- 英
- cathechol O-methyltransferase catechol-O-methyltransferase, COMT
- 同
- カテコールO-メチルトランスフェラーゼ、カテコールO-メチル基転移酵素
- 関
- MAO
WordNet
- the 15th letter of the Roman alphabet (同)o
- the blood group whose red cells carry neither the A nor B antigens; "people with type O blood are universal donors" (同)type_O, group O
PrepTutorEJDIC
- 《呼び掛けの名前の前につけて》『おお』,あ / (驚き・恐れ・喜び・苦痛などを表して)『おお』,ああ,まあ / 《肯定・否定を強めて》
- oxygenの化学記号
- ohmオーム / Old
- osmiumの化学記号
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/18 23:32:35」(JST)
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カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ |
ヒトCOMTの結晶構造。青色分子は3,5-ジニトロカテコール、黄色分子はS-アデノシルメチオニン。PDB 3BWMより。
|
識別子 |
EC番号 |
2.1.1.6 |
CAS登録番号 |
9012-25-3 |
データベース |
IntEnz |
IntEnz view |
BRENDA |
BRENDA entry |
ExPASy |
NiceZyme view |
KEGG |
KEGG entry |
MetaCyc |
metabolic pathway |
PRIAM |
profile |
PDB構造 |
RCSB PDB PDBe PDBj PDBsum |
遺伝子オントロジー |
AmiGO / EGO |
検索 |
PMC |
articles |
PubMed |
articles |
NCBI |
proteins |
|
ノルアドレナリンの分解機構。カテコール-
O-メチルトランスフェラーゼは緑色の四角
[1]。
カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(catechol-O-methyltransferase, COMT)は、ドーパミン、アドレナリンおよびノルアドレナリンなどのカテコールアミン類を分解する酵素の一つである。ヒトでは、COMT遺伝子にエンコードされている[2]。カテコールアミン類の調節が疾患により損なわれたとき、いくつかの調合薬はCOMTを標的としてその活性を変化させ、カテコールアミンが供給されるようにしている[3]。COMTを初めて発見したのは生化学者のジュリアス・アクセルロッド(1957)である[4]。
機能
COMTは、細胞内酵素の一つで、シナプス後ニューロンに位置しており、カテコールアミン類の神経伝達物質(ドーパミン、アドレナリンおよびノルアドレナリン)の不活化に関与している。カテコールエストロゲンやカテコールの部分を含むフラボノイドなど、いくつかのカテコール構造を持つ化合物がCOMTの基質になっている。酵素反応におけるメチル基の導入にはS-アデノシルメチオニン(SAM)を用いる。
カテコールアミンの前駆体の一つであるレボドバはCOMTの重要な基質の一つである。末梢COMT阻害剤として広く用いられているエンタカポンは、COMTからレボドバを保護し、レボドパの脳への移行性を向上させることにより、レボドパの作用持続時間を長くする。ドーパデカルボキシラーゼの阻害剤(カルビドパとベンセラジド)を投与したときもレボドバは保護される。これら3剤の併用がパーキンソン病の標準的な治療法である[5]。
COMTによる特異反応は以下の通り
- ドーパミン → 3-メトキシチラミン
- 3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸(DOPAC) → ホモバニリン酸(HVA)
- ノルアドレナリン → ノルメタネフリン
- アドレナリン → メタネフリン
- ジヒドロキシフェニルエチレングリコール(DOPEG) → 3-メトキシ-4-ヒドロキシフェニルグリコール(MOPEG)
- 3,4-ジヒドロキシマンデル酸(DOMA) → バニリルマンデル酸(VMA)
脳では、COMT依存性ドーパミン分解は、シナプス前ドーパミン輸送体(DAT)とともに前頭前皮質部位などにおいて極めて重要である[6][7]。COMTは細胞内に位置しており、この過程はシナプス後ニューロンで行われていると考えられている[8][9]。
末梢のCOMT阻害剤にフロプロピオンがあり、鎮痙を目的として肝胆膵疾患に用いられる。
出典
- ^ Figure 11-4 in: Rod Flower; Humphrey P. Rang; Maureen M. Dale; Ritter, James M. (2007). Rang & Dale's pharmacology. Edinburgh: Churchill Livingstone. ISBN 0-443-06911-5.
- ^ Grossman MH, Emanuel BS, Budarf ML (April 1992). "Chromosomal mapping of the human catechol-O-methyltransferase gene to 22q11.1-q11.2". Genomics 12 (4): s = 822–5. PMID 1572656.
- ^ Tai CH, Wu RM (February 2002). "Catechol-O-methyltransferase and Parkinson's disease". Acta Med. Okayama 56 (1): 1–6. PMID 11873938.
- ^ Axelrod J (August 1957). "O-Methylation of Epinephrine and Other Catechols in vitro and in vivo". Science 126 (3270): 400–1. doi:10.1126/science.126.3270.400. PMID 13467217.
- ^ Bonifácio MJ, Palma PN, Almeida L, Soares-da-Silva P (2007). "Catechol-O-methyltransferase and its inhibitors in Parkinson's disease". CNS Drug Rev 13 (3): 352–79. doi:10.1111/j.1527-3458.2007.00020.x. PMID 17894650.
- ^ Matsumoto et al., 2003 http://dx.doi.org/10.1016/S0306-4522(02)00556-0
- ^ Karoum et al., 1994 http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1046/j.1471-4159.1994.63030972.x/abstract
- ^ Ulmanen et al., 1997 http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1432-1033.1997.0452a.x/abstract
- ^ Schott et al., 2010 http://www.frontiersin.org/molecular_psychiatry/10.3389/fpsyt.2010.00142/abstract
関連項目
外部リンク
|
ウィキメディア・コモンズには、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼに関連するカテゴリがあります。 |
- Catechol O-Methyltransferase - the US National Library of Medicine Medical Subject Headings (MeSH)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ遺伝子(COMT)第4エクソン内の多型解析
- 中留 真人,本田 克也,TUN Zaw,島田 滋子,的場 梁次
- DNA多型 = DNA polymorphism 7, 154-157, 1999-06-15
- NAID 10025751998
- 4-メトキシエストロゲンのラジオイムノアッセイに用いる抗血清の調製と特異性(<特集>バイオアナリティカルケミストリー)
- 寺西 正憲,藤井 洋一,山崎 満
- 分析化学 38(11), 636-642, 1989-11-05
- … 生理作用の観点から注目されている4-ビドロキシエストロゲンは,生体中でカテコールOメチルトランスフェラーゼにより4-メトキシエストロゲンに代謝される.そこで,4-メトキシエストロン(4-MeOE_1)のラジオイムノアッセイの開発のために,2種の抗原,すなわち2位を結合位置とする4-MeOE_1-ウシ血清アルブミン(BSA)結合体及び4-メトキシエストラジオール17-ヘミサクシネート-BSA結合体を合成し,それぞれウサギに免疫し抗血清を得 …
- NAID 110002909900
Related Links
- カテコール-O-メチルトランスフェラーゼの意味は?goo辞書は無料で使える日本最大級の辞書サービスです。国語辞典、英和辞典、和英辞典、類語辞典、中国語辞典、百科事典などを提供しています。
- 問 125 塩酸エフェドリンに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a カテコール-o-メチルトランスフェラーゼで代謝され、不活性化される。 b 昇圧作用においてタキフィラキシーを起こす。 c 経口投与では無効である。
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★リンクテーブル★
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- 英
- entacapone
- 商
- コムタン
- 関
- レボドパ、カルビドパ、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ COMT
- 抗パーキンソン剤
- 末梢COMT阻害薬であり、レボドパ・カルビドパ又はレボドパ・塩酸ベンセラジドと併用され、レボドパから3-O-メチルドパ(3-OMD)の代謝経路を阻害することでレボドパの生物学的利用率を増大させ、そのため血中レボドパの脳内移行を効率化する。
[★]
カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ
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カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ
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カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ
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カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ
[★]
- 英
- cathechol, 3'4'-dihydroxybenzene
- 関
/\
| ○ | ̄OH
| |
\/  ̄OH
- 英
- [[]]
- 同
- catechol
- 英
- catechol
- 同
- ピロカテキン pyrocatechine
- 同
- catechol
[★]
- 英
- methyltransferase, MT, [[methyltransferases, MTs
- 同
- トランスメチラーゼ transmethylase
- 関
- メチル基、トランスフェラーゼ
[★]
- 英
- trans、t-、(心理)trance = 催眠状態 = トランス状態
[★]
- 同
- 食道入口部
[★]
オスミウム osmium