出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/12 07:15:00」(JST)
IUPAC命名法による物質名 | |
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5-(アミノスルホニル)-4-クロロ-2-[(2-フラニルメチル)アミノ]安息香酸 | |
臨床データ | |
胎児危険度分類 | C(AU) C(US) |
法的規制 | ℞ Prescription only |
投与方法 | 経口 |
薬物動態的データ | |
生物学的利用能 | 43-69% |
代謝 | 肝臓と腎臓 |
半減期 | 最大100分 |
排泄 | 肝臓66%, 胆液33% |
識別 | |
CAS登録番号 | 54-31-9 |
ATCコード | C03CA01 |
PubChem | CID 162482 |
DrugBank | APRD00608 |
化学的データ | |
化学式 | C12H11ClN2O5S |
分子量 | 330.745 g/mol |
SMILES
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フロセミド (Furosemide, C12H11ClN2O5S)は、ループ利尿薬のひとつ。CAS登録番号54-31-9。性状は白色結晶性の粉末であり、水にはほとんど溶けない。経口投与でも筋注でも速やかに吸収され、血漿蛋白との結合率が高く、肝臓や腎臓以外の組織にはほとんど分布しない。ヘンレのループの太い上行脚の管腔側の膜のNa+・K+・2Cl-共輸送担体(NKCC2)を抑制することにより、NaCl、K+の再吸収を抑制し、速効性かつ強力な利尿作用を示すが、作用時間も短い。降圧を目的とした処方も行われる。強心配糖体と併用すると低カリウム血症を示す恐れがある。そのため、ジギタリスなどの強心配糖体と併用するときはスピロノラクトンやグルコン酸カリウムを用いる。
代表的な商品名はラシックス錠・細粒・注(サノフィ・アベンティス社)。後発品は、ロープストン、プロメデス、フルバミド、アンフラマイドなど多数(メーカ、剤形は略)。
カリウムの再吸収も抑制することから低カリウム血症を起こしうる。 またフロセミドはサイアザイド系利尿薬と同様、高尿酸血症を誘発することが知られているが、これは尿酸排出を担っているMRP4がフロセミドやヒドロクロロチアジドのような利尿薬の排出と競合するためであると考えられている[1]。
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