アルサス反応
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/09/14 05:27:45」(JST)
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アルサス反応(Arthus's reaction)とはⅢ型アレルギーの一種であり、免疫された動物の皮内あるいは皮下に同じ抗原を接種すると、血管周囲に抗原抗体複合体が形成され、補体の活性化、肥満細胞からのヒスタミンの放出、ケミカルメディエーターの放出により、好中球の浸潤、免疫複合体(immune complex)の活性化が起こり、浮腫、出血がみられ、最終的には壊死を起こす反応。N. M. Arthusにより発見された。局所の反応にとどまる点において、同じⅢ型アレルギーでも全身性の症状をきたす血清病(serum sickness)とは異なっている。
ヒトのアルサス反応による疾患として、農夫肺に代表される過敏性肺臓炎(hypersensitive pneumonitis、外因性アレルギー性肺胞炎extrinsic allergic alveolitisともいう)やアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(allergic bronchopulmonary aspergillosis ABPA)、関節リウマチなどがある。
関連項目
参考文献
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460198
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
- Roitt I, Essential immunology, 9th ed., Oxford:Blackwell Science LTD, 1997, pp341-346 ISBN 0865427291
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- アショッフ体とアルチュス反応-アレルギーの組織学的表徴-
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- 法則の辞典 アルチュス現象の用語解説 - アルツス反応,アルサス現象*などとも呼ばれる.沈降抗体をもつ動物に抗原を皮内注射すると,数時間以内に浮腫や出血,壊死を伴う炎症性の反応が起きる.ウサギの皮下にウマ血清 ...
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Arthus' reaction, Arthus reaction
- 同
- Arthus反応, アルツス型反応 Arthus type-reaction、アルチュス反応、アルチュス現象(⇔血清病型反応 Seurm disese type-reaction)、アルサス現象, Arthus現象, Arthus' phenomenon, Arthus phenomenon
- 関
- III型アレルギー type III hypersensitivity reaction、アルサス
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アルツス型反応 : 約 11 件
アルサス型反応 : 92 件
アルサス反応 : 約 1,310 件
アルツス反応 : 約 357 件
- III型アレルギーの反応
- 侵入物が抗原で、反応が局所的な場合 (local ummunoe complex disease)
- 急性免疫複合体血管炎による組織壊死像を呈する。抗原に感作された動物・人の皮下に抗原を接種すると、抗原が血管壁に拡散し、その場所で免疫複合体が形成され、炎症が起こる。この炎症はsystemic immune complex diseaseと同じである。アルサス反応は2,3時間で発現し、4-10時間でピークに達する。抗原を摂取した部位は出血をともあった浮腫が形成されるが、時には潰瘍化する。(BPT.127)
[★]
- 英
- (生物)response、(化学)reaction、respond、react、responsive
- 関
- 応答、応答性、反応性、返答