- 英
- benidipine
- 化
- 塩酸ベニジピン、ベニジピン塩酸塩、benidipine hydrochloride
- 商
- コニール、コニプロス、ベニトーワ
- 関
- カルシウム拮抗薬、血管拡張剤
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/15 19:54:46」(JST)
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ベニジピン
|
IUPAC命名法による物質名 |
2,6-ジメチル-4-(3-ニトロフェニル)-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボン酸O5-メチル O3-[(3R)-1-ベンジル-3-ピペリジル] |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
投与方法 |
経口 |
識別 |
ATCコード |
C08CA15 |
PubChem |
CID 60065 |
化学的データ |
化学式 |
C28H31N3O6 |
分子量 |
505.56224 |
ベニジピン(英: benidipine)とは高血圧の治療に利用されるジヒドロピリジン系のカルシウムチャネル拮抗薬であり、Benidipinumや塩酸ベニジピンとしても知られている。
投薬
ベニジピンの投与量は2-4 mg/日である[1]。
供給
商品名はコニール®(製造販売元:協和発酵キリン)など。
薬理作用
N型Caチャネルのみならず、T型Caチャネルも抑制するため、蛋白尿抑制、ひいては腎保護作用がある。 また冠攣縮性狭心症の治療薬の第一選択としても用いられる。(ガイドライン参照)
脚注
- ^ Hi-Eisai Pharmaceutical, Inc.. “Coniel (benidipine) package insert (Philippines)”. MIMS Philippines. CMPMedica. 2008年3月31日閲覧。
Japanese Journal
- 本態性高血圧患者のアンジオテンシン受容体遮断薬に対するべニジピンの追加投与が、スケーリング係数に及ぼす影響について
- 市丸 みどり,市丸 みどり
- 東京女子医科大学雑誌 83(2), 95-105, 2013-04-25
- … ,結果:血圧はベニジピン使用前後で151.2±13.4mmHgから132.4±13.9mmHgに低下した。 … ,考察:ARBにベニジピンを加えた治療を行うことにより、良好反応群ではスケーリング係数α1の増加がみられた。 …
- NAID 110009581136
- 屋内発生の急性薬物中毒に伴う重度低体温症によって心肺停止に至った一例
- 小川 亮,中田 託郎,青木 基樹,大岩 孝子
- 静岡赤十字病院研究報 = Journal of Japanese Red Cross Shizuoka Hospital 31(1), 49-52, 2012-03
- … 症例は59歳女性.2010年3月某日夕,アセトアミノフェン,ブロマゼパム,ベニジピン塩酸塩,アルコールを服用後に発見され,当院に救急搬送された.来院時は直腸温23.0℃,血圧88/49mmHg,脈拍10-20/分,Japan coma scale:300であった.高度徐脈から一時心肺停止となるも蘇生し,人工呼吸器管理の上,入院となった.復温と共に循環動態の安定,意識レベルの改善を認めた.急性腎不全を併発し,第3病日より持続的血液濾過透析を実 …
- NAID 120004211726
- 冠攣縮性狭心症の治療と予後 (冠動脈疾患(下)診断と治療の進歩) -- (狭心症の臨床)
Related Links
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- 塩酸ベニジピンとは。効果、副作用、使用上の注意。カルシウム拮抗剤は、カルシウム(心筋や冠動脈を収縮させる物質)の作用を抑えて心筋の緊張をやわらげたり、冠動脈の内腔(ないくう)を拡げるはたらきをもった薬です。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ベニジピン塩酸塩錠2mg「サワイ」
組成
- ベニジピン塩酸塩錠2mg「サワイ」:1錠中に日局ベニジピン塩酸塩2mgを含有する。
添加物として、カルナウバロウ、酸化チタン、三二酸化鉄、ステアリン酸Mg、タルク、乳糖、バレイショデンプン、ヒプロメロース、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、マクロゴール6000を含有する。
禁忌
- 心原性ショックの患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 通常、成人にはベニジピン塩酸塩として1日1回2〜4mgを朝食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分な場合には、1日1回8mgまで増量することができる。
ただし、重症高血圧症には1日1回4〜8mgを朝食後経口投与する。
- 狭心症
- 通常、成人にはベニジピン塩酸塩として1回4mgを1日2回朝・夕食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 過度に血圧の低い患者
- 重篤な肝機能障害のある患者〔肝機能障害が悪化するおそれがある。〕
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
- 肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ‐GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ジヒドロピリジン系のカルシウム拮抗剤で、血管平滑筋の電位依存性Ca2+チャネル(L型チャネル)を選択的に遮断し、細動脈の拡張による血圧下降をもたらす。作用発現は緩徐で降圧作用は持続的である。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ベニジピン塩酸塩(Benidipine Hydrochloride)
化学名
- 3‐[(3RS)‐1‐Benzylpiperidin‐3‐yl]5‐methyl(4RS)‐2,6‐dimethyl‐4‐(3‐nitrophenyl)‐1,4‐dihydropyridine‐3,5‐dicarboxylate monohydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- ベニジピン塩酸塩は黄色の結晶性の粉末である。ギ酸に極めて溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。メタノール溶液(1→100)は旋光性を示さない。
★リンクテーブル★
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ベニジピン benidipine。塩酸ベニジピン、ベニジピン塩酸塩
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ベニジピン
- 関
- benidipine hydrochloride