- 英
- alclometasone、
- 商
- アルメタ、タルメア、ビトラ
- 関
- プロピオン酸アルクロメタゾン alclometasone propionate、ジプロピオン酸アルクロメタゾン alclometasone dipropionate
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/09/20 00:55:11」(JST)
[Wiki ja表示]
|
ウィキペディアは医学的助言を提供しません。免責事項もお読みください。 |
アルクロメタゾン
|
IUPAC命名法による物質名 |
プロパン酸[7-クロロ-11-ヒドロキシ-10,13,16-トリメチル-3-オキソ-17- (2-プロパノイルオキシアセチル)-7,8,9,11,12,14,15,16-オクトタヒドロ-6H-シクロペンタ[a]フェナンスレン-17-イル] |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
識別 |
CAS登録番号 |
66734-13-2 |
ATCコード |
D07AB10 S01BA10 |
KEGG |
D01820 |
別名 |
アクロベート® |
化学的データ |
化学式 |
C28H37ClO7 |
分子量 |
521.042 |
アルクロメタゾン(Alclometasone)は、抗炎症薬、痒疹薬、抗アレルギー薬、そして血管収縮薬として合成された糖質コルチコイドである。アクロベート®としてプロピオン酸アルクロメタゾン (Alclometasone Dipropionate) がグラクソ・スミスクライン社から販売されている。
目次
- 1 効用
- 2 処方
- 3 禁止事項
- 4 副作用
- 5 供給
- 6 関連項目
|
効用
アルクロメタゾンは、リポコルチンの生産を誘発させ、ホスホリパーゼA2を抑制する。アラキドン酸の合成を抑制し、リンパ球からのプロスタグランジン、およびロイコトリエン酸の発生を抑え炎症の誘発を防ぐ。(ヒスタミンを含む。)
処方
アルクロメタゾンのクリームまたは軟膏は、副腎皮質ホルモンを助け、また以下の皮膚炎に効くとされる。
- アトピー性皮膚炎
- 湿疹
- 乾癬
- アレルギー性皮膚炎
- 接触皮膚炎
- 放射線による皮膚炎
- 皮膚の痒み
アルクロメタゾンは、皮膚の敏感な部分(顔など)でも使え、1歳以上の小児や老人まで使用される。
禁止事項
以下の場合、アルクロメタゾンは使用できない。
- アンクロメタゾン過敏症
- 皮膚の結核
- 水痘
- 口囲皮膚炎
- にきび
- 酒さ
- 傷
- 栄養障害性潰瘍
- ウィルス感染症
- 梅毒
副作用
- 痒み
- 発赤
- 紅斑
- にきび
- 色素脱失症
- 汗疹
- 毛のう炎
- 白色萎縮
- 睫毛乱生症
- 皮膚の再感染
供給
アクロベート®軟膏、クリームには0.05%のアルクロメタゾンが含まれている。
関連項目
副腎皮質ホルモン |
|
アルドステロン - コルチゾン - コルチゾール - デスオキシコルチコステロン - デヒドロエピアンドロステロン - コルチコステロン
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- P-309 プロピオン酸アルクロメタゾン軟膏による接触皮膚炎の1例(蕁麻疹・接触性皮膚炎・薬物アレルギー,ポスター発表,一般演題)
- 仁井谷 暁子,藤本 亘
- 西日本皮膚科 71(5), 474-478, 2009
- … 31歳の女性が眼囲炎に酪酸プロピオン酸ベタメタゾン(アンテベート<SUP>®</SUP>)軟膏, プロピオン酸アルクロメタゾン(アルメタ<SUP>®</SUP>)軟膏を外用し紅斑を生じた。 …
- NAID 130004475327
- 症例 プロピオン酸アルクロメタゾンによる接触皮膚炎の1例
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ビトラ軟膏0.1%
組成
成分・含量(1g中)
- アルクロメタゾンプロピオン酸エステル 1mg(0.1%)
添加物
- 流動パラフィン、サラシミツロウ、モノステアリン酸グリセリン、ベンジルアルコール、プロピレングリコール、白色ワセリン、pH調節剤
禁忌
(次の場合には使用しないこと)
- *細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある。]
- 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。]
効能または効果
- 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症を含む)、乾癬、痒疹群(ストロフルス、じん麻疹様苔癬、固定じん麻疹を含む)、虫さされ、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、ジベル薔薇色粃糠疹、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)、薬疹・中毒疹、紅皮症、特発性色素性紫斑(シャンバーグ病、マヨッキー紫斑、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎)、慢性円板状エリテマトーデス
- 通常、1日1〜数回、適量を患部に塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
重大な副作用
眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障
- 眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障1)を起こすことがあるので注意すること。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後嚢白内障等があらわれることがある。
薬効薬理
生物学的同等性試験3)
血管収縮作用
- ビトラ軟膏0.1%と標準製剤(軟膏剤、0.1%)を、それぞれ健康成人男子27名に単回経皮投与し、皮膚血管収縮試験を行い、血管収縮反応(皮膚蒼白化)を判定した。判定結果をスコア化し、統計解析をした結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
抗炎症作用
- マウスを用いたクロトン油耳浮腫抑制試験及びラットを用いたペーパーディスク肉芽形成抑制試験において、ビトラ軟膏及び標準製剤(軟膏剤、0.1%)を塗布し、浮腫抑制率及び肉芽形成抑制率を指標に統計解析した結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- アルクロメタゾンプロピオン酸エステル(Alclometasone Dipropionate)
化学名
- (+)-7α-chloro-11β,17,21-trihydroxy-16α-methyl-1,4-pregnadiene-3,20-dione 17,21-dipropionate
分子式
性状
- 本品は白色の結晶性の粉末である。
本品はアセトンにやや溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(99.5)に溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
アルクロメタゾン。プロピオン酸アルクロメタゾン
[★]
アルクロメタゾン
- 関
- alclometasone dipropionate
[★]
- 英
- alclometasone dipropionate
- 関
- アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン
[★]
- 英
- alclometasone dipropionate
- 関
- アルクロメタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン
[★]
- 英
- methasone
- 関
- メタドン?