- 英
- Papanicolaou stain
- 同
- パップ染色 Pap stain、Papanicolaou染色、パパニコロウ染色
細胞質の染色
- 淡青・緑青色(好塩基性細胞質):角化細胞 → オレンジに染まる
- ピンク・黄色(好酸性細胞質) :それ以外 → 青
- オレンジGとライトグリーンを使う。分子量:ライトグリーン > オレンジG → オレンジGは密な細胞質をもつ細胞を染めやすい。
-Papanicolaou染色
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/08 10:42:19」(JST)
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パパニコロウ染色( - せんしょく/英: Papanicolaou stain)は、細胞標本染色法の1つ。1928年に細胞診について報告した医学者、ゲオルギオス・パパニコロウ(George Nicolaus Papanicolaou、1883年 - 1962年)の名を取って「パパニコロウ染色」と呼ぶ。英語読みのパパニコロー染色と発音する場合もある。パパニコロウの発音はギリシャ読みである。
癌や感染症の染色法として現在も臨床現場で広く用いられている。
手法
喀痰や血液、腫瘍細胞などの検体をスライドグラスに塗抹し、塗抹後1秒以内に95%エタノールに30分以上固定し、親水の95%、80%、70%、50%エタノールで各1槽、各10回出入させ、水洗を行い、核染色のヘマトキシリン染色液を3分以上、固定。水洗を行い、分別して0.5%塩酸水溶液に固定する。水洗し、脱水するため50%、70%、80%、95%エタノールで各1槽、各10回出入する。細胞質染色であるOG100染色液を1分以上、固定。分別し95%エタノールで各1槽、各10回出入する。細胞質染色であるEA100染色液を2分以上、固定。分別脱水し95%、100%エタノールを各1槽、各10回出入する。透徹しキシレンを3槽、各10回出入し、封入して、乾燥しないうちにコーティング剤を吹きつけ自然乾燥させ、標本を作成する。正荷電のヘマトキシリン染色液は負荷電の核酸と結合し核を染色、細胞質は分子量の異なった3種類の負荷電した酸性色素であるオレンジG、エオジンY、ライトグリーンSFYの細胞への拡散度の相違によって染め分けられる。特長として核構造が鮮明、透明度が高い、細胞質の色分別が可能が挙げられる。
染色されるものは以下の通り。
- 核(暗紫色)
- 細胞膜(扁平上皮細胞)
- 基底細胞(濃青緑色)
- 中層細胞(淡青緑色)
- 表層細胞(淡赤色~橙黄色)
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- O-71 病理組織標本のパパニコロ染色(その他3,一般演題・口演,第47回日本臨床細胞学会総会(春期大会))
- ECS-3 体腔液中に出現する小型細胞集塊をパパニコロー染色像のみから判定する試み(Educational Case Study 1,第47回日本臨床細胞学会総会(春期大会))
- 上田 順子,松之木 智恵美,山本 美佐,尾野 緑,藤田 温,木下 貴穂子,山下 吉美,岩田 隆子,高橋 睦夫
- 日本臨床細胞学会雑誌 45(Suppl_1), 146, 2006-03-22
- NAID 110005856165
Related Links
- 染色原理 婦人科扁平上皮領域 染色手順 † (95%エタノール で固定されている) 流水洗 2min ↓ ギル・ヘマトキシリン染色 1min ↓ 流水洗 1min ↓ 分別 1%HCl ...
- コードNo. 品 名 (主な含有色素) 等 級 包 装 希望納入価格 (円) 164-18921 パパニコロウ EA100染色液 (エオジンY,ライトグリーンSFY) 病理細胞診研究用 250ml 5,500 161-18931 パパニコロウ OG100染色液 (オレンジG) 病理 ...
- 細胞診標本の一般染色に広く用いられます。 当染色液は、英国CellPath社の近代的な設備と厳しい品質管理の下に製造されており、婦人科や喀痰等の細胞診の一般染色に広く用いられています。この染色液には、細胞の核を染めるヘマトキシ ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
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- 英
- urinary cytology
- 関
- 細胞診
- 主に尿路上皮癌の診断に用いられる尿中へ脱落した細胞の細胞診。細胞の種類、異型度を判定する
- 新鮮自排尿を遠沈後(尿沈渣)、巣態度硝子に付着させ、アルコール固定後パパニコロー染色
- 内視鏡的に隆起性病変がみられない上皮内癌に対して診断的意義が大きい。
- 核や核小体の増大・大小不同、核細胞質比(N/C比)の増加によりclass I~class Vに分類する
- class I :陰性
- class II :陰性
- class III :疑陽性
- class IV :陽性
- class VI :陽性
膀胱癌(標準泌尿器科学 第8版)
- 異型度の高いガン細胞ほど細胞診陽性となる割合が高い
- G1:10%、G2:50%、G3:90% → したがって上皮内癌、筋層浸潤癌での陽性率が高い。
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- 英
- Pap stain
- 関
- パパニコロー染色
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- 英
- koro
- ここではかわいい犬の名前ではない。
- 原語はおそらくマレーシアのものであり,陰茎(ないし女性の場合は外陰と乳頭)が身体の中に陥入しそして死んでしまうのではないかという不安が突然激しく生じる症状を指す用語である。この症候群は南アジア,東アジアで報告されており,そこではさまざまな現地語の用語が用いられている。例えばshuk yang,shook yong,suo yang(中国),jininia bemar(アッサム),rok-joo(タイ)などである。また時に西欧でもみられる。コロは東アジアでは,時に局地的な伝染病の形態で生じる。中国の精神疾患分類第2版(Chinese classication of Mental disorders:CCMD-2)にも,この診断は含まれている。(Kaplan p578より)
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- 英
- staining
- 関
- 染色法