
- 4 分類
- 5 脚注
- 6 関連項目
- 6.1 概念、学問分野
- 6.2 人物
- 6.3 組織
- 6.4 技術革新に伴う社会の大変革(革命)
- 7 外部リンク
語源
英語の「innovation」は動詞「innovate」(革新する・刷新する)に名詞語尾「-ation」が付いたもので、「innovate」はラテン語の動詞「innovare」(リニューアルする)の完了分詞形「innovatus」(リニューアルされたもの)から由来している。更に、「innovare」は「in-」(「内部へ」の方向を示す接頭辞)と動詞「novare」(新しくする)に分解される。動詞「novare」は形容詞の「novus」(新しい)から由来している。「innovation」という語自体の用例は1440年から存在する。
なお、「innovation」の訳語として日本語でよく使われる「技術革新」は、より近い意味の英語で「technical innovation」あるいは「technological innovation」と言う[1]。
定義
イノベーションは、1911年に、オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーター[2]によって、初めて定義された。
シュンペーターはイノベーションを、経済活動の中で生産手段や資源、労働力などをそれまでとは異なる仕方で新結合することと定義した[3]。そしてイノベーションのタイプとして、
- 新しい財貨すなわち消費者の間でまだ知られていない財貨、あるいは新しい品質の財貨の生産
- 新しい生産方法の導入
- 新しい販路の開拓
- 原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得
- 新しい組織の実現
という5つを挙げている。
日本での使われ方
これまで、イノベーションはよく「技術革新」や「経営革新」或いは単に「革新」・「刷新」[要出典]などと言い換えられてきた。これは1958年の『経済白書』において、イノベーションが「技術革新」と訳されたことに由来すると謂われている。当時の経済発展の要因は技術そのものであった例が多く、イノベーションは「技術革新」と訳されたのかもしれない。しかし、イノベーションとは技術的な革新に留まらず、世の中に普及する新しい概念を全般に指す言葉である。
新しいアイデアが世に現れて生活を大きく変えた例
- 熱機関 ⇒ 蒸気機関車・自動車・飛行機
- 半導体 ⇒ コンピュータ・インターネット・携帯電話・カーナビゲーション・現金自動預け払い機
分類
イノベーションはしばしば次の2つに分類される[4]。
- プロダクトイノベーション(製品革新): 新製品の開発によって差別化を実現し競争優位を達成するイノベーション
- プロセスイノベーション(工程革新・製法革新): 製造方法や工程の改良によって費用を削減し競争優位を達成するイノベーション
ただし、どちらも経済学的には生産関数の上方へのシフトで表され、これらの区別は決定的なものではない(ただし、後者は全要素生産性によってあらわされるとされる)。
脚注
- ^ 小稲義男 編代 『研究社 新英和大辞典』 (5版) 研究社、1980年、1089頁。
- ^ ヨーゼフ・シュンペーター; 塩野谷祐一・東畑精一・中山伊知郎訳 『経済発展の理論』 岩波書店。 [1]
- ^ 板倉宏昭 『経営学講義』 勁草書房、2010年、223頁。ISBN 978-4-326-50334-6。
- ^ 小田切宏之 『企業経済学』 東洋経済新報社、2010年、190頁。ISBN 978-4-492-81301-0。
関連項目
概念、学問分野
- 需要
- 限界効用逓減の法則
- イノベーションのジレンマ
- 生産性のジレンマ
- 普及学
- オープンイノベーション
- ソーシャルイノベーション
- パラダイムシフト
- セレンディピティ
人物
- ヨーゼフ・アーロイス・シュンペーター
- ピーター・ドラッカー - 『イノベーションと企業家精神』著者
- 伊丹敬之 - 『イノベーションを興す』(日本経済新聞出版社)著書
- エヴェリット・ロジャース - 『イノベーションの普及』著者
組織
- 事業構想大学院大学 MPDプロジェクト研究
- 東京農工大学イノベーション推進機構 - 東京農工大学に所属
- 一橋大学イノベーション研究センター - イノベーションの社会的プロセスを研究している
- 東京理科大学イノベーション研究科 - イノベーション創出を目的とした教育研究
- 東京理科大学経営学部 - 数量的・計量的な解析を中心とした科学的なアプローチによるイノベーション重視の経営学部
技術革新に伴う社会の大変革(革命)
- 新石器革命(農耕の開始に伴う社会の変革)
- 農業革命(18世紀のイギリスにおける農業技術の変革)
- 産業革命(工業化による社会の変革)
- 情報革命(情報技術及び通信技術による社会の変革)
外部リンク
- 事業構想大学院大学 MPDプロジェクト研究
- 教科書の間違い(5) (イノベーションに就いて平易に解説した記事)
- イノベーション25
- イノベーションを考える-セレンディピティの構造研究 (セレンディピティが大きな意義を果たしたイノベーションに関する研究論文)
- 東京大学 イノベーション政策研究センター
- 東京大学 政策ビジョン研究センター 知的財産権とイノベーション研究ユニット
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