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成分
薬効分類
薬効
- 2型糖尿病(ただし,テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物及びカナグリフロジン水和物の併用による治療が適切と判断される場合に限る)を効能・効果とする新医療用配合剤
UpToDate Contents
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- 5. 成人における緊張型頭痛:急性期治療tension type headache in adults acute treatment [show details]
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- はじめに2型糖尿病治療薬で、DPP4阻害作用をもつテネリグリプチンとSGLT2阻害作用をもつカナグリフロジンが合体したカナリア配合錠。2017年9月に発売が開始される新しめの薬です。
- カナリア配合錠の主な効果と作用 糖尿病を治療するお薬です。血糖 を一定に保つ物質を分解する 酵素 の働きをおさえるとともに、過剰な糖を尿と一緒に排泄させて血糖値を下げる働きがあります。 カナリア配合錠の用途
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 選択的DPP-4阻害剤/SGLT2阻害剤 配合剤
- −2型糖尿病治療剤−
販売名
カナリア配合錠
組成
有効成分・含量(1錠中)
- テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物31mg
(テネリグリプチンとして20mg)/
カナグリフロジン水和物102mg
(カナグリフロジンとして100mg)
添加物
- D-マンニトール,ヒドロキシプロピルセルロース,フマル酸ステアリルナトリウム,ヒプロメロース,プロピレングリコール,酸化チタン,タルク,黄色三二酸化鉄,三二酸化鉄
効能または効果
- 2型糖尿病
ただし,テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物及びカナグリフロジン水和物の併用による治療が適切と判断される場合に限る.
- 本剤を2型糖尿病治療の第一選択薬として用いないこと.
- 原則として,既にテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリグリプチンとして1日20mg)及びカナグリフロジン水和物(カナグリフロジンとして1日100mg)を併用し状態が安定している場合,あるいはテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリグリプチンとして1日20mg)又はカナグリフロジン水和物(カナグリフロジンとして1日100mg)の単剤治療により効果不十分な場合に,使用を検討すること.
- 本剤は2型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用し,1型糖尿病の患者には投与をしないこと.
- 高度腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の有効成分であるカナグリフロジン水和物の効果が期待できないため,投与しないこと.(「重要な基本的注意10.」,「薬物動態」の項参照)
- 中等度腎機能障害患者では本剤の有効成分であるカナグリフロジン水和物の効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断すること.(「重要な基本的注意10.」,「薬物動態」の項参照)
- 本剤投与中において,本剤の投与がテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物及びカナグリフロジン水和物の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断すること.
- 通常,成人には1日1回1錠(テネリグリプチン/カナグリフロジンとして20mg/100mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する.
慎重投与
- 高度の肝機能障害のある患者〔使用経験がなく安全性が確立していない.(「薬物動態」の項参照)〕
- 心不全(NYHA心機能分類III〜IV)のある患者〔使用経験がなく安全性が確立していない.〕
- 他の糖尿病用薬(特に,インスリン製剤,スルホニルウレア剤又は速効型インスリン分泌促進薬)を投与中の患者〔併用により低血糖を起こすおそれがある.(「重要な基本的注意」,「相互作用」,「重大な副作用」の項参照)〕
- 次に掲げる患者又は状態〔低血糖を起こすおそれがある.〕
- 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
- 栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態
- 激しい筋肉運動
- 過度のアルコール摂取者
- 脱水を起こしやすい患者(血糖コントロールが極めて不良の患者,高齢者,利尿剤併用患者等)〔脱水を起こすおそれがある.(「重要な基本的注意」,「相互作用」,「重大な副作用」,「高齢者への投与」の項参照)〕
- 中等度腎機能障害患者(「重要な基本的注意2.及び10.」,「薬物動態」の項参照)
- 尿路感染,性器感染のある患者〔症状を悪化させるおそれがある.(「重要な基本的注意」の項参照)〕
- 腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者〔腸閉塞を起こすおそれがある.(「重大な副作用」の項参照)〕
- QT延長を起こしやすい患者(重度の徐脈等の不整脈又はその既往歴のある患者,うっ血性心不全等の心疾患のある患者,低カリウム血症の患者等)〔QT延長を起こすおそれがある.(「重要な基本的注意」,「薬物動態」の項参照)〕
重大な副作用
低血糖
- 低血糖症状が発現するおそれがある.他のDPP-4阻害剤で,スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ,意識消失を来たす例やカナグリフロジンの海外臨床試験では,インスリン製剤との併用で低血糖が報告されている.特に,インスリン製剤,スルホニルウレア剤又は速効型インスリン分泌促進薬と併用する場合,低血糖のリスクが増加するおそれがあることから,これらの薬剤の減量を検討すること.また,他の糖尿病用薬を併用しない場合でも低血糖症が報告されている.低血糖症状が認められた場合には,糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと.(「慎重投与」,「重要な基本的注意1.」,「相互作用」,「臨床成績」の項参照)
脱水(頻度不明)
- 脱水があらわれることがあるので,適度な水分補給を行うよう指導し,観察を十分に行うこと.口渇,多尿,頻尿,血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には,休薬や補液等の適切な処置を行うこと.脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されているので,十分注意すること.(「慎重投与」,「重要な基本的注意」,「相互作用」,「高齢者への投与」の項参照)
ケトアシドーシス(頻度不明)
- ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意」の項参照)
腎盂腎炎,敗血症(頻度不明)
- 腎盂腎炎があらわれ,敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合は投与を中止するなど適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意3.」の項参照)
腸閉塞(頻度不明)
- 腸閉塞があらわれることがあるので,観察を十分に行い,高度の便秘,腹部膨満,持続する腹痛,嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.(「慎重投与」の項参照)
肝機能障害(頻度不明)
- AST(GOT),ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
間質性肺炎(頻度不明)
- 間質性肺炎があらわれることがあるので,咳嗽,呼吸困難,発熱,肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には,速やかに胸部X線,胸部CT,血清マーカー等の検査を実施すること.間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと.
類天疱瘡(頻度不明)
- 類天疱瘡があらわれることがあるので,水疱,びらん等があらわれた場合には,皮膚科医と相談し,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
急性膵炎(頻度不明)
- 急性膵炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,持続的な激しい腹痛,嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意16.」の項参照)
薬効薬理
- 2型糖尿病モデルであるZucker Diabetic Fatty(ZDF)ラットを用いた糖負荷試験において,テネリグリプチン及びカナグリフロジンの単回併用投与は,それぞれの単独投与と比較して,血漿中活性型グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)濃度を増加させ,血糖値上昇の抑制を増強した26).
テネリグリプチン
作用機序
- GLP-1は,食事に応答して消化管から分泌され,膵臓からのインスリン分泌を促進し,グルカゴン分泌を抑制することで,食後血糖を調節している27).テネリグリプチンは,ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)活性の阻害によりGLP-1の分解を抑制し,活性型GLP-1の血中濃度を増加させることにより,血糖低下作用を発揮する28).
薬理作用
DPP-4阻害作用及びGLP-1分解抑制作用
- テネリグリプチンはヒト血漿中DPP-4活性を濃度依存的に阻害し,そのIC50値は1.75nmol/Lであった(in vitro)28).
- テネリグリプチンはラット血漿中の活性型GLP-1の分解を濃度依存的に抑制した(in vitro)28).
- インスリン抵抗性及び耐糖能異常を示す肥満モデルであるZucker Fattyラットを用いた糖負荷試験において,テネリグリプチンは単回投与により血漿中活性型GLP-1濃度及び血漿中インスリン濃度を増加させた28).
- 2型糖尿病患者において,テネリグリプチン20mgの1日1回投与は血漿中DPP-4活性を阻害し,血漿中活性型GLP-1濃度を増加させた29).
耐糖能改善作用
- インスリン抵抗性及び耐糖能異常を示す肥満モデルであるZucker Fattyラットを用いた糖負荷試験において,テネリグリプチンは単回投与により血糖値上昇を抑制した28).
2型糖尿病患者において,テネリグリプチン20mgの1日1回投与は,朝食,昼食及び夕食後血糖並びに空腹時血糖を改善した29).
カナグリフロジン
作用機序
- ナトリウム−グルコース共輸送体2(SGLT2)は腎臓で近位尿細管に限局して分布しており,糸球体ろ過されたグルコースの大部分を血液中に再吸収させる役割を担っている30).カナグリフロジンは,SGLT2を選択的に阻害し,腎臓でのグルコースの再吸収を抑制することで,血中に過剰に存在するグルコースを尿糖として排泄し血糖低下作用を発揮する.
薬理作用
SGLT2阻害作用
- カナグリフロジンはヒトSGLT2を選択的に阻害する(IC50値:4.2nmol/L)(in vitro)31).
腎糖再吸収阻害作用
- ZDFラットにおいて,カナグリフロジンは単回経口投与により,腎糖再吸収阻害率※の上昇及び尿中グルコース排泄量の増加を示した31).2型糖尿病患者にカナグリフロジンとして100mgを単回経口投与したとき,腎糖再吸収阻害率の上昇及び尿中グルコース排泄量の増加が認められた32).
※ 腎糖再吸収量(糸球体グルコースろ過量と尿中グルコース排泄量の差)の媒体投与群に対する阻害率
糖代謝改善作用
- ZDFラットにおいて,カナグリフロジンは単回経口投与により,血糖低下作用を示した31).
同モデルにおいて,カナグリフロジンは4週間反復経口投与により,HbA1c低下作用を示した.反復投与後の経口糖負荷試験では,血糖値上昇の抑制が認められた33).
2型糖尿病患者にカナグリフロジンとして100mgを1日1回24週間反復経口投与したとき,HbA1cの低下及び食後高血糖の改善がみられた34).
有効成分に関する理化学的知見
テネリグリプチン
一般名
- テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物
(Teneligliptin Hydrobromide Hydrate)
化学名
- {(2S,4S)-4-[4-(3-Methyl-1-phenyl-1H-pyrazol-5-yl)piperazin-1-yl]pyrrolidin-2-yl}(1,3-thiazolidin-3-yl)methanone hemipentahydrobromide hydrate
分子式
分子量
性状
- 白色の粉末である.
水に溶けやすく,メタノールにやや溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けにくく,アセトニトリルに溶けにくい.
融点
カナグリフロジン
一般名
- カナグリフロジン水和物
(Canagliflozin Hydrate)
化学名
- (1S)-1,5-Anhydro-1-C-(3-{[5-(4-fluorophenyl)thiophen-2-yl]methyl}-4-methylphenyl)-D-glucitol hemihydrate
分子式
分子量
性状
- 白色〜微黄白色の粉末である.
ジメチルスルホキシド及びエタノールに溶けやすく,アセトニトリルにやや溶けやすく,水にほとんど溶けない.
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- teneligliptin
- 化
- テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物 teneligliptin hydrobromide hydrate
- 商
- テネリア Tenelia、カナリア配合(カナグリフロジンとの合剤)
- 関
- 糖尿病用剤。ジペプチジルペプチダーゼ4阻害薬
- 規格20mg錠(直径7.1mm,厚さ3.1mm)、40mg錠(直径8.6mm,厚さ4.5mm)
- 粉砕可能(遮光で50日間保存可能、苦みあり)
[★]
- 英
- compound、combination、mixture、compound
- 関
- 化合物、組み合わせ、混合、混合物、コンパウンド、複方、併用、化合、合併、コンビネーション、組合せ