- 英
- normal inhabitant, resident microbiota
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/17 12:18:00」(JST)
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常在菌(じょうざいきん)とは、主にヒトの身体に存在する微生物(細菌)のうち、多くの人に共通してみられ、病原性を示さないものを指す。
常在菌の種類は多種多様で、地域環境や生活習慣、および身体の部位により違いが見られる。誤解されやすいが、「健康な身体にも存在する菌」であって「全ての人間が持っている菌」という意味ではない。 基本的には人の健康に影響を与えず、共生関係にあるものを指すが、免疫力の低下により日和見感染を起こすこともある。
またそれとは逆に、安定して多数で存在することにより、侵入した病原性微生物の繁殖を抑制し、発病を防ぐ効果もあると考えられている。 実際、強力な抗生物質の使用などにより常在菌が極端に減少すると、他の細菌やカビなどが爆発的に繁殖し、病原性を示す事がある。
概要
ヒトの場合、常在菌が最も多く存在するのは腸管内で、その数は体細胞のそれを超えると考えられている。その他、口腔・鼻腔内や生殖器、あるいは皮膚全域に、数百種類が互いに関わり合いながら棲息している。
特に腸内細菌の「バランス」については、生活習慣病を予防する手段として健康食品をはじめとする多用な商品、手段が知られている。
単純な外傷で傷口が化膿した場合は繁殖している細菌の大部分は常在菌であり、健康なら神経質に殺菌・消毒する必要はないとする考え方もある。
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 山元 佳,上田 秀明,康井 制洋
- 日本小児科学会雑誌 = The journal of the Japan Pediatric Society 116(10), 1512-1518, 2012-10-00
- NAID 40019464561
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- 5歳の女児。両側の膝関節痛を主訴に来院した。 2週前から37.5-40.0℃の発熱がみられていた。自宅近くの診療所で抗菌薬を投与されたが解熟しなかった。 3日前から両側の膝関節痛を訴え、今朝から立とうとしなくなったため受診した。体温39.0℃。両側の頚部に径15mmのリンパ節を2個ずつ触知する。右肋骨弓下に肝を3cm、左肋骨弓下に脾を2cm触知する。両側の膝関節は腫脹し、熱感がある。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に白血球3-5/1視野。赤沈 80mm/1時間。血液所見:赤血球320万、 Hb9.6g/dl、 Ht30%、白血球16,500(桿状核好中球 7%、分葉核好中球 56%、単球 8%、リンパ球 29%)、血小板 52万。免疫学所見: CRP 15mg/dl。 ASO l,250単位(基準250以下)。咽頭培養は常在菌のみ検出され、血液培養は陰性であった。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D031]←[国試_106]→[106D033]
[★]
- a. うがいをした後に採取する。
- b. 採取できない場合には唾液で代用する。
- c. 検出率を上げるために凍結して検査室へ運ぶ。
- d. 常在菌の混入を避けるため培地に抗菌薬を混ぜる。
- e. 培養は30℃で行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [098E023]←[国試_098]→[098E025]
[★]
常在菌
- 関
- indigenous bacterium
[★]
常在菌
- 関
- indigenous bacteria
[★]
- 英
- indigenous oral flora
- 関
- 口腔微生物叢
[★]
- 英
- resident flora、normal flora
[★]
- 英
- fungus、fungi、microbial
- 関
- 菌類、真菌、真菌類、微生物
[★]
- 英
- resident、indigenous
- 関
- 研修医、常在性、レジデント