炎症性サイトカイン

出典: meddic

inflammatory cytokine
サイトカイン急性相反応物質 APR



LPSと炎症性サイトカインのカスケード

誘起物質 標的細胞 分泌物質
LPS マクロファージ TNF
TNF マクロファージ IL-1β
IL-1β マクロファージ血管内皮細胞 IL-6, IL-8


炎症性サイトカインと生体の反応

炎症性サイトカイン 反応 症状
少量 局所炎症反応 白血球や内皮細胞による炎症反応
中程度の量 全身性反応 発熱、急性期タンパク質産生
多量 敗血症ショック 血圧低下、心拍出量低下、血栓形成、低血糖症


UpToDate Contents

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和文文献

  • P-23 TEGDMAに曝された時のTHP-1単球の異物代謝並びに炎症性サイトカイン関連遺伝子の発現評価(溶出・滅菌・消毒・毒性,一般講演(ポスター発表),第58回日本歯科理工学会学術講演会)
  • 平 雅之
  • 日本歯科理工学会誌 30(5), 319, 2011-09-25
  • THP-1 monocytes were cultured for 4 hours and 1 day in media containing IC50 TEGDMA; total RNAs were extracted; and expressions of xenobiotic-metabolism and inflammatory-cytokine related genes were ev …
  • NAID 110008790542
  • 抑うつ傾向の高い女性でのコルチゾールと炎症性サイトカインの変化についての検討
  • SF-064-3 術中採血による好中球エラスターゼ活性と炎症性サイトカイン測定の意義(SF-064 サージカルフォーラム(64)肺:その他,第111回日本外科学会定期学術集会)
  • 永松 佳憲,岩崎 泰憲,白水 和雄
  • 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 415, 2011-05-25
  • NAID 110008683974
  • β-cryptoxanthinがメカニカルストレスに対する歯根膜のサイトカイン産生に与える影響
  • 山本 俊郎,市岡 宏顕,山本 健太,赤松 佑紀,西垣 勝,大迫 文重,雨宮 傑,坂下 敦宏,中村 亨,喜多 正和,金村 成智
  • 日本歯科保存学雑誌 54(2), 88-96, 2011-04-30
  • … ヒト歯根膜由来細胞(hPDL細胞)は,歯周病原因子であるメカニカルストレス(mechanical stress;MS)や歯周病原菌に対して多くの炎症性サイトカインを産生する.そして,これらの炎症性サイトカインは歯根膜の炎症を惹起させ,歯根膜をはじめとした歯周組織に影響を与えている.近年,温州みかんに多く含まれるβ-クリプトキサンチン(β-cryptoxanthin;β-cry)には,歯槽骨吸収を抑制する作用があるとされるが,歯槽骨と …
  • NAID 110008752223

関連リンク

⇒痛みとサイトカイン ⇒ガレクチンは炎症性サイトカインとして働いている可能性も示唆されている。 サイトカインの機能上の特徴として、「多様性」と「重複性」があげられる。ここのサイトカインには特異的な受容体が存在する ...
主な炎症性サイトカインとして、前述のTNF-α、IL-1、IL-6があげられるが、このほかに、IFNγ、IL-8、IL-12、IL-18がある。IFNγは、細菌抗原やIL-12、 IL-18などによって活性化されたヘルパーT細胞から産生され、抗ウイルス作用を高め ...
サイトカイン 【サイトカインとは】 細胞から分泌されるタンパク質であり、細胞間相互作用に関与する生理活性物質の総称です。標的細胞にシグナルを伝達し、細胞の増殖、分化、細胞死、機能発現など多様な細胞応答を引き起こす ...

関連画像

移行 し 炎症 性 サイトカイン 炎症性サイトカインとは?図 炎症性サイトカインによる  病態と炎症性サイトカイン第5土曜特集 サイトカインと


★リンクテーブル★
先読み急性相反応物質」「APR
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関連記事サイトカイン」「炎症」「炎症性」「サイト」「

急性相反応物質」

  [★]

acute phase reactant, APR
急性期反応物質急性期蛋白 急性期蛋白質 急性相蛋白質 acute phase reactant急性期タンパク質 acute phase protein acute phase proteins APP

定義

  • 炎症(感染、悪性腫瘍、熱傷など)により短時間に血中で変動する蛋白質

急性相反応物質

ポジティブAPR, positive acute phase reactant
  • マンナン結合レクチン
ネガティブAPR, negative acute phase reactant  ←  産生が抑制される



APR」

  [★]

ウェゲナー肉芽腫症」

  [★]

Wegener's granulomatosis, Wegener granulomatosis, WG
(国試)Wegener肉芽腫症ウェゲナー肉芽腫 → 多発血管炎性肉芽腫症 granulomatosis with polyangiitis
難病血管炎

概念

  • 難病であり、特定疾患治療研究事業に指定されている。
  • 全身性に小動脈以下に壊死性肉芽腫性血管炎を生じる疾患で、特に鼻、肺、腎に出現する上気道症状、下気道症状、腎症が三主徴とされる
  • 病理的には上気道・肺に壊死性肉芽腫、腎臓では半月体形成腎炎が認められる。
  • PR3-ANCA陽性が特徴的である。

疫学

  • 性別:男女比1:1で性差はなし。
  • 年齢:中年に多い。男性では30-60歳代、女性では50-60歳代が多い

病因

  • 詳細には分かっていない。
  • 日本ではHLA抗原との相関は見られない。
  • III型アレルギーとIV型アレルギーなどの免疫機構が関与すると考えられている。
  • PR3-ANCA炎症性サイトカインにより好中球が活性化して、活性酸素や蛋白分解酵素が血管壁に固着した好中球より放出され、血管炎や肉芽腫性炎を起こすと考えられている。

病型

  • 全身型:以下の症状が全て出現
  • 限局型(不全型?):以下の症状の一部が出現

病理

参考2
  • 1. 上気道、肺、腎臓の巨細胞を伴う壊死性肉芽腫性炎
  • 2. 免疫グロブリン沈着を伴わない壊死性半月体形成腎炎
  • 3. 小・細動脈の壊死性肉芽腫性血管炎

経過

参考2
  • 症状はELKの順に出現し、難治性の鼻炎、副鼻腔炎に続いて咳嗽、血痰、胸痛を来たし、発熱、体重減少、腎不全を呈するようになる。

症状

参考2

上気道の症状

E
  • 鼻:鞍鼻(鼻中隔の破壊による)、膿性鼻漏、出血
  • 眼:眼痛、視力低下、眼球突出(副鼻腔の骨破壊が起きた場合)  「肉芽腫性強膜ぶどう膜炎」も起こる。眼球炎、頭蓋骨の骨破壊も起きうる。
  • 耳:中耳炎
  • 口腔・咽頭:潰瘍、嗄声、気道閉塞  咽喉頭潰瘍も起きうる。

肺の症状

L
壊死性肉芽腫性病変の多発による結節影や空洞の形成。肺炎様陰影、血性胸水などもみられる。
  • 血痰、咳嗽、呼吸困難

腎の症状

K
急速進行性糸球体腎炎(病理的には巣状分節状糸球体腎炎~半月体形成性糸球体腎炎)による症状
  • 血尿、蛋白尿、急速な腎不全、浮腫、高血圧

その他症状

  • 全身症状:発熱、体重減少
  • 紫斑、多関節炎、上強膜炎、多発神経炎、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、消化管出血(吐血、下血)、胸膜炎

検査

  • 血液生化学
  • 白血球:増加
  • CRP:上昇
  • BUN:上昇
  • クレアチニン:上昇
  • 血清学的検査
  • 尿検査
  • 血尿、タンパク尿
  • 画像検査
  • 胸部単純X線写真:結節性陰影
  • 胸部単純CT:結節性陰影

治療

  • 免疫抑制薬(シクロホスファミド、アザチオプリン)と大量の副腎皮質ステロイドを併用。
(副作用)シクロホスファミド:骨髄抑制、出血性膀胱炎。副腎皮質ステロイド:種々
  • 病状に応じて漸減し、一剤の維持療法とする。

予後

  • 未治療で数ヵ月から1-2年で死亡
  • 発症早期の免疫抑制療法による加療で高率に寛解

症候スペクトル

病態 レイノー現象 抗核抗体 リウマトイド因子 抗好中球細胞質抗体 皮疹 皮下結節 関節炎 筋炎 漿膜炎 自己抗体
                  PR-3 ANCA
 
病理 壊死性血管炎 糸球体腎炎 間質性肺炎 心炎 唾液腺炎 オニオンスキン病変 ワイヤーループ病変 ヘマトキシリン体 LE細胞  
                 

参考

  • 1. 難病
http://www.nanbyou.or.jp/entry/210
  • 2. 認定基準
http://www.nanbyou.or.jp/upload_files/006_s.pdf




IL-6」

  [★]

interleukin-6
B細胞刺激因子2 B cell stimulating factor 2 BSF-2
サイトカイン
  • 炎症性サイトカイン

産生細胞

機能

  • 液性免疫に関わる。

IL-6の多彩な機能

肝細胞 APP産生
メサンギウム細胞 増殖
神経細胞 分化
NK細胞 活性化
骨髄腫細胞 増殖
B細胞 抗体産生
T細胞 キラーT細胞IL-2産生
巨核球 血小板増多
造骨系幹細胞 分化

受容体

  • CD126, CD130

臨床関連



inflammatory cytokine」

  [★] 炎症性サイトカイン


抗炎症性サイトカイン」

  [★]

anti-inflammatory cytokine
サイトカイン炎症性サイトカイン


サイトカイン」

  [★]

cyto=cell kin(e)=small substance
ex. manikine
細胞が分泌する糖タンパク質で、生物活性(増殖・分化・タンパク産生誘導などを)を有するもの
cytokine, cytokines
サイトカイン受容体インターロイキンリンホカイン

生態情報伝達方式

  • 傍分泌系、自己分泌系により情報を伝達する。局所ホルモンともいえる(ホルモンは血流を介して他臓器に働く)

産生細胞・機能による分類名

機能

機能 サブグループ サイトカイン 標的 機能
炎症性サイトカイン TNFファミリー TNF-α 白血球上皮細胞 活性化
インターロイキン IL-1 上皮細胞リンパ球 活性化
IL-6 種々の細胞 活性化
IL-8 白血球 炎症部位遊走
T細胞の増殖・分化 インターロイキン IL-2 T細胞 活性化。増殖
IL-4 T細胞 増殖
Th2細胞 分化誘導
IL-12 Th1細胞 分化誘導
インターフェロン IFN-γ Th2細胞 分化抑制
B細胞の増殖・分化 インターロイキン IL-2 B細胞 活性化
IL-4 B細胞 活性化、増殖、分化
IL-5 B細胞 活性化、増殖
IL-6 B細胞 増殖、分化
  TGF-β B細胞 分化(IgA分泌)
アレルギー調節サイトカイン インターロイキン IL-3 肥満細胞 増殖、分化促進
IL-4 B細胞 IgEクラススイッチ促進
IL-5 好酸球 増殖、分化促進
IL-13 B細胞 IgEクラススイッチ促進
インターフェロン IFN-γ B細胞 IgEクラススイッチ抑制
走化性サイトカイン(ケモカイン) CCケモカイン MIP-1 好中球 遊走
MIP-2
RANTES 単球
CXCケモカイン IL-8 好中球リンパ球好塩基球
SDF-1
造血系サイトカイン   SCF    
インターロイキン IL-7    
  erythropoietin    
コロニー刺激因子 GM-CSF    
G-CSF    
M-CSF    

サイトカインのシグナル伝達 JAK/STAT pathway (IMM.245-246)

組み換えサイトカインと臨床利用 first aid step1 2006 p.327

agent clinical uses
aldesleukin interleukin-2 renal cell carcinoma, metastatic melanoma
erythropoietin epoetin anemias (especially in renal failure)
filgrastim granulocyte colony-stimulating factor recovery of bone marrow
sargramostim granulocyte-macrophage colony stimulating factor recovery of bone marrow
α-interferon   hepatitis B and C, Kaposi's sarcoma, leukemias, malignant melanoma
β-interferon   multiple sclerosis
γ-interferon   chronic granulomatous disease
oprelvekin interleukin-11 thrombocytopenia
thrombopoietin   thrombocytopenia




炎症」

  [★]

inflammation
炎症反応 inflammatory reaction
  • 急性炎症による有害な刺激物が除去され組織が修復されるが、障害が続けば慢性炎症となる。

主徴 (BPT.32)

原因

  • 病原微生物の感染
ウイルス、リケッチア、細菌、真菌、原虫、寄生虫
  • 外傷
  • 物理的刺激
日光、放射線物質、電気的刺激、摩擦
  • 化学的刺激
酸・アルカリ
  • 壊死物
  • 異物
  • 免疫学的な刺激(アレルギー、自己免疫疾患)

分類

  • 急性 acute
比較的短期間で終了し滲出と好中球浸潤が主体
  • 亜急性 subacute
  • 慢性 chronic
長時間持続し、組織増殖とリンパ球・組織球浸潤が主体
  急性炎症 慢性炎症
概要 滲出性病変が主体 増殖性変化が主体
経過 急性・一過性 遷延性・潜行性
血管 血管透過性亢進 血管新生
間質組織 充血・浮腫 線維芽細胞・血管・間質結合組織の増生
浸潤細胞 好中球→マクロファージ→リンパ球

急性炎症 (BPT.33)

  • vascular change
vasolilation
increased vascular permeability
  • cellular events
cellular recruitment and activation

慢性炎症

炎症性」

  [★]

inflammatoryinflamed
炎症起炎性


サイト」

  [★]

site
場所部位


性」

  [★]

sex, gender





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