オマリズマブ
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Japanese Journal
- P028 難治性喘息を有するアレルギー性気管支肺真菌症に対するanti-IgE抗体,ゾレアの使用経験(成人気管支喘息,ポスターセッション,第24回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 薬物 好酸球性副鼻腔炎4例に対するオマリズマブ(ゾレア)の使用経験
- 太田 康,山田 智佳子,滝沢 克己 [他],力武 諒子
- 耳鼻咽喉科臨床 105(11), 1101-1106, 2012
- Omalizumab (Xolair®) is an anti-IgE antibody drug that alleviates IgE-dependent allergy reactions via binding to serum IgE thereby reducing its level. In Japan, omalizumab has been prescribed for …
- NAID 130002141444
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 気管支喘息治療剤
(ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤)
販売名
組成
- 本剤は、それぞれ1バイアル中に下記成分・分量を含有する凍結乾燥注射剤で、用時、日局注射用水で溶解して用いる。
有効成分・含量
- オマリズマブ(遺伝子組換え)129.6mg
ただし、本剤の調製方法に基づき、日局注射用水0.9mLに溶解した溶液0.6mL中に含まれる量は75mgである。※
添加物
- 白糖 93.1mg
L-ヒスチジン塩酸塩 1.8mg
L-ヒスチジン 1.2mg
ポリソルベート20 0.3mg
- 本剤の有効成分であるオマリズマブ(遺伝子組換え)はヒト化マウスモノクローナル抗体である。オマリズマブ(遺伝子組換え)の製造工程において、ブタペプトン(胃)を使用している。
- ※本剤溶解後の溶液は粘性があるため、注射液吸引時の損失を考慮し、1バイアルから75mg又は150mgをそれぞれ注射するに足る量を確保するために過量充填されている。
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)
- 高用量の吸入ステロイド薬及び複数の喘息治療薬を併用しても症状が安定せず、通年性吸入抗原に対して陽性を示し、体重及び初回投与前血清中総IgE濃度が投与量換算表で定義される基準を満たす場合に本剤を追加して投与すること。
症状が安定しないとは、下記の症状のいずれかが改善しないことを示す。
- ・喘息に起因する明らかな呼吸機能の低下(FEV1.0が予測正常値に対し80%未満)
- ・毎日喘息症状が観察される
- ・週1回以上夜間症状が観察される
- 通常、成人にはオマリズマブ(遺伝子組換え)として1回75〜375mgを2又は4週間毎に皮下に注射する。1回あたりの投与量並びに投与間隔は、初回投与前の血清中総IgE濃度及び体重に基づき、下記の投与量換算表により設定する。
投与量換算表(1回投与量)
4週間毎投与
2週間毎投与
- 投与量換算表では、本剤の臨床推奨用量である0.008mg/kg/[IU/mL]以上(2週間間隔皮下投与時)又は0.016mg/kg/[IU/mL]以上(4週間間隔皮下投与時)となるよう投与量が設定されている。
- 75mgバイアル:1バイアルあたり0.9mLの日局注射用水で溶解する。溶液0.6mLがオマリズマブ(遺伝子組換え)の投与量75mgに相当する。
150mgバイアル:1バイアルあたり1.4mLの日局注射用水で溶解する。溶液1.2mLがオマリズマブ(遺伝子組換え)の投与量150mgに相当する。(「適用上の注意」の項参照)
- 投与量並びに投与間隔は、初回投与前の血清中総IgE濃度及び体重を基に、投与量換算表により設定し、投与量換算表に該当しない患者への投与は行わないこと。
- 本剤投与中に体重が変化した場合には、投与量換算表に基づいて投与量並びに投与間隔を再設定すること。
- 本剤投与によりIgEの消失半減期が延長し、血清中総IgE濃度が上昇するので本剤投与中に測定した血清中総IgE濃度による用法・用量の再設定は行わないこと。また、本剤投与中止後1年間は血清中総IgE濃度の上昇が持続する場合があるので、1年未満に投与を再開する場合は、最初の用量設定時に得られた血清中総IgE濃度に基づいて用量を設定すること。ただし、本剤の投与中断期間が1年以上の場合は、血清中総IgE濃度を再測定してもよい。(「臨床検査結果に及ぼす影響」の項参照)
- 本剤投与中に喘息症状の改善が認められた場合においても、投与量換算表により設定された投与量を変更しないこと。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- 気管支痙攣、呼吸困難、血圧低下、失神、蕁麻疹、舌浮腫、口唇浮腫、咽・喉頭浮腫等のショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤は、ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体であり、IgEと高親和性受容体(FcεRI)の結合を阻害することで、好塩基球、肥満細胞等の炎症細胞の活性化を抑制する。
IgEに対する阻害作用2,4,5)
- 本剤はヒトIgEとFcεRIの結合を競合的に阻害し、血清中遊離IgE濃度を減少させた。なお、本剤はすでにFcεRIと結合したIgEには結合しない。
ヒスタミン遊離に対する効果5)
- ブタクサ特異的IgEでの感作時に本剤を添加することにより、ブタクサ抗原刺激によるヒト好塩基球からのヒスタミン遊離が抑制された。
気道収縮に対する効果6)
- 気管支喘息患者において、抗原吸入による即時型喘息反応及び遅発型喘息反応が抑制された。
気道過敏性に対する効果7)
- 気管支喘息患者において、メサコリンに対する気道過敏性が改善した。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- オマリズマブ(遺伝子組換え)
Omalizumab(Genetical Recombination)
分子量
本質
- ヒト化マウス抗ヒトIgEモノクローナル抗体に由来する軽鎖(C1048H1609N278O350S6;分子量:23,895.03)と重鎖(C2204H3389N588O673S15;分子量:49,372.00)をコードするDNAの導入によりチャイニーズハムスター卵巣細胞で産生される糖蛋白質
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- omalizumab
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