- 関
- 腹膜透析用剤
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- 横隔膜欠損のある患者[胸腔へ移行し呼吸困難が誘発されるおそれがある。] 腹部に挫滅傷又は熱傷のある患者[挫滅傷又は熱傷の治癒を妨げるおそれがある。] 高度の腹膜癒着のある患者[腹膜の透析効率が低下しているため。
- 禁忌 (次の患者には投与しないこと) 1. 横隔膜欠損のある患者 [胸腔へ移行し呼吸困難が誘発されるおそれがある。] 2. 腹部に挫滅傷又は熱傷のある患者 [挫滅傷又は熱傷の治癒を妨げるおそれがある。] 3. 高度の腹膜癒着のある患者
- 使用制限等 1. 横隔膜欠損、腹部挫滅傷、腹部熱傷、高度腹膜癒着、尿毒症に起因する以外の出血性素因、乳酸代謝障害又はその恐れ・疑い、高度換気障害、憩室炎、人工肛門使用、高度脂質代謝異常、高度肥満 記載場所:
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ペリセート360NL腹膜透析液
組成
組成・性状
- 本剤は,G液(小室液)とE液(大室液)の2液からなる腹膜透析液であり,使用直前に2液を混合し,1液として使用する。
禁忌
横隔膜欠損のある患者
- [胸腔へ移行し呼吸困難が誘発されるおそれがある。]
腹部に挫滅傷又は熱傷のある患者
高度の腹膜癒着のある患者
尿毒症に起因する以外の出血性素因のある患者
- [出血により蛋白喪失が亢進し全身状態が悪化するおそれがある。]
乳酸代謝障害の疑いのある患者
高度の換気障害のある患者
憩室炎のある患者
人工肛門使用患者
高度の脂質代謝異常のある患者
- [高コレステロール血症,高トリグリセライド血症が悪化するおそれがある。]
高度の肥満がみられる患者
効能または効果
- 慢性腎不全患者における腹膜透析
(代謝性アシドーシスの改善が不十分で,かつ炭酸カルシウム製剤や活性型ビタミンD製剤の投与により高カルシウム血症をきたすおそれのある場合に用いる。)
効能又は効果に関連する使用上の注意
- ペリセート360N腹膜透析液,同400N腹膜透析液及びペリセート460腹膜透析液並びにペリセート360NL腹膜透析液,同400NL腹膜透析液は,おのおの次のような場合に使用すること。
ペリセート360N腹膜透析液,同400N腹膜透析液及びペリセート460腹膜透析液
- 炭酸カルシウム製剤や活性型ビタミンD製剤の投与により高カルシウム血症をきたすおそれのない場合
ペリセート360NL腹膜透析液,同400NL腹膜透析液
- 代謝性アシドーシスの改善が不十分で,かつ炭酸カルシウム製剤や活性型ビタミンD製剤の投与により高カルシウム血症をきたすおそれのある場合
- 使用前にG液(小室液)とE液(大室液)を混合する。
- 腹腔内に注入し,透析治療を目的とした液として使用する。通常,成人では1回1.5〜2Lを腹腔内に注入し,4〜8時間滞液し,効果期待後に排液除去する。以上の操作を1回とし,体液の過剰が1kg/日以下の場合,通常1日あたりペリセート360NL腹膜透析液のみ3〜4回の連続操作を継続して行う。体液の過剰が1kg/日以上認められる場合,通常ペリセート400NL腹膜透析液を1〜4回処方し,ペリセート360NL腹膜透析液と組み合せて1日あたり3〜5回の連続操作を継続して行う。
なお,注入量,滞液時間,操作回数は,症状,血液生化学値及び体液の平衡異常,年齢,体重などにより適宜増減する。
注入及び排液速度は,通常300mL/分以下とする。
- ペリセート360NL腹膜透析液は患者の体液の過剰が1kg/日以下の場合,これのみを1日に3〜4回交換使用すること。ペリセート400NL腹膜透析液は患者の体液の過剰が1kg/日以上の場合,通常1日に1〜4回処方し,ペリセート360NL腹膜透析液と組み合せて交換使用すること。体液過剰の状況は,患者の体重と基準体重とを比較検討し決定する。基準体重は浮腫がなく,細胞外液の過剰に基づくと考えられる心不全等の症状がない状態で測定した体重値である。
- 本剤は,使用直前にクリップを外し,G液(小室液)とE液(大室液)をよく混合した後に使用する。なお,混合操作は以下に示す。
〔混合操作〕
外袋を破り,バッグを取り出す。
クリップに外れや破損のないことを確認する。
注意
- クリップが外れている場合又は破損している場合は使用しない。
バッグからの液漏れがなく,液が澄明であることを確認する。
クリップを取り外す。
注意
- クリップは完全に開き,ゆっくりと引き抜く。バッグとクリップが強く擦れると,バッグを破損し液漏れの原因になる場合がある。
G液(小室液)とE液(大室液)をよく混合する。
よく混合した後,腹膜側コネクターとバッグを接続する。
- 本剤はG液(小室液)とE液(大室液)を混合して使用する腹膜透析液であるため,混合操作を行っていない液は決して腹腔内に注入しないこと。
慎重投与
腹膜炎,腹膜損傷,腹膜癒着及び腹腔内臓器疾患の疑いのある患者
- [腹膜炎,腹膜損傷,腹膜癒着及び腹腔内臓器疾患が悪化又は誘発されるおそれがある。]
腹部手術直後の患者
糖代謝障害の疑いのある患者
ジギタリス治療中の患者
食事摂取が不良な患者
腹部ヘルニアのある患者
腰椎障害のある患者
利尿剤を投与している患者
高度の低蛋白血症のある患者
低カリウム血症の患者
- [低カリウム血症が悪化するおそれがある(適用上の注意の項参照)。]
ステロイド服用者,免疫不全患者,抗生物質アレルギー体質を持つ患者
- [感染症発生時に抗生物質が使用できないおそれ がある。]
高齢者
重大な副作用
循環器障害
- 急激な脱水による循環血液量の減少,低血圧,ショック等があらわれることがあるので,このような場合には本剤の投与を中止し,輸血,生理食塩液,昇圧剤の投与等適切な処置を行うこと。また,高血圧,息切れがあらわれることがある。
高血糖
- 高血糖があらわれることがあるので,糖尿病患者ではインスリンの投与等適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
- 本剤は1つのバッグにクリップを介してG液(小室液)及びE液(大室液)を充填した腹膜透析液で,それぞれ次の成分を含有する。
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