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- 貝原益軒、本草学、内海蘭渓
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2020/04/01 15:21:19」(JST)
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『大和本草』(やまとほんぞう)は貝原益軒が編纂した本草書である。1709年(宝永7年)に刊行された。明治時代に生物学や農学の教本が西洋から輸入されるまでは日本史上最高峰の生物学書であり農学書であった。現在、江戸時代までの生物学書や農学書の資料は大和本草以外は残っておらず、当時の日本独自の生物学や農学を知る上において第一級の資料である。
概要
益軒は『本草綱目』の分類方法をもとに独自の分類を考案し編纂、収載された品目は1,362種、本編16巻に付録2巻、図譜3巻、計21巻。
薬用植物(動物、鉱物も含)以外にも、農産物や無用の雑草も収載されている。また「大和本草」は古典に記載された物の実体を確定する名物学的側面も持っている。本来の本草学とは薬用植物を扱う学問であるが、この大和本草に於いて日本の本草学は博物学に拡大された。これらは益軒が本草学にとどまらず農学、儒学、和漢の古典など多数の学問に通じていたからこそ出来たことでもある。
「大和本草」には漢名の無い品目も多数収載されている。益軒以前の日本の本草学は「本草綱目」を分析する文献学であった。他の学者は漢名のない日本独自の物は無視して取り上げない、あるいは無理に当てはめるというようなことをしたが益軒はそれをしなかった。また、図版を多く用いることで理解を助ける、仮名が多く使われていることも当時の学問書としては異例のことである。これは益軒が学問を真に世の人の役に立つものにしたいという思いの現れである。
益軒は自ら観察・検証することを基本とした。この後日本の本草学は文献学から脱皮し、自らの足で歩き植物を発見・採取する本草学者が現れるようになった。
各巻
- 巻之一
- 巻之二
- 巻之三
- 巻之四
- 巻之五 草之一
- 巻之六 草之二
- 巻之七 草之三
- 巻之八 草之四
- 巻之九 草之五
- 巻之十 木之上
- 巻之十一木之中
- 巻之十二木之下
- 巻之十三 魚
- 巻之十四 蟲
- 巻之十五
- 巻之十六
- 付録 巻之一
- 付録 巻之二
- 諸品図上
- 諸品図中
- 諸品図下
参考文献
関連項目
外部リンク
- 大和本草(中村学園大学・中村学園大学短期大学部図書館)
- 大和本草(13巻欠) 国立国会図書館デジタルコレクション
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Japanese Journal
- 本多 義昭
- 漢方のめぐみ = The blessing of kampo : 日常診療と漢方をつなぐ 61(3), 501-507, 2019
- NAID 40021992214
- 本多 義昭
- 漢方のめぐみ = The blessing of kampo : 日常診療と漢方をつなぐ 61(2), 308-315, 2019
- NAID 40021892618
Related Links
- 益軒 みずからが国内各地を旅行し,得た知識をまとめて編述したもので,江戸時代における博物学の 見地 から書かれた 本草書 として知られる。 1366種の 物品 の 名称 , 来歴 ,形状, 異同 , 効用 を述べ,必要なものには 挿絵 を入れてある。
- 「大和本草」は本草綱目の分類法に益軒独自の分類を加えて、1362種につ いて由来、形状、利用などを記載したものである。2巻の付録と2巻の図譜を合わせて全巻で20巻におよぶものである。
- 大和本草. 巻1-12,14-16 著者 貝原篤信 出版者 永田調兵衛 出版年月日 宝永6 [1709] 請求記号 特1-2464 書誌ID(国立国会図書館オンラインへのリンク) 000007326105 公開範囲 インターネット公開(保護期間満了) 詳細表示 Book
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- 英
- materia medica, herbalism, pharmacopenia
- 関
- 本草学
- 治療に用いられる薬物(生薬)とその薬効について論じた学問。
- 中国や日本で発達している。
[★]
- 英
- grass、weed、wort
- 関
- イネ科草本、イネ、イネ科、雑草、スズメノテッポウ属、イネ属、麦芽汁、麦汁