出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/10 17:28:00」(JST)
ダイコン | ||||||||||||||||||||||||
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アオクビダイコン
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分類(クロンキスト体系) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Raphanus sativus L. var. longipinnatus L.H.Bailey | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Daikon Japanese radish |
100 g (3.5 oz)あたりの栄養価 | |
エネルギー | 76 kJ (18 kcal) |
炭水化物 | 4.1 g |
- 糖分 | 2.5 g |
- 食物繊維 | 1.6 g |
脂肪 | 0.1 g |
- 飽和脂肪酸 | 0.03 g |
- 一価不飽和脂肪酸 | 0.017 g |
- 多価不飽和脂肪酸 | 0.045 g |
タンパク質 | 0.6 g |
- トリプトファン | 0.003 g |
- トレオニン | 0.025 g |
- イソロイシン | 0.026 g |
- ロイシン | 0.031 g |
- リシン | 0.03 g |
- メチオニン | 0.006 g |
- シスチン | 0.005 g |
- フェニルアラニン | 0.02 g |
- チロシン | 0.011 g |
- バリン | 0.028 g |
- アルギニン | 0.035 g |
- ヒスチジン | 0.011 g |
- アラニン | 0.019 g |
- アスパラギン酸 | 0.041 g |
- グルタミン酸 | 0.113 g |
- グリシン | 0.019 g |
- プロリン | 0.015 g |
- セリン | 0.018 g |
水分 | 94.62 g |
ビタミンA相当量 | 0 μg (0%) |
- βカロテン | 0 μg (0%) |
- ルテインおよびゼアキサンチン | 0 μg |
ビタミンB1 | 0.02 mg (2%) |
ビタミンB2 | 0.02 mg (1%) |
ビタミンB3 | 0.2 mg (1%) |
パントテン酸(ビタミンB5) | 0.138 mg (3%) |
ビタミンB6 | 0.046 mg (4%) |
葉酸(ビタミンB9) | 28 μg (7%) |
コリン | 7.3 mg (1%) |
ビタミンB12 | 0 μg (0%) |
ビタミンC | 22 mg (27%) |
ビタミンD | 0 IU (0%) |
ビタミンE | 0 mg (0%) |
ビタミンK | 0.3 μg (0%) |
カルシウム | 27 mg (3%) |
鉄分 | 0.4 mg (3%) |
マグネシウム | 16 mg (4%) |
マンガン | 0.038 mg (2%) |
セレン | 0.7 μg (1%) |
リン | 23 mg (3%) |
カリウム | 227 mg (5%) |
塩分 | 21 mg (1%) |
亜鉛 | 0.15 mg (2%) |
%はアメリカにおける成人向けの 栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
ダイコン(大根、学名:Raphanus sativus var. longipinnatus)はアブラナ科ダイコン属の越年草で、野菜として広く栽培される。主に肥大した根を食用とするほか種子から油を採ることもあり、緑黄色野菜でもあり淡色野菜でもある。名前の由来は、大きな根を意味する大根(おおね)から。
多くの品種があり、根の長さ・太さなどの形状が多様。また皮の色も白以外に赤・緑・紫・黄・黒などがあり、地域によっては白よりも普通である。日本ではほとんどが白い品種で、スズシロ(清白)の別名もこれに基づく。
目次
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原産地は地中海地方や中東である。紀元前2200年の古代エジプトで、今のハツカダイコンに近いものがピラミッド建設労働者の食料とされていたのが最古の栽培記録とされ、その後ユーラシアの各地へ伝わる。
日本には弥生時代には伝わっており、平安時代中期の『和名類聚抄』巻17菜蔬部には、園菜類として於保禰(おほね)があげられている。ちなみにハマダイコンまたはノダイコンと見られる古保禰(こほね)も栽培され、現在のカイワレダイコンとして用いられていた。江戸時代には関東の江戸近郊である板橋・練馬・浦和・三浦半島辺りが特産地となり、その中で練馬大根は特に有名であった。
ダイコンは日本においては品種・調理法とも豊富である。世界一大きくて重い桜島大根、世界一長い守口ダイコンなどの種類があり、日本人の食卓(鍋料理・おでん等)には欠かすことのできない野菜となっている。葉はビタミンAを多く含み、青汁の原料として使われる。汁はビタミンCやジアスターゼを多く含む。[1]。
野菜としての位置づけにおいては、春の七草のひとつ「すずしろ」であり薬味や煮込み料理にも使われるなど、利用の幅は広い。薬草であり、消化酵素を持ち、血栓防止作用や解毒作用がある(ただし、衛生管理が悪いと細菌性食中毒の原因ともなる)。
根出葉は羽状複葉で、頂小葉は大きい。太い主根は主軸が肥大して食用となる。収穫せず春を迎えれば、アブラナ属と似た淡紅色を帯びた白花をややまばらに付ける。果実の種子数はアブラナ属より少ない。
茎は、葉の付け根の低い三角錐部分で食用にされない。また、一般的に根と呼ばれる食用部分のうち地上部分は、発生学的には根ではなく胚軸に由来する中間的な性質を持っている。青首ダイコンでは特に目立ち、ジャガイモ同様、光に応じて葉緑体を発達させる茎の性質を示している。
茎、胚軸、根の区別は道管の位置で区別できるが、ひげ根(二次根)でも見分けられる。根の部分は両側一列ずつ二次根が発生し、店先のダイコンではその痕跡がくぼんだ点の列として観察できる。 アブラナ属のカブでは、丸く肥大する食用部分が胚軸で、根はヒゲ根となって食用にされない。 [2]
栽培種も変種 R. sativus var. longipinnatus として扱われるが、原種ははっきりしていない。染色体はn=9で、アブラナ属の多くの野菜と同様自家不和合性を持ち、交雑しやすい。 遺伝的研究から、日本のダイコンはヨーロッパ系統、ネパール系統とは差が大きく、中国南方系統に近い[3]事が確認されている。
なお、アカザ科のテンサイを形状から「サトウダイコン」と呼ぶが、ダイコンとは目レベルで異なる縁遠い種である。
品種として有名なもの以外に、各地で地ダイコン(地野菜)が栽培利用されていた。1980年の文献[5]には、全国で110品種が記録されている[6]。特に九州南部は独自性が強いとされている。
栽培、統計上は春だいこん、夏だいこん、秋冬だいこんに区分され、秋冬が全体の7割を占め、春と夏が残りを分け合う。 収穫量順(農林水産省平成22年)では千葉県、北海道、青森県、宮崎県、鹿児島県、神奈川県で全国生産量の半分を占める。平成22年度生産量は全国で117万t。日本のダイコン生産量は世界一とされているが、作付面積、収穫量とも減少の傾向である。
年度 | 作付面積(ha) | 収穫量(千t) |
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1998年(平成10年) | 48 500 | 1 902 |
1999年(平成11年) | 47 700 | 1 948 |
2000年(平成12年) | 45 700 | 1 876 |
2001年(平成13年) | 44 100 | 1 868 |
2002年(平成14年) | 42 500 | 1 780 |
2003年(平成15年) | 41 500 | 1 752 |
2004年(平成16年) | 40 000 | 1 620 |
2005年(平成17年) | 39 100 | 1 627 |
2006年(平成18年) | 38 300 | 1 650 |
2007年(平成19年) | 37 200 | 1 626 |
2008年(平成20年) | 36 600 | 1 603 |
2009年(平成21年) | 36 400 | 1 593 |
食材としての大根はビタミンCに富み鉄分・リン・カルシウムを含む。カロリーは少なく、ジアスターゼを多く含み[8]消化を助ける効能も有るため、ダイエット・フードとしても注目されている。 葉付き大根はそのまま置くと栄養価が下がるので、葉を切り落として二等分にし、切断面を密封して立てて保存するとよい。
主に生食または加熱調理される。保存用に漬け物、乾物とされるほか、辛みを生かして香辛料ともなる。 ダイコンはクビ(葉に近い部分)は汁が多くて甘く、サキ(地に深い先端部分)は汁が少なく辛い。このため、クビの部分は生でサラダに、サキは大根おろしなど薬味に向く。タコやイカの煮込み料理に用いられるのは、ダイコンの酵素がこれらを軟らかくするため。
栄養価が高く、春の七草のスズシロ(清白)でもある。おひたし、みそ汁の具として用いられる。 炒め物にして食べると栄養の吸収が良いといわれる。また、カブの葉同様、刻んで飯に炊き込んだものは菜飯となる。
大根は、生でも煮ても焼いても消化が良くて食あたりしないので、何をやっても当たらない役者を「大根役者」と呼ぶ[9]。同じ理由でどうしても当たりを打てない野球の打者を「大根バッター」とも呼ぶ。
ウィキスピーシーズにダイコンに関する情報があります。 |
ウィキメディア・コモンズには、ダイコンに関連するカテゴリがあります。 |
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リンク元 | 「radish」「Raphanus sativus」 |
拡張検索 | 「ワサビダイコン」「サトウダイコン」「ダイコン属」 |
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