- 英
- albendazole
- 商
- エスカゾール、Albenza
効能又は効果
- エスカゾール錠200mg
薬効薬理
- エスカゾール錠200mg
- 多包条虫感染コットンラットで、アルベンダゾールの経口投与により、多包虫重量の減少がみられ、感染動物の延命効果を示した6)。また、単包条虫感染ヒツジでは包虫の生育抑制効果がみられ、原頭節の生存抑制が認められた
- また本剤の作用機序としては、微小管形成及びフマル酸還元酵素などの阻害作用が考えられている。
参考
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6429007F1033_1_02/6429007F1033_1_02?view=body
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/10/30 13:29:18」(JST)
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アルベンダゾール
|
IUPAC命名法による物質名 |
Methyl [6-(propylthio)-1H-benzoimidazol-2-yl]carbamate |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
D |
法的規制 |
prescription |
投与方法 |
only oral route |
薬物動態的データ |
代謝 |
oxidation of sulfur atom to sulfoxide, the active metabolite |
識別 |
CAS登録番号 |
54965-21-8 |
ATCコード |
P02CA03 |
PubChem |
CID 2082 |
DrugBank |
APRD00782 |
ChemSpider |
1998 |
KEGG |
D00134 |
化学的データ |
化学式 |
C12H15N3O2S |
分子量 |
265.333 g/mol |
SMILES
- O=C(OC)Nc1nc2cc(ccc2n1)SCCC
|
アルベンダゾール(英: albendazole)とは種々の寄生虫病の治療に使用されるベンツイミダゾール系化合物であり、Albenza、Eskazole、Zentelなどの商品名で市販されている。アメリカ合衆国では広く使用されているが、アメリカ食品医薬品局では寄生虫病の適応としては認可していない。アルベンダゾールはグラクソ・スミスクラインにより市販されている。
|
ウィキメディア・コモンズには、アルベンダゾールに関連するカテゴリがあります。 |
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例 パモ酸ピランテルで駆虫に失敗しアルベンダゾールが奏功した日本人若年成人蟯虫症の1例
- 石原 智彦,小澤 鉄太郎,根本 麻知子,新保 淳輔,五十嵐 修一,田中 惠子,西澤 正豊
- 日本内科学会雑誌 96(1), 141-143, 2007-01-10
- イヌ回虫性脊髄炎は幼虫移行症の一つであり,まれな神経感染症である.症例は左半身のしびれ感にて発症した21歳女性で,頻回に生の牛レバー食歴があった.脊髄MRIで第4〜8胸椎レベルに病変を認め,脳脊髄液中の好酸球出現と血清IgE上昇を認めた.血清,脳脊髄液中のイヌ回虫抗体価上昇を認め,イヌ回虫性脊髄炎と診断した.アルベンダゾールの内服で臨床症状は改善し,抗体価も低下した.脊髄炎の鑑別診断の一つにイヌ回 …
- NAID 10018585343
- 肺の多包性エキノコックス症 (特集 呼吸器と寄生虫)
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- エスカゾールとは?アルベンダゾールの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べ られる(おくすり110番:薬事典版)
- アルベンダゾールについての基本情報. アルベンダゾールの効能・作用……効能は『 エキノコックス症(包虫症)』です。エキノコックス(包虫)というのはイヌ・キツネなどの 腸管に住み着く寄生虫で、イヌ・キツネの糞中にエキノコックスの卵が一緒に排泄される ことが ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エスカゾール錠200mg
組成
成分・含量
添加物
- 乳糖水和物、ポビドン、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、サッカリンナトリウム水和物、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、プロピレングリコール
禁忌
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 包虫症
- 通常、成人にはアルベンダゾールとして1日600mgを3回に分割し、食事と共に服用する。投与は28日間連続投与し、14日間の休薬期間を設ける。なお、年齢・症状により適宜増減する。
重大な副作用
汎血球減少症
- 汎血球減少症(頻度不明注1))が発現することがあるので、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明注2))があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 多包条虫感染コットンラットで、アルベンダゾールの経口投与により、多包虫重量の減少がみられ、感染動物の延命効果を示した6)。また、単包条虫感染ヒツジでは包虫の生育抑制効果がみられ、原頭節の生存抑制が認められた7)。
また本剤の作用機序としては、微小管形成8)及びフマル酸還元酵素9)などの阻害作用が考えられている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- methyl 5-(propylthio)-2-benzimidazolecarbamate
分子式
分子量
性状
- 白色又はほとんど白色の粉末である。
酢酸(100)に溶けやすく、クロロホルムに溶けにくく、メタノール、エタノール(99.5)又はジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- hydatid disease
- 同
- エキノコックス症(四類感染症) echinococcosis
- 関
- 包虫症、多包虫症、包虫嚢胞、肝包虫症
種類
- 単包条虫 Echinococcus granulosus 単包虫症 世界的分布(牧畜)
- 多包条虫 Echinococcus multilocularis 多包虫症 日本では北海道全域
宿主
- 終宿主:イヌ、キツネなど
- 中間宿主:ヒト、ブタ、野ネズミなど
包虫形成部位
- 肝臓:小腸で孵化した幼虫が門脈より肝臓に運ばれ胞虫を形成する。肝病変に次いで肺病変が多い。無症状の長い潜伏期を経て肝腫、門脈亢進をきたす。
症状
- 肝寄生 肝部落痛、腹満、時に黄症、下肢浮腫
- 肺寄生 胸部圧迫感、胸痛、咳、血痕、時に噂血
診断
- 肝や肺の嚢胞形成から疑う
- 早期診断に皮内反応、免疫血清学的診断法
治療