|
この記事の正確性に疑問が呈されています。問題箇所に信頼できる情報源を示して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2011年5月)
疑問点:1.「共済組合」と「共済」との混同。2.公務員共済等の保険者に限らない。 |
共済組合(きょうさいくみあい)とは、共済を運営する団体である。日本においては、国家公務員共済組合・地方職員共済組合などの保険者が共済組合の形を取る。
目次
- 1 共済組合の種類
- 1.1 国家公務員共済組合
- 1.2 各種地方公務員共済組合
- 1.3 私立学校教職員共済制度
- 1.4 農林漁業団体職員共済組合
- 1.5 その他
- 2 対象者
- 3 法的根拠
- 4 財源
- 5 短期給付
- 6 長期給付
- 6.1 退職共済年金
- 6.2 障害共済年金
- 6.3 遺族共済年金
- 7 福祉事業
- 8 参考文献
- 9 関連項目
- 10 外部リンク
共済組合の種類
国家公務員共済組合
- 国家公務員共済組合連合会に加入しているもの(20団体)
- 衆議院共済組合
- 参議院共済組合
- 内閣共済組合
- 総務省共済組合
- 法務省共済組合 - 検察官も含む
- 外務省共済組合
- 財務省共済組合
- 文部科学省共済組合 - 国立学校職員(国立大学病院職員も含む)も含む
- 厚生労働省共済組合 - 麻薬取締官、労働基準監督官も含む
- 農林水産省共済組合
- 経済産業省共済組合
- 国土交通省共済組合 - 海上保安官も含む
- 防衛省共済組合 - 自衛官も含む
- 裁判所共済組合
- 会計検査院共済組合
- 刑務共済組合 - 刑務官、法務教官が加入
- 厚生労働省第二共済組合 - 国立病院職員(国立大学病院職員を除く)が加入
- 林野庁共済組合
- 日本郵政共済組合 - 日本郵政グループの正社員(独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構職員も含む)が加入
- 国家公務員共済組合連合会職員共済組合
これらに加入するものの被保険者証の保険者番号は31から始まる8桁の番号からなる。
各種地方公務員共済組合
- 地方公務員共済組合連合会に加入しているもの
- 東京都職員共済組合(1団体) - 都職員と特別区職員
- 地方職員共済組合(1団体) - 道府県職員と地方団体関係団体職員
- 指定都市職員共済組合(10団体) - 政令指定都市職員。1市1組合(ただし、仙台市以降に政令指定都市になった市の職員は市町村職員共済組合)
- 市町村職員共済組合(47団体、全国市町村職員共済組合連合会) - 市町村職員(一部の市、政令指定都市を除く)。都道府県ごとに1組合
- 都市職員共済組合(3団体、全国市町村職員共済組合連合会) - 市町村職員共済組合に加わっていない一部の市の職員。1市1組合(北海道都市職員共済組合及び愛知県都市職員共済組合は複数の市で1組合)
- 警察共済組合(1団体) - 都道府県警察職員と警察庁職員、皇宮護衛官
- 公立学校共済組合(1団体) - 公立学校職員、都道府県教育委員会とその教育機関の職員
私立学校教職員共済制度
農林漁業団体職員共済組合
その他
以下の共済組合は1997年4月に厚生年金に統合され、現在は厚生年金に統合されなかった期間の長期給付事業のみを行なっている。
- 日本たばこ産業共済組合
- 日本電信電話共済組合
- 日本鉄道共済組合
以下の共済組合は2010年1月に社会保険庁廃止に伴い解散。厚生年金、健康保険に統合された。それに伴う経過措置として旧組合の一切の権利義務については厚生労働省共済組合及び新たに機構に設立される健康保険組合が承継した(平成19年7月6日法律第109号)。
対象者
公務員の場合、共済組合に加入できるのは正規の職員である。臨時的任用(定期採用においても、採用後数カ月から1年の条件付採用職員を含む)を受けている職員は、加入することが出来ない。
公務員・教職員の共済組合(共済制度)は年金・健康保険の機能を持っており、共済組合員は健康保険法に基づく保険料の徴収・各種給付が行なわれない。
臨時的任用職員は・非常勤職員(一定の条件を満たすもの)については、厚生年金・全国健康保険協会管掌健康保険の加入者となる。
法的根拠
共済組合は、組合組織であるが下記の法律により法人格を有している。
- 国家公務員共済組合 - 国家公務員共済組合法
- 地方公務員等共済組合 - 地方公務員等共済組合法
- 私立学校職員共済制度 - 私立学校教職員共済法
- 農林漁業団体職員共済組合 - 農林漁業団体職員共済組合法
財源
組合員である職員が負担する掛金(長期掛金・短期掛金・介護掛金・福祉掛金)と、国・地方公共団体等の負担金・掛金を財源とする。近年では、公務員の年齢構成が変わった(近年の採用抑制の影響で、1970年代以降に出生した組合員が少ない)ため、財源の枯渇が問題になっている。
短期給付
それぞれの共済組合が保険者となり、組合員の疾病、負傷、出産、死亡、休業若しくは災害又は被扶養者の疾病、負傷、出産、死亡若しくは災害に関し行われる給付である。
法定給付
- 保険給付
- 療養費、入院時食事療養費、特定療養費、療養費、訪問看護療養費及び移送費
- 家族療養費、家族訪問看護療養費及び家族移送費
- 高額療養費
- 出産費
- 家族出産費
- 埋葬料
- 家族埋葬料
- 休業給付
- 傷病手当金
- 出産手当金
- 休業手当金
- 育児休業手当金
- 介護休業手当金
- 災害給付
附加給付
組合は、政令で定めるところにより、法定給付にあわせて、これに準ずる短期給付を行うことができるとされている。
長期給付
長期給付としては、基礎年金に上積みされる次の3種類の共済年金の支給を行っている。国家公務員等共済組合については、国家公務員共済組合連合会が行っている。
退職共済年金
組合員期間(被保険者であった期間)、保険料を納付した期間及び保険料の納付を免除された期間が25年以上である組合員で、かつ退職した者に対し、原則として65歳に達したときに支給される報酬比例年金である。ただし、当分の間、特例により特別支給の退職共済年金が60歳から支給される。
65歳からの退職共済年金は、老齢厚生年金相当額に組合員期間の長さに応じて異なる報酬比例の加算額を加えた額が基本である。なお、社会保険庁から老齢基礎年金が支給されるため、特別支給の退職共済年金における定額部分の支給が終了する。
障害共済年金
組合員が、次の1から3に該当したときに支給される報酬比例の年金である。
- 組合員である間に初診日のある傷病により、障害認定日(初診日から1年6か月を経過した日又はその前に症状が固定したときはその日)に障害の程度が1級から3級までの障害の状態にあるとき。
- 障害認定日に3級以上に該当しなかったが、同一傷病により、その後65歳に達する日の前日までの間に3級以上に該当し、請求したとき。
- 65歳に達する日の前日までに、組合員である間に初診日のある傷病と組合員となる前にあったほかの障害と併合して、初めて2級以上の障害の状態になったとき。
障害厚生年金相当額に組合員期間の長さに応じて異なる報酬比例の加算分(職務上の傷病による死亡には割増がある)を加えた額が基本額となる。
障害等級1級及び2級の受給者には国民年金(障害基礎年金)も支給される。
遺族共済年金
組合員や退職共済年金の受給権者等が死亡した場合に、配偶者等の遺族に支給される報酬比例の年金である。
- 遺族の順序と範囲 遺族共済年金を受け取ることができる遺族は、組合員又は組合員であったものの死亡当時、そのものによって生計を維持していた者であり、その順序は次のとおりである。
なお、子又は孫については、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にあってまだ配偶者がいない者、又は組合員もしくは組合員であった者の死亡の当時から引き続き障害の程度が1級又は2級に該当している者。
遺族厚生年金相当額に組合員期間の長さに応じて異なる報酬比例の加算分(職務上の傷病による死亡には割増がある)を加えた額が基本額となる。一定の場合には国民年金(遺族基礎年金)も支給される。
福祉事業
福祉掛金により実施する事業。共済組合は、組合員とその被扶養者のために次の事業を行うことができる。実施内容は共済組合により異なる。
- 健康教育、健康相談、健康診査など健康増進事業
- 職員会館や保養所、共済の宿などの設置や経営
- 組合員の利用に供する財産の取得、管理又は貸付け
- 財形貯蓄など
- 生活必需品の購買あっせん
- その他の福祉事業
参考文献
関連項目
- 社会保険
- 健康保険
- 健康保険組合(組合管掌健康保険)
- 全国健康保険協会(政府管掌健康保険。2008年10月より協会健保)
- 国民健康保険
- 厚生年金保険
- 国民年金
- 共済
外部リンク
- 地方公務員共済組合連合会
- 国家公務員共済組合連合会
- 日本私立学校振興・共済事業団 共済事業本部
- 日本鉄道共済組合にようこそ
就業 |
|
個別的労働関係
(雇用関係) |
基本概念 |
労働基準法 • 労働法 • 労働基本権 • 労働組合法 • 労働関係調整法 • 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律 • 雇用 • 労働安全衛生法 • 最低賃金法 • 雇用保険法 • 労働に関する法令の一覧 (日本) • 労働契約 • ホワイトカラーエグゼンプション • 就業規則 • 雇用契約書 • 労働条件通知書 • 勤労権 • 労働 • 賃労働 • 雇用調整助成金
|
|
就業形態 |
常勤 • パートタイマー • 個人事業主 • 正規雇用 • 非正規雇用 • 試用期間 • 内職 • 見習い
|
|
就職活動 |
求職 • 内定 • インターンシップ • コーオプ教育 • ワークプレイスメント • 就職活動 • 合同企業説明会 • 就職試験 • 履歴書 • 職務記述書 • 職務経歴書 • 証明写真 • ジョブ・カード制度 • 入社試験 • 面接 • エントリーシート • 名刺 • 新卒一括採用 • リクルートスーツ
|
|
雇用関係 |
労働者 • 使用者 • 従業員 • 雇用主 • 終身雇用 • 管理職 • ボランティア • 男女共同参画
|
|
労働時間 |
週35時間労働制 • フレックスタイム制 • 休日 • 時間外労働 • シフト勤務 • 深夜業 • テレワーク • 労働時間 • 週末 • 休憩時間 • 休暇 • ギャップ・イヤー • 長期休暇 • サバティカル • 病気休暇 • フリーライダー • 社内ニート • 窓際族 • 社内失業 • 人事異動
|
|
賃金処遇 |
同一労働同一賃金 • 男女同一賃金 • 最低賃金 • 割増賃金 • 有給休暇 • 職務給 • 年功序列 • 給与 • サラリーキャップ • ワーキングプア • 就職氷河期 • 就職難 • 平均賃金 • 賞与 • 給料 • 固定給 • 歩合
|
|
福利厚生 |
年次有給休暇 • 全国健康保険協会 • 健康保険 • 国民健康保険 • 日雇健康保険 • 傷病手当金 • 社会保険 • 厚生年金 • 厚生年金基金 • 国民年金 • 国民年金基金 • 共済組合 • 企業年金 • 確定給付年金 • 確定拠出年金 • 船員保険 • 船員手帳 • 老齢基礎年金 • 生命保険 • 遺族年金 • 医療保険 • 後期高齢者医療制度 • 私的年金 • 公的年金 • 年金手帳 • 年金証書 • 育児休業 • 病気休暇
|
|
安全衛生 |
安全衛生教育 • 安全管理者 • 衛生管理者 • 人間工学 • 工場騒音 • 職業病 • 職業外傷 • シックビル症候群 • 労働災害(殉職) • 過労死 • 労働者災害補償保険 • ワーク・ライフ・バランス • メンタルヘルス • 企業内カウンセラー • 従業員支援プログラム • デジタル土方 • ブラック企業 • デスマーチ
|
|
離職退職 |
退職 • 免職 • 解雇 • 懲戒解雇 • レイオフ • 辞表 • 引退 • 定年退職 • 早期優遇退職 • 退職手当 • 退職届 • 会社都合退職 • 失業 • 求職者給付 • 失業給付 • 失業率 • 整理解雇 • 不当解雇 • リストラ(退職強要 • 退職勧奨) • 自己都合退職 • 転職 • 転勤族 • 懲戒処分 • 分限処分 • 休職 • 失業 • 重処分
|
|
違法行為 |
サービス残業 • 職場いじめ(セクシャルハラスメント • パワーハラスメント • モラルハラスメント) • 強制労働(タコ部屋労働)
|
|
労働意欲 |
怠惰 • 仕事中毒 • 企業戦士 • 社畜
|
|
|
団体的労働関係
(労使関係) |
労働組合 |
労働組合 • 企業別労働組合 • 職種別労働組合 • 産業別労働組合 • ナショナルセンター (労働組合) • 御用組合 • 紅色組合 • ユニオンショップ
|
|
労働組合の団体の一覧 |
日本労働組合総連合会 • 全国労働組合総連合 • 全国労働組合連絡協議会 (1989-)
|
|
労働組合の一覧 |
フリーター全般労働組合 • 日本航空の労働組合 • 日本プロ野球選手会 • 日本音楽家ユニオン • 日本俳優連合 • コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク • 職員団体 • 教職員組合
|
|
団体交渉 |
団体交渉 • 労働協約 • 労使協定 • 春闘
|
|
争議行為 |
争議行為 • ストライキ • ゼネラル・ストライキ • ハンガー・ストライキ • リレーハンスト • 納金スト • 政治スト • 同情スト • ロックアウト • ピケッティング • スト権スト
|
|
|
雇用政策・
労働市場・
労働紛争 |
雇用政策 |
労働ビッグバン • ワークシェアリング • フレキシキュリティ • ホワイトカラーエグゼンプション • アファーマティブ・アクション
|
|
労働市場 |
労働市場 • 職業紹介事業(公共職業安定所 • 都道府県雇用開発協会 • 管理職人材スカウト • 求人広告 • 求人情報誌) • キャリア・コンサルタント • IT業界離れ
|
|
労働紛争 |
労使紛争 • 不当労働行為 • 労働委員会 • 労働審判
|
|
|
職業 |
その他 |
業種 • 業態 • 産業 • 職業 • 職業一覧 • 部署 • 総務部 • 秘書 • 財務 • 営業 • 開発 • 企画 • 総合職 • 一般職 • 営業職 • 人事 • 総務 • 事務 • 法務 • 人事労務管理 • 経営管理論
|
|
役職 |
上下関係 • 上司 • 主任 • 係長 • 課長 • 次長 • 部長 • 室長 • 局長 • 本部長 • 監査役 • 役員 • 社長 • 会長 • 代表取締役 • 取締役会 • 審議官 • 統括官 • 参事官 • 理事官 • 管理官
|
|
|
税金 |
納税や給与 |
給与支払報告書 • 住民税 • 市町村民税 • 道府県民税 • 所得税 • 青色申告 • 白色申告 • 源泉徴収票 • 確定申告 • 源泉徴収 • 年末調整 • 納税者番号制度 • 申告納税制度 • 国民健康保険税
|
|
|