- ラ
- Muscidae
- 関
- イエバエ、サシバエ、ノサシバエ
WordNet
- two-winged flies especially the housefly (同)family Muscidae
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/19 05:21:51」(JST)
[Wiki ja表示]
イエバエ科 Muscidae |
イエバエの交尾
|
分類(ウイルス) |
群 |
: |
環縫短角群 Cyclorrhaphous Brachycera |
界 |
: |
動物界 Animalia |
門 |
: |
節足動物門 Arthropoda |
綱 |
: |
昆虫綱 Insecta |
目 |
: |
ハエ目(双翅目) Diptera |
亜目 |
: |
ハエ亜目(短角亜目) Brachycera |
下目 |
: |
ハエ下目 Muscomorpha |
上科 |
: |
イエバエ上科 Muscoidea |
科 |
: |
イエバエ科 Muscidae |
|
亜科 |
- クキイエバエ亜科 Atherigoninae
- ミヤマイエバエ亜科 Azeliinae
- ハナレメイエバエ亜科 Coenosiinae
- Cyrtoneurininae
- イエバエ亜科 Muscinae
- マルイエバエ亜科 Mydaeinae
- トゲアシイエバエ亜科 Phaoniinae
- サシバエ亜科 Stomoxyinae
|
イエバエ科(イエバエか、Muscidae)は、ハエ目(双翅目)の科の一つ。イエバエやサシバエなどの衛生害虫を多数含む科である。
目次
- 1 分布
- 2 形態
- 3 生態
- 4 分類
- 5 人間との関係
- 6 ギャラリー
- 7 脚注
- 8 参考文献
分布
イエバエ科の種は世界中に分布する[1]。特にイエバエ亜科の各種は広い地域に生息し、アジアやアフリカの熱帯域では優占的な種となっている[2]。
形態
体長は小型種で2.0mm、大型種では最大約15mmになる[3]。体色は黄色、黒色、褐色などの種が多いが、ミドリイエバエ属 Neomyia、コミドリイエバエ属 Pyrellia、セスジミドリイエバエ属 Eudasyphora では金緑色、青色、紫色の体色を持つ種もあり、トゲアシメマトイ属 Hydrotaea には光沢のある黒色の種がある[3]。口吻は大きな唇弁や吻管をもつが、吸血性のサシバエ亜科の種では口吻は硬化している[3]。口肢は先端に向かって幅広になるのが普通であるが、カトリバエ属 Lispe ではスプーン型になる[3]。
幼虫は前方の先端が細くなり、後方は切形となっている[4]。
生態
成虫は日中に活動する。食性はさまざまで、花の蜜を摂食する種や、小さな昆虫を摂食する種(ハナレメイエバエ亜科など)、哺乳類から吸血する種(サシバエ亜科)などがいる[5]。
卵から成虫になるまでの成長は早く、イエバエの場合は25℃の温度条件であれば、約2週間で成虫になる[6]。
分類
イエバエ科の種は約170属4000種が記録されている[5]。日本からは250種以上が記録されている[7]。
人間との関係
成虫が家屋に侵入して家屋害虫となるイエバエ[6]を始め、多くの種が衛生害虫として知られている。
ギャラリー
-
セマダライエバエ Graphomya maculata
-
モモエグリハナバエ Hydrotaea dentipes
-
-
ウスホシマキバイエバエ Myospila meditabunda
-
-
ヘリグロハナレメイエバエ Orchisia costata
-
チャモントゲアシイエバエ Phaonia fuscata
-
脚注
- ^ Skidmore (1985) p.3
- ^ Coupland and Barker (2002) pp.132-133
- ^ a b c d 篠永(2003)p.6
- ^ Hideo Ishijima 1967. Revision of the third stage larvae of synanthropic flies of Japan (Diptera : Anthomyiidae, Muscidae, Calliphoridae and Sarcophagidae) Medical entomology and zoology 18(2・3), pp.47-100 [1]
- ^ a b Coupland and Barker (2002) p.132
- ^ a b 洗幸夫(1996)「イエバエ成虫の複眼,単眼および触角の微細構造」家屋害虫 18(2), 112-115 [2]
- ^ 篠永(2003)p.315
参考文献
- COUPLAND, J.B. & G.M. BARKER. 2002. Diptera as predators and parasitoids of terrestrial gastropods, with emphasis on. Phoridae, Calliphoridae, Sarcophagidae, Muscidae and. Fanniidae (Diptera, Brachycera, Cyclorrhapha), pp. 85-158 In: G.M. BARKER. 2002. Natural Enemies of Terrestrial Molluscs. CABI Publishing ISBN 978-0851993195
- Peter Skidmore. 1985. The Biology of the Muscidae of the World (Series Entomologica). Dr. W. Junk Pub. Co. ISBN 978-9061931393
- 篠永哲『日本のイエバエ科』(2003年、東海大学出版会)(in English)ISBN 978-4-486-01603-8
Japanese Journal
- mtDNA塩基配列に基づいたノサシバエ Haematobia irritans と H. exigua の遺伝的, 形態的差異および日本産サシバエ類の分子系統 : 双翅目 : イエバエ科, サシバエ族
- 津波から約1年経過した後のスリランカの仮設住宅地域と津波の被害を受けなかった一般家庭集落におけるMusca domestica nebulo(双翅目:イエバエ科)の個体群密度の比較
- 柳 真一,鹿嶋 小緒里,大庭 伸也,松原 ひろみ,PIYASEELI Udage Kankanamge D.,山本 秀樹,中筋 房夫
- 衞生動物 59(2), 81-84, 2008-06-15
- 2004年12月26日に発生した津波は,スリランカの多くの地域に深刻な被害をもたらした.2006年2月において,1年以上経過したにもかかわらず,大勢の人々が仮設住宅で生活することを強いられていた.そこで,仮設住宅地域と津波の被害を受けなかった一般家庭集落の間で,さまざまな病気を媒介しうるMusca domestica nebula Fabricius, 1784の個体数の比較を,トラップに集まる個 …
- NAID 110006812766
Related Links
- 分布 [編集] イエバエ科の種は世界中に分布する [1]。特にイエバエ亜科の各種は広い地域に生息し、アジアやアフリカの熱帯域では優占的な種となっている [2]。 形態 [編集] 体長は小型種で2.0mm、大型種では最大約15mmになる [3]。
- ここでは、翅脈の形態からイエバエ科に属すると考えられるハエの画像を集めました。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
イエバエ科
- 関
- Haematobia irritans、horn fly、housefly、Musca domestica、stable fly、Stomoxys calcitrans
[★]
- 英
- stable fly、Stomoxys calcitrans
- 関
- イエバエ、イエバエ科、ノサシバエ
[★]
- 英
- horn fly、Haematobia irritans
- 関
- イエバエ、イエバエ科、サシバエ
[★]
- 英
- family
- 関
- 家族、系統群、ファミリ、ファミリー
[★]
- 英
- housefly、muscid、Musca domestica
- 関
- イエバエ科、サシバエ、ノサシバエ