シアナミド
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- シアナマイドによる重症薬疹4例と臨床的・病理組織学的な特徴に関する文献的考察
- 松倉 節子,立脇 聡子,相原 道子 [他],高野 藍子,松山 阿美子,蒲原 毅,池澤 善郎
- Journal of environmental dermatology and cutaneous allergology = / the Japanese Society for Dermatoallergology and Contact Dermatitis 5(2), 124-131, 2011-04-30
- NAID 10028275840
- MS7-3 シアナマイドによる薬疹の4例(薬物アレルギー,第20回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 立脇 聡子,松山 阿美子,高野 藍子,松倉 節子,蒲原 毅,相原 道子,池澤 善郎
- アレルギー 57(3・4), 366, 2008-04-30
- NAID 110006894004
- 志村 英恵,岩原 邦夫,加賀 麻弥
- 日本臨床皮膚科医会雑誌 = Journal of the Japan Organization of Clinical Dermatologists 24(5), 470-473, 2007-09-15
- NAID 10020157677
Related Links
- シアナマイドとは?シアナミドの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
シアナマイド内用液1%「タナベ」
組成
有効成分(1mL中)
添加物
禁忌
- 重篤な心障害のある患者〔本剤の投与により増加するアルコール代謝物アセトアルデヒドが悪影響を及ぼすおそれがある.〕
- 重篤な肝障害のある患者〔スリガラス様封入体の発現により悪影響を及ぼす.〕
- 重篤な腎障害のある患者〔腎障害を悪化させるおそれがある.〕
- 重篤な呼吸器疾患のある患者〔本剤の投与により増加するアルコール代謝物アセトアルデヒドが呼吸機能に抑制的に作用する.〕
- アルコールを含む医薬品(エリキシル剤,薬用酒等)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 慢性アルコール中毒及び過飲酒者に対する抗酒療法
- 断酒療法として用いる場合には,シアナミドとして,通常1日50〜200mg(1%溶液として5〜20mL)を1〜2回に分割経口投与する.
本剤を1週間投与した後に通常実施する飲酒試験の場合には,患者の平常の飲酒量の十分の一以下の酒量を飲ませる.飲酒試験の結果発現する症状の程度により,本剤の用量を調整し,維持量を決める.
節酒療法の目的で用いる場合には,飲酒者のそれまでの飲酒量によっても異なるが,酒量を清酒で180mL前後,ビールで600mL前後程度に抑えるには,通常シアナミドとして15〜60mg(1%溶液として1.5〜6mL)を1日1回経口投与する.飲酒抑制効果の持続するものには隔日に投与してもよい.
慎重投与
- 肝障害のある患者〔スリガラス様封入体の発現により悪影響を及ぼすおそれがある.〕
- 腎障害のある患者〔腎障害を悪化させるおそれがある.〕
- てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者〔痙攣を誘発することがある.〕
- 脳の器質障害のある患者〔本剤の投与により増加するアルコール代謝物アセトアルデヒドが悪影響を及ぼすおそれがある.〕
- 糖尿病の患者〔アルコール性低血糖を起こしやすい.〕
- 甲状腺機能低下症の患者〔類薬ジスルフィラムの動物実験で抗甲状腺作用が報告されている.〕
- 本剤に対して過敏症の既往歴のある患者
- ジギタリス投与をうけている患者〔シアナミド−アルコール反応時に血清カリウム値の低下のおそれがある.〕
重大な副作用
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),落屑性紅斑(いずれも頻度不明)
- このような副作用があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
薬剤性過敏症症候群1)(頻度不明)
- 初期症状として発疹,発熱がみられ,更に肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.なお,ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く,投与中止後も発疹,発熱,肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること.
再生不良性貧血,汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少(いずれも頻度不明)
- これらの副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
肝機能障害,黄疸(いずれも頻度不明)
- AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,LDH,Al-P,ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので,定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.また,長期投与により肝細胞にスリガラス様封入体(ground glass inclusion)があらわれることがある2,3).
薬効薬理
動物での作用
アルコール増強作用
- マウスを用いた実験で,アルコール投与による正向反射消失の回復時間を約3倍延長する6).
アルデヒド脱水素酵素阻害作用
- ラットに14Cラベル・シアナミドを腹腔内投与した場合,肝におけるアルデヒド脱水素酵素抑制の用量相関がみられた7〜9).
作用機序
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である.水,メタノール,エタノール(99.5)又はアセトンに極めて溶けやすい.1.0gを水100mLに溶かした液のpHは5.0〜6.5である.吸湿性である.
融点
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cyanamide
- 化
- カルシウムシアナミド calcium cyanamide、カルシウムカルビミド calcium carbimide
- 商
- シアナマイド
- 関
- カルバミドカルシウム
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商品