出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/12 06:44:39」(JST)
キウイフルーツ | |||||||||||||||||||||
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キウイフルーツ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Actinidia deliciosa あるいは Actinidia chinensis | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
オニマタタビ、鬼木天蓼 | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
kiwifruit |
100 g (3.5 oz)あたりの栄養価 | |
エネルギー | 255 kJ (61 kcal) |
炭水化物 | 14.66 g |
- 糖分 | 8.99 g |
- 食物繊維 | 3 g |
脂肪 | 0.52 g |
- 飽和脂肪酸 | 0.029 g |
- 一価不飽和脂肪酸 | 0.047 g |
- 多価不飽和脂肪酸 | 0.287 g |
タンパク質 | 1.14 g |
- トリプトファン | 0.015 g |
- トレオニン | 0.047 g |
- イソロイシン | 0.051 g |
- ロイシン | 0.066 g |
- リシン | 0.061 g |
- メチオニン | 0.024 g |
- シスチン | 0.031 g |
- フェニルアラニン | 0.044 g |
- チロシン | 0.034 g |
- バリン | 0.057 g |
- アルギニン | 0.081 g |
- ヒスチジン | 0.027 g |
- アラニン | 0.053 g |
- アスパラギン酸 | 0.126 g |
- グルタミン酸 | 0.184 g |
- グリシン | 0.06 g |
- プロリン | 0.044 g |
- セリン | 0.053 g |
水分 | 83.07 g |
ビタミンA相当量 | 4 μg (0%) |
- βカロテン | 52 μg (0%) |
- ルテインおよびゼアキサンチン | 122 μg |
ビタミンB1 | 0.027 mg (2%) |
ビタミンB2 | 0.025 mg (2%) |
ビタミンB3 | 0.341 mg (2%) |
パントテン酸(ビタミンB5) | 0.183 mg (4%) |
ビタミンB6 | 0.063 mg (5%) |
葉酸(ビタミンB9) | 25 μg (6%) |
コリン | 7.8 mg (2%) |
ビタミンB12 | 0 μg (0%) |
ビタミンC | 92.7 mg (112%) |
ビタミンD | 0 IU (0%) |
ビタミンE | 1.46 mg (10%) |
ビタミンK | 40.3 μg (38%) |
カルシウム | 34 mg (3%) |
鉄分 | 0.31 mg (2%) |
マグネシウム | 17 mg (5%) |
マンガン | 0.098 mg (5%) |
セレン | 0.2 μg (0%) |
リン | 34 mg (5%) |
カリウム | 312 mg (7%) |
塩分 | 3 mg (0%) |
亜鉛 | 0.14 mg (1%) |
%はアメリカにおける成人向けの 栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
項目 | 分量 (g) |
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脂肪 | 0.52 |
飽和脂肪酸 | 0.029 |
16:0(パルミチン酸) | 0.017 |
18:0(ステアリン酸) | 0.012 |
一価不飽和脂肪酸 | 0.047 |
18:1(オレイン酸) | 0.047 |
多価不飽和脂肪酸 | 0.287 |
18:2(リノール酸) | 0.246 |
18:3(α-リノレン酸) | 0.042 |
キウイフルーツ(kiwifruit、学名:Actinidia deliciosa あるいは Actinidia chinensis)とは、マタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物、またはその果実。名称はニュージーランドのシンボルである鳥の「kiwi(キーウィ)」が語源であり、果実が同種に似ていることに由来する[2]。
主に東アジアに自生するサルナシ(マタタビ科)の内、「シナサルナシ」という中国原産の植物を、1906年にヨーロッパ経由でニュージーランドに種子が持ち込まれた後、品種改良され1934年頃から商業栽培が始まり[3]、世界各国で食べられるようになった果物である。
日本における花期は5月頃。「キーウィーフルーツ」「キーウィフルーツ」「キウィフルーツ」などの表記も使用される。耐寒性があり冬期の最低気温-10℃程度の地域でも栽培が可能である。産地は温帯から亜熱帯で、熱帯果実ではない。
以前は Actinidia chinensis という学名で統一されていたが、1984年に果実表面が粗毛に覆われた緑色果肉品種は Actinidia deliciosa、果実表面が軟かい疎毛で覆われた品種(果肉は黄色いことが多いが、黄緑色や赤色が混じるものもある)は Actinidia chinensis と、別々の種に分類された。最も一般的に市販されているヘイワード種は、A. deliciosa 種である。一方、2000年より販売の始まったゴールド・キウイ(ゼスプリTM ゴールド、ホート16A種)は、A. chinensis 種である。 鶏卵程度の大きさをもつ楕円体の果実は、皮が茶色く毛状の繊維に覆われており、鳥のキーウィに似ていることからその名が付いたとも言われている。この植物および果実自体もキウイ(またはキーウィー、キーウィ、キウィ)と略して呼ばれる場合がある。マタタビに近縁であることから、幼木や若葉はネコ害を受けることもある。
キウイフルーツ果実の食品学的な特徴としては、ビタミンC(アスコルビン酸)含量が多いことや、果実としては珍しくクロロフィルを含むことなどが挙げられる。これらの果実成分の含量は、キウイフルーツの品種によって大きく異なっている。
日本での商業栽培は温州ミカンなど柑橘類の余剰対策の転作作物として始まった[3]。
専門知識がなくても比較的簡単に栽培ができ、一般向けにホームセンターなどの園芸コーナーで容易に苗が入手できる。雄雌を1株ずつ植え、藤棚を使いツルを上手くはわせて栽培すれば、10~11月頃には果実が収穫できる。よく成長した株の場合、一株から約1000個もの収穫を得ることもしばしばであるが、大量の結実は糖度が下がり酸が増加することで食味を低下させてしまう。表年・裏年もあるので、人工授粉と実の大きさがピンポン球大の頃に、摘果を行うことが望ましい。収穫後は30~60日程度の追熟をさせると食べられる。
主な産地として以下がある。
年産50万トン弱で世界最大の産地。
年産30数万トンで世界第二位の産地。
年産30万トン程度で世界第三位。
2011年の全国収穫量は2万6100トン[5]。
順位 | 都道府県 | 全国シェア | 収穫量 (t) |
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1 | 愛媛県 | 25% | 6520 |
2 | 福岡県 | 16% | 4130 |
3 | 和歌山県 | 11% | 2930 |
4 | 神奈川県 | 7% | 1820 |
5 | 静岡県 | 7% | 1790 |
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キウイフルーツ(キーウィーフルーツ、英語: kiwifruit)の名はニュージーランドで生まれたものである。果実の外観が同国の国鳥であるキーウィ鳥(英語: kiwi)を思わせることからの命名。
ニュージーランドで栽培が開始された当初、この果物は原産地の名をとって Chinese gooseberry と呼ばれた。販売促進を狙い、現地の輸出商社によって kiwifruit の愛称を与えられたのは、1959年のことであったとされる。古い名称は、ニュージーランド産とオーストラリア産のものを区別したいときにわずかに使用されることがある。
北アメリカでは単に kiwi と呼ぶことが多い。ニュージーランドでは kiwi はあくまでも鳥の名及びニュージーランド人、又は「ニュージーランドの」という形容詞のことであり、kiwifruit を kiwi と呼ぶことはしないため、注意が必要である。
「キウイフルーツ」「キーウィーフルーツ」「キーウィフルーツ」「キウィフルーツ」などと表記され、それらを略した「キウイ」などという表現も使用される。
食物アレルギーの原因となることがあるので、この果物を使用した加工食品では、それを表記することを厚生労働省の通知により「特定原材料に準ずるもの」として推奨されている。 その厚生労働省の通知では、「キウイフルーツ」と表記されている。
原産地の中国では、古くから自生のシナサルナシ(支那猿梨)を指す語としては「獼猴桃」(びこうとう。拼音: míhóutáo ミーホウタオ)が一般的であり、李時珍の『本草綱目』に収載されるなど、生薬の名としても使われた。現在でも中国本土では、栽培品のキウイフルーツもこの語で指すのが一般的である。「獼猴」はアカゲザルを意味し、サルが好んで食べる果実という命名である。
一方、香港や台湾で栽培品のキウイフルーツを指す語は、kiwifruit の音訳である「奇異果」(広東語: ケイイークオ、台湾語: キーイーコー。中国語: チーイーグオ 拼音: qíyìguǒ)が一般的であり、台湾では「幾維果」(拼音: jǐwéiguǒ ジーウエイグオ)の名もある。ほかに「陽桃」(羊桃、楊桃とも。拼音: yángtáo ヤンタオ。スターフルーツまたはヤマモモを指すこともある語)、「毛梨」(拼音: máolí マオリー)、「藤梨」(拼音: ténglí トンリー)の語がある。
雄花(左)と雌花(右)
雌花
キウイフルーツの雌花
果実の断面(緑色品種)
毛の殆ど無い黄色品種
果皮の拡大
枝
近縁種のサルナシの果実
ウィキメディア・コモンズには、キウイフルーツに関連するメディアがあります。 |
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リンク元 | 「アレルギー物質」「マタタビ属」「マタタビ科」「Actinidia deliciosa」 |
規定 | 特定原材料等の名称 | 理由 | 表示の義務 |
省令 | 卵、乳、小麦、えび、かに | 発症件数が多い | 表示義務 |
そば、落花生 | 症状が重篤であり生命に関わるため特に留意が必要なもの(症状が重篤な割合が多いもの等) | ||
通知 | あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン | 過去に一定の頻度で発症件数が報告されたもの | 表示を奨励(任意表示) |
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