免疫グロブリン製剤

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和文文献

  • 免疫グロブリン製剤 (特集 抗ウイルス薬) -- (抗ウイルス薬の特性と適応・使い分け)
  • ヒト免疫グロブリン製剤を投与した非再生性免疫介在性貧血の犬の1例
  • 高橋 義明,平川 篤,大道 嘉広,山本 直人,田中 美礼,吉田 満洋,大塚 浩平,桑原 慶
  • 動物臨床医学 = Journal of Animal Clinical Research Foundation 20(3), 89-93, 2011-09-30
  • NAID 10029806728

関連リンク

免疫グロブリン製剤の分類 免疫グロブリン製剤は大きく分けて、様々な抗体を幅広く有する 1)「免疫グロブリン製剤」と、特定の病原体に対する抗体を多く含む血漿から造られる 2)「特殊免疫(高度免疫)グロブリン製剤 ...
免疫グロブリンについて 1)免疫グロブリンのいろいろ 免疫の中で大きな役割を担っているのが免疫グロブリン(Immunoglobulin、略称Ig)で、血液中や組織液中に存在しています。 免疫グロブリンには、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの ...
『 免疫グロブリン製剤と重症感染症「患者さんとご家族の方へ」 』 重症感染症の概要および免疫グロブリン両方による治療についてまとめたリング綴じ仕様のインフォームドコンセント用資料です。 ヴェノグロブリン , ポリ ...

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静注用人免疫グロブリン製剤免疫グロブリン製剤の開発史 免疫グロブリン製剤 (日赤免疫グロブリン製剤の供給量と

添付文書

薬効分類名

  • 好酸球浸潤抑制
    アレルギー疾患治療剤(注射剤・乾燥・バイアル)

販売名

ヒスタグロビン皮下注用

組成

成分・含量(1バイアル中)

  • 人免疫グロブリン 12mg
    ヒスタミン二塩酸塩 0.15μg

添加物

  • チオ硫酸ナトリウム水和物 32mg

添付溶解用液

  • 注射用水 1.5mL
  • 成分の人免疫グロブリンは、ヒト血液由来成分である。
    (原料血液採血国:日本、採血方法:献血)
    また、本剤は製造工程でブタの腸粘膜由来成分(ヘパリン)を使用している。

禁忌

本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者

激しい喘息発作時の患者

  • 〔症状を増悪させることがある。〕

月経直前及び期間中の患者

  • 〔一時的に症状を増悪させるおそれがある。〕

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

  • 〔妊婦、産婦、授乳婦等への投与の項参照〕

著しく衰弱している患者

  • 〔発作を誘発するおそれがある。〕

効能または効果

  • アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、アレルギー性皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、じんま疹、慢性湿疹)
  • 本剤1バイアルを注射用水1.5mLに溶解し、皮下に注射する。
    通常1回1バイアルを成人では週1〜2回、小児では週1回の間隔で3回又は6回注射し1クールとする。
    十分な効果のあらわれない場合には更に1クールの注射を行う。この場合、成人に対しては1回投与量を最高3バイアルまで増量することができる。
    また、いったんあらわれた効果を維持するためには3〜4ヶ月ごとに1回の注射を反復する。
  • 気管支喘息
  • 本剤1バイアルを注射用水1.5mLに溶解し、皮下に注射する。
    通常1回1バイアルを成人では週1〜2回、小児では週1回の間隔で6回注射し1クールとする。
    十分な効果のあらわれない場合には更に1クールの注射を行う。この場合、成人に対しては1回投与量を最高3バイアルまで増量することができる。
    また、いったんあらわれた効果を維持するためには3〜4ヶ月ごとに1回の注射を反復する。

慎重投与

特に過敏性の強い患者
(初回量を適宜減量する等の注意を行い漸次増量する。)

  • 〔発作を誘発するおそれがある。〕

副腎皮質ステロイド剤常用患者
(本剤の投与量を適宜減量する。)

  • 〔発作を増悪誘発するおそれがある。〕

IgA欠損症の患者

  • 〔抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。〕

肝障害の既往歴のある患者

  • 〔肝機能異常を来したとの報告がある。〕

溶血性・失血性貧血の患者

  • 〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。〕

免疫不全患者・免疫抑制状態の患者

  • 〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。〕

重大な副作用

ショック

(頻度不明※)

  • ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、チアノーゼ、呼吸困難等の異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

好酸球浸潤抑制作用11,12)

  • 感作マウスに本剤を週2回、3週間皮下投与したところ、アレルゲン誘発によるT細胞依存性好酸球浸潤を50〜150mg/kg/dayの範囲で用量依存的に抑制した。本剤150mg/kg/day投与時にみられる抑制作用はシクロスポリン100mg/kg/day投与時と同程度であった。なお、配合成分であるヒスタミンやγ-グロブリンの単独投与(150mg/kg/day相当量)では何ら抑制作用は認められなかった。

ヒスタミン遊離抑制作用13〜15)

  • 本剤はin vitroでラット肥満細胞の脱顆粒及びヒスタミン遊離を、またヒト白血球からのヒスタミン遊離を抑制した。

ヒスタミン防御力の付与16,17)

  • 本剤を反復投与することにより、アレルギー疾患患者に欠如しているヒスタミン防御力を獲得させ、ヒスタミンに対する耐性を高めることが示唆された。


★リンクテーブル★
国試過去問101E024」「108I056」「101G052」「100I040
関連記事免疫グロブリン」「免疫」「グロブリン」「リン」「製剤

101E024」

  [★]

  • 次の文を読み、22~24の問いに答えよ。
  • 61歳の男性。複視と歩行障害とを主訴に来院した。
  • 現病歴: 今日の午前10時頃、会議中に突然物が二重に見え、右上下肢が動かしづらいことに気付いた。様子をみていたが改善しないため午後5時に来院した。
  • 既往歴: 10年前から糖尿病で、5年前からインスリンで加療中である。6年前から高血圧で加療中である。2年前に突然、右上下肢が動かしづらくなり、歩く時ふらつく症状があったため入院したことがある。それらの症状は数日で消失し、1週間で退院した。
  • 家族歴: 兄と姉とが高血圧で加療中である。
  • 現症: 意識レベルはJCS-1。顔の表情は正常。身長165cm、体重52kg。体温36.2℃。臥位で脈拍84/分、整。血圧156/80mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、圧痛と抵抗とを認めない。肝・脾を触知しない。右側方視で左眼は内転できず、右眼に水平眼振を認める。左側方視では両眼とも正常に動く。輻湊と垂直方向の眼球運動とは正常である。右上下肢の筋力低下と深部腱反射亢進とを認める。起立・歩行障害を認める。四肢に不随意運動はなく、頭痛、失語・失行・失認、項部硬直、顔面筋麻痺および聴力障害を認めない。
  • 検査所見: 尿所見:蛋白(-)、糖1+。
  • 血液所見:赤血球495万、Hb16.0g/dl、Ht44%、白血球6,500、血小板25万。
  • 血清生化学所見:空腹時血糖240mg/dl、HbA1c8.2%(基準4.3~5.8)、総蛋白6.9g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素9.2mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST18IU/l、ALT14IU/I。心電図と頭部単純CTとに異常を認めない。
  • 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101E023]←[国試_101]→[101E025

108I056」

  [★]

  • 1歳の男児。発熱頸部腫脹および前胸部の皮疹を主訴に母親に連れられて来院した。 4日前から 38℃台の発熱が続き、今朝から頸部の腫脹と前胸部の紅斑とに気付いた。体温 39.3℃。脈拍 148/分、整。両側眼球結膜に充血を認める。顔面下部の写真 (別冊 No. 20)を別に示す。右頸部に径 3 cmのリンパ節を 1個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 406万、 Hb 11.2 g/dl、Ht 35%、白血球 19,600(桿状核好中球 9%、分葉核好中球 72%、好酸球 2%、単球 4%、リンパ球 13% )、血小板 39万。血液生化学所見:総蛋白 6.2 g/dl、アルブミン 3.1 g/dl、AST 40 IU/l、ALT 80 IU/l。CRP 7.9 mg/dl。
  • 初期治療として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108I055]←[国試_108]→[108I057

101G052」

  [★]

  • 17歳の男子。全身倦怠感を主訴に来院した。身長168cm、体重54kg。体温36.8℃。脈拍72/分、整。血圧110/70mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を4cm触知する。脾は触知しない。血液所見:赤血球380万、Hb11.2g/dl、白血球5,600、血小板18万。血清生化学所見:AST120IU/l、ALT265IU/l、LDH420IU/l(基準176~353)、Cu30μg/dl(基準68~128)、セルロプラスミン5.1mg/dl(基準21~37)。免疫学所見:CRP0.1mg/dl、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。尿中Cu排泄量500μg/日(基準100以下)。
  • 治療薬はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101G051]←[国試_101]→[101G053

100I040」

  [★]

  • 34歳の男性。2日前から39℃の発熱、全身倦怠感、結膜充血および頭痛が生じ、同時に前胸部に発疹を認め、全身に拡大していくため来院した。2週前に植物採取のため山に行った。1週前に右大腿内側の有痛性紅斑に気付いた。右鼠径リンパ節の有痛性腫大を認める。血清生化学所見:AST562単位、ALT720単位。右大腿内側の紅斑の写真を以下に示す。
  • 適切な治療薬はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 100I039]←[国試_100]→[101A001

免疫グロブリン」

  [★]

immunoglobulin, Ig
抗体
HBグロブリンヴェノグロブリンガンマーグロブリンガンマガードガンマグロブリングロブリングロベニン-IサイモグロブリンサングロポールゼットブリンテタノセーラテタノブリンテタノブリンIHはぶ抗毒素ヒスタグロビンベニロン-IヘパトセーラヘブスブリンヘブスブリンIHポリグロビンまむし抗毒素抗Dグロブリン抗D人免疫グロブリン抗HBs人免疫グロブリン破傷風グロブリン
免疫T細胞受容体リンパ球抗原受容体
IgMIgDIgGIgAIgE

構造

  • H鎖とL鎖からなり、Igドメインをそれぞれ4つ(IgMIgEは5つ)、2つもつ。

胎児の免疫グロブリン

  • 胎児は母胎より免疫グロブリンをもらうが、生後六ヶ月で消失する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.12)
  • 自分で抗体を作る能力は3-6歳で完成する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.12)

免疫グロブリンの特性 (IMM.161)

抗体 IgG1 IgG2 IgG3 IgG4 IgM IgA1 IgA2 IgD IgE
重鎖 γ1 γ2 γ3 γ4 μ α1 α2 δ ε
分子量 146 146 165 146 970 160 160 184 188
補体活性化(古典的経路) ++ + +++ - ++++ - - - -
補体活性化(代替経路) - - - - - + - - -
胎盤通過 +++ + ++ ± - - - - -
食細胞FcRへの結合 + - + ± - + + - +
肥満細胞好塩基球への結合 - - - - - - - - +++
staphylococcal Protein Aとの反応性 + + ± + - - - - -

免疫グロブリンの遺伝子再構成 (IMM.144)

多様性の獲得機構

  • 多数のV遺伝子
  • VJとJDV遺伝子の組み換え
  • 組み換え時の不正確性(塩基欠損、付加、N塩基)(CDR3)
  • 体細胞突然変異(CDR1,CDR2)
  • H鎖とL鎖の組み合わせ

シグナル伝達

基準値

小児基準値研究班(編):日本人小児の臨床検査基準値。日本公衆衛生協会、1997
SPE.704
  IgG IgA IgM
1ヶ月 400 ~ 1030 ー ~ 24 21 ~ 96
6ヶ月 290 ~ 950 8 ~ 50 46 ~ 176
1歳 460 ~ 1220 470 ~ 1210 16 ~ 128 14 ~ 98 57 ~ 260 81 ~ 314
3歳 530 ~ 1340 540 ~ 1340 25 ~ 174 22 ~ 150 63 ~ 279 86 ~ 332
6歳 630 ~ 1490 650 ~ 1530 45 ~ 258 38 ~ 238 72 ~ 305 92 ~ 353
12歳 750 ~ 1660 790 ~ 1740 71 ~ 352 63 ~ 373 72 ~ 306 100 ~ 380
成人 680 ~ 1620 84 ~ 438 380 ~ 1620

臨床関連

免疫グロブリンの量的変化による疾患




免疫」

  [★]

immunity, immune
免疫系

免疫の種類 (PT.246-251)

  主に関与するリンパ球 働き リンパ節での局在
細胞免疫 T細胞 (1)免疫の活性化 傍皮質
(2)抗原を有する細胞への攻撃
液性免疫 B細胞 抗体産生 皮質

T細胞の種類

細胞の種類 補レセプター 抗原を提示する細胞 MHC抗原
キラーT細胞(Tc) CD8 抗原提示細胞 MHCクラスI
ヘルパーT細胞(Th) CD4 全ての細胞 MHCクラスII

ヘルパーT細胞の種類

T細胞 関連する因子 産生する物質 機能
Th1 IL-12

 増殖

IL-2,IFN-γなど 細胞性免疫を促進'

 (1)キラーT細胞NK細胞マクロファージを活性化  (2)遅延型過敏反応により自己免疫疾患に関与

Th2 IL-4

 Th→Th2

IL-4,IL-5,IL-6,IL-10など 液性免疫を促進'

 (1)B細胞好酸球肥満細胞に作用。  (2)即時型アレルギーに関与




グロブリン」

  [★]

globulin (Z)
ヴェノグロブリンガンマーグロブリンガンマガードガンマグロブリングロブリングロベニンサイモグロブリンサングロポールゼットブリンテタノセーラテタノブリンテタノブリンIHヒスタグロビンベニロンヘパトセーラヘブスブリンヘブスブリンIHポリグロビン乾燥HBグロブリン乾燥はぶ抗毒素乾燥まむし抗毒素抗Dグロブリン抗D人免疫グロブリン抗HBs人免疫グロブリン破傷風グロブリン
アルブミンフィブリノーゲン
  • 肝臓で産生される

機能 (PT.234)

  • α1-グロブリン
    • 組織分解産物や脂質を運搬
  • α2-グロブリン
    • ビタミンやホルモンを運搬
    • α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
  • βグロブリン
  • γグロブリン


リン」

  [★]

phosphorus P
serum phosphorus level

分子量

  • 30.973762 u (wikipedia)

基準値

血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
  • (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
  • 2.5-4.5 mg/dL (QB)

尿細管での分泌・再吸収

近位尿細管 70%
遠位尿細管 20%
排泄:10%

尿細管における再吸収の調節要素

臨床関連

参考

  • 1. wikiepdia
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3






製剤」

  [★]

(調剤)formulationpreparationdosage、(工業)drug product
製剤形態剤形処方準備調製投薬量投与量標品標本服用量プレッププレパラート薬用量用意用量製法




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