- 英
- fluoroacetate
- 関
- フルオロ・酸塩
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/17 13:51:33」(JST)
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モノフルオロ酢酸 |
CH2FCOOH |
IUPAC名 |
モノフルオロ酢酸 |
分子式 |
C2H3FO2 |
分子量 |
78.04 |
CAS登録番号 |
[144-49-0] |
形状 |
無色の固体。針状の結晶。(20℃) |
密度と相 |
1.37 g/cm3, |
融点 |
35.2 °C |
沸点 |
165 °C |
出典 |
国際化学物質安全性カード |
モノフルオロ酢酸(モノフルオロさくさん)は化学式C2H3FO2の化学物質で、カルボン酸の一種である。フルオロ酢酸(fluoroacetic acid)、gifblaar poison とも呼ばれる。
酢酸のメチル基を構成する水素の1つが、フッ素原子に置き換わったものである。
日本では毒物及び劇物取締法(毒劇法)により、特定毒物に指定される物質である。
目次
- 1 毒性
- 2 用途
- 3 所在
- 4 脚注
- 5 関連する物質
毒性
フッ素の原子半径は小さいため、モノフルオロ酢酸は酢酸と間違えられて好気性代謝(酸素呼吸)の経路に取り込まれる。やがてフルオロクエン酸へと変換を受け、これが細胞の主たるエネルギー生産手段であるクエン酸回路を阻害、結果としてその生物を死に至らしめる[1]。
この毒性は、上記代謝に依存する生物であれば動物、植物を問わない。
用途
モノフルオロ酢酸ナトリウム(別名:1080)が殺鼠剤に、モノフルオロ酢酸アミドが殺虫剤に使われる。
いずれもモノフルオロ酢酸の単体と同様、上記の法律で特定毒物に指定されている。
所在
南半球を中心に、モノフルオロ酢酸塩(カリウム塩)を含む有毒植物が産する。別名の由来となった gifblaar (カイナンボク科、学名:Dichapetalum cymosum) は、南アフリカ等のアフリカ南部産の有毒植物である。この植物の周囲の土壌には上述の物質が含まれるため、他の植物は全く生育できず、土が剥き出しになるほどである。有機フッ素化合物が天然に存在する数少ない例の一つである。
脚注
- ^ Ernest Kun (1982). "MONOFLUOROACETIC ACID (COMPOUND 1080), ITS PHARMACOLOGY AND TOXICOLOGY". Proceedings of the Tenth Vertebrate Pest Conference: 34–41.
関連する物質
- モノフルオロ酢酸ナトリウム
- モノフルオロ酢酸アミド
- トリフルオロ酢酸
- ジフルオロ酢酸
- 酢酸
- フッ素
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- フルオロ酢酸 FLUOROACETIC ACID alpha-Fluoroacetic acid Monofluoroacetic acid FAA C 2 H 3 FO 2 / CH 2 FCOOH 分子量:78.0 CAS登録番号:144-49-0 RTECS番号 ... 災害/ 暴露のタイプ 一次災害/ 急性症状 予防 応急処置/ 消火 ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アナミドール軟膏0.05%
組成
成分・含量(1g中)
- ジフロラゾン酢酸エステル 0.5mg(0.05%)
添加物
- プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセリン、流動パラフィン、サラシミツロウ、白色ワセリン、pH調節剤
禁忌
(次の患者には使用しないこと)
- 細菌、真菌、スピロヘータ、ウイルス皮膚感染症および動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)の患者[免疫機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者[穿孔の治癒障害を起こすおそれがある。]
- 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある患者[創傷修復を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
効能または効果
- 湿疹・皮膚炎群(ビダール苔癬、進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、痒疹群(ストロフルス、じん麻疹様苔癬、固定じん麻疹を含む)、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑)、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーク病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎を含む)、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、皮膚アミロイドーシス(アミロイド苔癬、斑状型アミロイド苔癬を含む)、天疱瘡群、類天疱瘡、(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)、円形脱毛症
慎重投与
(次の部位には慎重に使用すること)
- 顔面・頸・陰部・間擦部[局所的副作用が発現しやすい(「2.重要な基本的注意」(2)の項参照)。]
重大な副作用
皮膚の細菌・真菌感染症
- 皮膚の細菌性感染症(伝染性膿痂疹、毛嚢炎等)、真菌性感染症(カンジダ症、白癬等)があらわれることがある<密封法(ODT)の場合、起こりやすい>。このような場合には、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、使用を中止すること。
下垂体・副腎皮質系機能抑制
- 大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、下垂体・副腎皮質系機能の抑制をきたすことがあるので、短期の使用が望ましい。特別の場合を除き、密封法(ODT)や長期又は大量使用は避けること。
後嚢白内障・緑内障
- 眼瞼皮膚への使用に際しては、眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので、注意すること。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、後嚢白内障、緑内障等があらわれることがある。
薬効薬理
生物学的同等性試験1)
- ラットを用いたクロトン油耳浮腫抑制試験及びペーパーディスク肉芽形成抑制試験において、アナミドール軟膏0.05%及びアナミドールクリーム0.05%並びにそれぞれの標準製剤を塗布し、浮腫抑制率及び肉芽形成抑制率を指標に統計解析した結果、いずれの製剤も標準製剤との生物学的同等性が確認された。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ジフロラゾン酢酸エステル(diflorasone diacetate)
化学名
- 6α,9-difluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methylpregna-1,4,-diene-3,20-dione 17,21-diacetate
分子式
性状
- 白色〜微黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。
アセトン又はクロロホルムに溶けやすく、アセトニトリル又は酢酸エチルにやや溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)又はジエチルエーテルに溶けにくく、塩化n-ブチルに極めて溶けにくく、水又はヘキサンにほとんど溶けない。
融点:220 〜 225℃(分解)
★リンクテーブル★
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- 英
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- 関
- トリフルオロ酢酸
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- 英
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