塩酸ラロキシフェン

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ラロキシフェン

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和文文献

  • 臨牀研究 C型慢性肝炎合併の閉経後骨粗鬆症に対する塩酸ラロキシフェンの骨への効果と安全性 : ペグインターフェロンα2a,リバビリン併用治療中において
  • 古庄 憲浩,小川 栄一,村田 昌之 [他]
  • 臨牀と研究 90(6), 843-845, 2013-06
  • NAID 40019712703
  • P3-23-5 閉経後骨粗鬆症・骨量減少症に対する塩酸ラロキシフェンおよび結合型エストロゲンの併用療法の有用性と安全性の検討(Group 135 骨粗鬆症2)
  • 大石 元,松山 玲子,中澤 学,中尾 美木,平池 修,大須賀 穣,久具 宏司,矢野 哲,武谷 雄二
  • 日本産科婦人科學會雜誌 64(2), 826, 2012-02-01
  • NAID 110009583824
  • 臨牀研究 C型慢性肝炎における性差医療--閉経後女性患者に対するペグインターフェロンα-2aとリバビリン併用療法への塩酸ラロキシフェン追加投与の試み

関連リンク

成分(一般名) : ラロキシフェン塩酸塩 製品例 : エビスタ錠60mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価 区分 : 他の代謝性医薬/骨粗鬆症治療薬(SERM)/骨粗鬆症治療剤
閉経後骨粗鬆症治療剤 「塩酸ラロキシフェン」について 中外製薬株式会社 学術第三部 遠藤 弘一 2004.12.20 将来見通し 本プレゼンテーションには、中外製薬の事業及び 展望に関する将来見通しが含まれていますが、い
エビスタ(日本イーライリリー、主成分塩酸ラロキシフェン、薬価60mg 錠 = 122.6円)は、骨粗しょう症を治療するための薬です。骨粗しょう症の患者さん(多くは高齢の女性)では、骨の量(骨密度)が小さくなり、骨がもろくなって ...

関連画像

 塩酸ラロキシフェン)の構造式 代わる「塩酸ラロキシフェン徳島大学大学院資料3:「塩酸ラロキシン 資料4:「塩酸ラロキシフェン 製品パッケージ写真

添付文書

薬効分類名

  • 骨粗鬆症治療剤

販売名

エビスタ錠60mg

組成

成分・含量
(1錠中):

  • ラロキシフェン塩酸塩として60mg

添加物:

  • 無水乳糖、乳糖水和物、クロスポビドン、ポビドン、ポリソルベート80、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール400、カルナウバロウ

禁忌

深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症等の静脈血栓塞栓症のある患者又はその既往歴のある患者[副作用として静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症を含む)が報告されており、このような患者に投与するとこれらの症状が増悪することがある(「重要な基本的注意」及び「副作用」の項参照)。]

長期不動状態(術後回復期、長期安静期等)にある患者[「重要な基本的注意」の項参照]

抗リン脂質抗体症候群の患者[本症候群の患者は静脈血栓塞栓症を起こしやすいとの報告がある。]

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能または効果

  • 閉経後骨粗鬆症
  • 通常、ラロキシフェン塩酸塩として、1日1回60mgを経口投与する。

慎重投与

肝障害のある患者[安全性は確立していない(「薬物動態」の項参照)。]

経口エストロゲン療法にて顕著な高トリグリセリド血症(>500mg/dL)の既往のある患者[本剤服用により血清トリグリセリド上昇がみられることがあるため、血清トリグリセリド値のモニターを行うこと。]

腎障害のある患者[安全性は確立していない(「薬物動態」の項参照)。]

重大な副作用

静脈血栓塞栓症(0.2%):深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症があらわれることがあるので、下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛、急性視力障害等の症状が認められた場合には投与を中止すること。

  • ※ 国内臨床試験(治験)311例及び長期使用に関する特定使用成績調査6967例における発現頻度。

肝機能障害(頻度不明):AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

薬理作用

骨密度及び骨強度に及ぼす影響

  • ラットの卵巣切除モデルにおいて本剤1〜10mg/kg/日を卵巣切除4日後より投与した結果、腰椎、脛骨等における骨密度減少及び骨強度低下を抑制し8), 9) 、これらの効果は12ヵ月間投与後でも保持された。サルにおいても本剤1及び5mg/kg/日を卵巣切除翌日より投与した結果、卵巣切除による骨密度減少を抑制し、これらの効果は2年間投与後でも保持され、腰椎における骨密度増加作用と骨強度低下抑制作用との間には正の相関が認められた10) 。また、卵巣切除したラット及びサルでの生化学的マーカー値の変動から亢進した骨代謝回転に対する抑制効果が示された10), 11)

骨組織形態に及ぼす影響

  • ラットの卵巣切除モデルにおいて、本剤3mg/kg/日の投与は海綿骨における骨梁数の減少や骨梁間隙の増大を改善し、正常な微細構造を有する骨を形成した。ラットにおけるこれらの効果は10ヵ月間投与後でも保持された12)

骨折治癒に及ぼす影響

  • 卵巣切除ラットに本剤1mg/kg/日を投与し、大腿骨骨折部分における力学的性質及び材質特性を検討した結果、卵巣切除による骨折部分における剛性低下、材質特性(ヤングの剛性率)の低下あるいは骨形成速度の上昇に対する抑制効果が認められた13)

作用機序

  • ラロキシフェンはエストロゲン受容体を介して作用を発現する14) 。骨においてはエストロゲン受容体に結合後、骨代謝回転に関与するサイトカインを介して、エストロゲンと同様な骨吸収抑制作用を示す15)〜17) 。また、脂質代謝に対してもエストロゲンと同様の作用を示す9), 10), 12), 18) 。卵巣切除ラットの子宮重量に関する試験において、エストロゲン0.1mg/kg/日投与群では子宮重量は285%増加し、本剤0.01から10mg/kg/日投与群では18%から66%増加したが用量反応性は認められなかった19)。なお、本剤投与により卵巣切除ウサギ(70及び210mg/日)及びサル(1及び5mg/kg/日)においては子宮重量の増加は認められなかった10), 20) 。乳腺刺激作用の有無を確認する目的で、卵巣切除サルを用いて乳腺小葉組織量を計測した結果、本剤投与群と対照群との間に差は認められなかった10)

有効成分に関する理化学的知見

一般名:

  • ラロキシフェン塩酸塩(JAN)
    Raloxifene Hydrochloride

化学名:

  • [6-Hydroxy-2-(4-hydroxyphenyl)benzo[b]thien-3-yl][4-(2-piperidin-1-ylethoxy)phenyl]methanone monohydrochloride

分子式:

  • C28H27NO4S・HCl

分子量:

  • 510.04
  • 3.81(水−1-オクタノール)


★リンクテーブル★
リンク元骨粗鬆症」「raloxifene hydrochloride
関連記事ラロキシフェン」「」「塩酸

骨粗鬆症」

  [★]

osteoporosis
骨多孔症、オステオポローシス
骨軟化症くる病老人性骨粗鬆症若年性特発性骨粗鬆症糖質コルチコイド誘発骨粗鬆症


  • 骨の絶対量の減少を生じているが骨の質的な変化を伴わない状態をいう。
  • 骨はたえず吸収、形成されているものであり、したがって吸収率と形成率に差を生じ骨形成が負の平衡となれば骨粗鬆が起こる。

概念

  • 骨量の減少(≒骨密度の減少)と骨組織の微細構造の破錠(骨質の劣化)により骨強度が低下して、骨折をきたしやすくなった疾患

定義

  • WHO(1994)、骨量測定法,女性の骨粗鬆症:若年健常女性の平均骨量値から2.5SD以上減少したもの ⇔ 骨量減少:2.5<T-score<-1
  • 日本:骨量が30%以上減少したもの

リスクファクター

YN.D-156
ガイドライン2
  • 高齢、既存骨折(リスク1.9-4倍)、喫煙(リスク1.3-1.8倍)、飲酒(1日2単位以上でリスク1.2-1.7倍)、ステロイド使用(1日5mg以上の経口摂取でリスク2-4倍)、骨折家族歴(親の骨折でリスク1.2-2.3倍)、運動不足(大腿頚部骨折リスク1.3-1.7倍)、易転倒性


以下のリスクファクターを有する65歳未満か、65歳以上の女性は骨量測定によるスクリーニングの対象となる。
  • 高齢、低体重、骨折既往、骨粗鬆症による骨折の家族歴、白人・アジア人、アルコール(1日2杯以上)、カフェイン、喫煙、運動不足、カルシウム不足、ビタミンD不足、骨粗鬆症を起こす薬剤

原因による分類

原発性骨粗鬆症

続発性骨粗鬆症

内分泌性

栄養性

  • 壊血病
  • その他(蛋白質欠乏、ビタミンA過剰、ビタミンD過剰)
別ソース
  • アルコール、摂食障害、ビタミンD欠乏、胃切除

遺伝性

  • 骨形成不全症、
  • ホモシスチン尿症

薬物性

別ソース

不動性

  • 全身性:長期臥床、宇宙飛行、対麻痺
  • 局所性:骨折後

先天性

その他

別ソース

小児の骨粗鬆症

Dent CE:Osteoporosis in childhood.Postgrad Med J 53:450-456,1977
遺伝性症候群 骨形成不全症
特発性若年性骨粗鬆症  
慢性後天性症候群 胆道閉鎖症、チアノーゼ性心疾患
急性後天性症候群 身体の固定、体動制限
後天性代謝異常 甲状腺中毒、クッシング症候群カルシウム欠乏壊血病
新生物による 白血病、原発/転移性悪性腫瘍

男性の骨粗鬆症

原因

  • 多:クッシング症候群、アルコール多飲、ステロイド使用(5mg, 3ヶ月以上)、性腺機能低下、カルシウム摂取量減少、ビタミンD欠乏、喫煙、家族の中で骨折しやすい人がいる、男性ホルモン異常
  • 希:BMI<20, 運動不足、抗てんかん薬、甲状腺中毒症、副甲状腺機能亢進、慢性肝障害、慢性腎障害、吸収不良症候群m、高カルシウム血症、リウマチ、脊椎関節炎、糖尿病、多発性骨髄腫、HIV、臓器移植、免疫抑制剤

病理

  • 皮質骨が薄くなる。海綿骨は骨梁が減少。

検査

  • 骨評価:骨量測定 + 胸椎/腰椎の単純X線撮影
  • 骨量測定
  • 躯幹骨DXA、末梢骨DXA、RA/MD、QUSなどで測定可能
  • 椎体DXAと大腿近位部DXAの両方を評価することが望ましい。できなければ橈骨DXAで代替する。
  • 胸椎/腰椎の単純X線撮影
  • 椎体の骨折/変形、退行性変化、骨粗鬆症に類維持した疾患(腰背部痛、円背や低骨量を呈する疾患)の鑑別に必要

治療

薬物治療

薬物治療開始基準

ガイドライン2
  • 以下のいずれかを満たす場合。
  • 1. 脆弱性既存骨折有り
  • 2. 脆弱性既存骨折無し
  • 1) 骨密度が若年成人平均値の70%未満
  • 2) 骨密度が若年成人平均値の70-80%で、かつ閉経後女性/50歳以上男性であって、次のいずれかを有する。
  • a) 過度のアルコール摂取:1日2単位以上
  • b) 現在の喫煙
  • c) 大腿骨頚部骨折の家族歴

治療開始のトリガー

別ソース
  • 骨粗鬆症による大腿骨骨折、椎骨骨折の既往
  • Tスコアが-2.5以下
  • Tスコアが-1~-2.5 FRAX
  • FRAXにて10年後の大腿骨折リスクが3%、主要な骨粗鬆症性骨折リスクが15-20%を超えるなら治療。

ガイドライン

  • 1. 骨粗鬆症 - ガイドライン
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0046/1/0046_G0000129_GL.html

参考

[display]http://www.richbone.com/kotsusoshosho/basic_shindan/tonyo.htm




raloxifene hydrochloride」

  [★]

  • 塩酸ラロキシフェン
raloxifene

ラロキシフェン」

  [★]

raloxifene
塩酸ラロキシフェン raloxifene hydrochloride
エビスタ
選択的エストロゲン受容体作動薬 selective estrogen receptor modulator SERM



酸」

  [★]

acid
塩基


ブランステッド-ローリーの定義

ルイスの定義

塩酸」

  [★]

hydrogen chloride
塩化水素


  • HCl。





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