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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/16 01:37:24」(JST)
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ドクツルタケ
Amanita virosa
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分類 |
界 |
: |
菌界 Fungus |
門 |
: |
担子菌門 Basidiomycota |
綱 |
: |
菌じん綱 Hymenomycetes |
目 |
: |
ハラタケ目 Agaricales |
科 |
: |
テングタケ科 Amanitaceae |
属 |
: |
テングタケ属 Amanita |
種 |
: |
ドクツルタケ virosa |
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学名 |
Amanita virosa |
和名 |
ドクツルタケ |
英名 |
Destroying Angel |
ドクツルタケ(毒鶴茸、Amanita virosa)は、ハラタケ目テングタケ科テングタケ属のキノコ。日本で見られる中では最も危険な部類の毒キノコであり注意を要する。シロコドク(秋田県)、テッポウタケの地方名がある。
目次
- 1 特徴
- 2 毒性
- 3 参考画像
- 4 出典
- 5 脚注
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
特徴
北半球一帯に分布。初夏から秋、広葉樹林及び針葉樹林の地上に生える。中から大型で、色は白。湿っているときはやや粘性がある。柄にはつばとつぼ、そしてささくれがある。傘のふちに条線はない。水酸化カリウム3パーセント液を傘につけると黄変する。胞子はほぼ球形。同じく猛毒のシロタマゴテングタケ (Amanita verna) とは、水酸化カリウム溶液につけても変色しないこと、柄にささくれが無いこと、小型であることなどから区別できる。
毒性
欧米では「死の天使」(Destroying Angel) という異名をもち、日本においても死亡率の高さから、地方名でヤタラタケ、テッポウタケなどとも呼ばれる。また、同じく猛毒のシロタマゴテングタケやタマゴテングタケとともに猛毒キノコ御三家と称される[1]。ハラタケ科などの白い食用キノコと間違える可能性があるので注意が必要である。例えば、シロオオハラタケとドクツルタケは見かけはほぼ同じであるが、ツボの有無、ひだの色などから見分けることができる。
毒性が極めて強いため、素人は白いキノコは食すのを避けるべきとする人やキノコの会もある。
また、このキノコを食べて中毒を起こしながらも助かった人々の証言によると、味は美味しいとのことであり、このことも誤食率を高める原因となっている。
毒成分
毒成分は環状ペプチドで、アマトキシン類(α-アマニチンなど)、ファロトキシン類(ファロイジンなど)、ビロトキシン類、ジヒドロキシグルタミン酸などからなる[2]。
中毒症状
その毒性は、1本(約8グラム)で1人の人間の命を奪うほど強い。摂食から6 - 24時間でコレラ様の症状(腹痛、嘔吐、下痢)が起こり、1日ほどで治まったかに見えるが、その約1週間後には、肝臓や腎臓機能障害の症状として黄疸、肝臓肥大や胃腸からの出血などが現れる。早期に胃洗浄や血液透析などの適切な処置がされない場合、確実に死に至る。
参考画像
出典
- 後藤判友:ドクツルタケによる食中毒 - 食品衛生学雑誌 Vol.30 (1989) No.5 P468-470
脚注
- ^ 大海淳 著 『いますぐ使えるきのこ採りナビ図鑑』 大泉書店、2006年10月1日発行、ISBN 978-4-278-04717-2、60頁。
- ^ 山浦由郎:キノコ中毒における最近の動向と今後の課題 食品衛生学雑誌 Vol.51 (2010) No.6 P319-324
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、ドクツルタケに関連するカテゴリがあります。 |
外部リンク
- ドクツルタケ - 東京都福祉保健局
- ドクツルタケ
- 自然毒のリスクプロファイル:ドクツルタケAmanita virosa(テングタケ科テングタケ属) - 厚生労働省
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ドクツルタケ中毒による昏睡型急性肝不全に対し急性血液浄化療法を併用し救命しえた1症例
- ドクツルタケ (特集 キノコ中毒) -- (キノコ中毒の臨床 : 注意すべきキノコ中毒)
- The Japanese journal of clinical toxicology 26(3), 210-214, 2013
- NAID 40019806622
- 雑記帳 野外で出会う毒 ドクツルタケとシロタマゴテングタケ
Related Links
- ドクツルタケ(毒鶴茸、Amanita virosa)はハラタケ目テングタケ科テングタケ属のキノコ 。日本で見られる中では最も危険な部類の毒キノコであり注意を要する。シロコドク、 テッポウタケの地方名がある。
- さて、ドクツルタケは「1本食ったら死ぬ」と言われる。シロタマゴテングタケも、その他の ○○ドクツルタケも、みんな「殺しのエンジェル」である。いったいどれほどの猛毒なの だろうか。こればかりは試してみるわけにはいかないが、いちばん知りたいことである。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- mushroom poisoning、mycetism、mycetismus
- 関
- 毒キノコ中毒
原因
- 参考2
分類
- 参考2改変
- 潜伏時間:食後30分~6時間
- 症状:発汗、よだれ、しびれ、悪酔い、幻覚、興奮、精神錯乱等 → 副交感神経刺激症状+急性アルコール中毒様症状
- テングタケ、ドクササコ、ホテイシメジ、ヒトヨタケ、ベニテングタケ?、ウロコテングタケ?
参考
- 1. 保健所だより第37号 毒キノコにご用心! 東京都福祉保健局
- http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamafuchu/kouhou/hokensho/h37/index.html
- 2. 毒キノコ、ふぐの毒について 東京都福祉保健局
- http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamakodaira/shokuhin/s_chuudoku/kino_hugu/index.html
- 3. キノコの話|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
- http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/kinoko/
[★]
- 英
- Amanita virosa poisoning