抗リウマチ薬

出典: meddic

antirheumatic drug
疾患修飾性抗リウマチ薬 disease-modifying antirheumatic drug DMARD遅効性抗リウマチ薬 slow-acting antirheumatic drug SAARD

定義

  • 1. 関節リウマチの治療薬であって、関節破壊を抑制する薬剤のことを指す(出典不明)
  • 遅効性:一般的にこれらの薬剤は効果が出るまでに数ヶ月要する(別名:SAARDs, slow-acting antirheumatic drugs, 遅効性抗リウマチ薬)。
  • 2. 関節リウマチの治療薬のこと。金剤、D-ペニシラミンなど。DMARDsとも呼ばれる(REU.66)
  • 免疫抑制薬は、抗リウマチ薬が奏功しない、あるいは疾患の活動性が高いときに切り札的に用いられるが、これを抗リウマチ薬にふくめるかどうかは謎。(REU.66では抗リウマチ薬に含めていない)
  • Disease-modifying antirheumatic drugs (DMARDs) is a category of otherwise unrelated drugs defined by their use in rheumatoid arthritis to slow down disease progression. The term is often used in contrast to non-steroidal anti-inflammatory drug, which refers to agents that treat the inflammation but not the underlying cause.
  • The term "antirheumatic" can be used in similar contexts, but without making a claim about an effect on the course.
抗リウマチ薬はRAの進行を抑えるかどうかは問わない。抗リウマチ薬の下位概念としてDMARDがある(NSAIDsも含まれると考えて良いだろう)。DMARDはNSAIDsを待避させた概念か。

抗リウマチ薬 (リウマチ ガイドライン?より)

薬剤 抗リウマチ作用 注意すべき副作用 
免疫調節薬 金製剤 金チオリンゴ酸ナトリウム 皮疹, 蛋白尿
オーラノフィン 下痢・軟便
D-ペニシラミン 皮疹, 蛋白尿, 肝障害, 血小板減少, 自己免疫疾患の誘発
サラゾスルファピリジン SSZ 皮疹
ブシラミン 皮疹, 蛋白尿
ロベンザリット 腎機能障害
アクタリット 皮疹
免疫抑制薬 メトトレキサート MTX 間質性肺炎, 骨髄障害, 肝障害
ミゾリビン 高尿酸血症
レフルノミド LEF 肝障害, 骨髄障害,下痢, 感染症, 間質性肺炎
アザチオプリン 肝障害, 白血球減少
シクロホスファミド 骨髄障害, 出血性膀胱炎
シクロスポリン 腎障害, 高血圧, 耐糖能異常
タクロリムス 腎障害, 高血圧, 耐糖能異常

抗リウマチ薬の薬剤性肺障害

副作用

  • 出現率:50%
  • 皮疹、口内炎、脱毛
  • 胃腸障害、味覚障害
  • 間質性肺炎
  • 骨髄抑制
  • 肝機能障害
  • 蛋白尿


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/22 05:16:14」(JST)

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和文文献

  • 病気について知りたい! 臨床講座(82)関節リウマチ : Up-To-Date
  • Pharma tribune : なりたい薬剤師になる! 7(10), 5-16, 2015-10
  • NAID 40020624184
  • 招請講演 関節リウマチ治療の最新の進歩と今後の課題 (第112回(2015年) 日本内科学会講演会 イノベーションで拓く内科学)
  • 抗リウマチ薬による肺障害 (特集 リウマチ肺合併症の変遷と画像診断医の役割)
  • 低分子量化合物によるリウマチ性疾患の治療(第2回)関節リウマチに対するbaricitinib
  • Rheumatology clinical research : journal of rheumatology clinical research 4(2), 130-135, 2015-08
  • NAID 40020573286

関連リンク

抗リウマチ薬の中ではリウマトレックスが最も使われており、7割を超える患者さんが 服用しています。次いでアザルフィジンENが2割程度、リマチルが2割弱、生物学的製剤 が1割強、プログラフが1割程度の順となっていて、その他の内服の抗リウマチの使用率 ...
抗リウマチ薬は疾患修飾性抗リウマチ薬(disease modifying anti─ rheumatic drugs :DMARDs)ともよばれ,炎症自体を抑える作用はもたな. いがRAの免疫異常を修飾 することによって,RAの活動性をコントロールす. る薬剤である。抗リウマチ薬は,その 作用 ...
anti-rheumatic drug, desease modified anti-rheumtic drug, DMARDs · 抗リウマチ 薬は,疾患修飾抗リウマチ薬(DMARDs)とも呼ばれる。抗リウマチ薬は免疫調節薬, 免疫抑制薬,生物学的製剤の3つに分類される。免疫調節薬には金化合物(金剤:金 ...

関連画像

抗リウマチ薬Q&A55  をもつ新種類の抗リウマチ薬抗リウマチ薬抗リウマチ薬の作用キ機序現在、抗リウマチ薬としては 治療に使われる抗リウマチ薬抗リウマチ薬(DMARD)の有効性 抗リウマチ薬


★リンクテーブル★
国試過去問105D037
リンク元関節リウマチ」「レフルノミド」「ブシラミン」「オーラノフィン」「antirheumatic agent
拡張検索疾患修飾性抗リウマチ薬
関連記事」「ウマ」「リウマチ」「

105D037」

  [★]

  • 53歳の女性。 3日前からの発熱を主訴に来院した。 2週前から空咳と労作時の息切れとを自覚していた。 6か月前から関節リウマチの診断で抗リウマチ薬副腎皮質ステロイドとを服用し、症状は安定している。胸部エックス線写真で異常を指摘されたことはない。意識は清明。体温38.4℃。呼吸数24/分。脈拍96/分、整。血圧122/78mmHg。両側肺野にfine cracklesを聴取する。白血球8,600(桿状核好中球2%、分葉核好中球74%、好酸球3%、単球5%、リンパ球16%)。LD 450IU/l(基準176-353)。免疫学所見:CRP 11.8mg/dl、β-D-グルカン 6pg/ml(基準10以下)。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.40、PaC02 35Torr、PaO2 76Torr、HCO3- 20.9mEq/l。受診時の胸部エックス線写真で両側肺野にびまん性すりガラス陰影を認める。胸部単純CT(別冊No.12)を別に示す。気管支肺胞洗浄液の細胞診にて核内封入体を認める。
  • 治療方針として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105D036]←[国試_105]→[105D038

関節リウマチ」

  [★]

rheumatoid arthritis, RA
リウマチ様関節炎萎縮性関節炎 atrophic arthritis
カプラン症候群膠原病

概要

  • 原因不明のchronic multisystem disease
  • 炎症性の関節炎が、特に末梢の関節で全身性に起こる。
  • 経過は多様

症候

  • 関節症状
  • 朝のこわばり、疼痛、腫脹、関節の動揺、関節可動域制限、変形(手指、足趾、膝関節)。(SOR.211)
  • 手指の近位指節間関節(PIP関節)中手指節関節(MP関節)。遠位指節間関節(DIP関節)に初発することは稀。(SOR.211)
  • 左右対称性に生じることが多い。手関節、足趾、膝関節に初発する。(SOR.211)
  • 朝のこわばりは1時間以上持続する(⇔変形性関節症では30分以内におさまる。関節を使わないと痛みがひどくなる)

関節外症状

100CASE p.76
SOR.213改変

症候スペクトル

病態 レイノー現象 抗核抗体 リウマトイド因子 抗好中球細胞質抗体 皮疹 皮下結節 関節炎 筋炎 漿膜炎 自己抗体
                  RF
                     
病理 壊死性血管炎 糸球体腎炎 間質性肺炎 心炎 唾液腺炎 オニオンスキン病変 ワイヤーループ病変 ヘマトキシリン体 LE細胞  
                   

合併症

YN. F-43

検査

単純X線

  • 関節X線写真所見異常
  • 軟部組織の腫脹によるX線透過性の低下、関節周囲の骨萎縮(傍関節性骨骨粗鬆症)、関節辺縁のびらん、骨洞、関節裂隙狭小化、関節面の破壊、関節亜脱臼・脱臼(SOR.216)(下線の症状は変形性関節症では認めない)

血液

  • 赤血球:小球性低色素性貧血
  • 白血球:正常あるいは軽度増加。ただし 脾腫 + 白血球減少 + RA = フェルティー症候群
  • 血小板:増加
  • 補体:高値?。(SOR.217)SLEと違って低下しない。経過中に低下してきたのなら悪性関節リウマチを考慮
  • リウマチ因子:陽性(70-80%の症例)
  • 炎症所見:赤沈・CRP・免疫グロブリン高値

関節液

  • 淡黄緑色、混濁、滑膜細胞の細片の浮遊を認める。粘稠度低下(SOR.218)

関節内視鏡

  • 非特異的慢性滑膜炎

身体所見 (SOR.213,417)

  • 図:SOR.213

  • (ムチランス型RAにおいて)オペラグラス手

手関節

手関節と遠位橈尺関節の滑膜炎→腫脹、運動痛、手関節の掌背屈及び前腕の回旋制限
  • 尺骨頭の背側亜脱臼:ピアノキーサイン
  • 手根骨の尺側移動、掌側移動
  • 手関節強直:手関節が破壊されて癒合すると線維性強直、骨性強直が起きて関節の変形が固定される。

MP関節(MCP関節)

掌側脱臼、尺側偏位、伸筋腱の尺側脱臼

PIP関節

MP関節(MTP関節)

  • 外反母趾:第1中足骨が内反し、第1中足趾節関節で母指基節骨が外反し、中足骨骨頭が内側に膨隆し「く」の字型の変形を起こしたもの。

診断基準

  7項目中、4項目以上を満たすとき、関節リウマチと診断される 備考
1 1時間以上持続する朝のこわばりが、6週間以上あること  
2 3領域以上の関節の腫れが、6週間以上あること 領域は、PIP関節・MP関節・手・肘・膝・足・MTP関節の14領域に分けられる
3 手関節またはMP関節またはPIP関節の腫れが、6週間以上あること 少なくとも1ヵ所での軟部組織腫脹
4 対称性関節腫脹 PIP、MCP、MTP関節は完全に対象である必要はない
5 リウマトイド結節 骨突起部、伸側表面/関節近傍の皮下結節
6 リウマトイド因子が陽性 正常人コントロールで5%以下の陽性率を示す測定法を用いること
7 X線、関節リウマチに特有の骨びらんが見られる 手・指を中心に見る、びらん以上の破壊も含む

診断

治療

以前は、病状の進行に合わせて作用の弱い薬剤から強い薬剤を用いていたが、最近では初期に強力に炎症を抑制して関節破壊を防ぐ治療方針に変わってきている。

TNF阻害薬の適応

  • 1. 既存の抗リウマチ薬(DMARD)通常量を3ヶ月以上継続して使用してもコントロール不良のRA患者。コントロール不良の目安として以下の3項目を満たす者。
  • 1) 圧痛関節数6関節以上
  • 2) 腫脹関節数6関節以上
  • 3) CRP 2.0mg/dl以上あるいはESR 28mm/hr以上
  • これらの基準を満足しない患者においても、
  • a) 画像検査における進行性の骨びらんを認める
  • b) DAS28-ESRが3.2(moderate activity)以上
のいずれかを認める場合も使用を考慮する。
  • 2. さらに日和見感染症の危険性が低い患者として以下の3項目も満たすことが望ましい。
1) 末梢血白血球数 4000/mm3以上
2) 末梢血リンパ球数 1000/mm3以上
3) 血中β-D-グルカン陰性

参考

  • 1. 診断基準
  • 2. 株式会社医学生物学研究所 MESACUP CCPテスト
  • 3. 関節リウマチの診療マニュアル(改訂版) 診断のマニュアルとEBMに基づく治療ガイドライン
http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm400/library/guideline.html




レフルノミド」

  [★]

leflunomide, LEF
アラバ Arava
  • 抗リウマチ薬

適応

添付文書

  • アラバ錠10mg/アラバ錠20mg/アラバ錠100mg
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3999020F1029_1_11/3999020F1029_1_11?view=body


ブシラミン」

  [★]

bucillamine
ブシラミンブシラントブシレートリマチルレマルク
抗リウマチ薬



オーラノフィン」

  [★]

auranofin
リドーラ Ridauraグレリース)、リザスト
抗リウマチ薬



antirheumatic agent」

  [★]

  • 抗リウマチ薬
antirheumatic drugdisease-modifying antirheumatic drugDMARD

疾患修飾性抗リウマチ薬」

  [★] 抗リウマチ薬

disease-modifying antirheumatic drugs DMARDs


薬」

  [★]

drug, agent
薬物
作用薬ドラッグ媒介物病原体麻薬薬剤薬物代理人薬品


ウマ」

  [★]

horseEquus caballusdomestic horseequine、(aj,Latin)(ラテン語形容詞)equi
シマウマロバウマ科ラバ


リウマチ」

  [★]

rheumatism
rheumatismus
ロイマチス rheumatizリウマチ性疾患 rheumatic disease



抗」

  [★]

anti
アンチ




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