ブデソニド
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Japanese Journal
- 吸入気流指導用トレーナーの動的特性とその臨床的意義
- 近藤 哲理,清水 貴徳,谷垣 俊守,日比野 真,大江 元樹,田尻 さくら子
- アレルギー 63(8), 1126-1131, 2014-09-01
- 【背景】ドライパウダー吸入器(DPI)での吸入指導にはトレ一ナー(TRN)が用いられているが,実際の吸入に対する特性は未解明である.【方法】5名の被験者にディスカス^[○!R],タービュヘィラー^[○!R](シムビコート^[○!R]およびパルミコート^[○!R])用,ツイストヘラー^[○!R]用TRNから様々パターンの吸入をさせ,吸入気流速度(flow)と発生音を記録した.【結果】気流吸入パターン …
- NAID 110009841110
- 吸入療法の新展開(9)パルミコート懸濁液のネブライザー吸入を有症時(発作時)に用いる方法 : 乳幼児から高齢者まで
- MS5-3 フルタイドディスカスとパルミコートタービュヘィラーの同等性について(MS5 小児気管支喘息1,ミニシンポジウム,第24回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 吉田 之範,亀田 誠,池岡 美根子,鶴 珠緒,矢島 裕子,高岡 有理,錦戸 知喜,土居 悟
- アレルギー 61(3・4), 471, 2012-04-10
- NAID 110009482735
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
パルミコート吸入液0.25mg
組成
成分・含量[1アンプル(2mL)中]:
添加物:
- エデト酸ナトリウム水和物、塩化ナトリウム、ポリソルベート80、無水クエン酸、クエン酸ナトリウム水和物
禁忌
- 有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の患者[症状を増悪するおそれがある。]
- 本剤の成分に対して過敏症(接触性皮膚炎を含む)の既往歴のある患者
効能または効果
気管支喘息
*通常、成人にはブデソニドとして0.5mgを1日2回または1mgを1日1回、ネブライザーを用いて吸入投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日の最高量は2mgまでとする。
通常、小児にはブデソニドとして0.25mgを1日2回または0.5mgを1日1回、ネブライザーを用いて吸入投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日の最高量は1mgまでとする。
*症状の緩解がみられた場合は、治療上必要最小限の用量を投与すること。*本剤を吸入する際には、ジェット式ネブライザーを使用すること。なお、ネブライザーは機種により使用法・性能1), 2)が異なるため、患者に対してその使用法をよく指導し、習熟させること。なお、必要に応じて、患者の保護者またはそれに代わり得る適切な者にもその使用法をよく指導し、習熟させること。
慎重投与
- 感染症の患者[症状を増悪するおそれがある。]
- 重度な肝機能障害のある乳幼児患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため血中濃度が上昇する可能性がある。]
薬効薬理
喘息抑制作用
- ブデソニドは、喘息モデルへの吸入投与により、即時型及び遅発型喘息反応(ヒツジ17))並びにアセチルコリン(イヌ18))及びセロトニン(ラット19))吸入刺激による気道過敏反応をそれぞれ抑制した。
- 外国人の成人気管支喘息患者を対象とした臨床薬理試験において、ブデソニド(1日用量1000μg、加圧式定量噴霧式吸入器)の吸入投与により、即時型及び遅発型喘息反応20)を抑制した。また、1日用量1600μgをタービュヘイラーによって吸入投与したとき、メタコリン、メタ重亜硫酸ナトリウム及び5'-AMPによる気道収縮反応21)を抑制した。更に、ブデソニド(1日用量1200μg、加圧式定量噴霧式吸入器)の吸入投与により、気道上皮病変の改善22)並びに治療開始後1年以内に気道過敏反応性の改善23)が認められた。同様に、外国人の小児気管支喘息患者において、ヒスタミンPD20(FEV1(1秒率:努力肺活量のうち,呼出開始のはじめ1秒間に呼出される量)を20%低下させるヒスタミン吸入誘発量)にて測定した気道過敏性は、ブデソニド(1日用量600μg、加圧式定量噴霧式吸入器)による吸入投与で、22ヵ月間継続して改善が認められた24)。
抗炎症作用
- ブデソニドは、in vitro試験系において、喘息の肺気道炎症反応で重要な役割を果たす各種炎症性メディエーターの産生及び遊離を抑制した25)。また、ブデソニドは、各種動物モデルにおいて、吸入、気管内又は局所投与により、気道内好酸球数増加18),19)、血管透過性亢進26)、炎症性肺浮腫形成27)及び気道粘液繊毛輸送能低下28)に対して抑制作用を示した。
- ブデソニドは、外国人健康成人の皮膚血管収縮試験(皮膚蒼白度を指標)において、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルの約2倍の局所抗炎症作用を示した29)。また、外国人の成人気管支喘息患者への吸入投与により、気道上皮における好酸球及びリンパ球等の炎症細胞を減少させた22)。
- ラットにおいて、吸入ブデソニドは気道組織の細胞内で不活性な脂肪酸エステルを生成し、不活性なエステル体は気道内局所に長時間保持され30),31)、細胞内リパーゼの作用によって活性なブデソニドが徐々に遊離され、持続的な局所抗炎症作用を示した32),33),34)。
全身への影響
- ブデソニドは、モルモット、マウスなどの動物モデルにおいて、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルに比して、局所投与時の抗炎症作用が強く、下垂体−副腎機能抑制を含む全身作用は弱かった35),36)。
- 外国人の健康成人を対象とした臨床薬理試験において、ブデソニド(1日用量800及び2500μg、加圧式定量噴霧吸入器)の吸入投与による健康成人の骨代謝及び下垂体−副腎機能に及ぼす影響はベクロメタゾンプロピオン酸エステルより弱かった37)。更に、外国人成人気管支喘息患者にタービュヘイラーを用いて1日用量1600μgを6週間吸入投与しても下垂体−副腎機能に影響を与えなかった38)。
- 外国人の小児気管支喘息患者(7〜15歳)を対象とした臨床薬理試験において、ブデソニド又はベクロメタゾンプロピオン酸エステルとして200μg、 400μg又は800μgを漸増法により加圧式定量噴霧吸入器を介して各4週間連続して吸入投与したとき、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルでは24時間尿中コルチゾール排泄の用量依存的な抑制がみられたが、 ブデソニドではみられなかった39)。 本剤を外国人小児気管支喘息患者(6ヵ月〜8歳)に1日1.0mgまで12週間吸入投与したとき、 下垂体−副腎機能に影響を及ぼさなかった40)。
また、外国人小児気管支喘息患者(5〜16歳)において、喘息の重篤度に応じて調整した用量のブデソニド(平均用量504μg)を3〜6年間、加圧式定量噴霧吸入器とスペーサー、又はタービュヘイラーを介して吸入投与したとき、非ステロイド療法を受けた対照群に比較して、X-線吸光光度法によって測定した骨塩量に影響はみられなかった41)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
化学名:
- (+)-[(RS)-16α,17α-butylidenedioxy-11β,21-dihydroxy-1,4-pregnadiene-3,20-dione]
- ブデソニドは白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノールにやや溶けやすく、アセトニトリル又はエタノール(95)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- budesonide
- 商
- シムビコート、パルミコート、ブデソン、Rhinocort
[★]
- 英
- coat
- 関
- 外被、コーティング、被膜