閉じ込め症候群

出典: meddic

locked-in syndrome
ロックトインシンドローム
失外套症候群無動性無言症

失外套症候群、無動性無言症、閉じ込め症候群 PSY.40

  失外套症候群 無動性無言症 閉じ込め症候群
障害部位 両側大脳半球の広範な障害 視床下部・脳幹 両側の橋底腹側部・延髄
障害の原因 変性疾患・無酸素症・一酸化炭素 梗塞・腫瘍 梗塞(脳底動脈血栓症)・損傷
脳波 低振幅徐波 高電位徐波 正常パターン
意識障害 有(軽度)
睡眠覚醒リズム 有(覚醒時開眼)
周囲の状況認知 不可 不可 可能
意思伝達 不可 不可 眼球運動や開閉眼で可
発話 不可 不可 不可


UpToDate Contents

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和文文献

  • 経皮的電気神経刺激は閉じ込め症候群における四肢運動機能回復を促進する
  • 佐藤 岳史,齊木 雅章,山田 茂樹,八木 美雪,美馬 達哉
  • 脳卒中 31(4), 211-216, 2009-07-25
  • NAID 10027053140
  • 身体の自由を奪われた30年の生の記録 「閉じ込め症候群」とともに生きる
  • 脳梗塞の各種病型の臨床的特徴 脳底動脈閉塞症 (インターベンション時代の脳卒中学(改訂第2版)(下)超急性期から再発予防まで) -- (脳梗塞)
  • 中里 良彦,島津 邦男
  • 日本臨床 64(-) (903), 209-213, 2006-11
  • NAID 40015171819
  • 意識障害 (新人ナースのための看護ポイントがわかる脳神経疾患レクチャー) -- (症候から見た脳神経疾患)
  • 中尾 哲
  • ブレインナーシング [21](-) (270), 11-20, 2005
  • NAID 40006611850

関連リンク

閉じ込め症候群: 意識は清明であるが、橋底部の両側障害で四肢麻痺、仮性球麻痺、 両側顔面神経麻痺、外転神経麻痺がおきて意志の伝達が不可能となった状態である。 動眼神経は正常なので眼球の上下運動と眼瞼挙上でコミュニケーションが可能である。 ...
閉じ込め症候群は,合図として使う眼球運動以外には,表情を示す,動く,話す,または 意思を伝達することができない覚醒および意識の状態である。 閉じ込め症候群は典型 的には,水平注視を仲介する中枢を破壊・傷害する橋の出血や梗塞に起因する。 ...

関連画像

 が抱える「閉じ込め症候群 で“閉じ込め症候群”の男性閉じ込め症候群” locked in 完全閉じ込め症候群」と NPO法人宮崎自殺防止 BCI閉じ込め症候群


★リンクテーブル★
国試過去問097H049」「098G079
リンク元意識障害」「無動性無言症」「失外套症候群」「弛緩性四肢麻痺」「四肢麻痺
関連記事症候群」「」「症候

097H049」

  [★]

  • 正しい組合せはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097H048]←[国試_097]→[097H050

098G079」

  [★]

  • 発語は不能であるが、眼球運動で意思を伝えることができるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098G078]←[国試_098]→[098G080

意識障害」

  [★]

consciousness disturbance, disturbance of consciousness
意識


分類

時間による分類

急性/慢性, 持続性/一過性

PSY.38

  • 単純な意識障害
明識困難状態 < 昏蒙 < 傾眠 < 昏眠 < 昏睡
  • 複雑な意識障害
  • せん妄     意識混濁 + (高度)精神運動興奮
  • 夜間せん妄
  • 意識障害に関連した特殊な病態

意識レベルの分類 覚醒度

Mayo Clinicの分類

救急 意識障害をみたら

  • AIUEOTIPS (also see DIF.96)
  症候学プリント DIF.95
A alcohol アルコール関連 accidents, arterial occlusions, arteriosclerosis, aneurysms, autoimmune disorders
I insulin インスリン関連(低血糖、糖尿病性ケトアシドーシス非ケトン性高浸透圧性昏睡) inflammatory, intoxication (encephalitis, cerebral abcess, meningitis, alcoholism, opiates, barbiturates)
U uremia 尿毒症電解質異常、内分泌異常、肝性脳症 undefined disorders (narcolepsy, conversion hysteria)
E encephalopathy, endocrinopathy, electrolyte 脳症(脳炎、脳血管障害)、てんかん後 endocrine disorders(myxedema coma, hyperparathyroidism, diabetic coma, insulin shock), epileptic coma
O opiate, other overdose of O2 & CO2 薬物中毒 organ failure(hepatic coma, respiratory failure, uremia)
T trauma, tumor, temparature 頭部外傷、脳挫傷、硬膜外血腫、硬膜下血腫  
I infection 感染症、髄膜炎
P psychogenic 精神疾患
S syncope, seizure, stroke, shock, senile 失神クモ膜下出血

意識障害を来した患者が来た場合:どのような疾患を鑑別に挙げるべきか(IMD.237)

  • 1. 脳原発の疾患(一次性)
  • a. テント上病変(脳幹の圧迫性病変ないし脳ヘルニアをきたす疾患)
  • 1) 脳血管障害:脳出血、脳梗塞
  • 2) 硬膜下血腫
  • 3) 脳腫瘍:原発性、転移性
  • 4) 脳膿瘍
  • b. テント下病変(脳幹網様体の障害)
  • 1) 脳幹出血、脳幹梗塞、小脳出血、小脳梗塞、脳腫痛、多発性硬化症など
  • c. びまん性病変
  • 1) くも膜下出血、中枢神経感染症:髄膜炎、脳炎、 播種性血管内凝固症候群など
  • 2. 全身疾患に伴う病態(二次性)
  • a. 代謝性またはびまん性病変
  • 1) ショック:心筋梗塞、大出血など
  • 2) 薬物、毒物
  • 3) 無酸素ないし低酸素血症
  • 4) DIC、全身性感染症:敗血症など
  • 5) 肝不全、腎不全、糖尿病性高血糖、重症肝炎、内分泌疾患など
  • 6) 低血糖、ビタミンB1欠乏: Wernicke脳症
  • 7) 脳振盪、てんかん大発作後
  • 8) 酸塩基平衡および電解質異常
  • 9) 栄養障害
  • b. 心因性無反応
  • 1) ヒステリー、統合失調症


意識障害をきたす電解質異常

QB.D-345
カリウムは静止膜電位にかかわるが、ニューロンの活動にはそれほど関わらないから、意識障害はきたしにくいのかもしれない。
pHの異常も局所的に干渉されるため意識障害をきたしにくいのかもしれない。

意識障害の評価法

evaluation of consciousness disturbance



無動性無言症」

  [★]

akinetic mutism
無動無言症。無動性無言無動無言無動性緘黙症
遷延性植物状態


間脳から上部脳幹にかけての網様体や脳梁・帯状回の損傷によるもので、四肢の自発運動はみられず無言であるが、嚥下機能は保たれ、対象を注視したり、追視するなどの眼球運動もみられる。睡眠覚醒のリズムも保たれる。

  • Akinetic mutism refers to a partially or fully awake state in which the patient is able to form impressions and think but remains virtually immobile and mute. The condition results from damage in the regions of the medial thalamic nuclei or the frontal lobes (particularly lesions situated deeply or on the orbitofrontal surfaces), or from hydrocephalus. (HIM. chapter 268)
  失外套症候群 無動性無言症 閉じ込め症候群
障害部位 両側大脳半球の広範な障害 視床下部・脳幹 両側の橋底腹側部・延髄
障害の原因 変性疾患・無酸素症・一酸化炭素 梗塞・腫瘍 梗塞(脳底動脈血栓症)・損傷
脳波 低振幅徐波 高電位徐波 正常パターン
意識障害 有(軽度)
睡眠覚醒リズム 有(覚醒時開眼)
周囲の状況認知 不可 不可 可能
意思伝達 不可 不可 眼球運動や開閉眼で可
発話 不可 不可 不可


失外套症候群」

  [★]

apallic syndrome
クレッチマー症候群I Kretschmer syndrome I
無動無言症, 閉じ込め症候群
apallic state

失外套症候群、無動性無言症、閉じ込め症候群 PSY.40

  失外套症候群 無動性無言症 閉じ込め症候群
障害部位 両側大脳半球の広範な障害 視床下部・脳幹 両側の橋底腹側部・延髄
障害の原因 変性疾患・無酸素症・一酸化炭素 梗塞・腫瘍 梗塞(脳底動脈血栓症)・損傷
脳波 低振幅徐波 高電位徐波 正常パターン
意識障害 有(軽度)
睡眠覚醒リズム 有(覚醒時開眼)
周囲の状況認知 不可 不可 可能
意思伝達 不可 不可 眼球運動や開閉眼で可
発話 不可 不可 不可
  • 両側大脳皮質の機能が広汎に障害された状態
  • 注視も追視もしない
  • 意思の疎通がない。
  • 脳幹は正常であり、睡眠・覚醒のリズム、咀嚼・嚥下、吸飲、把握などの原始反射、対光反射などの脳幹反射、脊髄反射は保持


弛緩性四肢麻痺」

  [★]

flaccid quadriplegia
四肢不全麻痺四肢麻痺閉じ込め症候群痙性四肢麻痺周期性四肢麻痺
  • 急性に弛緩性四肢麻痺が生じた場合には周期性四肢麻痺を鑑別にあげる。


四肢麻痺」

  [★]

plegia
quadriplegia, tetraplegia, quadriparesis
運動麻痺単麻痺麻痺四肢不全麻痺閉じ込め症候群痙性四肢麻痺弛緩性四肢麻痺



症候群」

  [★]

syndrome, symptom-complex
症状群
[[]]
  • 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患


内分泌

先天的代謝異常

高プロラクチン血症

分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。

性腺機能低下

嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長

性早熟

思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。

脳神経外科・神経内科

  • Wallenberg症候群 ワレンベルグ症候群:椎骨動脈、後下小脳動脈の血栓塞栓症などで生じる。頚部より下位で温度覚の障害が健側に出現するのに対し、頚部より上位では障害側に温度覚の障害が出現する。



群」

  [★]

group
グループ集団分類群れグループ化


症候」

  [★]

symptom and sign
症状, 徴候 兆候




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